電磁戦隊メガレンジャー

登録日:2009/07/09 Thu 21:14:41
更新日:2024/04/09 Tue 10:53:38
所要時間:読めるぞ!約 6 分の項目







MEGARANGER!!


『電磁戦隊メガレンジャー』とは、1997年2月14日から1998年2月15日まで放送されたスーパー戦隊シリーズ第21作目。


●概要

本作は『高速戦隊ターボレンジャー』に続いて2組目の高校生戦士であり、パソコンの普及などの世相に合わせてか、インターネットや電子機器が主なモチーフとなっている。
そのためか宇宙での戦いも多く、SF的な展開を見せる。

特撮技術の発展も大きな見どころで、グルングルン動く大胆な3DCGなどが意欲的に使われている。
過去作品でもちょくちょく使われていたCG合成は、本作をもって戦隊シリーズに定着したという意見が強い。


●作風

変身前の状態では殆ど戦闘シーンがなく、名乗り上げや決めポーズをたまにしか行なわない*1
止めの必殺技はいわゆる合体バズーカではなく、レッドとそれ以外の4人が個別に合体武器で攻撃するなど、戦隊シリーズ全体から見れば異色とも取れるような要素が多い。
が、3クール目を過ぎたあたりの、特に悪のライバル戦隊であるネジレンジャーが登場してからは生身での戦闘シーンや名乗りポーズが恒例化し、従来の戦隊シリーズに沿った作風となった。
変身バンクや勝利演出など細かいところの描写がコロコロ変わって安定しないのも本作の特徴で、CMに入る時のアイキャッチのBGMすら途中で変わってしまっている。
また、第21話から第30話までは夏季限定のエンディングテーマが使用され、さらに中盤以降、オープニング・エンディングともに主題歌の歌詞が2番に変わり、OPでは映像も一新されるなど新しい試みも多くなされた。
前作同様、本作でも明確なナレーターはキャスティングされておらず、次回予告やサブタイトルの読み上げは主に主演の5人が担当している。

劇伴は『夢戦士ウイングマン』『闘将!!拉麺男』『ママレード・ボーイ』など、東映アニメ作品での参加経験も多い奥慶一が担当。


基本的には高校生ならではの軽いノリで話が進展するものの、時には教訓的だったり、時には淡い恋愛模様が繰り広げられたり、各話のシナリオはバリエーション豊かなものが揃っており、90年代戦隊の中でも屈指のドラマ派として今なお根強い人気を誇る。
その一方で終盤で周囲に正体がバレた挙句、守るべき民間人から非難を受けるという過酷な展開は放送当時物議を醸した*2
こういった展開は『メタルヒーローシリーズ』など他の東映特撮作品では何度か出てきた描写ではあるものの、スーパー戦隊シリーズにおいては2023年現在では本作のみ。
それだけ批判的な意見が多かったとも推察されるが、終盤の3話を一気に費やして描いたこともあって見ごたえのある内容になっている(一方、3話で描き切るには流石に無理がある内容だったとして、そこを否定的に捉える意見もやはり少なくはない)。

放送時間帯は、当初は毎週金曜17:30-17:55であったが、第8話以降から毎週日曜7:30-8:00へと移動となった。
これは、『ステーションEYE』が放送されていた平日18時台のニュース枠を17時台からの2時間枠に拡大した『スーパーJチャンネル』の新設*3や、朝日放送や第4試合に登場する高校のある地域の局で放送していた、夏の高校野球の中継放送に伴う休止の回避などといった理由によるもの。
科学戦隊ダイナマン』の第8話までと同様に放送時間が30分に戻ることとなり、次回予告も15秒から30秒に再び拡大された。これにより、時差ネットだった岩手・新潟・石川・山口・鹿児島の各県のテレビ朝日系列局では晴れて同時ネットとなった。
ただし、静岡朝日テレビでは戦隊枠に『ビーロボカブタック』を放映しており*4、金曜夕方での放映が継続されたため、同時ネットから時差ネットに降格した。
その上日曜朝8時の枠も時差ネットだったため、静岡でのニチアサ特撮枠はどちらも2009年までの12年間遅れネットを余儀なくされた。

