明智光秀(戦国BASARA)

登録日:2009/08/07(金) 23:33:27
更新日:2024/04/06 Sat 20:40:09
所要時間:約 6 分で読めます




癒やして下さい、この魂の渇きを…!






(あけち みつひで)

戦国BASARAシリーズの登場人物。
CV:速水奨
戦国の誇る、愛すべき変態である。


シリーズには無印から登場しており、織田軍に属する一部隊である明智軍を率いている。

セフィロスを彷彿とさせる長い銀髪と、なんかヤバい光を放ちまくる鋭い眼、
あちこちにトゲのついたエキセントリックな服装、そして両手に持った鎌が特徴的である。

性格は極めて(ヤバい方向に)苛烈で刹那主義。
人を殺し、苦悶の表情を見ることを至上の喜びとする快楽殺人者である。
本人いわく「殺す」とは「食べる」と表現するらしい。
彼の織田軍入隊理由は「信長公の苦悶に染まる表情が見たいから」
なんかもう、この時点で既に史実をガン無視でジャイアントスイングかますくらいの勢いだが気にしないように。

明智軍の兵士は織田軍とは別のベクトルの恐怖政治で支配しており、兵士たちは常に彼の行動に怯えながら仕えている。
こんなんでよく謀反に付き合う気になったもんだ。
とはいえ地獄までついていく覚悟はできているらしく、ピンチになると大騒ぎしてくれるあたり、
瀬戸内海のアニキほどでは無いが、オクラよりは部下に慕われていると思われる。



彼の当面の目標は主君である織田信長に謀反を起こし、自らの手で信長を切り刻むこと。
ちなみに、アニメでは信長に自分の立てた作戦を咎められたことがきっかけのようだ。


口では謝辞を述べながら舌をペロリ…ヤベぇ…
慶次からもさらっと「変態」呼ばわりされている。

しかし、信長を殺してもその欲望は止まるところを知らず、次なる獲物を豊臣秀吉と定め、恍惚の表情を浮かべていた。
また、2では既に『本能寺の変』を起こすも失敗しており、牢獄に捕らえていた。
この時のムービーでは、猿ぐつわを噛まされ鎖で四肢を拘束されていたのだが、食事を与えに来た兵士を、隙を突いて噛み殺して脱出している。
一説によると、そのサイコな行動が世の腐女子(と一部の猟奇好き)を悶えさせたとかなんとか。

また、セリフも非常にサディスティックなものが多く、
強敵を見つけるや否や「おいしそう…」とか言っちゃう食いしん坊さんである。

森蘭丸とは犬猿の仲でしょっちゅう小競り合いをしている(大半は蘭丸がいちゃもんをつけてくる)。
部下同士も仲が悪いらしく、些細なきっかけから蘭丸軍・明智軍の同士討ちが起きるマップまである。

明智兵「てめーら、あんなガキにいいように使われてるんじゃねえ!」
蘭丸兵「うるせー!そっちの頭は変態じゃねーか!」

来世はおそらくクラウザーさんであり、デスでメタルな第2衣装からもそれが読みとれる。
歯ギターこそしないが第7武器はエレキギターとスタンドマイクである(ちなみに1ではナイフとフォークである)。
残念ながらゲーム本編ではそのデス声を拝聴することは叶わなかったが、アニメ版でとても素敵な奇声を披露してくれている。
中の人は美声で有名なだけあり、そのギャップは凄まじい。



また、前述のようにアニメではそのキレっぷりが加速しており、最終回で見せた壮絶な断末魔は一部で語り草となっている。





○ゲームでの性能
彼の性格を表したように敵をなぶるようなネチネチした技が多いが、使い込むとかなりの強キャラになる。
また、彼と毛利元就は味方も攻撃できるという特性がある
(豊臣秀吉も専用装備さえ付ければ、敵だけでなく、味方兵も固有技で掴めるようになる)。

HPがマックスになっても低めな上、通常技の最後に笑い声をあげ盛大な隙が生じるため、下手なことをすると自分がSATSUGAIされかねない。
しかし通常攻撃も最後まで繋げなければ割と使いやすい。
『2』と『英雄外伝』では「通常攻撃(2段目止め)→怨恨的 斬撃→通常攻撃(2段目止め、以下ループ)」という超お手軽な永久コンボがあるため、武将戦で苦戦することはまずないだろう。
対忠勝は斬撃のみを単体で連打すればOK。
(通常技と固有技の繋ぎが少しでも遅れると割り込まれることがあるが、コンボ始動が当てやすい通常技なのでほとんど問題はない)

  • 固有技の例

【恍惚的 吸収】
鎌の先端を相手に突き刺し、体力を吸い取る。
「大丈夫ですか?」
んなわけねーだろ

【屈辱的 追打】
前進しながら敵の足元をザクザクと突き刺し、気の済むまでいたぶる技。えげつない。
「足元がお留守ですよ」
実際には63Hitすると強制的に「ふぅ〜」と満足して終了する。

【因果的 応報】
クネクネしながら無防備状態となり、その間はフルボッコされ放題というマゾ技。
その後、ダメージを受ければ受けるほど大きなダメージの反撃を行う。
「酷い人ですね」
どっちがだよ

【バサラ技】
敵を睨みつけ、周囲に謎の暗黒空間を発生させ、ひるんだ敵をめった斬りにする。
「魂暗き嘆きの詩よ!」
一通り斬り終えると、
「ああ…イイ…!」
と体を震わせて余韻に浸り終了する。
この時コントローラも一瞬ビクっと震えるのが気持ち悪い。

