ユウキ・タツヤ

登録日:2013/11/03 (日) 02:07:12
更新日:2024/03/19 Tue 23:46:53
所要時間:約 9 分で読めます





つまり君は出るつもりなんだろ? ガンプラバトル選手権に!




ユウキ・タツヤはガンダムビルドファイターズの登場人物。CVは佐藤拓也。
本作のライバルキャラのポジションに立つ人物であり、外伝「ガンダムビルドファイターズD/A」の主役でもある。




☆キャラクター概要

★ガンダムビルドファイターズ

高校三年生。漢字表記は「結城達也」。
私立聖鳳学園の生徒会会長にして模型部の部長である。
また彼の父は学園の後援会長で、学校にガンプラバトルのバトルシステムを寄付している。

容姿と人柄の良さから女子たちからはアイドル的な人気を誇っているが趣味がガンプラなのが唯一の残念ポイント。

ガンプラが趣味なのに、イケメンで金持ちで更にモテる。ええぃ、会長は化け物か!?

プラモ作りの腕もファイターとしての戦闘力も世界トップクラスであり、昨年度のガンプラバトル選手権世界大会に出場した実績を持つ。

ラル「最強の現役高校生、人呼んで"紅の彗星"」

これは単に紅いガンプラを使うから、という理由ではない。(アニメ一期ではそういう理由だったが、外伝漫画にて理由が後付けされた)
丹精込めて作り込んだガンプラは超高機動にも耐え、そのマニューバで動き回るうちに周囲のプラフスキー粒子が圧縮され、彼のガンプラが紅の彗星のように見えた、という現象から。
この現象はガンプラ塾時代のトーナメント戦で、塾講師エレオノーラと交戦した際に初めて発揮された。

この"紅の彗星"は7年後のビルドファイターズトライ時代の中高生最強のファイター、キジマ・ウィルフリッドでも再現出来ない超高等技術であり、
圧縮された粒子は、粒子を媒介にして機体の制御を奪う類の公式戦では反則になる技術からもガンプラを守る。
更に、トランザム等と同様に纏った粒子のお陰で攻撃力と防御力の増加という恩恵もある。

ただし、この"紅の彗星"はあくまで超高速移動で粒子を圧縮することで発生する現象であるため、動いている間しか維持出来ず、速度が落ちれば効力が弱まる特徴がある。
そのため、近接戦闘においては一撃離脱以外に選択肢がなく、攻撃を受け止められて機体の動きが止まると、そのまま纏っていた粒子が霧散してしまう。


普段は冷静で理知的な紳士だが、ガンプラバトル時は前髪を上げ好戦的な性格になる。
ガンプラバトル時の興奮したような性格は地ではなく、メイジンとして威厳のある振舞い(と自分では思っている)を演技でしているだけである。
その為セイには「全然似合ってなかった」と言われ、自身も「ああいうのは肩がこる」とアランにこぼしている。
ちなみにそのモチーフは二代目メイジンカワグチ。彼の思想には賛同できないが、その絶対的強者たる在り方には尊敬の念を抱いているとの事。

戦闘時の気性は荒いが粗暴という訳ではなく、実力が低いと判断した相手に対してはかなり戦いが淡々としてこそいるが完成度が高いと認めたガンプラを傷付けずに倒すなど非常に理性的。

実はガンプラ界の伝説「メイジン・カワグチ」の後継者候補であり、世界大会の開催を期に名前を継承。

中盤以降は3代目メイジン・カワグチとして活躍する。

ガンダムビルドファイターズトライ

テレビ第2作にも登場。
現在でもメイジン・カワグチの名前で活動しておりガンプラ界のカリスマとして若いビルダー・ファイターから尊敬されている。

前作から本作までの7年の間にガンプラバトル選手権・世界大会の3回連続優勝という偉業を達成し、殿堂入り。
誰もが認める最強のファイターとしてキング・オブ・ガンプラとまで呼ばれるまでに至った。

現在は後進育成のために全国を自由気ままに飛び回っている。

☆本編での行動

★ガンダムビルドファイターズ

+ ...
イオリ・セイのガンプラ製作技術を高く評価しており、彼がザサキを倒した事を聞きつけセイと接触。そこでレイジの存在を知り、レイジの能力を見る定めるためバトルのお膳立てを行った。
そこで彼の才能を認め、レイジの選手権出場を促す事を目的に自身もレイジに挑む。