その結果、前々作『超力戦隊オーレンジャー』及び前作『激走戦隊カーレンジャー』で低下していた視聴率は回復したが、総売上は74億円、内玩具売上が48億円と前作より低下している(ただし、これにも多少不運が絡んでいる。具体的にはメガボイジャーの項目も参照)。

「47戦隊47都道府県」では鹿児島県を担当。
種子島のロケット打ち上げ施設などがある事が理由か。


●あらすじ

街のゲームセンターでは、「メガレンジャー」なる対戦格闘ゲームがブームとなっていた。
地元で一番のメガレンジャーの名プレイヤーであった高校生・伊達健太は、ある日突然、その腕前を見込まれて、I-NET(アイネット)なる施設へ召集される。
その一方で、4人の高校生、遠藤耕一郎・並木瞬・城ヶ崎千里・今村みくも、一般人は立ち入り禁止とされているI-NETへの見学&取材を試みるべく、玄関で警備員と押し問答を繰り広げていた。
するとそこに、異次元からの侵略者であるネジレジアが襲撃してきた。
実は、メガレンジャーとは単なるゲームではなく、I-NETが開発した戦士育成シミュレーターでもあり、ネジレジアと戦う素質のある人間を探すためのプロジェクトだったのだ。
I-NETの責任者・久保田博士は健太たちに事情を説明し、一介の高校生である彼らを巻き込むわけにはいかないと懸命に庇おうとするが、この緊急事態に際し、黙ってはいられなかった健太&耕一郎ら4人はメガレンジャーに変身して戦うことを決意。

こうして、ゲームの達人+コンピューターを愛するデジタル研究会(通称:デジ研)の4人の部員からなる秘密の戦士・メガレンジャーが誕生した……!


●登場人物

★ヒーローと支援者

メガレッド/伊達健太
演:大柴邦彦(現・大柴隼人)

主人公にして愛すべきバカ。後年の戦隊シリーズで定番になる、いわゆる“バカレッド”の先駆者の一人。
お気楽なお調子者で能天気な性格だが、強い正義感を持つ。が、それゆえに無鉄砲でもある。
焼肉が大好きで、好きが高じて焼肉屋でアルバイトをするほど。
ムードメーカーであるが、その一方でトラブルメーカーになることも多い。また、女の子にも弱い。
武器はドリルセイバー。能力はパソコン
突出した能力はないが(設定でいえばあらゆる能力をインストールできる)、攻守共に安定した万能タイプ。
ゲーセンでは敵なしの実力を持つ一方で、パソコンは大の苦手であり、当人曰く「キーボードを見るとじんましんが出る」と豪語するほどだったが、デジ研の仲間として迎えられ、次第に彼らと友情を育んでいく。
テストの成績では最下位になるほどのバカだったが、卒業後はよほど努力したのか、浪人生活を経て諸星学園高校の先生になった。実家ェ……
メンバーで唯一戦隊内恋愛の描写がないことがしばしばネタにされる(もちろん、女性メンバーの千里やみくとは、友人としてなら至って良好な関係を築いているのだが…)。

演じた大柴氏は『ゴーカイジャー』にゲスト出演後、芸能界を引退し、地元静岡県で何と焼肉屋を開店し、店長を務めている。


メガブラック/遠藤耕一郎
演:江原淳史

文武両道の優等生で(だが絵は下手)、生真面目で融通が利かない性格の持ち主。女心には疎い。
元々ハイスペックなこともあってか、失敗を引きずって落ち込んでしまうところがある。
千里に好意を寄せているようだが、千里本人は意識していない。
4話を境にして、自ら率先してメガレンジャーを取り仕切るようになっていき、実はメガレンジャーのリーダー=彼だったりする(劇中でも第24話などで明言されている)。
高すぎるリーダー意識が災いし、どんどん自治厨仕切りたがり屋になっていくという悪癖があり、それがトラブルの種になったことも。
終盤にもなってくると、もはや健太やみくをを頭ごなしに叱責するのが恒例行事と化している有り様であった。
なお、幼い弟にサッカーを教えてあげる回があるが、実は演じた江原氏は元サッカー経験者、しかも全国高校サッカー選手権で得点王にまで登り詰めた実力者だったりする。
武器はメガロッド。能力は人工衛星。全ての人工衛星から情報を取り込む事ができ、遠くにある場所を把握したり、仲間を探索する。キャラに合わないがパワータイプ。


