サナキ(FE)

登録日:2012/05/18(金) 00:24:20
更新日:2023/12/28 Thu 08:04:44
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わたしがサナキ……女神の代弁者たる、神使なのじゃ!


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』及び『ファイアーエムブレム 暁の女神』の登場人物。
ベクニオン帝国の第37代目の「皇帝」にして、女神の御声を授かる「神使」でもある。物語の重要人物の1人である。
本名はサナキ・キルシュ・オルティナ。


皇帝としての威厳・政治手腕を持ち、帝国内の貴族闘争、覇権争いにも断固として立ち向かう。
王者としての貫禄・知性も持ち、その尊大な口調はまさに皇帝を思わせる。
元老院の議長にして宰相のセフェランとは5歳の時からの付き合いで、彼を信頼している。

なのだが……初登場時は、

[サナキ]
わたしこそがベグニオン皇帝サナキ!
女神の代弁者たる、神使なのじゃ!

アイク
いや、それはないだろう。

セネリオ
ないですね。

[ティアマト]
2人とも、そんな言い方をしては可哀想よ。
たとえ嘘だとしても、何か事情が……

[サナキ]
おぬしら……!

と、神使だと思われていなかった。

なぜなら、アイク達は一度も会ったことのない神使を「気品があって身分の高そうな女性」だと思っていたのに、実際はのじゃロリ(10歳)だったのである。

実際はソフトについているテリウス大陸の地図で、ベグニオン帝国のところに彼女の顔があるので、プレイヤーにはバレバレである。


【蒼炎の軌跡】
初登場は13章終了時。上記の会話はその時のもの。
アイク達が来た時、帝国を蝕む内部腐敗(元老院・貴族によるラグズ奴隷)に頭を悩ませていた。
公にせず摘発する為、エリンシアと共にクリミア再興の支援を要請しに来たアイク達グレイル傭兵団に、クリミアの支援と引換にこの慣習の打破の為に働くことを依頼する。

残念ながら自軍ユニットにはならない。


【暁の女神】
『蒼炎』から3年経っただけあって心身共に成長した。
物語の最中に皇帝の失脚を目論む元老院により幽閉されてしまうが、シグルーン達神使親衛隊の助力により脱出しクリミアに亡命。
その後、元老院から国を取り戻す為アイク達ラグズ連合との同盟を組み、自ら戦う決意をする。

自軍ユニットになるのは終盤の第4部序章から。


○初期値と成長率
皇帝(カエサル) LV1
HP-28(70)
力-2(40)
魔力-33(60)
技-22(60)
速さ-23(35)
幸運-32(55)
守備-10(30)
魔防-28(45)
移動-6
重量-4
体格-4
属性-光
スキル-体当たり・陽光
炎S雷A風A光A

一言で言うと、杖の代わりに光魔法が使える賢者
魔力・技が優秀で強い魔法攻撃を繰り出すことが出来る。
様々な魔法が使えることで、相手の弱点をうまくついていけるが、速さは低めで2回攻撃が出にくく、HP・防御が弱い為防御面で不安が残る。

上限値は魔力と魔防の上限値が最大の40というのが優秀。
ミカヤに比べるとやや劣るが、こちらは扱える魔法の種類が段違いである。

また、専用武器に炎魔法のシムベリン(威力13・重さ5・必殺10)があるがこれがなかなか優秀(炎魔法最高ランクのレクスフレイムが威力14・重さ13・必殺5)。
耐久も45とかなり多い為バンバン使っていこう。

終章では固定メンバーの1人の為、彼女を使わない縛りでない限りは育成しておいたほうが好ましい。



ファイアーエムブレム0
『暁』初収録の第5弾から登場。
「蒼炎時代の『神使』を下級職扱い→上級職をすっ飛ばして最上級職『皇帝』」という形で2作品のサナキを再現しており、
そのため下級職は攻撃手段のない貧弱ユニットであり、主人公としては非常に使いにくい面を持つ。
しかし第5弾では出撃した味方ユニットに退避エリアから好きなだけ同名を重ねて「成長」させられるという異例のスキル、
第16弾では厳しい条件を伴うが行動フェイズ以前のフェイズをもう一度繰り返すこれまた異例のスキルを有して活躍した。

また、第16弾のサナキはご先祖さながらにラグネルとエタルドを握った姿*1という衝撃的なifキャラになっている。





私こそがベグニオン帝国皇帝、女神の代弁者たる、神使なのじゃ!