手加減としてザクアメイジングの射撃武器を封印。ヒートナタのみで戦うが瞬時に圧倒し、今作の初心者狩り担当として圧倒的な実力を見せた。
結果、目論み通り「セイのガンプラ」と「才能にあふれたレイジ」の選手権参加に成功する。

その後、完成したビルドストライクの性能に心奪われ、対戦を心待ちに選手権を勝ち進むも知己の中であるアラン・アダムスから「名人」が倒れた事をタツヤは告げられる。
その三代目を継ぐために世界選手権を棄権、学校も休学するが、抑えきれぬ闘争心にケリをつけるためにセイたちと一戦交えた後PPSEに出向した。

その後、世界選手権にメイジン・カワグチとして選出され、PPSEの特別枠で出場。
サングラスとロングコートという先代メイジンから襲名した格好をしているが、別に変装という訳ではなく知人が見ればすぐに彼だと分かる。

メイジンとして初登場した時は大歓声と共に迎え入れられたが、ナレーターが「遂にあの伝説が復活した」という口上で紹介を始めてたので、どうやらメイジンは長い間公式戦の場からは遠のいていたらしい。

公の場に出て以降は、あくまでメイジンとして振る舞うためユウキ・タツヤであることを否定し、人の前では常にメイジン・カワグチとしている。


二代目メイジンは、タツヤや先輩のジュリアン・マッケンジー、珍庵等の実力者達からも「勝利だけを求める修羅」と呼ばれる程に、勝利以外許されない立場も影響してか、強烈に勝利だけを求める
「ガンプラは楽しむ為の物では無く、とにかく周囲を蹴落としてでも勝利をもぎ取るもの」
という主義で、良く言えば「ガチ派」「一切の手抜きをしない」、悪く言えば「相手の長所を一切出させず捻じ伏せる」「ガンプラバトルを楽しめない塩試合をする」タイプのファイターだったらしい。
尤も、三代目初登場時には「あの伝説の再来」と謳われ大歓声と共に受け入れられていたので、対戦相手にとってはつまらなくとも観客的には楽しめる試合だった模様。


そんな彼をタツヤは反面教師として嫌悪している節があり、ガンプラバトルが大人気の競技になった反面「勝つ為のガンプラ作り」が主流になりつつある現状には思うところがあった。
そのため彼は、横綱相撲に近い魅せる勝ち方を目指し、「誰もがより一層楽しむためのガンプラバトルとガンプラ作りを実現する」という目標を実現するためにメイジンを襲名した。

彼がこのように思うのは自然なこととはいえ、先代のメイジン・カワグチの時代はガンプラバトル黎明期であり、そこからどう発展させていくか、考えた末に上記のスタイルに至っている。先代もまた考えた末の行動であったため、その点を考慮することなく真っ向から否定する考え方をしているため、精神的には年相応であるといえる(ちなみに二代目メイジン・カワグチは彼の考え方を全否定しているわけではなく、現実的に厳しいと大人の立場から難色を示しているだけである)。

そうした心掛けで挑んだ世界大会では他の出場者を圧倒する突出した技量を見せつけ順調に勝ち進んではいたが、彼の理想は勝利以外は許されないメイジンの立場とは相反するものであることや、彼もまだ高校生なこともあり、まだ思う様に行っていない模様。

リカルド・フェリーニ曰く、「優勝以外眼中に無い戦い方」をして、メイジン襲名直後に関してはほぼ二代目の後追いに近く、先代の実力の高さを知りその主義にも賛同する人々からは
「2代目と比べりゃごっこ遊びで、メイジンを名乗るには相応しくない」
と酷評されることもあり、ビルダーとしてもファイターとしても発展途上にある。

決勝戦ではアメイジングエクシアを完成させ、セイ・レイジ組との最高の戦いを行う事を決意するもマシタ会長達の横やりでその戦いは両者共に納得できない形になってしまった。
しかし、全ての騒動が終えた後に改めてライバルと真の決勝戦を行い、最高の戦いを全国に放送した。