メガブルー/並樹瞬
演:松風雅也

クールな少年。皮肉屋だが根はとても優しく、友情に厚い。幼くして母親を亡くした過去を持つ。
メンバー5人の中では最もコンピューターに精通しており、CGアートが得意。その実力は出展までする程で、アーティストとしての成功を夢見ている。
健太とは当初犬猿の仲だったが、彼の夢を追う気持ちを知って以降は和解。次第に、仲間内からそのチームワークを絶対的に信頼されるほどの仲となる。
そのハイスペックさゆえ自信家だが、一方でそのプライドの高さを弱点として自嘲するような場面もあった。
武器はメガトマホーク。能力はテレビ。映像を駆使して幻を作り出して翻弄する。
本作初のフルでの名乗りシーンは彼がセンターだったり、ネジブルーを攪乱するための作戦としてメンバー全員メガブルーになったり、変身した後の決めポーズで一瞬バランスを崩してコケそうになっている回があるなど、要所要所で美味しい見せ場を与えられている。

演じた松風氏は本作以後も順調にキャリアを積み重ね、なんと声優としても成功。
戦隊シリーズでも志葉家の十七代目当主怨みの戦騎など異なる役で再び出演している。


メガイエロー/城ヶ崎千里
演:田中恵理(現・たなかえり)

メガレンジャーのサブリーダー。気さくで優しいお姉さん的存在。
学問の成績はメンバー中最高(耕一郎と僅差を争っている)、パソコンの知識や技能も平均レベル以上と、何気に高いレベルでバランスの取れた才女だったりする。
写真撮影が趣味で、夢は報道カメラマン。
どちらかと言うと耕一郎より健太と一緒にいる機会が多い。
非常に歌が上手く、彼女がステージに立てば学園祭のステージは大盛り上がり間違いなしと期待をかけられるほどの実力を持っているが、
1年の時は盲腸で緊急入院、2年の時は当日熱を出し、3年の時はカナリアネジラーに声を取り換えられ大塚明夫みたいな声になってしまうなど、本番当日に限って悉くアクシデントに見舞われている。
武器はメガスリング。能力はデジカメ。異空間や見えない敵をサーチすることが出来る。
また、何気にブレードアームなる単独での固有必殺技を持っているという珍しい特徴を持つ戦隊ヒロイン。


メガピンク/今村みく
演:東山麻美

子供っぽくてドジだが、明るく優しい少女。パンチラ要員。
ツインテ・てへペロ・ダブルピースという何気に時代を先取りした属性の持ち主。
お世辞にも正義の戦士として向いているような性格ではなく、序盤の頃は自信なさげにしているような場面もあったが、自分を推してくれているいじめられっ子の少年のために奮戦するなど、次第に精神的に成長していく。
かなりおっちょこちょいで、彼女が両手を挙げるようなポーズを取ると大抵ロクなことにならない(そばにいた仲間2人に無自覚にダブルパンチを喰らわせる、千里の顔にソフトクリームをぶつける等)。
が、自身もそんな性分をかなり気にしており、とあるエピソードで完全上位互換の“スーパーみく”に覚醒した時には、次第に体が蝕まれていく副作用があると分かっていながら敢えてその状態を維持しようとしていた。
おバカっぷりでは健太といい勝負だが、本人は瞬のことが好き。
千里と行動する機会が多いが、しっかり瞬とフラグを立てていた。
武器はメガキャプチャー。能力は携帯電話。音波などの数値を瞬時に計算する。
健太の焼肉好きばかりが注目される本作であるが、何気に彼女の甘いもの(スイーツ)好きも常軌を逸したレベル
何故かメンバーで唯一、家族や親戚といった肉親にまつわるエピソードが全く描かれなかった。

