ソール11遊星主

登録日:2013/10/28 (月) 01:29:11
更新日:2024/04/18 Thu 02:23:42
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ソール11遊星主……

三重連太陽系の守護神…




ソール11遊星主とは『勇者王ガオガイガーFINAL』に登場する地球外知的集団。


紫の星」で生み出された〈Zマスター〉の暴走によって機界昇華され消滅した三重連太陽系。
その時機界昇華された惑星の一つ「赤の星」の指導者アベルによって作り出されたプログラム。



【概要】

名の通り11名で構成される。
それぞれが三重連太陽系に存在した11の遊星の住人達を模しており、中には人間のような容姿を持つ者もいる。
だがその本質は人工の知性体であり、様々な能力を備え、力は地球人類の比では無い。

その目的は「寿命によって滅びかけた三重連太陽系の再生と守護」であり「三重連太陽系の守護神」とも呼ばれる。
だがプログラム故目的を達成するためならば手段を選ばず、どんな犠牲も厭わないという冷徹で危険な側面を持っている。


その力と行動原理を危険視した者もいたらしく、「緑の星」の指導者カインが遊星主のアンチプログラムである『ジェネシックガオガイガー』を作り出していた。


強大な力を持つ遊星主たちだったが、そんな彼らも圧倒的な侵攻速度と物量を備え機械文明にとって極端に相性が悪いゾンダーには適わず、三重連太陽系と共に消滅してしまった



………筈だった

彼らの内、ピサ・ソールだけは強力なエネルギーフィールドに守られていたため、機界昇華を免れていた。
その後、太陽系における木星決戦でZマスターが滅び最大の脅威が消失したことでピサ・ソールはプログラムを起動させ、他の遊星主達を再生。
同時に複製=レプリジンによる三重連太陽系の再生を開始したのである。
しかし、その再生が現在「青の星地球が存在する宇宙の暗黒物質を多量に吸収することによる宇宙収縮現象を招き我々に住まう宇宙に滅亡の危機を生んでしまう。
これは、わかりやすく言えば、自分の家を建て直すために、人の家を壊して資材にするようなもので、我々地球人にはとても看過しえない話である。

これにより三重連太陽系再生を目指す遊星主達は地球の危機を救おうとするGGGと激突することになる。



【共通する要素】

全員、戦闘時以外は人間サイズの素体状態で行動している。
モデルとなった者たちの種族的な違いから外見的特徴は様々だが、一部の者は人語を介することも出来、人間とコミュニケーションをとることも可能。
多くの者は白いフードとマントで姿を隠しており、半数近くは本編中その姿を明かすことは無かった。

宇宙空間の移動には〈パーツキューブ〉と呼ばれる巨大な黒い立方体を用いる。
このパーツキューブは〈ソールウェーブ〉というエネルギー波を放出することが可能で、複数のパーツキューブで連携すればある程度の戦闘もこなせる。

そしてメンバーの七人、内二名は専用のユニットと他五名はパーツキューブとそれぞれフュージョンすることで戦闘能力を持ったメカノイド形態に変化することができる。


遊星主達は〈ラウドGストーン〉を動力源としている。
このラウドGストーンJジュエル同様、緑の星から提供されたGストーンを赤の星で改良した人工鉱石で、他の二つに比べ安定し、より高出力なエネルギーを得ることが出来るという代物。
無限情報サーキットとしての機能も健在で遊星主のプログラムの制御系でもある。

反面、勇気によるエネルギーを得ることは出来ない為最大出力では劣っており、Gストーンの原石であるGクリスタルが放つジェネシックオーラの前ではその力を失ってしまうという弱点もある。
なお、外見はGストーンに似ているが表面の「G」の文字が反転した鏡文字となっている。まさにPストーン。


また、ピサ・ソールが存在する限り遊星主達は無限再生が可能であり、戦闘で部位を損傷しようと瞬時に再生し例え撃破されたとしても復活できるという特性を持つ。
これに加えてレプリジンによる無限増殖も可能等恐ろしい能力まで秘めている。


なお、ゾンダリアン同様メンバー全員のイニシャルが「P」になっている他、太陽系の惑星、恒星などの名をもじった名前が付けられている。


【メンバー】


パルス・アベル

CV.紗ゆり
《素体》
赤の星の指導者アベルを元に作られたプログラム。
マントを羽織った小柄な容姿が特徴。明言はされていないが女性のように描写されている。
髪が赤いことを除けばその外見は同じくアベルから作られたアルマ=戒道幾巳そっくり。
アルマ同様〈浄解モード〉をとることも可能だがそのサイコキネシス能力はアルマ以上。
マントから無数の砲身を持ったパルスビーム砲を出すこともできる等戦闘力も意外と高い。
ちなみに、マントの下は全裸