拝謁を許す、光栄に思うが良い。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

スマホゲー『ヒーローズ』にもイベント「兄妹の絆」にて暁版が追加参戦。イラストは富岡二郎氏。
なにげに蒼炎・暁に登場したキャラとしては一番最初に実装されたキャラと相成った。
の存在について明確に言及しているセリフがあるため、4部終章あたりかED後の時期のサナキのようだ。

武器スキルは自分から攻撃した時、戦闘後、自分の周囲1マスの味方の攻撃+4『シムベリン』
Aスキルは3すくみ有利だと、さらに攻撃+20% 3すくみ不利だと、さらに攻撃-20%『相性激化3』
Cスキルはターン開始時、周囲1マスの味方の攻撃+4『攻撃の鼓舞3』

緑属性の敵に対して非常に有利に戦闘を行なえることが強みであり、元々攻撃が高いのも相まって魔防が低い緑属性の敵ならワンパンで沈めることが出来る。
特に、緑属性のトップメタの一角であり、ノーダメで突破するのが非常に困難であるヘクトルを体力満タンの状態でも一撃で沈めることが出来るのはかなり心強い。
また、魔防が高いので、緑魔道の攻撃なら受けても致命傷になることはなく、安定して受け出していける。

元作同様固有装備であるシムベリンは、自分から攻撃した時、戦闘後に自分の周囲1マスの味方の攻撃+4のバフもかけられる中々高性能な武器。
ただし、習得するスキル「攻撃の鼓舞」とは効果が重複せず、攻撃しないとバフがかからない欠点があり、微妙にかみ合わない。
幸い攻撃14もある火力の高い武器なので、バフは意識しないで普通の高火力魔法として扱っても問題はない。
あえてシムベリンを使わず、相性激化を活かして、弓などの無属性に対して有利が取れるラウアレイブンを持たせ、対応範囲を広げるのもオススメ。

欠点はその相性激化による青属性への圧倒的不利と物理耐久の低さ。
青属性から攻撃されればほぼ間違いなく倒されてしまい、こちらから攻撃を仕掛けても基本ノーダメージとなってしまうため、どうあがいても青属性には勝てないと言っていい。
また耐久面も、魔防は上述の通りある程度は高いものの、HPと守備のステータス基準値が全赤魔道キャラ中6位*2というのもあり物理攻撃に非常に脆い。
原作での耐久の乏しさから脆いイメージの強いソフィーヤ以上に脆いとは……
相性激化でダメージを大きく減らしているはずの緑属性からの物理ダメージでさえも結構痛いダメージになってしまうため、受け出しは緑魔道だけにとどめておき、
間違っても最前線に立たせないようにしたい。

2018年1月のアップデートで『シムベリン』錬成追加。
効果が周囲2マスの味方が戦闘中、攻撃+3の『攻撃の大紋章2』となる。
これで素の攻撃の鼓舞を重複できる。
特殊錬成は「味方飛行が周囲2マス以内にいる時、戦闘中、攻撃、魔防+5」
神使親衛隊を意識したのだろうが当時はまだシグルーンとタニスは実装していない。

2020年5月から神装英雄に抜擢。イラストは山田孝太郎氏。
エンブラ帝国の衣装でステータス補正でさらに火力が伸びる。


婚礼では、男女は永遠の愛を誓って口づけをするそうじゃ。

く、口づけじゃと……。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
通常版が追加されて約1年が経過した頃、2018年5月に超英雄として蒼炎版が追加された。イラストはこちらも富岡二郎氏。
緑属性の魔法・飛行ユニットへ一気に変わった。
蒼炎・暁のキャラで超英雄に選ばれたキャラはサナキが初。(アイクは複数種類がいるが、総選挙や伝承のため超英雄ではない)
そして肝心の衣装だが……なんと花嫁版である。それも蒼炎仕様なので10歳のサナキが花嫁衣装を着ているのだ。
なんでも花嫁祭りに好奇心で参加しているらしく、別に誰かに嫁ぐ訳ではないらしい。
また皇帝である自分は己の気持ちだけで結婚する事はできないが、いずれ愛する者が現れる時が来るのだろうか……と語っている。