『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』ではドリーム戦隊の一人に抜擢。
ガオホワイト/大河冴に、先述の「スーパーみく」のエピソードから学んだ教訓と花の戦士の心得を教えた。本人曰く、七変化(コスプレ)は女戦士の嗜みとのこと。
この頃になると、本作の頃が嘘のように大人びた雰囲気へと変わっていた。

以上5人の苗字の頭文字を合わせると「DENJI」(電磁)となる。ただし城ヶ崎千里役を演じた田中氏によると企画段階では別の名前が各人に設定されており、例えば城ヶ崎千里は「たきざわりか」*5という名前だったという。



物語中盤から登場する追加メンバーで、豪快で明るい性格。
三枚目的なおどけた言動が目立つが、その身体能力やコンピューターの知識は半端なものではなく、ほとんど耕一郎の完全上位互換。また、料理が得意という意外な一面も。
バイクを颯爽と駆り、目立つことやカッコつけることが大好きだが、実際は大人として分別のある行動も取れる人物であり、当初は彼の態度を快く思っていなかった耕一郎も、そんな一面を知ってからは信頼を寄せるようになり、以後、メガレンジャーの頼れる兄貴分として活躍するようになる。
元はI-NETの研究員であり、全くの独断でメガシルバーとしての活動を始めたため、かつての上司である久保田博士からはかなり嫌がられていた。
メガシルバーのスーツは不完全で、当初はハイパワーの代わりに2分30秒で自動的に変身が解けてしまう仕様だったが、後に再調整を施し、パワーを犠牲に時間制限を克服した。
武器はシルバーブレイザー。能力はICチップ。様々なデータを収集し、自らの力にする。

変身するのが普通の人間&既存のメンバー5人に最初から好意的な態度で接する、という追加戦士は当時としては異例で、また、その“シルバー”という担当色も戦隊シリーズ初となる画期的な試みであり、後続の追加戦士のキャラ付けに大きな影響を残した。


◆久保田衛吉
演:斉藤暁

I-NETの科学者。視聴者からはもっぱら「久保田のおっさん」(by健太)として認知されているものと思われる。
戦いに不慣れな健太達をサポートする。
この手の司令官ポジションのキャラにありがちな態度だけ大きな嫌な上司ではなく、
むしろギレールの策略で誤って子供に怪我をさせてしまった健太を慰め再び立ち上がらせたり、街の人々に健太達が責められた際は自ら人々の前に飛び込み責任は自分にあると発言したり、「戦闘以外で軽々しく変身するな」と叱った一方で、メガピンクに会ったことを信じて貰えず嘘つき呼ばわりされいじめられている少年を助ける為メガピンクの姿で接触したみくに見て見ぬふりをするなど、上司としては融通も効いて頼もしく有能な人物。*6
苦労が耐えなさそうな立場でありながら給料はあんまり高くないらしい。
おっさん呼ばわりされてもキレない一方で、「ケチ」という一言に「私はケチではない!」と言い返すなど、キレどころがいまいち分からない人物。
数年前は龍宮城出身の無口なタクシー運転手だった。


メガレンジャーの乗物

◆サイバースライダー
飛行機とモーターボートを合体させたような形状の飛行メカ。サーフボードのような体勢で操縦する。
Vシネマ『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』での描写を見る限り、相応の危険は伴うが変身していない状態でも扱うことは可能であるらしい。

◆デジタンク
第6話から登場。
レスキュー用の特殊機動装甲車で、六輪走行でビルの階段も登ることが可能。
左側に障害物を取り除くためのデジハンド、屋根に人間を探知するためのマルチビームサイザーを搭載。



メガレンジャーの巨大戦力

ギャラクシーメガ
メガレンジャーの1号ロボにして司令部。詳しくはリンク先参照。

◆デルタメガ
メガレンジャーの2号ロボである自立操縦型ロボット。
ギャラクシーメガと超電磁合体することでスーパーギャラクシーメガにパワーアップさせる。
詳しくはギャラクシーメガの項目を参照。

メガボイジャー
裕作をチーフとした「スペースメガプロジェクト」により開発された、メガレンジャーの3号ロボ。
5機のボイジャーマシンが銀河合体することで完成する。詳しくはリンク先参照。

