モンキー・D・ドラゴン

登録日:2013/10/26 Sat 09:59:05
更新日:2024/03/17 Sun 12:34:07
所要時間:約 4 分で読めます






自由の為 共に戦う意志のある者は

この船に乗れ!!!




モンキー・D・ドラゴンとは、漫画及びアニメ『ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

本名:モンキー・D・ドラゴン
異名世界最悪の犯罪者反逆竜
年齢:53歳→55歳
身長:256cm
懸賞金:不明
所属:海軍→自勇軍隊長→革命軍総司令官
所属船:ヴィント・グランマ号
出身:東の海(イーストブルー) ドーン島 ゴア王国
誕生日:10月5日
星座:天秤座
血液型:F型(現実だとB型)
悪魔の実:不明
覇気:不明
初登場・単行本12巻・第100話・『伝説は始まった』
好物:ボカディート(キューバのサンドイッチ
CV柴田秀勝井上和彦(過去)


【概要】

主人公モンキー・D・ルフィ父親であり、海軍本部中将のモンキー・D・ガープの息子であり、革命軍のリーダー。
もっとも、性格はそれほど似ていないが、彼ら同様確固たる強い信念を持つ。もしかしたら、そのうちガープやルフィのような側面も垣間見えるかもしれない。

彼の正体が判明した直後や情報が少ない頃・エースの出自が隠されたこともあった経緯から、ガープとは血縁関係がない、いわゆる娘婿のような立場ではないかと推測する向きもあった*1
ただしウソップギャラリー海賊団や公式ガイドブック等では「ガープの息子」と仄めかす描写、劇場作Zで登場したガープの若いころはドラゴンと同じ顔立ちをしていたので「ガープの息子である」事実が追加されている。
そして『ONE PIECE 500QUIZ BOOK 2』において「ドラゴンの父はガープ」と明言された。

顔にダイヤの形の刺青がある(ロジャーが処刑された時はまだ刺青はなかった)。
拠点外で行動する時は頭からフードを被っている。

妻…つまりルフィの母親の存在については不自然なほど作中では触れられておらず、名前はおろか存命なのか故人なのかすら不明。*2
ちなみに年齢から逆算すると、ルフィが生まれたのはドラゴンが36歳の時と、意外と遅い。

【人物】

冷静沈着で厳かな雰囲気を漂わせており、ギャグシーンもないなどルフィやガープとは一見正反対。
ただし、2人と同様、「自由」に対してこだわりがあるようではある(下記参照)。
ルフィと生き別れるようになった経緯は不明だが、息子が「海賊」という立場になっていることついては「それも悪くない」と肯定的に捉えている様子。
ガープの会話から察するに世界的な犯罪者ではあるが、ルフィ絡みで話す機会がある様子で、敵同士ではあるが家族の縁は切れておらず、むしろ親子仲は険悪ではないようだ。

風に吹かれるのが趣味だが、常に故郷のある東の海の方向を向く習慣がある。
ドラゴン本人はとくに意識しておらず、自然とそうなるらしい。

王族・貴族と庶民の差別化が激しいというレベル以上に凄まじい『ゴア王国』の生まれ。
過去に通りかかりに出会った貴族の少年・サボから、「ゴミ山に棲む貧民たちを皆殺しにするために貴族たちが火事を仕掛けた」という真実と、「自らが貴族に生まれたことが恥ずかしい」という心情を聞く。
故郷の国の格差社会を「不条理な世界の縮図」と考え、変わらない世界と未来を変革すべく決起した。
同じく正義感が強いことでは父ガープと似ているが、ガープは「例えどれだけ人々が憎み合っている状況だとしても、血が流れないなら自分はそれを“平和”と呼ぶ」と世界貴族の横暴をある程度見逃してでも世界政府の元での治安維持に努めることを選んだ、という意味では対照的な手法を選んでいる。

打倒世界政府を掲げ、世界各地・各国でクーデターを起こしているが、革命という名の争いがもたらす負の側面も深く認識しており、
勝利に浮かれる部下に対して「勝利を喜ぶな!! 戦争だぞ」と一喝するなど、思慮深く厳格な一面も持つ。

革命軍のリーダーで世界的な犯罪者ではあるものの、詳しい経歴は一切不明でフルネームもガープが明かすまでは謎であった。
革命軍部下達の信頼は厚く、彼の父が世界政府と海軍の英雄であるガープだと判明しても、部下達に動揺はなかった。

