機皇帝(遊戯王)

登録日:2010/10/07 (木) 22:52:22
更新日:2024/03/31 Sun 16:49:20
所要時間:約 4 分で読めます





機皇帝(きこうてい)とは遊戯王5D'sアニメ第3期から登場したカード群である。
「イリアステルの三皇帝」を名乗るプラシドルチアーノホセが使用する。
ここではカテゴリとしての【機皇】についても解説する。

●目次

概要

機械族で統一されているが彼らごとに専用の機皇帝が存在し、天地人がモデルとなっている。

コアである「∞(インフィニティ)」、頭部の「T(トップ)」、左腕の「A(アタック)」、右腕の「G(ガード)」、脚部の「C(キャリア)」、
計五枚のモンスターカードによって構成される合体モンスター。

それぞれDNAが元になっており、ATGCは塩基を元にし、Aはアデニン、Tはチミン、Gはグアニン、Cはシトシンのこと。そして∞は二重螺旋構造を表すX線の写真の形からとられている。

また各機皇帝は相手フィールド上のシンクロモンスターを奪い装備するという共通の効果を備えている。
自称シンクロキラー。だが上司の持つ時械神の方がよっぽどメタれてると言うのは内緒だ!

もっとも収録枠を食うからかルール上面倒なことになるからか、OCGにおいては合体式では無く1枚に纏められてしまった。

分類

機皇帝

機皇のエースモンスター達。
それぞれが以下の共通効果を持っている。ただし攻撃制限はグランエルのみ存在しない。
このカードは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚する。
(2): 1ターンに1度、相手フィールドのSモンスター1体を対象として発動できる。
その相手Sモンスターをこのカードに装備する。
(3):この攻撃力は自身の効果で装備したモンスターの攻撃力分アップし、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
ノーコストでシンクロモンスターを除去出来、しかもステータスをアップさせられるのは非常に強力。
上手く後だしする事が出来ればそのまま高ステータスで押し切る事も出来るだろう。

が、特殊召喚条件が面倒な為、相手のシンクロに合わせて出すにはそれなりのプレイングスキルが必要とされる。
蘇生も出来ないためリビデで狙って出し直す……とも行かないのが辛い所。

またシンクロモンスターは高ステも多いため、素の機皇帝では普通に殴り倒されることも少なく無い。
このカードでシンクロを封じるには、何時でも機皇帝出して吸えるぞー、と言うプレッシャーを与える心理戦に持ち込む技量もいるのかもしれない。


  • 機皇帝ワイゼル(インフィニティ)
我らが下っ端、プラシドの使用する機皇帝、天地人の「人」を象っている。
アニメでは一番手として登場した機皇帝で、最初はセキュリティから盗用したゴーストと呼ばれるロボットに使用させて片っ端からDホイーラーを襲っていた。
そして囮捜査に出向いた牛尾さんのゴヨウをゴヨウしてクラッシュさせ、大怪我を負わせる(翌週にはもう治ってたけど)。
その後牛尾さんの忠告をガン無視した遊星との決闘で本格登場。

以下、OCG版効果。
特殊召喚・効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのSモンスター1体を対象として発動できる。
その相手Sモンスターをこのカードに装備する。
(3):この攻撃力は自身の効果で装備したモンスターの攻撃力分アップし、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
(4):1ターンに1度、相手が魔法カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
魔法を無効化する効果は優秀だが、ステータスがそこそこ程度なのに他の攻撃を封じるのが結構厳しい。
こいつでしか攻撃できないため守備表示のモンスターを出され続けたり、《シールド・ウィング》や《くず鉄のかかし》だけで止まってしまう…というか後者はアニメで実際止められている。
それでも機皇帝の中では安定したステータスを持っているので使いやすい。
ただリンクモンスターにより自己退場しやすくなったので何とかなることも増えた。

そして明らかにレベル1ではないステータスを誇り、攻守ともにぶっちぎりトップ…どころかレベル6以下のモンスターの中で攻守の合計値が最も高い。
能力上はどう見てもレベル1ではないが一応レベルは1なので《光学迷彩アーマー》を装備すれば守備表示も破壊無効もお構いなしに2500ダメージのダイレクトアタックをかませる。

種族・属性に恵まれており闇・機械なので《おろかな副葬》と《オルフェゴール・クリマクス》で機皇デッキ以外でも相手ターンにサーチ&相手ターンの破壊から展開なんかができる。
また、闇属性なのでドラゴンバスターブレードを《ユニオン・キャリアー》で無理やり装備させるという荒業も存在する。

アニメの合体シーンは非常にカッコいいのだが、OCGのイラストでは妙なポーズを取っており「人に声をかけてスルーされたワイゼル」「ゴンさん」などなぜアニメの決めポーズにしなかったのかとたびたびネタにされている。

なお、日本語版では技名・効果名ともに無いが、英語版ではそれぞれ「ステンレス・スチール・スラッシュ」「シンクロ・アブソーブション」という名前が存在する。
で、その名を冠した別バージョンがコイツ。