◆メガウインガー
メガシルバーが勝手に開発したメガシルバー専用ロボであり、メガレンジャーの4号ロボ。
詳しくはメガシルバーの項目を参照。


邪電王国ネジレジア

Dr.ヒネラー
演:森下哲夫

ネジレジアの最高幹部。
正体は久保田の友人で優秀な科学者だった鮫島。
ある事情で人類に憎悪を抱き、悪の道に転じた。
反面、ユガンデやシボレナからは父親のように慕われている。
最終決戦では怪人態を披露した他、自らロボットを操縦し、巨大戦も行った。


◆ユガンデ
CV:鈴置洋孝

機械的な身体を持つネジレジアの行動隊長。
作戦の陣頭指揮を執り、自ら前線に出向くことも多く、メガレンジャーを倒すためならその身を犠牲にすることもいとわない。
ヒネラーやシボレナを強く信頼している反面、ギレールには不信感を抱く。
劇中では3度の強化を施され、最終形態のバーニングユガンデはメガレンジャーを追い詰める強さを見せた。
鈴置氏が声をあてた数少ない特撮キャラでもある。


◆シボレナ
演:城麻美

作戦参謀を務める女性型アンドロイド。ヒネラーに対する信頼は特に強い。ユガンデとは兄妹のような間柄で、正反対な性格にも関わらずいがみ合いとは全く無縁な関係。おっぱいがエロい。
老獪な作戦を思いつき、メガレンジャーを何度も苦しめた。
実は鮫島が実の娘をモチーフに作ったことが後々判明する*7
Vシネマ『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』にて、同型機のヒズミナが登場した。
なお、第36話には戦隊シリーズ史に残る伝説のパンチラパンモロシーンがある。


◆ビビデビ
CV:関智一

本作の巨大化担当である小型ロボット。
人工知能が搭載され、憎まれ口を叩く。そしてよくぶっ飛ばされる。
牙にコンピューターウイルスをインプットされ、ネジレ獣を巨大化させる。


ギレール
CV:仁内建之

ジャビウスⅠ世が派遣した刺客。
卑劣な作戦を思いつき、自分の立場を守る為なら仲間であるユガンデすら利用する。
卑劣な本性がそのまま現れた様な不気味な笑い声が特徴。
初登場回の時点で大量のクネクネを地上に送り込み子供達の大量誘拐を企て、メガレッドに誤って子供を攻撃させ大怪我を負わせて精神的ダメージを与えるという作戦で、メガレンジャー側にも「これまでに比べると頭脳的で卑劣」とネジレジアに何か変化があったのではないかと思わせた。
だがユガンデを利用され、怒りに燃えたヒネラーの謀略により暴走する。


◆ジャビウスⅠ世
CV:大友龍三郎

ネジレジアの指導者。
巨大な眼球のようなビジョンである。
正体不明とされてきたが、その正体は……。


邪電戦隊ネジレンジャー
サイコネジラーが特殊スーツを着た5人組。メガレンジャーと同じ色をしたチーム編成で、それぞれが自分と同じ色のメガレンジャーを狙う。
前作のあいつらとは打って変わってガチの悪役で、初登場時はその圧倒的な強さでメガレンジャーを完膚なきまでに叩きのめした。
ただしメンバー同士が壊滅的に仲が悪く、単独行動をとったために各個撃破された者もいた。
そのデザインや個性的な性格から、正統派な悪の戦隊としてファンも多い。


●『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて

第39話「どうして? 俺たち高校生」で上述の通り健太が諸星学園高校の教師として登場。
ドン・ドッゴイヤー伊狩鎧以外に学校に通った者がいなかった海賊達に青春の素晴らしさを教えた。
デジ研やI-NETも健在だが、部室の張り紙には「部室での焼き肉禁止!」「焼き肉のタレをこぼさない!」と書いてある……ナイスミドルになっても相変わらず健太は健太だった。

ちなみに女子生徒が憧れの先輩に弁当を持ってきて青春してるシーンで「リア充爆発しろ」と思った視聴者がいたかもしれないが、本当に学園全体(更には愛妻弁当にも)に爆弾が仕掛けられてた。
バスコ空気読みすぎである。