★ガンダムビルドファイターズトライ

アーティスティック・ガンプラ・コンテストの授賞式に参加し、グランプリを獲得したコウサカ・ユウマにトロフィーを授与した場面が描かれており、登場がアナウンスされていたラルさんに先駆けてトライに最初に出演する前作キャラとなった。

青い巨星が指導するチームがガンプラバトル選手権に参加する事を聞きつけ、西東京予大会を観戦するという形で本格登場。

その後は若いファイター達に注目するようになったのかニールセン・ラボで行われた全国大会参加校の合宿に参加(乱入?)している。
合宿中には気の折れたユウマを指導し再起させ、参加校のバトルロワイヤルを取り仕切るなど、やはり気の向くままに場を治めたり引っ掻き回したり、大活躍?。特にバトルロワイヤルは自身の権限と責任で取り仕切っており、ラスボスっぽさも兼ね備えたキャラとなった。

全国大会にはもちろん現地入りし、VIP待遇で観戦している。

メイジン杯オープンコースにおいて結果に異議を唱えたサカイ・ミナトへ優勝者のコウサカ・ユウマとバトルで決着を付けるように促す。
(これはあくまで観賞用のプラモデルコンテストであってバトル用のガンプラコンテストではなかったはずなのだが・・・)
また、そのバトルのさ中、カミキ・セカイを始めとする多くのファイターによる混戦を観て我慢できず自らも出陣(あまりの大人げない行為に周囲はドン引きだった)。
その際に、これまた大人げない理由で割り込むように現れたラルさんのドムR35と別次元レベルの戦いを繰り広げている。


★ガンダムビルドファイターズD/A

彼とガンプラの出会いとそこから伴う苦難の日々が描かれる。
詳細はこちらを参照。


☆使用ガンプラ

ザクアメイジング
テレビシリーズ序盤で使用するガンプラ。改造のベース機は高機動型ザクⅡ。

ケンプファーアメイジング
メイジン・カワグチとなったタツヤが使用するガンプラ。改造のベース機はケンプファー
彼自身は制作に関わってないPPSEの作品。

ガンダムアメイジングエクシア
史上最高のガンプラを目指し、PPSE社で開発中だった機体。改造のベース機はガンダムエクシア
こちらもPPSEの作品。

○アメイジングストライクフリーダムガンダム
第8回世界大会で使用するガンプラ。改造のベース機はストライクフリーダムガンダム

○ホットスクランブルガンダム
ヤジマ商事が開発した新システム対応試験機・スクランブルガンダムを譲渡されたものを改造したもの。
背中のウイングがνガンダムのフィンファンネル風になり、武装もビームライフルとシールドが追加。
カラーリングがKADOKAWA作品なのにHOBBY JAPANの炎カラーっぽいものになっている。
本家同様に暴走してタツヤとレディに破壊される不憫な子。ていうか、これってKADOKAWAの嫌がらせじゃないかと思う。
彼が関わった作品だが自身では使用せず。

ガンダムアメイジングレッドウォーリア
ガンダムビルドファイターズトライでの愛機。改造のベース機はパーフェクトガンダムⅢことレッドウォーリア。

νガンダムヴレイブ
外伝で使用するガンプラ。改造のベース機はHGUC νガンダム
ブレイヴとは関係ございません。

Hi-νガンダムヴレイブ
ガンプラ塾での修行中、没収されたνヴレイブの後継機として製作したガンプラ。改造のベース機はHi-νガンダム

○アメイジングズゴック
『GMの逆襲』で使用。本来はエキシビジョンマッチ用に制作したガンプラで、ズゴックの改造機。

ガンダムエクシア(パーフェクトグレード)
バトローグ4話で使用。
特に改造を施していないノーマルのエクシアのようだったが、PGサイズというだけで大きさもパワーも段違い。
最終的にはマリオ・レナートの特攻により相打ち、バトル自体はメイジンの負けとなった。
ちなみにPGを持ち出すのはレナート兄弟とのバトルの取り決めにはないルール違反行為だった模様。

○A-Zガンダム
バトローグ5話に登場。ベースキットはZガンダム。
amazonとの提携を意識された大人の事情なガンプラで設定上の機体型番は Amazon.co.jp である。
宇宙世紀はおろかどんなガンダム作品でもまず使わない型番だろう。*1
セイの留学と自身の外国周りで当分会えなくなる為、その前にと最後のバトルで使用。
開幕に威力を誇示する為にコロニーを破壊してみせたりプロレス技で攻撃したりと、今までのメイジンからはかけ離れたはしゃぎっぷりを披露。