  • 機皇帝ワイゼル∞-(シンクロ)・アブソープション
特殊召喚・効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに、自分フィールドの表側表示の「機皇」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは攻撃できない。
(3):フィールドのカードを破壊する効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

イラストの通り換装したスキエルC5の再現として特殊召喚時に相手モンスター1体の攻撃を封じる効果、
スターダストを吸収した事の再現としてスターダストと同じくリリースで破壊効果を無効にする効果を持つ。

本家と違い出しやすくなった上に味方への攻撃制限はなくなっているが、魔法を打ち消す効果と既にスターダストを吸収している為かスタダ分の攻撃力が上がってないくせにシンクロモンスターの吸収効果もなくなっている。
しかも、破壊無効効果はスターダストと違いリリース後に自力で帰って来れないので使い捨てにしかならない。
また、コストが墓地送りであって破壊ではないので、他の機皇の持つ破壊をトリガーとする各種効果を発動できない。

総じて元のワイゼルに比べむしろ使いにくくなってしまっている。
このため、むしろ「不意打ちで出せる攻撃妨害カード」として運用するのがベター。


  • 機皇帝スキエル(インフィニティ)
ルチアーノの使用する機皇帝、天地人の「天」を体現している。
二体目として登場した機皇帝で、ルチアーノ自身が転校生としてデュエルアカデミアに潜入し、ウナギもといエンシェント・フェアリー・ドラゴンを奪うため龍可に狙いを定めた。
性能を試すため、龍亞&龍可の練習に乱入、2対1の変則デュエルとなるが二人をあっさり蹴散らす。このデュエルが双子だけで行った最後のデュエルとなっている。

以下、OCG。
特殊召喚・効果モンスター
星1/風属性/機械族/攻2200/守2200
このカードは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのSモンスター1体を対象として発動できる。その相手Sモンスターをこのカードに装備する。
(3):この攻撃力は自身の効果で装備したモンスターの攻撃力分アップし、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
(4):自身が装備している自分のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このターンこのカードは直接攻撃できる。
装備されたモンスターを外すとダイレクトアタックできるがステータス上昇効果と噛み合っておらず帝ラインにも達していないためより殴り倒されやすくなっている。
他のモンスターが攻撃できなくなる効果も持っているため、ワイゼルと同じく戦闘破壊耐性持ちやかかし先生が出ると何もできないのも変わらない。

一応「装備されたモンスターを墓地に送る」という条件であり吸収したシンクロモンスターと限定されていないので、
ユニオンモンスターを適当に張ってダイレクトアタックが出来なくもない。
また、先にリミッター解除を使ってから効果を使えば、「倍化中の攻撃力は変動しない」というコンマイ語により
シンクロモンスター分の攻撃力を維持したままダイレクトアタックできる。

だが、そもそもそんな効果を使わなくても、
機皇帝は全員 《光学迷彩アーマー》を装備すればダイレクトアタック可能 なのでワイゼルにアーマーつけた方が打点も効果も明らかに強い。
ほぼワイゼルの下位互換でしかなく、3体の機皇帝の中では最も厳しい立ち位置。ワイゼルより手に入れやすかった分カードパワーを抑えられたのだろうか……
せめてアニメであった「相手モンスターの攻撃を無効にする」を持っていれば、と惜しまれる。


  • 機皇帝グランエル(インフィニティ)
ホセの使用する機皇帝、天地人の「地」に位置する。
三番目に登場した機皇帝。出てくるのに一年近くかかった……。
そのせいか第3期のOP「FREEDOM」では正体不明で結局最後まで影のままだった。

ちなみにこれらのカードはすべて宇宙から飛来した石版がカード化したものである。
何かがおかしいって? 遊戯王ではよくあることだからしかたない。

一枚目のワイゼルはWRGP一年前に石板として飛来、数ヵ月後にはスキエルが二枚目として飛来した。
そしてWRGP中、三枚目の石板が飛来するも、それは別の人物の石板だった。
ホセ(:ω;)「これはワシの石版ではない!」

まあその後でちゃんと飛来しましたが。よかったねおじいちゃん。
OCGで《ブラック・ホール》や《死者への供物》を用いた後攻1ターンキルが存在する。

以下、OCG。
特殊召喚・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのSモンスター1体を対象として発動できる。
その相手Sモンスターをこのカードに装備する。
(3):この攻撃力・守備力は自分LPの半分アップし、攻撃力は自身の効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
(4):自身の効果で装備したモンスター1体を対象として発動できる。
それを守備表示で特殊召喚する。

唯一他のモンスターの攻撃を封じないが、代わりに攻撃力が不安定になる特性を持っている。
ちなみにアニメ版は現在のライフと同じ攻撃力になるという効果だったが弱体化はやむを得ないだろう。
まぁライフが満タンの時に出せばちょうどアニメの開始ライフと同じ4000にできるが。
守備表示で出てしまうが吸収したモンスターを特殊召喚出来る効果も強力。

