シエル(TYPE-MOON)

登録日:2009/06/18(木) 23:36:41
更新日:2023/07/10 Mon 20:58:01
所要時間:約 6 分で読めます




CV/
折笠富美子(真月譚 月姫)
佐久間紅美(無印~Actress AgainまでのMELTY BLOOD他)
本渡楓(月姫 -A piece of blue glass moon-、TYPE LUMINA以降のMELTY BLOOD)

生年月日 5月3日
年齢 23歳(外見年齢:16歳)
身長 165cm
体重 52kg
B85/W56/H88

好きなもの:カレー
苦手なもの:お菓子作り(昔を思い出すから)
天敵:ナルバレック、アルクェイドメレム・ソロモン
イメージカラーは青。
イメージソングは
BUCK-TICK「地下室のメロディー」。


月姫のヒロイン。
遠野志貴の通う学校の、一年上の先輩。柔らかい物腰と丁寧な言葉遣い、そして気さくな振舞いから、志貴や有彦とは友達のように付き合っている。

極度のカレー好きであり、学校では常にカレーライスかカレーうどん。或いはカレーうどんをおかずにしてカレーライスを食べ、おやつはカレーパン、と言った中毒っぷりを見せる。
アニメ版月姫では、シエルがカレーではなくパスタを食べていたことがファンを激怒させた。
ちなみに茶道部の部長でもあるが、今のところ部員は彼女しかいない。

リメイク版において、ビジュアル面の大幅な変更に留まらず(後述の理由から)設定面でのテコ入れが非常に多いキャラの一人でもある。








以下ネタバレ










とある一大宗教(ぶっちゃけキリスト教)の裏側に存在する、異端狩りの組織である「聖堂教会」の中でも、さらに異端審問に特化した「埋葬機関」の代行者。
教会が異端と定めた対象を実際に狩ることを生業とする人物である。任務遂行時はクールで冷徹。
「シエル」は洗礼名であり、本名はエレイシア。

埋葬機関(七人と予備が一人)の第七位であり、卓越した身体能力と膨大な知識を持ち合わせ、「黒鍵」と呼ばれる投擲用の剣(柄だけを持ち歩き、魔力を通すと刃渡り約80~90cmの刀身が物質化する物。
これを法衣の下に最大100本所有)や多くの銃火器など、多彩な飛び道具を主軸として戦う。その戦闘スタイルから、埋葬機関からは「弓」と呼ばれている。


実はミハイル・ロア・バルダムヨォンのかつての転生先(17代目)であり、生まれはフランスにある片田舎のパン屋の娘。
ロアが彼女に侵食したことにより、自身の意識は保たれたまま、自身の体により故郷の人々を皆殺しにしてしまう。
その際、教会と手を組んだアルクェイドにより滅ぼされるが、シエルの霊的ポテンシャルは世界が生かそうとする程に優れていたので後に蘇生を果たす。
しかし同時に世界にとって矛盾した存在となったシエルは、死ねない身体となってしまった。

かつてシエルがロアとして転生した時に「エレイシア」であった彼女の魂のラベルは「ロア」に貼り替えられたが、蘇生後もそのラベルは貼り替わっていない*1ため、
転生した本来のロアが生きている以上、「ロア」のラベルが貼られたままのシエルが死亡すると「ロアが生きているのにロアが死んでいる」という、世界にとっては矛盾した事態になる。
そのため、シエルがなんらかの形で死亡した場合、その矛盾を解決するために、シエルの時間を巻き戻して「生きている」状態に戻す形で世界の修正力が作用することになり、
ロアが生きている限りにおいて、シエルは何度死亡しても世界に無理矢理蘇生させられてしまう。これが、シエルの「死ねない身体」の理由である。

その理由により、教会にサンプルとして遺体を保存されていたシエルは3年後に自力で蘇生。
そのまま身柄を拘束され、一か月にわたって「審問」と称したあらゆる種類の殺戮を受けるも、「死ねない身体」の特性により生き残る。
そして、その不死の身体に目を付けた埋葬機関長のナルバレックの誘いを受け、代行者となるに至った。

