アワフキムシ

登録日:2011/08/29(月) 22:01:20
更新日:2021/09/26 Sun 15:42:54
所要時間:約 6 分で読めます






すてらちゃん指名入りましたー


あ、はーい!




ガチャ





こんにちわ、初めまして!
お兄さんを担当させて頂く『すてら』です
今日はご指名ありがとうございまーす♪



お兄さん、こう言うお店は初めて?


そっか♪ それじゃ、あたしの……ううん
あたし達の事、教えてあげるね










アワフキムシは 昆虫網 半翅目 アワフキムシ科に属する昆虫の総称。
学名はアフロフォリダェ。
英名はスピットルバグ。
もしくはフロッグホッパー。
漢字表記は泡吹虫。

その名の通り、自ら『泡』を作りそれを巣とする事が特徴的な昆虫である。
上の娘は『ホシアワフキ』と呼ばれる種類のアワフキムシ。
北海道から九州に掛けて分布しており、幼虫の発生時期は初夏。
カブトムシやカナブン、蛾などとは違い蛹になる事はなく、脱皮を繰り返して成虫となる不完全変態を行い、夏中盤に掛けて成虫となる。



セミの親戚のような位置にあり、成虫の容姿や体内の構造はそれらに似ている。
セミと同じく発音器官も持ち、鳴く事も可能なのだが、人間の可聴領域には達しない為、『鳴く虫』には分類されない。

丸みの中に鋭い凛々しさを感じさせる美しいフォルムは、最早完成された
その姿は官能的とさえ言えるだろう。


体長は平均的な物で10〜14mm。小さな個体や種類は成虫でも4〜6mm程度と昆虫の中ではかなり小さい部類に入る。
つまりはロリババアと言う事である。
…………違うか。



成虫、幼虫共に草木の維管束に発達した口針を差し込み、そこの道管に流れる汁の中に含まれた栄養分を餌とする。
アワフキムシやアブラムシなどの昆虫はよく『草の汁が餌』と言われるが、あえて厳密に言うとその汁のアミノ酸やミネラルを摂取している。
摂取した水分は消化管の一部が変化した濾過室で必要な栄養分を濃縮しつつ吸収し、余った水分は排泄物として体外に出す。

つまり頻尿であり多尿。とんだおもらし娘である。
( ・ω・)っハルンケア


因みに道管の中の汁には栄養分は僅かにしか溶け込んでいない為、同じく草汁を餌とするが道管ではなく師管の草汁を啜るカイガラムシやアブラムシとは違い、アワフキムシは甘露を作り出す事が出来ない。
(師管の草汁には多量の糖分が含まれている為、余剰糖分が蓄積される。これがアリなどの餌になる事も)


尚、お気付きの方もいるとは思うが、甘露も排泄物……つまりおしっこである。
それを餌とするアリ。因みに働きアリは全てメスである。即ち――
飲尿プレイって事ですね、分かりまs(ry
この、道管液を餌とし多量の水分を排泄する習性はセミやヨコバイと共通しており、両者が近似種であると言う事を如実に表していると言えるだろう。





――さて、そろそろ本題に入ろう。
アワフキムシの特徴は名の由来にもなっているそのである。



↑こんな感じの泡が、草木に付いているのを一度は見かけた事はないだろうか。

泡は幼虫期のみに見られる特徴で、成虫になるともう泡は作らない。
これは乾燥に弱く、翅もなく、身体が柔らかい幼虫が外敵から身を守る為に泡を作るが故の事である。

この泡は高い安定性と粘度・強度を持ち、乾燥から幼虫を守るのは勿論、気門と気管で呼吸を行う昆虫にとっては致死的である為、捕食昆虫に対して非常に高い防御力を発揮する。