技名は「グランド・スローター・キャノン」。


機皇兵(きこうへい)

三皇帝が合☆体した絶望野郎、アポリアが使用するカード。
それぞれ並べる事でお互いを強化する力を持つ。ちなみにおおもとの機皇帝と違って全部に攻撃名が存在。
また、名前についている「アイン」はドイツ語の1を意味する方ではなく、クリフォトで0を意味する「Ain」のことだと思われる(機皇帝の∞と対比できるため)。

  • 機皇兵ワイゼル・アイン
星4/闇属性/機械族/攻1800/守 0
(1):このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールドの「機皇」モンスターの数×100アップする。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分の「機皇」モンスターが守備表示モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。
その戦闘でその自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。

量産型ワイゼル。他に機皇モンスターが1体いれば1900ラインになれる。
自身以外に貫通効果を付加できる。
後、闇属性で守備力ゼロのレベル4と何気に便利なステータスを持っている。
技名は「クォーク・カーブ」。

  • 機皇兵スキエル・アイン
星4/風属性/機械族/攻1200/守1000
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから「機皇兵」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
機皇兵のリクルーター。
同名リクルートもできるため戦線維持に便利。
アニメでは1000ポイント以上のバーン効果の自身へのダメージをゼロにするという典型的なアニメのどうしようもないバーンメタ効果だったが魔改造され使いやすくなった。
技名は「ツイン・パルス」。

  • 機皇兵グランエル・アイン
星4/地属性/機械族/攻1600/守1200
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする事ができる。
通常召喚時のみだが、疾風のゲイルにも似た攻撃力半減効果を持つ。
単体で攻撃力3200まで処理出来るのは便利。
技名は「グラビティ・ブラスター」、効果名は「グラビティ・プレッシャー」。

  • 機皇兵廠(きこうへいしょう)オブリガード
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1200/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、デッキから「機皇兵廠オブリガード」以外の「機皇兵」モンスター2体を守備表示で特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、自分フィールドの「機皇」モンスターの数×100ダメージを相手に与える。
11期になって発表された第四の機皇兵。フォルテシモが人形に変形した。
自壊によって機皇兵をリクルートし、そのターンの終わりに機皇×100ダメージを与える。ダメージの方はぶっちゃけオマケだが、展開力が厳しい機皇兵にとってヒジョーにありがたい1枚。


その他の機皇

それぞれ項目参照のこと。
どちらも色んな意味で絶望を背負ってしまったモンスターである。

  • 機皇枢(きこうすう)インフィニティ・コア
効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「機皇」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(3):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
同じ属性のモンスターが自分フィールドに存在しない「機皇帝」モンスター1体を手札・デッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター1体でしか攻撃宣言できない。
11期になって発表された新顔。まさかのマシニクルのコア。それぞれスカイ・ワイズ・グランドのコアを搭載している。
TF6で各種コアに追加されていた戦闘破壊耐性を逆輸入しており、さらに機皇カードをサーチできる。
サーチ先の機皇カードにあんまり強いのがないが、《機皇創出》なら自身の効果の発動に繋げられる。
効果は特殊召喚でも発動できるため、ワン・フォー・ワンなどで召喚したい。

  • 機皇神龍(きこうしんりゅう)トリスケリア
特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻3000/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から「機皇」モンスター3種類を1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカードの攻撃宣言時に発動できる。
相手のEXデッキを確認し、その内のモンスター1体を選んで装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
(3):Sモンスターを装備したこのカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。

11期の新顔で、まさかまさかの第二の機皇神龍。トリニダード・ウロボロスがモンスターと化した。
アステリスクと異なり素で3000打点を備えている他、特殊召喚コストは墓地の機皇3体と大幅に性能が上回っている。
オブリガードを自壊させて機皇兵をリクルート→リンク召喚で墓地へ→除外してトリスリケア、とつなげられる。
攻撃宣言時と若干遅いのが問題だが、相手のEXデッキのモンスターをパクって装備するという自己強化能力を持っている。シンクロを装備していればモンスター限定の3回攻撃を得られる。ただしテキストを見ると自身の効果で装備したモンスターに限定されていないため《アームズ・エイド》なんかを装備しても3回攻撃は可能。


専用サポートカード

大半のカードが 超低性能。
これよりひどいカテゴリの方が稀なレベル。

機皇帝の発動条件を満たす目的なのかアド損カードだらけであり使えるカードは少数。
その中でも、
  • 敵を破壊かと思えば 自分を破壊する 《機皇廠》
  • 発動機会自体がほぼ来ない上に、奇跡的に条件を満たしてもライフアドで大損する《機皇帝の賜与》
  • 機皇兵の利点を全て潰した上でサンドバッグを作るだけの《鉄壁の機皇兵》
の酷さは群を抜く。
後に強化された際に追加されたカードは流石に11期仕様となっており、普通に使い勝手が良くなっている。