最終的に爆弾は解除(圧縮冷凍)され、キャプテン・マーベラス達6人の海賊にはメガレンジャーの大いなる力と共に卒業証書が与えられた。


●海外版

北米では『パワーレンジャー・イン・スペース』としてリメイクされた。
原作は上記の通り高校生戦隊だが、パワーレンジャーシリーズでは初代から学生戦隊が続き飽きられつつあったので、逆に学生要素が排され、宇宙要素を前面に押し出す形となった。
ストーリーも『パワーレンジャー・ターボ』後半あたりから打ち出された連ドラ路線をさらに強化し、縦軸のシナリオを重視したシリアスな作風が特徴。
ネジレンジャーも「サイコレンジャー」の名で登場して人気を博し、次作『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』でギャラクシーレンジャー(星獣戦隊ギンガマン)とスペースレンジャーの2大チームと戦ったり、彼らが主役のコミック『ザ・サイコパス』がリリースされるなど優遇されている。

また、原作終盤のヒーロー迫害展開に対して、初代のコメディリリーフだったバルクとスカルが勇気を奮い立たせたことにより、
「ヒーローを守るため、そして平和のために1人1人の人間が立ち上がり戦おうとする」といったカウンターパンチな展開もあり、良い意味でアメリカ人の嗜好が反映されている*8


●余談

OPの歌い出しは「サーフィンしようぜ、光るネットの波をくぐって、時間なんて気にしない、気分は最高」となっている。

お前らのことではない。

断じてお前らのことではない。

ちなみにOPを歌った風雅なおと氏は後にVOCALOID「KAITO」のCVとなり、ネットの波をくぐるとちらほら彼の歌声が聞こえるようになったのは別の話。

メガレンジャー5人が通った高校は「諸星学園高校」(ロケ地は平成国際大学)である。
企画段階では「夢が丘高校」であり、第1話の耕一郎のとあるセリフに名残がある。アフレコでは「諸星学園」と言っているが、明らかに江原氏の口の動きは諸星学園ではない。



Cosmic world吹き荒れる青春誰にも譲れない
Cosmic worldありのままの私弾けるチャンスね
翼広げ煌めいているCosmic world



追記・修正は時間を気にしないでお願いします。

20.激走戦隊カーレンジャー←21.電磁戦隊メガレンジャー→22.星獣戦隊ギンガマン
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最終更新:2024年04月09日 10:53

*1 いわゆる「個別名乗り」まで含めてフルで披露したのは第27話で、なんと2号ロボやスーパー合体の披露より遅い。しかもこの回、ブルーが主役回であったため、初の名乗り上げでブルーがセンターを務めるという異色ぶりであった。

*2 ちなみに、同じ高校生戦隊の『ターボレンジャー』は周囲に正体を隠すということはしておらず、事実上の初回である第2話で敵前で堂々と変身している。

*3 この時、キャスターに起用されたのが石田純一氏と田代まさし氏だが、後に黒歴史になるのはまた別の話。

*4 本来の日曜朝8時に自社制作番組『エンジョイDIY』を放送していた

*5 漢字表記不明のためひらがなで明記

*6 3つ目に関しては提案して怒られた張本人である健太からは当然抗議されるも、ファンサービスと称してチヤホヤしてもらう為目の前で変身しようとした彼と目的に私欲は絡まずあくまで正体を隠したままで接触したみくとでは状況が異なる為かすっとぼけた上で通信を切っている。なお、後の19話で健太がギレールの策略で怪我をさせてしまった少年にこの時のみくの様に正体を隠したままメガレッドの姿で謝罪した際も同様にお咎めなしだった。

*7 が、それが判明したのがシボレナ死後の次の回の最終回の上、唐突だったり鮫島博士の娘がモチーフなのに誰もそのことに気が付かなかったのか?とツッコミどころが誕生した

*8 ただ、本家『メガレンジャー』が最終的には大団円で幕を閉じたのに対し、パワレン版は「宇宙の各地が悪の勢力によって蹂躙される中、善の指導者ゾードンが自らの命を犠牲にしてギリギリで勝利をつかみ取る」という、どちらかと言えばビターエンド寄りのほろ苦い結末を迎えている。