アリなどが巣の中の幼虫を捕食しようとすればその高い粘度を持つ泡で気門を塞がれて溺死してしまう為、事実上捕食は不可能に近い。


え? それじゃ泡の中の幼虫はどうやって息してるのかって?
心配は御無用。
アワフキムシの幼虫の腹面は樋状に陥没しており、気門はこの内側に開口している。
その先は尾端でシュノーケルのような状態になっており、液体中に身体が沈んでいても呼吸が可能となっているのだ。
更に腹部を伸縮させる事によりスポイトのように空気を吸い込んだり、はたまた吐き出したりする事まで可能と正に至れり尽くせり。

空気以外の一切を遮断する絶対防御――
即ちこの泡はアワフキムシにとっての全て遠き理想郷と言えるだろう。



実はこの泡は幼虫の体内で生成された物が排出されるのではなく、何と幼虫が1から作る事も有名。

前述の通り、アワフキムシの排泄物には余剰な糖分が混ざらない為、殆ど水だけのような状態である。
通常、昆虫の尿の中には虫の代謝で生じた窒素排泄物が溶け込んでいるが、アワフキムシの場合は窒素ではなく、アンモニアである事が知られている。
幼虫は一度寄生する場所を決めたら全く動かない為、おしっこはセミの幼虫のように周りの土壌に吸い込まれたり、ヨコバイのように遠くに飛ばしたりなどの処理をされず、虫と植物の間に溜まっていく。

このおしっこの中には、分泌腺から分泌されたワックスエステル……即ち蝋素と繊維状のタンパク質が溶け込んでおり、この蝋がおしっこの中のアンモニアと反応して鹸化反応を起こし、結果としてアンモニア石鹸を生成する。

アンモニア石鹸には界面活性剤としての作用があり、これによっておしっこが泡立ち易くなると、彼女らは尾端を液面外に突き出して空気を吸い込み、それを液中で放出すると言う運動を繰り返しておしっこを泡立てて行くのである。
成程、要するに放h(ry


最終的におしっこは白く粘っこく泡立った粘度の高い泡塊となり、それが一定の大きさになると彼女らは放屁……じゃなかった放出運動を止め、巣の中に閉じ篭もる。
以降は巣を補修する時以外は蝋やタンパク質をおしっこに分泌する事はなく、水様のおしっこが泡状の巣の先端からダダ漏れになっている。

…………頻尿ってレベルじゃねーぞ!


また、泡はちっとやそっとじゃ消えず、乾燥もし難い為、泡の中は常に高い水分と粘度が保たれている。
つまり彼女らは常時ローションまみれで生活しているのである。何とけしからん。
だがそれがイイ。


……とまぁ正しく絶対防御のようなこの泡だが、そんな彼女らにも天敵は存在する。
それは何とゴミムシである。

アワフキムシの捕食者として特殊化したアトキリゴミムシ亜科のゴミムシは、幼虫成虫共に溺れる事なく泡中に侵入して捕食する事が可能なのだ。
更に長く伸張した首を持ち、それだけを泡に突っ込んで捕食してしまう種類もいる。

ローションまみれの幼女が住む家に不法侵入の挙げ句、それを食べてしまうなど……何とも許し難し! 代われ!





以下、余談。


成虫は小さく地味で取り立てて目立たないが、幼虫の泡は結構目に付くもので奇妙な為か、古くから人の興味の対象であった。
日本ではアワフキムシの幼虫をホタルの幼虫と伝える地域があり、一時期は科学啓蒙書の中にもそう記されていたと言う。

泡と言う水に関係する物。幼虫の臀部が透き通っている為、何となく光りそうな印象があるからからも知れない。









まぁ、こんな所かな
ちょっとはあたし達の事、解ってくれた?



え? ちょっと長かった?
あははっ、いいのいいの!
相手のコトを知れば、チュッチュする時も興奮しやすいでしょ?



じゃ、時間も押してるし早速始めよっか♪
お風呂入れるから、その間に追記修正でもしながら待ってて〜♪



今日は、時間いっぱいまで楽しもうね?
お・に・い・さ・ん♪




―― LET's COMBINE ――


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最終更新:2021年09月26日 15:42