魔法カード

  • 機皇城
フィールド魔法
(1):自分フィールドの「機皇帝」モンスターはSモンスターの効果の対象にならない。
(2):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから「機皇帝」モンスター1体を手札に加える。
機皇帝のサポートカード。
非常に限定的な効果耐性を与えるフィールド魔法。
よって後半の破壊時のサーチ効果をメインに使うベきカード だった
マスタールール3でフィールドの張り替えは破壊扱いで無くなった事により歯車街と一緒に死んだ。と言うか今じゃギアギガントXの方が早い
追い打ちと言わんばかりに手軽なサーチカードの機皇創出まで登場してしまった。

  • 鉄壁の機皇兵
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する
「機皇兵」と名のついたモンスターの効果は無効化され、戦闘では破壊されない。
機皇兵に戦闘破壊耐性を付与する。
効果破壊を誘って機皇帝の特殊召喚に繋げたいのだろうが、効果が無効になるデメリットは並べて強化される機皇兵の特性を完全に潰す上、リクルーターであるスキエル・アインに至っては何の役にも立たなくなる。
しかも攻撃表示限定なので低攻撃力のサンドバッグができるだけである。

  • 再機動
通常魔法
自分の手札から「機皇」と名のついたモンスター1体をデッキに戻して発動する。
自分の墓地に存在する「機皇」と名のついたカード1枚を選択して手札に加える。
死者転生同様ディスアドバンテージを負うサルベージカード。
ただし機皇は墓地においても余り役に立つことは無いため、死者転生よりも相性がよい。
機皇の名がついていれば魔法や罠でも回収出来る…が、
《機皇帝の賜与》《鉄壁の機皇兵》《機皇廠》《機皇城》というアレなカードばかりが対象で
機限爆弾やカオス・インフィニティ、フォルテシモのような 使える方のサポートカードは全て名前に機皇を含まない ため、
魔法・罠の回収としては全くと言っていいほど使えない効果だった。
後に追加された《機皇創出》《根絶の機皇神》は高性能で、後者ならアドが取れるようにはなった。
しかし、このカードを使うぐらいなら最初からそっちを複数積めば手札コストがないし、創出も根絶もターン1制限つきなので連射できない。
結局オブリガード用に機皇兵をデッキに戻すのがメインになるが、それにしたって最初から機皇兵でも増やしておいた方がいい。

  • 機皇帝の賜与
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスターが「機皇」と名のついたモンスター2体のみの場合に発動する事ができる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行う事ができない。
一見ちょっと条件とデメリットが厳しいドローカードに見えるが、実際はちょっとどころでは無い。
何故ならその条件がフィールド上にである。自分フィールド上にでは無い。

自分と相手のフィールド合わせて機皇2体だけしか居ない時と言うとんでもない厳しい発動条件なのである。
お前はありふれたカスレアの真似でもしたかったのか?と問いたくなる。

自分の場に機皇が1体だけでもアウトだし3体以上いてもアウト。機皇以外がいてもアウト。
それどころかミラーマッチでない限り相手の場にモンスターがいれば実質それでアウト
いなかったとしてもこっちが機皇2体かつ相手の場ががら空きの盤面と言うことは「ダイレクトアタックを2回も放棄する」と言う訳で、使えるタイミングでさえ使わない方がマシと言うことが多発するスキのなさである。
ぶっちゃけ発動機会は先攻1ターン目にフォルテシモと手出しで機皇兵2体並べた時、もしくは双方吹き飛ばした後のソウル・チャージ直後ぐらい。
限定的すぎるわ!本気で使わせる気あんのかこれ…
デュエルが高速化しオブリガードの登場もあって先攻1ターン目ならほぼ確実に発動できるのは無視できない利点になったが、それ以外の場面ではほぼ死に札になる致命的な欠陥は相変わらず。

なお、後に出たアイアンドローは「自分の場に機械族2体のみ」という遥かに緩い条件(賜与の条件ならこっちも満たす)で、
デメリットもそのターンで特殊召喚を1回しか使えなくなるという、元より特殊召喚を帝の1回に絞ることが多い機皇と相性が良い上
その数か月後には強欲で金満な壺が登場。機皇はそもそもEXデッキのモンスターがいないため余程のことがない限りこれらの方が優先される。
結果的にこのカードのただでさえなかった立場にトドメが刺されてしまった。

  • 機動要塞フォルテシモ
フィールド魔法
1ターンに1度、自分の手札から「機皇兵」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
一切の条件やコスト無しに機皇兵を並べられるフィールド魔法。並べる事で強化される機皇兵との相性は良好。
…だが機皇自体が手札アドが稼ぎにくいので息切れしやすい。
また、グランエルアインは特殊召喚では効果を発動できなくなってしまう。
アニメでは使い手のアポリアと合体した。まあ遊戯王ではよくあることだ。
ちなみにアニメでは対象が「機皇兵」ではなく「機械族」ととんでもないことになっていたが、その代わり相手も使う事ができた。
また、機械族をコントロールしていないプレイヤーは自分のエンドフェイズに100ダメージ受ける微弱バーン効果もあった。