【戦闘力】

戦闘能力について一切不明。

ローグタウンでスモーカーを妨害した際に強風が発生しているほか、過去には燃えるグレイターミナルにていきなり突風が起き、炎を地面ごと吹き飛ばして住民達の逃げ道を作ったが、彼の能力なのか不明。

子供の頃から強かったサボの武術の師匠でもあり、サボは竜爪拳を使用。
そのためサボのオリジナルではない場合、竜爪拳も使用できる可能性がある。


【来歴】

時系列は新世界編。

◆過去

東の海(イーストブルー)にあるドーン島のゴア王国の出身。フーシャ村もこの王国の一部である。

元々は父ガープと同じく海軍に属していたが、己の正義を見出すことができずに脱隊。
本編より25年前の時点では「自勇軍」と呼ばれる組織を立ち上げ隊長となっていた。
クローバー博士と知己だった彼は、22年前にオハラバスターコールによって滅ぼされた数か月後にオハラに上陸し、偶然にもベガパンクと再会。
「法律という名目を得た“理不尽”に異を唱えた結果滅ぼされた」オハラの惨状と、オハラの学者たちが遺した意志を見たドラゴンは、「世界政府の理不尽に対抗できるだけの戦える“軍隊”を作る」事を決意。
その年のうちに元奴隷のイワンコフバーソロミュー・くまと共に自勇軍改め「革命軍」を結成した。

19年前にはルフィが生まれているはずだが、ルフィの母と何があったのか、そして息子と生き別れた経緯は不明。

12年前、ドーン島のゴア王国でルフィやエースと一緒にいた少年のサボと出会い、ゴミ山の大火事の真相と「貴族に生まれて恥ずかしい」という言葉を聞かされ、
世の理不尽に対する怒りに身を震わせながら、いつの日か世界を変える事をサボに伝えた。
そして、燃え盛るグレイ・ターミナルに取り残された人々を助け、船に乗せた(それでも相当数の死者は出てしまった)。
その後、シモツキ村で物資の調達をしている時、ドラゴンは天竜人の式典を見物しており、その帰りに天竜人に撃たれ瀕死のサボを救助し、船に連れ帰った。
上述通り、この頃には仲間にエンポリオ・イワンコフバーソロミュー・くまがいる。
SBSコーナーによると、すでに年齢離れした強さを持つサボの師匠になったとのこと。

8年前にはすでに世界会議(レヴェリー)で「革命家ドラゴン」と写真が提示されて取り上げられ、王達から危惧され始めていた。
長らくフルネームは世間的に不明だった様子。

そして世界政府の打倒を目指す「革命軍」の総司令官として偉大なる航路(グランドライン)にあるバルティゴという島に拠点を置き、長年かけて世界の在り方に疑問を持つ同志を募り勢力の拡大を続け、世界政府に加盟する国々でクーデターを起こし、壊滅させている。



◆東の海編

ローグタウンで初登場。
ローグタウンでルフィを捕らえようとするスモーカー「男の船出を邪魔する理由がどこにある」と不敵な笑みと共に妨害した。
(この時に突風が発生してルフィとスモーカーは飛ばされるも、それぞれ違う場所にきたためルフィは捕まらずに済んだ)
その後、ローグタウンを出発して偉大なる航路に行くルフィを見送ったが、ルフィは押さえつけられていたためドラゴンの顔を見ていなかった。

◆偉大なる航路編

ウォーターセブン編

次に登場する場面はエニエス・ロビーの一件で麦わらの一味全員が賞金首になった時であり、バルティゴでルフィの手配書を見ていた。
息子であるルフィのさらなる活躍を期待しており、再会を望んでいる。

なお、ルフィはドラゴンの存在を全く知らず、革命家としての活動も知らなかった。
世間においても素性の知れない謎の人物であったが、身内であるガープは当然知っており、
エニエス・ロビーの一件のあとにルフィを訪ねた際、あまりにもあっさりとフルネームと素性を暴露した。
この事は海軍にも全く知られていなかったらしく、居合わせた海兵達は吹っ飛ぶほどの勢いで驚愕していた。

この時、どんな事情かは不明ながら、どこかでガープと接触したことが示唆されており、ローグタウンでルフィを見送ったことを話したようだ。


マリンフォード頂上戦争編

革命軍の幹部であるエンポリオ・イワンコフもドラゴンがルフィの父親である事を知らなかったが、
インペルダウンでルフィから聞いて初めて知る事になった(バーソロミュー・くま王下七武海に加盟した時点ですでに知っていた)。
イワンコフは「ドラゴンの息子を見殺しにするわけにはいかない」と戦争への参加を決意している。