他の遊星主達を統括する司令塔の役割を持つ。
容姿とは裏腹に非常に冷酷で高慢な性格。
その性格がオリジナルから引き継がれたものかどうかは不明だが記憶は引き継がれており、ジェイアークの装備を熟知しJジュエル凍結コマンドの発動権限まで持つ。
その言動も嗜虐心からと言うより残酷な効率主義者、悪く言えば偏執的ないし臆病とすら呼べる念入りすぎる性格で、ピルナスの拷問などに対して「なにを遊んでいるのです」と窘めることも。

また一度防御態勢に徹した場合の絶対防御力壁の性能は正しく「絶対」の一言で、他の遊星主を分解し続けたジェネシックオーラにすら持ちこたえ、乗艦であるピア・デケム・ピークが爆砕しても一人無傷など、最後の最後までこれを正攻法で突破できた者は居ない。*1
と言うか遊星主やメカノイドたちがピサ・ソールの無限再生能力もあってかホイホイ破壊される中、ラストまでほぼ無傷で耐え抜いた稀有な遊星主である。
メタ的なことを言えば彼女は「オリジナルなのでは?」と言う疑惑が作中で残っておりレプリジンである事実がギリギリまで秘匿されていた。このため作劇の都合もあってか再生・増殖せず最後まで無敵の前線司令官たり得たと考えられる。


パルパレーパ

CV.梁田清之
《素体》
蝶に似た巨大な羽が生えた医者のような姿。遊星主の中でも特に高い戦闘能力を持つ。
詳細は個別項目を参照。

《メカノイド形態》
パルパレーパ・プラス
パルパレーパ・プラジュナー


ピルナス

CV.半場友恵
《素体》
人間の女性と蜂が合成されたような姿…というかきわどいボンテージにマスク、鎖と外見は完全にSMプレイの女王様。
鎖による緊縛や腕から放つ火炎放射等対象を痛めつけるような攻撃手段を持つ。

パルス・アベルの護衛が主な役割だが、本人が「美と快楽の女神」を自称する真正のサディストであるため、ルネを痛めつけて楽しむ等個人の嗜好に走ることもままある。
登場や言動や戦闘がほぼ趣味性に満ちたものばかりであるのと当のパルス・アベルが護衛を必要としない*2防御能力の持ち主なのもあってか、
全体的に本来三重連太陽系の統治者としては何をどう担当していたのか非常に謎の多い存在。まさかSM担当と言うことはあるまい。


ピア・デケム

《素体》
漆黒の鎧とマントを着た死神のような不気味な容姿。巨大空母ピア・デケム・ピットを操る。
詳細は個別項目を参照。

《メカノイド形態》
ピア・デケム・ピットとギガフュージョンした形態、ピア・デケム・ピーク。
キングジェイダーをも上回る巨体とパワーが特長で、その内部で機雷艦載機を無尽蔵に生産して繰り出し、特攻を行わせる。
艦載機の発進まで時間がかかるのが弱点。


ペイ・ラ・カイン

CV.大木民夫
《素体》
緑の星の指導者カインを元に作られたプログラム。
再生が完了した三重連太陽系に生まれるであろう知的生命体の指導者となる役割も持つ特殊な存在。
遊星主達が暴走した時の為のセーフティでもあったとも言われるが、劇中では一貫してパルス・アベルらの指示に対して忠実に行動しており、その役割もジェネシックガオガイガーに対するセーフティと呼べるものであった。
オリジナルカインの記憶や知識を受け継いでおり、ギャレオンの調整やフュージョンも可能。
さらに生身で「ヘル・アンド・ヘヴン・ウィータ」を放つことも出来る。
尚、オリジナルカインは「滅び行く宇宙を離れ、新天地に向かう」案を出していた。


ピーヴァーター

《素体》
外見不明。

《メカノイド形態》
全高:28m
重量:不明

パーツキューブとフュージョンすることで誕生するメカノイド。
胴体等に並んだ円筒形の物体と緑のボディを持つ。ラウドGストーンは股間に内蔵。
右手にパイルバンカーを装備。
このパイルバンカーは重力波フォールドで空間を歪めその復元力に指向性も持たせることで重力衝撃波を放ち遠距離の目標を打ち抜くことが出来る。
背面にはアーム型に連なったフレキシブルチェーンソーを持ち、様々な方向から敵を切り裂いたり敵の攻撃を防ぐ第三第四の腕のようにも機能する。
その機能を生かして再生後の三重連太陽系で建築作業を行う予定だったとか。