  • 機皇統制
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「機皇」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、自分フィールドの「機皇」モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になり、ターン終了時までそのモンスターの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。
(2):自分フィールドの「機皇」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
11期の新規カード。
機皇の攻撃力を1体に集約する単体強化と、墓地で破壊の身代わりになる効果がある。
機皇は自壊コンボがテーマのため、上位種ですら耐性持ちが全くいないので破壊耐性自体は悪くない。
ただし、攻撃アップの方は元々の攻撃力依存なので機皇兵の並ぶとバフがかかる効果やグランエルと噛み合わない。
しかも「アップする」ではなく「なる」なので、攻撃力自体が書き換えられてしまうのに注意。つまり機皇帝とマシニクルの吸収によるアップやアステリスクの自己強化も消去され、以後適用されなくなる。
と、プラス効果だけならどちらも強い効果なのだが ターン終了時までそのモンスターの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。
の一文により全て台無しである。どうして機皇サポートはこういういらんデメリットがついているのか…
単騎無双が主体の機皇では致命的過ぎ、機皇なら自壊デメリットも逆手に取れるためリミッター解除で良いのではないかと言われてしまっている。
先攻1ターン目、もしくは速攻魔法なので相手ターンに発動できればデメリットを踏み倒せるのでドラゴンバスターブレードをつける前にワイゼルに使ったりするとそれなりに強力。

  • 機皇創出
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「機皇」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):手札を1枚捨て、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(3):自分フィールドの表側表示の「機皇」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカード以外のフィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

11期の新規カードその2。
発動時に「機皇」モンスターをサーチ、手札を1枚捨てて自分のモンスター1体を破壊、自分の「機皇」モンスターが破壊されたら場の表側の魔法・罠を破壊する効果を持つ。
(2)と(3)の効果はそのまま連動している為、相手の永続やフィールド魔法を展開のついでに除去してしまう事もできる。
表側限定なのでセットカードの除去は不可能な点には注意。
また相手の魔法・罠は勿論、自分の魔法・罠も破壊出来るので機皇城を破壊して機皇帝のサーチに繋げる事も可能。
インフィニティ・コアとは相互サーチが可能であり、(2)の効果でコアを破壊すれば任意の機皇帝を直接リクルートが可能となる。
インフィニティ・コア同様機皇のエンジンとなるカード。


罠カード

  • 機皇廠
通常罠
フィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスターが攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する「機皇兵」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
その後、攻撃対象となったモンスターを破壊する。
機皇兵から機皇帝を出す手段その1。
メリット付きの炸裂装甲かと思いきや破壊するのは自分のモンスター。サルベージを行えるが、攻撃対象が居なくなるため戦闘の巻き戻しが発生する。
なら機皇帝を回収しながらそのまま効果でフィールドに出せると思いきや
回収できるのが機皇「兵」のみのため、墓地から召喚できず一番サルベージしたい機皇帝が回収できない。
と言うかワイゼル・アインなら悪夢再びで2体回収できるというどうしようもないレベルのカードである。

ただでさえ産廃だったが後述の根絶の機皇神により根絶させられた。
一応インフィニティ・コアを破壊できるがだからなんだというレベルである。

  • 機限爆弾
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスター1体と、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。
機皇兵から機皇帝を出す手段その2。
ゴドバと違って2:1交換なので手札に機皇帝を握ってないとディスアドバンテージになる。
サクリファイス・エスケープに使う手もあるが、その場合はタイミングを逃して機皇帝を特殊召喚出来ないのに注意。
インフィニティ・コアと相性が良い効果をしているが、機皇の名前を持っていないためサーチが出来ないのが問題になった。。
何でこう肝心なカードに機皇の名前がついていない。

  • カオス・インフィニティ
通常罠
(1):フィールドの守備表示モンスターを全て表側攻撃表示にする。
その後、自分のデッキ・墓地から「機皇」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。

機皇兵から機皇帝を出す手段その3。
通常は機皇兵しか呼べないが、実は蘇生制限を満たせばアステリスクの蘇生はできる。
墓地からも特殊召喚出来るので機皇を1枚出張させるだけでも使えるという高性能さであり、リバース効果モンスターである幻想召喚師と組み合わせて高レベルの融合モンスターを特殊召喚する【幻想機皇】と言うデッキも存在する。
…だが唯一の欠点としてフィールドに攻撃表示のモンスターしかいない場合は発動できない。

  • 根絶の機皇神
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「機皇」モンスター3体を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを手札に加えるか召喚条件を無視して特殊召喚する。
このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分フィールドに「機皇神」モンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
相手フィールドのSモンスター1体を選んで破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