マリンフォード頂上戦争の時にはセンゴクが麦わらのルフィは革命家ドラゴンの息子である事を世界に報じた。
これに対し革命軍のメンバーは、素性が知れず得体の知れない不気味さのあったボスに「家族がいる」という人間味を見出したことでかえって安心したらしい。

戦争後には時代の変化を感じ取り、幹部を集めようとしていた。
また、くまが世界政府と交わした取引の内容についても掴んでいるらしい。

◆新世界編

ドレスローザ編

ドンキホーテ・ドフラミンゴが密輸していた武器の流れを掴もうとメンバーを潜入させていたが全てシュガーに潰されていたため、
頂上戦争の記事を読んで記憶の戻ったサボの要請を受け、彼をコアラらと共に派遣した。

ドレスローザの一件の後、帰還したサボからルフィの話ばかりされて食傷気味だったらしく、コアラがその話題を振った時はやや疲れ気味に断っていた。
その後、その場で革命軍各軍のリーダーたち(コアラ曰く「濃い人達」)に召集をかけている。

が、その少し後にバージェスの連絡を受けた黒ひげ海賊団によってバルティゴが急襲され、壊滅させられてしまう。
しかし革命軍のトップやそれに準ずるメンバーが一人でも捕まったとなれば壊滅以上のニュースになるはずだが、
死傷者の情報は一切出ていなかったため、敵に襲撃された場合のケースなど想定・訓練済みですぐさま逃げた模様。

ちなみにその新聞を読んだルフィ曰く「これがおれの父ちゃんか!!!」「そうかー初めて見た あんま似てねェな それよりサボが心配だ!!」とのこと。
まあ顔も知らないような親父なのだから仕方ないのだが…。

世界会議編

そしてルフィ達がホールケーキアイランドから脱出した後、何事もない様子で再登場。
幹部総会の舞台を急遽カマバッカ王国に移し、幹部達と共に全軍隊長の到着を待っていた。
世界会議(レヴェリー)開催を狙っての、天竜人への宣戦布告を企てる。

その後、サボ達は攻撃を開始し、マリージョアという世界政府側が戦いづらい環境も相まって大将たちを相手に軍隊長が誰一人欠くことなくバーソロミュー・くまを奪還するという大勝利を収め、サボは世界政府を嫌う人々によって英雄となる。
しかしドラゴンは世界経済新聞で「サボが世界政府創立者の末裔の一人アラバスタ王国コブラ王を殺害した」と記載されている記事に驚愕し、胸中の不安を押し殺して事実確認に急ぐ。

未来島エッグヘッド編

ルルシア王国に単身潜伏しており通信をドラゴンに入れたサボは、自分がコブラ王を殺したわけではないこと・マリージョアで見たものを伝えようとするが、突如通信が途絶してしまった。

サボの身を案じていたが、サボはモーダらルルシア王国国民の革命軍入隊希望者を率いて帰還。
イワンコフと共にサボがマリージョアでの作戦中に起きた出来事を聞く。

  • 誰も座ってはならないはずの「虚の王座」に座す謎の人物「イム
  • イムと五老星が影のような怪物になってサボを襲ったこと。
  • イムたちに謀殺されてしまったコブラ王と犯人に仕立て上げられたサボ。
  • ルルシア王国上空でみた謎の巨影と国が消える瞬間。

イムという真の黒幕に動揺するドラゴンだが、ルルシア王国を消滅させた謎の影は「ベガパンクが発明したものではないか」というイワンコフに「奴が殺戮兵器を開発なんかしない」と否定。
そしてドラゴンは「一国を瞬時に消滅させる程の兵器を保有してるなら、なぜ今まで使わなかったのか?」と疑問を投じる。


男の追記・修正を邪魔する理由がどこにある

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最終更新:2024年03月17日 12:34

*1 ガープとルフィは良く似ているがルフィ本人が言及するほどドラゴンと顔が似てない事、ガープによって存在が暴露された際に「ルフィの父親」「ルフィはわしの子供の子供」とは言われたが、「ガープの子」というのは海兵達が言っただけでガープは触れていないことから。

*2 2008年に発行された北米版週刊少年ジャンプによれば、屈強な体格で典型的な中年女性であるらしいが、 2022年のインタビュー では「冒険の対義語が母親であり、自身は冒険を描きたい為に母親を出さない」と尾田っちが発言しており、ドラゴン夫人の扱いはまちまちとなっている。