オラクル(デュエル・マスターズ)

登録日:2013/11/05 Tue 17:41:32
更新日:2024/02/05 Mon 22:45:40
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オラクルとは、デュエル・マスターズの種族である。

概要

本格的な登場はDMRー09「エピソード3 レイジVSゴッド」。それ以前にDMX-13「ホワイト・ゼニス・パック」などでも登場している。

神人類 ヨミ
≡V≡ 無色 (8)
クリーチャー ゴッド・ノヴァ/オラクル 12000+
■このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いても よい。
■T・ブレイカー
■中央G・リンク(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドをバトルゾーンに出す 時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その 後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドに リンクしてもよい)
■このクリーチャーがカード3枚でリンクしていれば、自分のシールドはブレイクさ れない。

上記の《神人類ヨミ》を教祖とする宗教の形を取っており、ゴッド・ノヴァオラクリオンという信仰対象(神)をサポートする種族として登場している。公式・非公式問わず「オラクル教団」と呼ばれることもある。ただしDMRー10ではこれらゴッド・ノヴァ、オラクリオンを信仰する旧来の派閥だけでなく、階級マントラを中心にオラクル自体を強化する「マントラ派」が登場している。

服装は宗教だけあってかファンタジーの僧侶のような格好をしたクリーチャーが多い。目が隠れていない人型クリーチャーが多く存在し、今までのデュエル・マスターズとは違う世界のクリーチャーに思えるものも多い。これはオラクルと対立するアウトレイジにも見られる傾向である。
なお、本来の「至高神」は《「無情」の極 シャングリラ》である。実際教祖のヨミはシャングリラと似た能力を持っている。

エピソード3の悪役なのだが、漫画やアニメではさらっと敗北したり、背景ストーリーでも一度アウトレイジによって壊滅させられたりと意外に不遇な種族である。
ただし上級者にとって、既存のデッキに入りえるオラクルはアウトレイジよりも人気である(アウトレイジは派手な効果と派手なイラストから子供に人気が高い)。
エピソード3後のシリーズにおいては、それなりに新規や再録が出るアウトレイジとは異なって新規の数や再録に恵まれず、年々影も薄くなりつつある。
もっとも、1シリーズのプッシュに終わりやすい特殊種族が後々不遇の扱いになるのは珍しくもなく、むしろ明確なフィーチャーが終わったのに出番があるアウトレイジが異常とも言えるのだが。


階級制

階級制をとっており、階級に属すクリーチャーは「○○の(階級名)△△」のようなカード名を持つ(《インガ・ルピア》は例外)。階級名を持たないクリーチャーもいるがこれらは役割のない単なる信者で、他より身分は下となる。ただし《神人類 ヨミ》、《イズモ》は階級名を持っていないがこれらは信仰対象のゴッド・ノヴァであることからであろう。

  • カノン
かつて存在したオラクリオンのプロトタイプ。現在は位階として廃止されている。登場時に自分ないし相手の手札に干渉する能力を持つ。コストが7で固定されている。
もともとオラクリオンのプロトタイプだったためか一番高い位階である。語原は「カノン」(「かえるのうた」のような、同じメロディが後追いで演奏される曲)と「観音」(観世音菩薩のこと)からか。

  • メシア
2番目に高い位階。複数体のクリーチャーをリクルートする能力を持つ。語原は「メサイア(救世主)」だろう。

  • イザナイ
3番目に高い位階で、位階名どおり1体のクリーチャーを山札からバトルゾーンに出す能力を持つ。有名なのは苦労人兼ネタキャラが定着した《策士のイザナイ ゾロスター》やフレーバーテキストがおかしい《戦攻のイザナイ アカダシ》。

  • サトリ
上から4番目の位階で無色クリーチャーに関する効果を持つ。オラクルの一部やゴッド・ノヴァ、オラクリオンは無色クリーチャーであり、また「至高神」シャングリラも無色であるため、それなりに重要だったのであろう。有名なのは先行登場の《神託のサトリ 最澄》。

  • インガ
上から5番目の位階だが属すクリーチャーは少ない。能力はゴッドのサポートである。

  • シンリ
6番目の位階だがインガ同様属すクリーチャーは少ない。能力の共通性は特にない。

  • マントラ
後発の派閥「マントラ派」の階級の一つ。オラクル自身をサポートする能力を持つ。神を信仰する旧来の派閥に対抗して存在するためこのような能力になったと思われる。
なお、マントラ派にも旧来の階級に属すクリーチャーは存在する(《マントラのイザナイ カリーナ》など)。

  • カルマ
特定の能力を制限するマントラ派の階級のひとつ。《禁術のカルマ カレイコ》は特に有名で、この能力の前ではイザナイの能力であるゴッド・ノヴァやオラクリオンのコスト踏み倒しは封じられてしまう。今後どうオラクルに関わるのかが注目されている。