11期の新規カードその3。
墓地の「機皇」モンスター3種のサルベージor強制的に蘇生させる効果と墓地から除外して相手のシンクロモンスターを破壊して元々の攻撃力分のダメージを与える効果を持つ。
このカードが発動出来るならトリスケリアの召喚条件も満たしているので、サルベージor蘇生した「機皇」モンスターをコストにマシニクルorアステリスク→トリスケリアと並べて勝負を決めに行く事も可能。
また、特殊召喚モンスターである機皇帝・機皇神・機皇神龍たちを蘇生させる事も可能だが、蘇生制限は無視出来ないので一度は正規手順で召喚する必要があるのには注意。
機皇では貴重なアドバンテージを大幅に回復することができるカード。

イラストにはアステリスクとワイゼル・アイン、スキエル・アイン、グランエル・アインが描かれている。
アステリスクの効果で墓地へ送ったモンスターをこのカードで蘇生する事で、攻撃力が高いアステリスクと3種類の機皇兵を並べるアニメの再現が出来る。


デッキの特徴

機皇兵は並べて自己強化する事によってフィールドを制圧することを目的としたテーマ、
機皇帝は自壊をコンセプトとしたテーマなのだろうと推測される。

……が、その強さにはぶっちゃけかなりムラがある。下級(兵・帝)は強いのだが、それ以外は
「シンクロモンスターの販促をしたいのにシンクロメタなんて売り出せるかよ!」と言う声が聞こえてきそうなぐらいに微妙。
特に機皇神龍の調整はヲーに並ぶぐらいの語りぐさになっているレベル。

第一の絶望として、並べる事によって強化される機皇兵と、自ら以外の攻撃を封じる機皇帝の間のシナジーが薄い。と言うか帝を出せる効果の兵がいない。
第二の絶望として、サポートカード群の大半が非常にクセがあって使いにくい。
第三の絶望として、機皇神、機皇神龍というエースが両方とも微妙調整で活かし切れない。
と言うかサポート群の大半と機皇神、機皇神龍は出したら損するとまで言われるレベル。

使い手が絶望野郎だからって、カテゴリまで絶望の象徴にしなくてもよかったんじゃないですかね……。

……一応機皇帝自体の単体性能はスキエルを除けば高く、Sin地縛神希望皇ホープなどの自壊効果を持ったモンスターとの相性がいい為、単体で出張する事はそれなりにあったりする。
機皇兵もクセが無く使いやすいカード達で、複数体並べるのもそう苦労はしない。
ただ兵、帝、神を【機皇】で纏めるのはちょっと苦労するというだけなのだ。

長い間カテゴリとしては絶望状態で放置されていたが、11期のデュエリストパックでピックアップされ大幅に強化された。
使い勝手の良いサポートカードの追加や待望のまともな機皇神の追加もあり、ようやく希望を掴み取った。


相性のいいカードたち

光学迷彩アーマー
機皇帝はそこそこのステータスを持つレベル1なので装備可能。
高攻撃力状態のグランエルでの直接攻撃は強烈だろう。

ギアギガントX
機皇帝・機皇兵をサーチしてこれる。
機皇兵はフォルテシモやリクルーターの存在から並べやすく、レベル・属性も素材の条件を満たす。
使ってるうちに「【ガジェット】の方が強いんじゃねぇか?」と思ってしまうというあまりにも大きすぎる欠点があるが

おとぼけオポッサム
自壊効果と自己再生効果を併せ持ったモンスター。機皇帝を出すトリガーに。
一度自壊させれば自分の好きなタイミングで蘇生させられるのが好相性。
ついた通称が「オポッサム・コア」

BM-4ボムスパイダー
自分フィールドの機械族・闇属性モンスターと相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ破壊する効果を持つモンスター。
自身も機械族・闇属性なので自爆して機皇帝の特殊召喚トリガーにでき、ついでに相手のカードも1枚破壊してしまえる。
機械族サポートを他の「機皇」モンスターと、闇属性サポートをワイゼル系列と共有できる上にレベル4なのでギアギガントXの素材にもなれると至れり尽くせり。
おとぼけオポッサムより相性がいいが、蘇生効果などは持ち合わせていないのであちらのように何度も使いまわす事はできない。

補給部隊
モンスターが破壊されるという緩い条件で1ドロー出来る永続魔法。機皇帝を特殊召喚するギミックがそのままドローソースに変化する。
機皇帝は出すのに複数枚カードを使用するので、そのディスアドバンテージを回復出来るカードがあるのと無いのでは希望と絶望の差が非常に激しい。
おとぼけオポッサムと組み合わせれば、相手の場に攻撃力が800より高いモンスターがいる限り毎ターン追加ドローを行える。

sinモンスター
比較的緩い条件で特殊召喚でき、フィールド魔法が無ければそのまま自壊するモンスター群。
自壊は効果による物なので機皇帝の特殊召喚条件を満たす事ができる。
専用フィールド魔法の機皇城を始めとして相性のいいフィールド魔法がいくらかあるので、それを投入してsinをアタッカーとして使えるような構成にするのもいいだろう。
エクストラデッキの枠を食ってしまうが、機械族・闇属性サポートを共有でき攻撃力が4000あるsinサイバー・エンド・ドラゴンがおすすめ。