武器スキルは装備時に攻撃+3、戦闘中、攻撃、速さが周囲2マス以内の味方の人数×2だけ上昇する『ニフルの氷花』
Aスキルに味方と隣接している時、戦闘中、自身の攻撃、魔防+5になる『攻撃魔防の絆3』
Bスキルには移動系補助(体当たり、引き戻し、回り込み等)を使用した時、または自分に使用された時、自分と相手の守備、魔防+6する『守備魔防の連携3』

ステータスは魔防以外のバランス良く高い。
単体でもそれなりに戦えるが、真価を発揮するのは味方と連携して戦った時。
『二フルの氷花』(最大+6)と『攻撃魔防の絆』を最大限活かす配置にすれば、まずこの二つだけで攻撃と速さは驚異の+11となる。
そして、飛行ユニットで味方を固めて飛行ユニット専用バフを装備させれば、相性が悪かったり魔防が高い相手でもなければまず一回の攻撃で倒せるトンデモ火力を発揮する。
実際のバトルでは常に花嫁サナキに最大火力を発揮させることは難しいが、最低一人でも隣にいるように意識して運用すればアタッカーとして十分な火力を見せてくれるだろう。

スキル継承させる場合は、まず空いている奥義枠とC枠を埋めたいところ。
奥義は速度重視で『凶星』や『月虹』、もしくは高い魔防をダメージに上乗せできる『氷蒼』等が相性が良い。
C枠はやはり鼓舞か紋章が一般的で、飛行パーティーで運用する場合はサナキ自身も周囲のために専用バフを付けたいところではあるが、
飛行専用バフはかなりのレアスキルなので、ない場合は味方の兵種を問わず強化してくれる普通のバフスキルでもいい。
武器なども変更するなら『グルンブレード』に『風薙ぎ』を組み合わせた『風薙ぎブレード』型が強力。

しかし攻撃面は十分に一線級な反面、物理攻撃には滅法弱いのであまり突出させずにBスキルを活かして味方に守ってもらおう。
飛行特攻の弱点も増えているので弓では一撃で倒される。

2021年8月のアップデートで『ニフルの氷花』が錬成追加。
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、魔防+5が新たな効果で追加。そして戦闘中、攻撃が周囲3マス以内の味方の人数×2だけ上昇(人数の最大値2) 。
範囲は広がるも速さが没収されたため、追撃はより厳しくなった。
特殊錬成は戦闘開始時、敵のHPが50%以上なら、戦闘中、攻撃、魔防+5
戦闘開始時、敵のHPが50%以上なら、戦闘中、周囲2マスの味方の攻撃の強化の最大値だけ攻撃が上昇
攻撃と魔防はさらに磨きは掛かるが速さが消えたことにより追撃が難しくなる。Aスキルか味方で速さに関するスキルへ継承するしかない。


この機会に姉上と交流を深めたい。

それはベグニオンとデインのためにもなるであろうからな!


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2023年11月で5年ぶりに忍者の祭りへ参戦。イラストは原作でも担当した北千里氏。
赤属性の魔法使い・騎馬ユニット。パートナー姉のミカヤ。
時系列としては本編後のため、暁本編より少し成長したサナキを描いたと北千里氏は言及している。
本編後のためミカヤはデイン女王になった後なのだが、この祭りでは立場を忘れ姉妹水入らずで楽しんでいる。

武器スキルは『光炎の姉妹の忍法帖』
再移動(残り)】を発動可能
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
2回攻撃(敵から攻撃された時も、2回攻撃可能)
自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、魔防-6、
自分が与えるダメージ+◇(範囲奥義除く)、敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを〇〇%軽減」を◇×4%無効
◇は、敵とその周囲2マス以内にいる敵のうち弱化の合計値が最も高い値。
(ダメージ軽減を無効にする数値は端数切捨て。例えば敵の「ダメージを45%軽減」で、◇×4が64なら、「28%」分を無効にし、ダメージを17%軽減」にする)