  • ファミリア
マントラ派では一般信者の下に存在する階級。使い魔たちの階級である。ただしすべての使い魔がオラクルに残っているわけではなく、中にはアウトレイジに寝返ったものもいる。

  • 階級なしの信者
旧来の派閥では一番下、マントラ派ではファミリアの上にいる信者たち。特に風変わりな能力は持たないものの、オラクルであるためマントラ派の能力の恩恵を受けられたりする。旧来の派閥からは特にサポートはされないものの、シナジーしないわけでもない。
有名なのはアイドルカードとして高い人気を誇る《信心深きコットン》や《浮魂 ターメリック》など。


背景ストーリー

背景ストーリーではエピソード2の一万年後の世界を平和に導いた種族。

オラクルの創造者は《「終」の極 イギー・スペシャルズ》というゼニス。
彼はエピソード2のラストバトルでゼニスの消滅を悟った事で、ゼロの力を後世に残そうとオラクルを創造した。
創造者であるイギーは至高神扱いこそされなかったが、曖昧ながらオラクルに認知されていたようで、「世界の終わりを知らせる為に降臨した神」として扱われる事になる。

「平和と秩序のボーダーライン」という名前の高い壁によって各文明との接触を隔離した都市「光臨都市ヴァルハラ・ゴッド」と呼ばれる場所で活動している。
オラクルを取り込もうとしたグランド・デビルを逆に支配下として信者化させ、更にスノーフェアリー、フレイム・コマンド、アースイーター、アーク・セラフィムが信者として主要種族となっている。
また、ドラゴン・ゾンビ、エンジェル・コマンド、グレートメカオー、メカ・デル・ソルなどにも支配力が及んでいた。

オラクルの平和とは「停滞」のことであり、また娯楽などを禁じるなど厳格な教義は一部クリーチャーの反発を生み、アウトレイジと抗争が始まった。
一部のイザナイは世界の停滞に向けてアースイーターを用いて恐怖を与える自作自演的な行動をしていた。
信者を増やすために創造したオラクリオンも多数の信者が犠牲となっていた。
一方、強者は基本争いと侵略がモットーな精神の超獣世界において、停滞とは言え争いのない世界を実現したオラクルは弱者の味方でもあった。

アウトレイジとの抗争に敗れたオラクルは、内部分裂や一部アウトレイジ勢力との合流などによって騒動が拡大する。
しかし、最終的にはアウトレイジとの和解を果たし、小競り合いこそするが互いに共存する事になる。

エピソード3後

エピソード3後の世界(サバイバー復活騒動)での状況はアウトレイジと異なって詳細には描かれていない。
12のプログラムの影響で冬眠から復活した後に暴れるサバイバーに対し、アウトレイジと連合軍として手を組んで数百万年にも及ぶ戦争をしていたとされている。

ドラゴン・サーガ

超獣世界とよく似た平行世界のドラゴン・サーガ世界においても、超獣世界と異なる歴史ながら出現。
しかし、超獣世界とは異なってドラゴンのインフレが激しい龍世界を支配することは出来ず、一瞬で《龍世界 ドラゴ大王》の手で鎮圧された。

エピソードシリーズの世界において崇めていたシャングリラがDS世界では出現しなかったため、こちらでは光文明に現れた2体のゼニスを至高神として崇めている。
こちらのオラクルは2体の至高神の力を持つ者が出現する事を予言しており、この予言はすぐに実現する事になる。
開発主任KのTwitterではDS世界ではエピソード2においてオラクルを創造したイギーが出現しなかったことが明かされており、その影響でDS世界のオラクルは性質自体がエピソード3のオラクルとは別物である可能性が示唆されている、

遊撃師団の世界

超獣世界やDS世界とはまた異なるオラクルが完全支配に成功した世界の存在も明かされている。
こちらでは全文明に遊撃師団という団体が設置され、ゼロの意志に導かれた彼らは個性を必要としなくなった。
この世界でオラクルを率いるのはゴッド・ノヴァでもオラクリオンでもイズモでもなく、ゾロスターのパラレル的存在である《師団の先導者 ツラトゥストラ》が頂点に立っている。

アニメ・漫画

アニメではアウトレイジによって封印させられた古代の種族として扱われている。このためエイリアンやハンターとどちらが先かは背景ストーリーとは真逆である。宗教団体として描かれているのは背景通りだが、こちらは人間世界を支配しようとする今作通しての明確なヴィランである。宗教の悪い一面を全面に出すようキャラが設定されたのだろう。

漫画では(ギャグ漫画に宗教は似合わない故か)宇宙人として描かれた。地球を侵略するためにやってきたのだが、ペットのアウトレイジ・カツドンとそのパートナーとなった切札勝太によって倒され、宇宙船はカレーパンにされて、食べられてしまった。なぜか異星人にもかかわらず日本語の方言で話す。そしてべんちゃんはなぜか方言に詳しかった。家族全員東大卒なら家族の友人は日本全国にいるわけだしあたりまえか。


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最終更新:2024年02月05日 22:45