ブラック・ローズ・ドラゴン
シンクロ龍の一体。効果でフィールドのカードを全て破壊する。
不倶戴天の敵のハズなのにその効果は機皇帝の召喚条件とぴったり。機皇城も巻き込める。
機皇兵は全てLv4なのでうららやうさぎの余りを投げたり、ブラック・ボンバーでワイゼルアインを釣るなど出す手段も少なくない。

デスペラード・リボルバー・ドラゴン
自分フィールドの機械族・闇属性モンスターが破壊された場合に手札から特殊召喚できる最上級モンスター。
該当の種族・属性を持つモンスターはワイゼル系列を始めとして上記のボムスパイダーやsinサイバーエンド等豊富なので召喚条件を満たすのは容易。
破壊効果に自分のモンスターを巻き込んで機皇帝の特殊召喚に繋げる事もできる。

ワン・フォー・ワン
召喚権を使わずに機皇枢インフィニティ・コアをフィールドに出せるため機皇デッキでは必須クラスのカード。
機皇帝は直接出せないが、インフィニティ・コアと機皇創出によりリクルート可能。

強欲で金満な壺アイアンドロー
機皇ならばほぼデメリットなしで2ドロー可能。
機皇帝の賜与なんてなかった。

ユニオン・キャリアー破壊剣-ドラゴンバスターブレード
破壊剣-ドラゴンバスターブレードは相手のEXデッキを封殺するバスター・ブレイダー専用の実質ユニオン…
だったはずなのだが、誰が装備しても効果が発動する&ユニオン・キャリアーによりTCGで規制される程に暴走。
ワイゼルも闇属性なのでその恩恵を受けられる。
オブリガードは自壊で機皇帝の条件を満たした上でユニオン・キャリアー&装備と展開できる。
さらにオブリガードで呼ぶのをワイゼル・アインにして途中に機皇統制を挟んだワイゼルなら攻撃力7100で魔法1回・破壊1回無効かつEX封じと強力。相手によっては単騎で無双できる。
あとワイゼルの武器も剣なので映える。


だが私にはタッグフォースという希望がある!

カードゲームが出来るギャルゲーことタッグフォースシリーズでは、
OCG化するには強過ぎたり機会がなかったりするカードが多数収録されており、その中には【機皇】サポートも含まれている。

以下一例。

機皇創世
通常罠(TF6オリジナル)
自分の墓地に存在する「ワイズ・コア」「グランド・コア」「スカイ・コア」をゲームから除外して発動する。
自分の手札・デッキ・墓地から「機皇神マシニクル∞」1体を召喚条件を無視して特殊召喚し、このカードを装備する。
装備モンスターが破壊される場合、代わりに自分の墓地に存在する「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事ができる。
罠1枚からマシニクルをどこからでも召喚出来る上、破壊耐性まで付与出来る優良サポート。
墓地にコストを溜めるには以下のカオス・ブラストを用いるのが便利。

カオス・ブラスト
通常魔法(TF6オリジナル)
自分のデッキからレベル1機械族モンスター3体を墓地へ送って発動する。
フィールド上に表側表示で存在するレベル4以下のモンスター1体を選択して破壊する。
機皇帝のパーツを墓地に送りつつ、フィールド上のモンスターを破壊して機皇帝の特殊召喚に繋げられる。
上記の機皇創世とあわせれば実質二枚消費で攻撃力4000が飛んで来る。

オーロラ・ドロー
通常魔法(TF6オリジナル)
自分フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在し、
このカード以外のカードが手札に存在しない場合に発動する事ができる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
ハンドレス寸前の時にのみ発動出来るドローカード。
機皇帝本体こそ条件を満たさないと特殊召喚出来ないカードであるが、魔法や罠はハンドレスコンボ同様伏せればいい。
一体賜与とはなんだったのか。

インフィニティ・フォース
通常罠 (TF5オリジナル)
自分フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合に自分がダメージを受けた時に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
機皇帝専用のサンダー・ボルト。自爆特攻からでも発動出来る。

ゴースト・コンバート
通常罠 (TF5オリジナル)
自分フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、
自分の墓地に存在する機械族モンスター1体をゲームから除外して発動する。
相手の魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。
発動後このカードは墓地に送らず、そのままセットする。
墓地のコストが続く限り、機皇帝がスタバと化す。
ただし、罠カードゆえにこいつの発動をさらにチェーンされて割られるとアウトなのは注意。