☆黒田節

タツヤの最大の特徴は黒田洋介が脚本に関わった際におきる特徴的な、前時代的でまわりくどくもったいぶった台詞回しである「黒田節」を活用する事である。

+ ...
「これでは折角集まってくれたギャラリーに申し訳が立たない。……そうは思わないか?」
「いいや……私はそう思う!」

「すまない、そしてありがとう」
「これはバトルに乱入したお詫びと君たちと戦える事への……」
「感謝の言葉だ!」

「燃え上がれ……」
「燃え上がれ……」
「燃え上がれ……」
「ガンプラあああああああああ!」

「中々よく出来たガナーザクウォーリアだ……」
「故に傷つけるのは忍びない!」
「とはいえ……燃え上がるまでもない」

「物足りなさと口惜しさが残る……」
「これが真の戦いを求める私の傲慢だとでもいうのか……」

「期待など不要。メイジンにとって勝利とは、必要最小限の絶対条件である」

「否! 私はユウキ・タツヤなどという男ではない」
「聖鳳学園高等部の元生徒会長でもなければ、模型部の部長であった過去もない」

「いいだろう。とくと見るがいい」
「メイジンの称号を受け継いだ男……カワグチの素顔を!」

「事前情報など不要」
「メイジンが目指すのは、いついかなる時も勝利のみ」

「ならば言おう。傷ついたガンプラを倒して得た勝利に何の価値がある」
「ただ勝利するだけではない。ベストの状態の相手を圧倒してこそメイジンたり得る」
「それを証明するためにも、一歩も引く気はない!」

「策士は策を講じる物だ」

「これは戦争などではない! ガンプラバトルだ!!」

「不可解な。戦国の名を付けておいて中国武術とは!」

「紅蓮を纏え、エクシア! ト ラ ン ザ ム ッ !」

「そうだ、遊ぶのだ……真剣に……心から……!」

「アメイジングレッドウォーリア……客観的に見てもいい機体だ」
「……自画自賛に値する」

「これほどの機体を作っておきながら……歯がゆいぞ、コウサカくんッ!」

「君の言うベストとは、自分自身が勝手に設定した限界だ!」

「頑張るという言葉を慰めに使うな……ッ!」
「その言葉は、他者に贈るエールのはずだッ!」

「ベストを尽くした、頑張った、という言葉を呪詛のように繰り返し、君は自分を甘やかしているッ!」

「敢えて言おう!」
「ガンプラに!」
「限界は!」
「無 い ッ !」

「何度でも付き合おう。ただし、閉店時間までだ」

「敢えて言おう……ガンプラは、自由だッ!」

「観ているだけでは物足りんッ!」
「私もやらせて頂く!!」

「童心に帰ったと……言ってもらおうッ!」

「なんと大人げない!!」


☆余談

タツヤが継承した「メイジン・カワグチ」のモデルは、80年代から活躍するガンプラモデラー川口克己氏(現BANDAI SPIRITS社員)と、
川口氏等モデラー集団「クラフト団」が原作を務めやまと虹一が描いた漫画『超戦士ガンダム野郎』で彼に付けられたニックネーム「川口名人」から。
ちなみに漫画中の「川口名人」の姿自体は普通の社会人だったのだが、アニメ中の「メイジン」がサングラス着用でリアルの名を封印しているのはガンダム作品における「仮面キャラ」へのオマージュや、
90年代後半以降バンダイ作品『バトルスピリッツ』のギャラクシー渡辺等、「川口名人」の様な「ホビーの先達者(看板プレイヤー・宣伝役)」に特徴的なキャラが付くことが多くなったことからと思われる。
なお本物の川口氏も『ビルドファイターズ』関連の番組やイベントにはメイジンのサングラスを装着して出演しており、同じくメイジンのサングラスをかけた佐藤拓也氏とツーショットを披露した事もあった。


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最終更新:2024年03月19日 23:46

*1 ゲーム作品ではさすがに「A-Z GUNDAM」に変更された。