アフロディーテ(聖闘士星矢)

登録日:2012/06/14Thu 19:11:05
更新日:2024/02/25 Sun 19:08:50
所要時間:約 6 分で読めます





力こそ正義!!


聖闘士星矢に登場するキャラクター。


年齢:22歳
身長:183cm
体重:72kg
誕生日:3月10日
血液型:O型
出身地:スウェーデン
修行地:グリーンランド
CV:難波圭一/桐本琢也(LoS)


聖域の十二宮のひとつ、最後の「双魚宮」を守護する魚座(ピスケス)の黄金聖闘士
名前の由来は、双魚がアフロディーテ(母)とエロス(息子)示している・・・から・・・
ならばなぜこっちを男の名前にする・・・
だか、車田正美のほかのマンガ中で、ギリシアの男性ボクサーの名前はビーナスである、彼が獅子座ようなライトニングプラズマの拳を持っている。

十二宮編以前に教皇の命令でアンドロメダ瞬の師である白銀聖闘士ケフェウスのダイダロスを殺害した。

十二宮編では紫龍、氷河が次々にその命を散らしていく中、最後の敵として瞬、星矢の前に立ちはだかった。

師の仇を取るために瞬は自ら戦う事を選択し、星矢を教皇の間へと進ませる。

最初こそ性質の異なる毒薔薇を撃した技によって瞬を追い詰めるが、圧倒的な攻撃して、彼の小宇宙が高まっていくうちに技をことごとく破られ、劣勢に立たされる。だか瞬は冥王の人間体ですから、第七感のコスモが持っているだけではなく、兄より同じか高い戦闘力を身につく。

そして「ネビュラストリーム」によって動きを封じられ、瞬に「一言、先生の霊に詫びれば命までは取らない」と降伏を奨められる。
しかし融通おまかないアフロは


『フッ、やってみたまえ
私の死ぬのが先か君がこの白薔薇に射抜かれて死ぬのが先か!』


と、それに屈せず奥の手の「ブラッディローズ」を放つ。

これが瞬に直撃するものの、自身も瞬がネビュラを爆発させた「ネビュラストーム」によって倒れる。

最期は薔薇の葬列の中でその命を散らしたが、勝利した瞬も彼の「ブラッディローズ」に命を吸われ、その場に倒れ伏すのだった…

一方、教皇の間へと向かう星矢だったが、その道中にはアフロディーテが侵入者を阻むために植え付けた「デモンローズ」が咲き乱れていた。

棘に触れるとその毒によって五感を失っていき、常人ならば10歩と進まぬうちに死に到るというもので、星矢もこの毒に半ば冒されてしまう。

しかし、駆け付けた魔鈴が自身の仮面を手渡して毒を封じると、星矢はペガサス流星拳でデモンローズを跡形もなく吹き飛ばした。

これによって、アフロは敗北した事となった。



【人物】
無口で寡黙でまじめな聖闘士。議論を嫌い実際に行動することを好む。

美貌の持ち主で、その美しさは88いる聖闘士の中でも屈指のもの。通称「天と地のはざまに輝きを誇る美の戦士」

一見物静かな聖闘士、沈着かつ堅実な戦いを好む、だか無鉄砲、真っ直ぐな性格をしており。意志が強く時に、強情な面もある。

「力こそ正義」という信念を持ち、アテナではなく強大な力を持つ教皇こそが地上を支配するべきという考えから、彼がシュラおよびデスマスクと同じ教皇に荷担したのは「力こそ正義」という自身の信念に従ったためで、地上の平和を願う心は誰よりも強い。

教皇の護衛を務める武人。忠誠は極めて高い、教皇の命令に忠実している。盲目的なまでの忠誠を誓い、誠心誠意仕える。

彼は敬語を決して使用しません。


【必殺技】
性質の違う3種類の薔薇に自身の小宇宙を込めて戦う。


  • ロイヤルデモンローズ
赤薔薇。その毒によって相手の五感を奪い、死に到らしめる。
前述の「デモンローズ(魔宮薔薇)」は、恐らくこれを教皇の間の道に自生させた物と思われる。

  • ピラニアンローズ
黒薔薇。毒は無いが、その花弁はピラニアの牙のように全てを砕く。
その威力は瞬の聖衣をいとも簡単に粉砕する程。
こっちの黒バラとは特に関係ない。

  • ブラッディローズ
白薔薇。アフロディーテの奥の手であり、一度射出すると相手の心臓に突き刺さるまでどこまでも追跡していく。
命中すると、相手の心臓に打ち込んで、白い花びらが真っ赤に染まるまで血を吸い上げ、花びらが赤に染まりきった時、標的は血を吸い付くされて死に到る。

  • ダガーローズ
アイオロスがアテナを抱えて逃げるシーンを掘り下げた外伝「エピソードゼロ」で使用。見た目の上ではピラニアンローズとあんまり変わらない。元は『NEXT DIMENSION 冥王神話』で先代のカルディナーレが使っていた技。


追記・修正お願いします。

























…もういいかな。

さあ本題に入ろうか。

以上のように設定だけをかい摘まんでみれば充分にカッコよくなる要素を持っているが、実際は聖闘士星矢の雑魚なのである。

まず、彼が登場したのは十二宮編の終盤も終盤。教皇の間に続く最後の宮という非常に重要な場所。

この戦いは十二宮編でも特に名勝負と呼ばれる素晴らしいものとなり、その登場を待ちに待っていた全国の魚座の少年は胸をときめかせた。















最後の宮で待ち受けていたのは







薔薇を口に加えて颯爽と佇む、ベルばらに出ても違和感なさそうながっしりした体格の麗人であった




彼の戦闘力は非常に強い、しかし、見た目はアレでも強ければ…












が(2回目)