威力は高めで、ボス相手にも当てやすいので一部の恵まれないキャラが居る中では使い勝手は上々。

光秀自身は「3」には登場していないが、天海という仮面をかぶった僧侶が「光秀と全く同じ声」「全く同じ武器」「全く同じ動き」「全く同じ技」をしている。
専用BGMまで光秀のもののアレンジである。
果たして彼は何者なのか。




以下ネタバレ注意











何故かの天海のストーリーを選ぶとキャラクターが光秀になり、天海ではなく光秀のストーリー(生い立ち)が始まる。

信長を討ち取り、兜を携えて相変わらずの変態ぶりを遺憾無く発揮し、またもやシリアスな笑いを起こしていた。













と思われたが……



「明智殿……いや明智光秀ッ! 謀反人がぁッ!」

「貴様の事は半兵衛様から伺っている…この世で最も危険な忠臣だとな!」

「お前はもうこの世に居てはいけないんだ…その魂が皆を嘆かせ、苦しめてしまう!」

「光秀、この戯けが…血塗れに酔うたか、現実(いま)に目覚めよ…」

「そうだ…それでいい。」
「始めからそうしろ。」
「お前は…我らも及ばぬ死神なのだから…」

「壊れたモノに名称など不要だ」



その内容はシリアスな笑いなど程遠い内容であった。
魔王を討ち取ったにもかかわらず謀反人や裏切り者と呼ばれ、理解不能な理由で謀反を起こした只の狂人として白眼視され、誰からも理解されない彼が描かれている。
あの家康からもこの世に居てはいけないと言われ、
三成からは容赦なく罵倒を浴びせられ、唯一の心の支えであった信長(の兜)を失ってしまう。
信長を失った彼は普段の態度からは想像出来ない程に怯えていた。 
信長を失った恐怖から再び狂気に身を任せて三好三人衆を殺害した際には、人を殺す快楽を捨てる事が出来ないという事に絶望し、笑いながら泣いていた。 
それは狂気や快楽、悲哀と絶望といった感情が混ざった彼の叫びでもある。


私は、愛されたい…
私は慈しみたい…! 私は微笑みたい…! 私は…ッ!
…私は…人間(ひと)になりたかった…

そして最終章にて、自らが狂人であると理解しながら、それでも人々に慕われ愛されることへの渇望を抱き、真っ当に生きようと苦悩していたことが判明する。
彼が発言した「人になりたい」とは、誰かを愛したり愛されたりという「人間らしい」人生を過ごしたいという意味である。
信長を討ったことも単なる自分の快楽のためだけではなく、
「信長を殺すことで殺戮を好む己と決別し、『人間』として生まれ変わりたい」という欲求からの行動であった。
信長の側近であった頃の回想では、信長に「つまらぬ懸念はいらぬ、貴様はただ殺せ」と言われた光秀が微笑みを浮かべる場面もあり、
その他の信長に対する言動も含めると、光秀にとって信長という存在は、
「殺戮を好む自分もありのまま受け入れてくれる依存対象であり、それゆえに自分が殺戮嗜好と決別するための大きな障害である」
という複雑な存在であったことが窺える。

信長を討ったことにはもう一つ、
「誰もが恐れる魔王・信長を討てば、今は自分を畏怖し敬遠している人々も『魔王を討った英雄』として慕ってくれるようになるかもしれない」
という淡い期待もあったのだが…結果はご覧の通り、彼の真意を理解してくれるものは誰もいなかった。
織田軍残党が本能寺から脱出した光秀を追撃した際、明智軍直属だった武将の中には「光秀様…どうかご達者で…!」と見送ってくれる者がいたりと、
光秀の真意を理解できず畏怖しながらもそれなりに思いやってくれる者はいたのだが…。
最後に出会った松永久秀からは、己の殺戮嗜好が狂気的なものであると自覚してしまったがゆえに「自分は『人間』ではない」とまで思い詰め、
「人になりたい」と願ったことを、「己が人である(殺戮を好む「狂人」であろうが「人」であることには変わりない)ことに気付かなかっただけ」と、
バッサリ切り捨てられている。

「殺戮を何よりの快楽とする狂気的な嗜好」と、「『誰かに愛されたい』という人間的な感情や、狂気的どころか厳格過ぎるほどに正しい倫理観」を持ち合わせてしまったが為に、
全てを失い壊れていくしかなかった男の狂気と悲哀に満ちた物語は、今までの明智光秀の人物像を覆すものであり、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。
お市松永とはまた違うが、BASARA屈指の鬱ストーリーと見て間違いないだろう。

その後の『4』でも、単なる快楽殺人鬼やサイコパスといった描かれ方は抑えられ、代わりに信長への病的な依存心やとある人物との絆に悩む姿が見られるなど
過去作に比べて遥かに人間臭いキャラクターとして描かれている。
なお、ネタバレになるので詳細は伏せるがドラマルートは宴の時とはまた違った形で完全な鬱ストーリー。一方の創世ルートはとても微笑ましい終わり方なのだが。
ちなみに公式の方も、もう隠す気が無いらしく完全にとあるそっくりさんが明智と見破られて、そのうえで普通に会話してたりする時もある。








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最終更新:2024年04月06日 20:40