アンドレイ・カリーニン

登録日:2013/10/31(木) 09:14:23
更新日:2022/09/16 Fri 18:37:26
所要時間:約 5 分で読めます




アンドレイ・カリーニンはライトノベルフルメタル・パニック!』の登場人物。
CV:大塚明夫




【人物】
フルネームはアンドレイ・セルゲイヴィッチ・カリーニン
ミスリル東太平洋戦隊の陸戦隊司令官で階級は少佐、コールサインはパース1。宗介たちの上司に当たる。

元々はソ連軍の特殊部隊に所属していたが後に脱走、傭兵として各地を転戦した末にミスリルに入る。
宗介とは長い付き合いで、親のいない宗介にとっては父親のような存在であり、カリーニンも時として宗介を息子のように扱うことがある。
宗介が陣代高校に転入した後は実際に書類上の養父となっている(でも書類に亡命ロシア人の傭兵って書くのはどうよ…)。
宗介の転入には戦争漬けな彼を少しずつ普通の日常に慣れさせてやりたいという思いもあった様子。


性格は冷静沈着で、確実に手堅く勝利する戦術を得意とする。場合によっては部下を見捨てる事も躊躇しないが、それでも可能な限り部下の命は救おうともしている。
元特殊部隊だけあって戦闘能力も高く、重傷の状態でも敵兵士を容易く射殺したり素手で背骨をへし折るなどしている。

【活躍】
ハイジャック事件ではクルツM9が撃破された状況から敵がラムダ・ドライバを保有していると推察し、テッサにARX-7 アーバレストの使用を提案した。
また、宗介に対してASが闊歩し、ラムダ・ドライバのようなトンデモシステムが存在する世界を「こんなものは本来ならあるはずがない」と告げている。
「終わるデイ・バイ・デイ」では宗介の成長を称えている。

クリスマスの事件では部隊とは別行動を取りアマルガムの内通者の捕縛に向かっていた。
その後はとある人物と会っているが、その人物とはテッサの兄でありアマルガムの幹部、レナード・テスタロッサであった――――

「つづくオン・マイ・オウン」でのアマルガムによる総攻撃時には珍しく冷静さを欠いているような様子を見せた。メリダ島陥落時はテッサ達の脱出の時間稼ぎのために残りそのまま行方不明となった。




【過去】
本編からさかのぼる事十三年ほど前、北極海でソ連軍潜水艦にスぺツナズ下士官として乗り込んでいた際に、墜落した旅客機の救出活動中に彼は運命の出会いをする。「さがらそうすけ」という少年と―――
また、この時助けられなかったそうすけの母親が言った「イキナサイ」という言葉は、「行きなさい」とも「生きなさい」とも取れる奥深い言葉として強く記憶している。
その後、そうすけはソ連に引き取られている。


数年後、アフガニスタンにおいて「カシム」となったソウスケと再会、彼を暗殺者として育てていた祖国に不信を募らせていく。
更に妊娠していた妻が不満足な医療行為のせいで流産し、二人とも死亡したことや、停戦を装ってゲリラ側を殲滅しようとするソ連に完全に愛想を尽かしゲリラ側へ寝返った。

後にゲリラは壊滅するが、ソウスケと共に命からがら逃げ延び傭兵となる。
ソウスケには生き延びる術として戦い方や言語を教え、名前に「相良宗介」という漢字をあてがった。
宗介とはカンボジアで離ればなれになるが、のちにミスリルで再会した。


追記・修正お願いします

































ネタバレ注意









彼は生きていた。宗介たちの敵、アマルガムの幹部ミスタ・Kとして―――

クリスマスの際にレナードから「世界改変」の話を聞かされていた彼はその案に賛同。アマルガムへと寝返っていたのだ。

メリダ島の最終決戦では完全武装で殴りこんで来た宗介をコダールやベヘモスを率いて迎え撃った。
未来改変が失敗した後も諦めきれず、宗介に敗れ装置を自爆させようとしたレナードを射殺しかなめを強奪するが、宗介の妨害により失敗。二人の乗ったヘリは墜落する。

残骸から這い出し、二人は対峙する。宗介に兵隊としての才能がないことを突き付け圧倒するが、墜落時の傷が致命傷となっており力尽きた。
レナードの計画に乗った理由を宗介を平和な日常に帰したかったこと、そして自分自身も妻と子供のもとへ帰りたかったとを語る。
宗介に親父と呼ばれた事に頬笑みながら「イキナサイ」と告げ、息絶えた。


【短編】
テッサが陣代高校に留学した際は宗介がテッサに手を出すのではないかと危惧するマデューカスに対して「宗介にそんな度胸あるわけがない」と思いながらも騒動に巻き込まれる宗介を見捨てて己の保身に走り、彼を絶望させている。


わりとヒマな戦隊長の一日」では休日の趣味がイリーナのボルシチを再現する事だと明かされた。
かつてソ連時代にカリーニンが軍務から帰ってくる度に作ってくれた物だったが、なにか特殊な隠し味の入ったレシピだったようで、長年研究を続け遂に完成させる。
その中身とは――ココアパウダーとミソペースト。


ココアパウダーとミソペーストである


うん、ボルシチに入れるもんじゃ無いね。
どうもイリーナとしては嫌がらせで作っていたようなのだが、そうと分からないほど彼の味覚はぶっ壊れているらしい。
その味はテッサ曰く「あたたかいドクターペッパー」、クソ不味いアメリカ軍のレーションを「なかなかの味」と言う宗介ですら声を裏返して逃げるほどの代物。

現実においてもわざわざ再現する奇特な者たちがおり、「口に入れた瞬間はイケるかと思ったが後味が最悪」「食い物じゃなくて拷問器具に使える」と評価は上々。








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「良項目というのはそういうものだろう!?」
「どんな項目も…一皮剝けばこんなものだ。気付けばようやく半人前…」
「少佐」
「…ツイキ・シュウセイ」

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最終更新:2022年09月16日 18:37