ロアだった頃の記憶は残っているため、蘇生後も(ロアが)故郷を滅ぼしたことに対して負い目を抱いており、
「エレイシア」だった頃はケーキ職人になるのが夢だったためにお菓子作りが得意なのだが、故郷とその滅亡を思い出してしまうために作りたがらない。
また、ロアだった自分を殺した等の因縁からアルクェイドとは犬猿の仲で、隙あらば殺し合いを始める関係。しかし、月姫後は志貴の為に控えている模様。


天才魔術師だったロアの知識が丸ごとあるので「魔術協会」の最上位の魔術師、王冠(グランド)に匹敵する魔術知識を持つ。
ロアだった頃を思い出してしまうために普段は魔術を使用は控えているが、任務遂行のためなら使う事も躊躇しない。

以下使用した魔術の一部(メルブラ・漫画版含め)
  • 暗示の魔術
コレで自分を学校の生徒に見せかけた

  • 結界魔術

  • 黒鍵への魔術付与
火葬式典(発火)
風葬式典(乾燥)
土葬式典(石化)
鳥葬式典(鳥を呼び寄せる)

  • 数秘紋・ゲマトリア
メルブラ版。高速詠唱魔術。メルブラでは放電魔術を放っている。

  • 黒鍵操作
漫画版。対象を操作した数十の黒鍵で串刺しにする。

  • 光の矢
漫画版。対象を吹き飛ばす。

漫画版。対秋葉戦で使用。視界を妨害する事で闘いを有利に進める為に使用した。

  • 原理血戒の発動
リメイク版で追加。
倒した「祖」から回収した原理血戒(イデアブラッド)を自己流の大魔術や魔力ブーストに応用する。
シエルをしても易々と発動できない切り札の1つだがやってる事はロックマンのそれ

  • 第七聖典
対ロア用の切り札ともいう武器。
元々は千年前に一角獣の角を鍵として作られた、転生を否定するのに特化した概念武装で、霊体に対して絶大な威力を有する(サーヴァントやアルクェイドにも有効)。
最初は角にはびっしりと「転生かっこわるい」という意味合いが含まれた威厳のある角だったが、シエルの趣味で勝手に改造された結果、猛々しいパイルバンカーになってしまった。
重量は60kgで追加武装をつけると120kg。元々強力な概念礼装だった上に、物理的に死徒をしばき倒せる鈍器と化す。
ちなみに第七聖典には自我を持った少女の精霊である「セブン」が宿っており、こちらはファンディスク歌月十夜に登場する。
魔改造によってかなり拗くれた性格になってしまい、ことある毎にやさぐれている(でもシエルが大好き)。

リメイク版では大幅に設定が変更され、大本は千年前に捕らえた幻想種(一角獣)を呼び水となった少女もろとも竈にくべて錬成した神鉄から組み上げられた教典で大型すぎた外観がレストアされた結果、現在では対吸血鬼複合武装車両とも言うべき存在になったという、色々な意味で豪快な代物に変わっている。
ロア特効の転生否定の理屈も少し変わっており、教典には人間が背負うであろう死の要因が遍く記され、神鉄の固有振動でそれらを戒める洗礼を詠唱し続けるというもの。
一角獣の角が礼装の中心という面は変わっていないが、内包する武装も劇中で把握できたものだけでもパイルバンカーに加え7.62mmアサルトライフル・特大蛇腹剣・ディフェンスアーマーなどてんこ盛り。
奥の手として、武装を全て合体させて超高威力狙撃形態に移行することも可能で、軍艦主砲発射に等しい各工程を単独でこなさなければいけない無茶ぶりをやってのけた=使い手不在の当礼装を使いこなした功績がリメ版の『弓』の称号の由来になっている。