Aスキルに自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃+7、魔防+10。
自分から攻撃した時、戦闘開始後、敵に7ダメージ(戦闘中にダメージを減らす効果の対象外、ダメージ後のHPは最低1)、
戦闘後、敵のマスと自分から見た敵のマスの左右それぞれ2マスに【天脈・炎】を付与(1ターン)『鬼神明鏡の炎撃』
Bスキルはターン開始時、敵同士が隣接していて、かつ、魔防が自分より1以上低い敵の攻撃、魔防-6(敵の次回行動終了まで)
戦闘開始時、魔防が敵より1以上高い時、戦闘中、敵の攻撃、魔防-3、
さらに、敵の攻撃、魔防が減少。減少値は敵とその周囲2マス以内にいる敵のうち弱化が最も高い値(能力値ごとに計算)(敵の次回行動終了まで)『攻撃魔防の混乱3』
Cスキルには自軍ターン開始時、および、敵軍ターン開始時、自分を中心とした縦3列と横3列にいる魔防が、
「自分の魔防+5」より低い敵の守備、魔防-7、【謀策】、【弱点露呈】を付与する『守備魔防の謀策3』

その強さは魔法ユニットの中で筆頭格レベル
特徴として武器とスキルがどれも全て噛み合いすぎている。
忍者英雄恒例の二回攻撃可能だがステータスが下がるデメリットは無い。
その上、最も多い弱化の合計値をダメージに上乗せつつさらに4倍で無効にする軽減数を増やす。
弱くさせたデバフとその数にダメージが上乗せした二回攻撃と実質軽減無効に等しい魔法が襲いかかり、不利属性でも物ともしない。
そして攻撃仕掛けるだけで固定ダメージ確定と天脈で妨害も可能なAスキル。
敵が隣接するだけで攻撃と魔防が大幅に減るBスキル。特定マス内で強化遮断、ダメージ増のCスキルと弱らせる気満々。
つまり攻撃されてもダメ、隣接してもダメ、範囲内にいてもダメ。

比翼スキルは忍者比翼英雄恒例の自分を行動可能にする(現在のターン中に自分が戦闘を行なっている時のみ発動可能)
踊り子と組み合わせれば計三回恐ろしい連撃がやってくる。

しかし当然付け入る穴はある。
守備への物理耐久力の低さは健在。先にこちらから仕掛けさえすれば倒せる。
他には状態異常を受けないフロージや確定で先制攻撃+特攻持つ伝承シーダなど対策はそれなりとある。
ダメージ減少には対象外で軽減数の高い効果など耐えきることは一応出来る。
再移動がやや活かしにくく、再移動制限で動きを止める手段もあり。

余談

  • 上述の通り、ヒーローズにおいてはイベント「兄妹の絆」にて実装された。
    ……はいいのだが、同時に実装され、イベントマップにてコンビを組んだのは、なぜか実の姉ではなく、『封印の剣』の馬鹿兄貴ことクレインであった。
    タイトルどころかゲームのハードすら違うこの謎のコンビ結成には方々から疑問の声が上がったとかなんとか……。

    一応クレイン側の事情として、クレインの本来の妹であるクラリーネはヒーローズ稼働初期から実装されているため今回のイベントではコンビを組めなかったこと、
    封印の剣内で他の妹キャラが、せいぜいユーノからみたティトぐらいしかいなかったため、やむにやまれず他の作品の妹と組んだとみられる。
    肝心のサナキ側の事情は特にない上に、このおかげでミカヤの参戦の機が遠のいてしまったが

  • 存在自体は蒼炎の時から登場しており、ストーリーにも直接絡んだりしているが、
    ユニットとしては暁の女神からの参戦であるためか、ヒーローズにおいての姿並びに出典は『暁の女神』となっている。


追記・修正、頼むのじゃ。

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最終更新:2023年12月28日 08:04

*1 データ上の武器も魔法ではなく剣。

*2 現在はカタリナが最低値。