ペチュルオン

《素体》
外見不明。

《メカノイド形態》
全高:42m
重量:不明

パーツキューブとフュージョンすることで(ry
白く細長いボディに半透明な殻と巨大な二本のアームが付いた独特な姿。
半透明な殻は閉じることであらゆる物理・エネルギー攻撃に耐えることができる。
二本のアームの先には巨大なスクリューとU字磁石があり、それぞれが「気象制御用旋回翼」「地磁気調整用電磁波発生装置」として機能する。
この二つを併用することで電子機器に機能障害を生む電磁竜巻を発生させ、周囲一帯を大嵐に変えてしまうこともできる言わば動く気象兵器。
これらの機能を使い再生後の各惑星の気象・地磁気をコントロールする役割を持つ。


プラヌス

《素体》
外見不明。

《メカノイド形態》
全高:28m
重量:不明

パーツキューブとフュージョン(ry
クリーム色の甲冑のような姿でプロポーションは女性的。女騎士といった印象。
ラウドGストーンは頭部にある。
両手にランスと薄紫色半透明な盾を装備。
ランスは通常の刺突攻撃に加え先端がメーザー発振器になり基部には多数のミサイルランチャーを内蔵するなど多角的な攻撃が可能。
盾も高い強度と光学兵器の反射といった機能を持ち、攻防両面で高い能力を備える。
能力的に戦闘が役割と思われる。


ポルタン

《素体》
外見不明。

《メカノイド形態》
全高:12,2m
重量:不明

パーツキューブと(ry
忍者を思わせる頭部と胸にある狼のような顔が特徴。赤紫色のカラーリング。
よく片足立ちしている。
他のメカノイド形態に比べ小型で武装も背中に背負った二振りの忍者刀のみだが動きが素早く隠密性にも優れ工作活動等を得意とする。
あらゆるコンピュータを制御化に置く「強制リンクシステム」を備えており、場合によっては敵機を乗っ取ることまで出来る。


ペルクリオ

《素体》
外見不明。

《メカノイド形態》
全高:不明
重量:不明

パーツ(ry
タキシードからホルンのベルが生えたような個性的な姿の持ち主。
単体ではポルタン以上に小柄だが「ブルブルーン」という楽器状パーツを持つ巨大な鯨のようなサポートマシンに搭乗。
また「ボシュボッシュ」という全面にスピーカーが付いた立方体やメトロノームのような物体も引き連れている。
ラウドGストーンはブルブルーンの前面に確認できる。
ブルブルーンとボシュボッシュを操り強力な音波攻撃を発動することで対象を攻撃する。ちなみにジャンルはジャズ。


ピサ・ソール

《素体》
足元まで伸びた長い髪を持つ女性のような姿。額には☆、頬には◇のような模様がある。
人間のようにも見えるが言葉を発することはなく(一応口はある模様)知的行動をとる場面もほとんど無い。
見た目の雰囲気からよくベターマンのセーメに似ていると評されるが、あちら以上に感情は読み取れない。

「三重連太陽系の再生」を使命とする遊星主達の中でも正にその”再生”を司る存在であり事実上の中枢。
メカノイド形態ではないが〈パスキューマシン〉を内蔵した物質復元装置とフュージョンすることで恒星サイズの再生マシンへと変化し再生活動を行う。
単体での攻撃能力は備えていないものの、フュージョン後はその周囲を強力なレプリションフィールドで覆い外敵の侵入を完全に遮断することが可能。
他の遊星主達の損傷を瞬時に再生させる等戦闘面でも要と言える。
単純にデカ過ぎるためか発生されるエネルギー量も莫大で、周囲に放出するエネルギーだけで近づく敵に大ダメージを与えることが可能。

しかし一度に大量の複製を行うとエネルギーをチャージしなければならなくなり、一時的に複製・再生能力とレプリションフィールドの発生能力が使えなくなってしまうという弱点を持つ。
また、ピサ・ソールが機能を停止すると生み出されたレプリジンは全て消滅してしまう。
機界昇華されたときに他の遊星主は全て破壊されており、彼女だけが唯一のオリジナルである。



追記・修正は三重連太陽系を再生してからお願いします。

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最終更新:2024年04月18日 02:23

*1 力の行使には遊星主で唯一、緑色ではなく赤色のオーラを纏っている。またラウドGストーンの天敵であるジェネシックオーラを防いでいることなどから、一人だけJジュエル使用者の可能性もあるが特に公式設定で明言はされていない。

*2 むしろピルナスは護衛としては機能していなかった