ワイズ・コア
効果モンスター (TF5オリジナル)
星1/闇属性/機械族/攻 0/守 0
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
このカードがカードの効果によって破壊された時、
自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
その後、自分の手札・デッキ・墓地から
「機皇帝ワイゼル∞」「ワイゼルT」「ワイゼルA」「ワイゼルG」「ワイゼルC」をそれぞれ1体特殊召喚する。

攻撃力・守備力ともに0だが、カード効果で破壊された時に自分フィールド上のモンスターを全て破壊して、
手札・デッキ・墓地から5種全てのパーツを特殊召喚する鬼畜カード。もちろん他2体もある。
召喚から《ツイン・ボルテックス》や《激流葬》で機皇帝召喚、何とか撃退してもこちらのターンに《リミット・リバース》で蘇生してからの自壊で再登場、とか平気でやってくる。
そう、機皇帝は何度でも蘇るのである


総じてOCGの使い辛いサポートとはなんだったのかレベル。
しかも三体の機皇帝が5枚合体式のアニメ版仕様で収録されており、
上記のように「コア」モンスターを生かした原作に近い戦法も可能(サポート可能なカードが豊富なのでより悪質なことに)。

また、アニメでは「∞」のモンスターしか攻撃をしていないがTFではすべてのパーツで攻撃ができるというトンデモ仕様なので、
一族の結束やリミッター解除などを組み合わせれば色々大変なことになる。
しかも、本体は対象に取れないので、戦闘破壊やブラック・ホールなどで除去するしかない。

実際TF6ではルチアーノのデッキ全般、TFSPではプラシドの最強デッキがこの【結束機皇】であり、アニメ仕様のスキエル・ワイゼルを結束で超強化してぶん殴ってくる。
ワイゼル一式と結束一枚で、本体の攻撃力は「6500」。こうなるともう手がつけられない。

ただし、グランエルだけはスキエル・ワイゼルとは仕様が異なり、
  • パーツの性能が本体に影響しない
  • グランド・コアの効果で呼ばないと攻守が上がらない
という欠点がある。その代りなのかパーツそれぞれに強力な効果が付与されている。
そのためホセだけはデッキにリクルーターの巨大ネズミが投入されており種族統一ではなくなっている。

なお、一族の結束による強化を狙うなら機皇兵を並べたところに本体だけ通常召喚するのがベター。
スキエル・ワイゼルの攻撃力は自分以外の「スキエル・ワイゼル・グランエル」モンスターの攻守の合計になるため、
単独では貧弱なパーツよりも、単独で戦える機皇兵の方が相性がいいのだ。
これもあってか、TF6からの3人は【結束機皇】に機皇兵を採用しているケースが多い。
パーツを一部だけ除去すると、貫通効果を付与するワイゼル・アインが混じったりして洒落にならない。

逆に敵に回すと物凄い勢いで機皇帝を展開されるため、デッキによっては何もできず負ける。
必勝を期すなら、サイバー流の力を使おう。キメラテック・フォートレス・ドラゴンで纏めて除去できる。
ただ、墓地に送るだけでは蘇生もありうるので《奈落の落とし穴》《システム・ダウン》などで除外してやりたい。
特に、本体を除外してやると殆どのカードが使えなくなり、デッキが機能不全に陥る。

何時かこれらがOCG化されるかもしれないと言うことだけが、全国のアポリアファンに残された一筋の希望なのである。
旧作のカードがOCG化される機会は非常に稀だったが、最近は海外先行枠・コレクターズパック・ストラク等でかなりOCG化されているので希望さえ捨てなければいつの日か……?
KONAMIには今度こそ良調整を期待したいものである。


余談

アニメでの機皇帝は、Z-ONEが三皇帝≒アポリアに石板の形で与えたものであるが、
彼らにとって機皇帝とは愛してくれる者、愛すべき者、愛そのものを奪い去った絶望の根源であり象徴である。
Z-ONEもそれはもちろん理解しているはずだが、なぜそんな存在をモンスターカードとして与えたのだろうか?

三皇帝が生前のアポリアの絶望の化身であることから、同じく絶望の象徴である機皇帝もまた力になると考えた可能性もある。
が、忘れてはならないのは、Z-ONEは一度、尽力の末に機皇帝との和解に成功していることである。

つまりこの一見意図の読めない行為は、「機皇帝とわかり合った」Z-ONEにとっては、捨てきれなかった希望の現れだったのかもしれない。

「複数体のパーツモンスターを合体させ1体のモンスターとなる」コンセプトのカードは、
これより前にDMヴァロンの「アーマー」モンスターと、GX80話で登場するアリスの「ドール・キメラ」が存在する。

後者に関してはサブタイトルが「絶望の国のアリス」であり、アポリアと妙な共通点がある。
話の内容は非常に不気味な描写が多く、その話の次回予告に至ってはもはや閲覧注意レベルの1シーンがある。(本放送ではこのシーンはカットされている)



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最終更新:2024年03月31日 16:49