オマケに自分の信念に従ったためとはいえ、挙げ句の果てには格下の瞬に実は手加減されていたという始末。
(余談・瞬のネビュラストームを受けた彼は頭から血を流し、自らの薔薇に埋もれながら息を引き取るのだが、最期のコマにて、その流した血が丁度鼻を伝って垂れていたためそれがパッと見鼻血に見えた…

故に'薔薇に埋もれて鼻血垂らして死んだ魚'←作画に対する言い掛かりであるが)


これまで散々に蟹座生まれを笑っていた全国の魚座の少年達は、絶望に打ちひしがれた…彼はあまりにも登場するタイミングが悪すぎたのである。


ハーデス編ではデスマスクと共に冥闘士として復活したが、彼に比べて大した見せ場もなくムウに倒されてしまった。ただ一言「うおっ!?」というダジャレを残して。


映画『真紅の少年伝説』で復活した際には絶大な力を持つ神アベルの側に付き、再会した瞬のネビュラストリームを破り圧勝する。
……が、劇場版恒例の一輝召喚の餌食となり、幻魔拳を喰らって全裸で半身浴しながら自分の美しさに酔いしれていたらその美しさが朽ちていき絶叫するという「お前は蜥蜴星座のミスティか」と言いたくなるような幻覚を見せられたうえ、怒り心頭で放った白薔薇を鳳翼天翔で正面から撃ち破られた挙句、その白薔薇を自分自身に撃ち込まれ死亡。そして、彼は残虐で殺戮を愉しむ野獣と判断されました。

そして、後年の『LoS 』でも登場早々酷い仕打ちを受けることに……



星座カーストでは辛うじて下位は免れているものの、悪役として振り切ったキャラ付けと、近年では「愛すべきネタキャラ」として受け入れられつつあるデスマスクとは違い…



ここで彼のために一応フォローしておくが、そのアニメからオカマやナルシストと勘違いされやすいアフロディーテだが、こういった部分は主にアニメや劇場版で付加されたものであり、実際は原作においてそんな描写は一切ない。

むしろ、自分の信念を貫き通すその姿勢は、他の聖闘士と比較しても一本筋の通った非常に漢らしいものである。
また、「力が正義」と語っているが、弱肉強食ではなく力無き正義は無力、大きな力を持つ者は強い責任を持つべきと言う思考であり、弱者を踏み躙る外道ではなく、むしろ強者はその強大な力に責任をもって行使するべきと考えている。
実際、悪のサガも地上平和のためにアテナより自分の方が適していると言う考えが根底にあるため、一概に絶対悪と言いきれない存在である。
瞬との戦いにおいて、その認識の違いは状況や時間、言葉が足らずに溝は埋めようがなかったのは、悲しきすれ違いと言える。


比較的残虐キャラ強調の『聖闘士星矢 エピソードG』では教皇の下でキャラがブレることもなく地上の平和のために闘っている。
…まあ、技の性質の問題かデスマスク同様ティターン神との対決は無いが。


ハーデス編についてはOVAでも補完されており、シオンのもとに集った際は他の復活した聖闘士たちと共に逆賊としての汚名をあえて受けることに迷いは無かったようだ。
そして嘆きの壁の場面では瞬に自らの考えを説いていた。

なお、ハーデス編で一緒に戦った縁から、最近のゲームなどではデスマスクと親しい間柄として描写されることが多く、独自の掛け合いも見られるようになっている。



黄金聖闘士主役の『黄金魂』でも序盤から勤しみ、弱体化されながら逆に強化補正を受けている神闘士のファフナーを圧倒。植物の脈動を感じとりそれを利用して様々な情報を読み取るという特技も披露しユグドラシルの秘密に近づく。(原作では物理的な打撃能力だけ)
直後にボスであるアンドレアスと遭遇し追いつめられ12人の中で最初のリタイヤとなってしまうが、実際は赤薔薇の毒性とそれによる毒耐性を利用し自分と後から捕えられた黄金聖闘士たちを仮死状態にし救っており、終盤には無事に仮死から復帰し仲間たちと共に決戦に臨むという大活躍を見せる。

最初こそやさぐれたデスマスクと共にネタに走るかと危惧されていたが、苦しめられたアスガルドの人々の為にファフナーを倒そうとしたり、自身が傷つくことも厭わず囚われた少女やデスマスクを逃がそうとするなど終始漢気を見せた。
ちなみに今作でもデスマスクとのコンビが定着しており、漫才のようなやりとりをしつつも終始彼を気遣うなどより親しみやすいキャラクターになっている。



本編の裏側などを描く『セインティア翔』においては、教皇の命を受け「銀河戦争」第2回戦終了後にアテナ(城戸沙織)を眠らせて拉致し、教皇の待つ聖域の神殿へと連れて行った。
善のサガに自分を討つよう懇願されたアテナはこれを拒否、その直後に悪のサガが表に現れアテナを討とうとするが、寸前で善のサガにより異次元空間に飛ばされる。

教皇にアテナを送り届けるよう命じられ丁重に送迎したアフロディーテは、城戸邸において自分自身の考えを伝える。
この世に戦いがある以上は力こそが正義であり、何者をも倒せない者は何者をも守れない。
地上を守る聖闘士として、信じられぬものに忠誠を誓うことは人々を裏切ることになる。
そしてアテナがいかなる神なのか、これからの戦いの中で見せてほしいと願い、その場を後にした。




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最終更新:2024年02月25日 19:08