魔術知識でだけでなく、肉体スペックも半端じゃなく並の魔術師の百倍以上の魔力量を誇る。
数値にするなら並の魔術師が40なら、シエルは4000(リメ版では並の魔術師を20として5000)とか。
才能面での評価も五大元素のを上回っている(シエルを100とするなら、凛は70~100)。
ロア助曰く、シエルほどの桁外れのポテンシャルは黒鍵などの武器は必要ないというかむしろ枷になるらしい。
ロアが憑依してたシエルは全裸だったのはそういう……
実際、歌月十夜にて当時のシエル、エレイシアという名でロアに憑依されていた頃の自分と対峙したが全く歯が立たなかった。
エレイシア(ロア)曰わく元々自分の力を100%発揮してる自分とソレを忌避して武装で補うシエルでは叶う筈がないのよ、との事。
ロアが滅んでから不死ではなくなったが、それでも死ににくい体なため殺すには頭を潰さなくてはならないとか。

きのこ曰く、ロアがとっくに滅んでいるFate世界線でもそのスペックは健在で、結局はその突出した才能故に魔術の世界に関わる運命らしい。
奈須きのこによるとアーチャー(Fate)が纏っている外套・赤原礼装は生前の彼がシエルから貰った贈り物……だったらロマンがあるな~との事。

  • 余談もろもろ
「シエル」と言う名は、バンド「L'Arc〜en〜Ciel」の名前がフランス語で『空の弓(アーチ)=虹』という訳になる事を知った奈須きのこによって付けられたのだが、弓は「Arc」で、「Ciel」は「空」。
判明したのは開発の終盤もいいところで後の祭り……という出来事があった。(通称:L'Arc~en~Ciel事件)
リメ版だと『弓』の称号の理由を上述の形にしたり、エンディングタイトルの1つが『夜の虹』だったりと、完全に開き直って劇中に活かしまくっている。

志貴に好意を抱くようになったのは、同じように「死」を体験したにも拘らず前向きに生きていく姿に「凄いなぁ」と思ったから。
ただ、良くも悪くも『話を転がすのに便利なサブヒロイン』&濡れ場のお尻としての色が強く、「やることが…やることが…多い!!」と言わんばかりに色々な場面に出ずっぱりな割に劇中では不憫な扱いであった。
リメイク版ではシエルルート全体の見直しや大幅なテコ入れが入り、戦闘能力増強&教会側の人物の追加、加害者と被害者の関係の掘り下げによって彼女の罪の所在を形にしたことなどから表ルートのヒロインとしてはアルクにも引けを取らない存在感になっている。

ちなみに、バッドエンド後のヒントコーナーの「教えて!知恵留先生」におけるシエルは本編の数年後をイメージした姿だとか。
ひぐらしのなく頃に」に出てくる「知恵留美子」がこのコーナーのシエルの公式オマージュなのは有名な話。
教師という当コーナーにおける設定、服装、好きな食べ物、アニメ版の声優まで同じという徹底ぶりで暇潰し編お疲れさま会では第七聖典を使ったり、「昔ムリヤリ食べさせられた」という理由でパスタが嫌いという設定だったりとやりたい放題。
……だったのだが、リメイク版で声もキャラデザもヒントコーナーの服装までも様変わりしてしまった結果、逆に同人版の名残が知恵先生以外ほとんど残ってないという事態に。



氷室の天地 Fate/school life
(一応)公式のフリーダムなFate漫画なのだが、背景に度々登場している。
元々作者の磨伸映一郎が同人やアンソロでシエルを平気で出しまくってたので、「趣味で出したそっくりさん」とか「磨伸映一郎だから仕方ない」と思われていたのだが、実は冬木の事件解決の為に裏で暗躍していたことが発覚した。
HFルートに近いルートを辿りながらも比較的穏当に終わったのは彼女の力もあったとかなかったとか。



詭弁、かな。でも優しい嘘なら、それもいいと思います。
たとえ偽善でも、何となく救いがありそうじゃないですか。

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最終更新:2023年07月10日 20:58

*1 ロア自体は転生先に移っているため、魂自体はシエルだけのものになっている