テンコマンドメンツ

登録日:2010/08/06(金) 12:26:13
更新日:2022/03/04 Fri 09:09:21
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真島ヒロの漫画『RAVE』に登場する武器。

所有者はシバから主人公のハル・グローリーに渡り、レイヴマスターの武器として使用される。
戦友ハムリオ・ムジカの祖父である伝説の鍛冶屋ガレイン・ムジカに鍛えられて作られたこの剣はレイヴに反応し、名の通り10の形態に変化する。
初期状態では2つの形態しか使えなかったが、知識のレイヴ取得後からは他の形態も使えるようになっていった。

●鉄の剣『アイゼンメテオール』
テンコマンドメンツの通常形態。
普段はこの姿であり、ただの鉄の剣
大きさは結構あり重い。なお、レイヴマスターでなくてもこの剣のみは使用可能。
魔法的な力を一切持たないが、RAVE世界では「魔道士は魔力なきものを防げない」という法則があるため、魔法ではこの剣の攻撃を防ぐことが出来ない。

●爆発の剣『エクスプロージョン』
ハルが好んで使用した形態。細身の剣であるが切断能力は無く、打撃武器に近い。
剣で殴ると爆発が起きる仕組みになっており、非常に攻撃力が高いが、自身も反動をくらう。
爆破する割に殺傷能力は皆無らしく、この剣で相手を殺してしまうことはない模様。
ちなみにテンコマンドメンツがなくても使用でき、序盤ではRAVEを握りしめて殴りつけることで発動させていた(当然威力は劣る)。

●音速の剣『シルファリオン』
対シュナイダー戦にて発現した武器。
非常に軽い剣であり、また魔法により高速で移動できるようになる。
作中では一瞬で七回斬るなどしたが、攻撃力は低いらしい。また、名前に反して音速までは出ないらしい。
使用時は剣だけでなく使用者の身体も軽くなってしまう。

●封印の剣『ルーン・セイヴ』
細身の剣で、能力は斬れないものを斬る剣。
作中では幾度となく、魔法やダークブリングの攻撃を防いだ。
また、物質として存在する「斬れる」ものはすり抜けてしまうので、人間を斬るとダメージは与えずに魔力だけを斬ることができる。

●双竜の剣『ブルー=クリムソン』
二刀一対の剣であり、それぞれ炎と氷の能力を持つ。
両利きではないハルにはうまく使いこなせないらしく、使用頻度は低め。

●真空の剣『メル・フォース』
剣を相手に向けると風圧を発生させ、敵を吹き飛ばす。
高レベルになると、風圧で城を破壊できるレベルになる。
アニメでは鎌鼬を起こして敵を切り裂く描写がある。
ちなみにこの剣のみ後述するデカログスのほうが先に使用している。

●重力の剣『グラビティ・コア』
アイゼンメテオールの強化版ともいえるが、非常に重く大きい剣。
武器破壊などに活躍したが、出番は少ない。

●太陽の剣『ミリオンサンズ』
光属性の剣で、闇に対して絶大な威力を誇る。
他にも目くらましなどに使用された。
後述のデカログスもこの形態が存在しているはずだが、その特性上の問題ゆえか一切使われていない。
ちなみにこの剣は逆手持ちで使用される。

●羅刹の剣『サクリファー』
狂戦士と化し、目に写る全ての敵を滅ぼす禁断の剣。
起動すると握っている腕がツタ状の物質に覆われ、使用者の理性を失わせ戦うだけの存在に変えてしまう。
ただし、使用者の意思でこの状態を解除することが可能。
先代レイヴマスターのシバは使用可能だったが、テンコマンドメンツはハル用に作られたわけではないので、
サクリファーは扱いきれず、精神が暴走してしまった。
なお条件は父の剣を受け継いだルシアも同じだが、もともとの性質が近かったため制御していた。
戦闘能力だけなら最強だが、仲間をも殺しかけたこともあってか二度と使われることはなかった。

●世界の剣『聖剣レイヴェルト』
ムジカがハルのために鍛えたハル専用のテンコマンドメンツ最終形態。
以降、アイゼンメテオールからレイヴェルトが通常形態に変化し、最終決戦でも多くの敵を倒した。
能力はやや不明な所もあるが、これ自体がレイヴと同様の能力を備えているため、発する光でダークブリングを破壊する能力があり、
漆黒のアスラの完全消滅に成功した。
恐らく、硬度、切断能力など剣としての性能は全ての武器で最強。

●星の剣『聖剣スターレイヴァー』
シバのテンコマンドメンツ最終形態。
能力不明だがレイヴェルトと似た感じだと思われる。



テンコマンドメンツの形態変化は高速で変化させることができ、連携技がいくつか存在する

●爆速連携『爆竜の十二翼(つばさ)
エクスプロージョン+シルファリオン
高速で12回のエクスプロージョンを叩きつける技。
劇中での使用はジークハルト戦の1回のみで、しかも攻撃を跳ね返されてしまった。一応アニメでは再使用しているシーンがある。

●爆速連携『シルファードライブ』
上記と同じ感じだが、ジークハルトにあっさり破られたこととブルー=クリムソンが竜表記な都合上↓と被ってしまうために名称が変更された。

●爆竜連携『デュアル・エクスプロージョン』
エクスプロージョン+ブルー=クリムソン
二刀流のエクスプロージョンで敵を攻撃する。

●印空連携『ルーン・フォース』
ルーンセイヴ+メルフォース
ルーンセイヴで対象を斬った後、そこに空間を作る。
あるいはルーンセイヴの封印能力を風圧で飛ばす。




テンコマンドメンツはレイヴ側の十戒の武器だが、ダークブリング側にも『デカログス』という同じ能力を持つ武器(テンコマンドメンツのダークブリング)がある。
こちらも『十戒』の意味を持ち、テンコマンドメンツと同等の力を持つ。
当初はキングが使用しており、キング亡きあとはハジャが保管していたが、ルシア・レアグローブの戴冠と共に彼へと献上された。

が、星跡でのハルとのタイマンでブチキレたハルの鉄拳で砕かれてしまい、強化型へと生まれ変わった。
それが、十個のダークブリングがそれぞれの剣の能力を極限まで引き出した、『ネオ・デカログス』(DB・デカログス)である。
闇の爆発剣(テネブラリス・エクスプロージョン)と闇の真空剣(テネブラリス・メル・フォース)を使用したが、攻撃範囲・威力共にケタ違いに上昇していた。
ハッキリ言ってチート。

●暗黒の剣『ダークエミリア』
光を打ち破るネオ・デカログスの第十の剣
「エミリア」とはルシアの母親の名前である。
登場してわずか数ページで破壊された不遇の剣。



テンコマンドメンツはあくまでもシバのために打たれた剣である。
そのためハルにはシバのテンコマンドメンツ第10の剣(スターレイヴァー)を使うことができなかった。

前述したように第10の剣「レイヴェルト」は、ムジカがハルのために鍛え上げた別の剣である。

シバのテンコマンドメンツは、レイヴェルトの完成を見届けた後にガレインがレイヴェルトにぶつけ、その役目を終えたかのように砕け散った。




なお、作者の次回作『FAIRY TAIL』でも、エルザ・ナイトウォーカーの武器として魔槍テンコマンドメンツという名義で登場。
名前や能力は同じだが、ハルのテンコマンドメンツほどの圧倒的な強さは無い。
これを踏まえてかRAVEとのコラボOVAにおいても、『FT』主人公のナツ・ドラグニルがハルのテンコマンドメンツを目の当たりにした際に
「エドラスのエルザの武器みてぇだな」と発言している。





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最終更新:2022年03月04日 09:09