佐藤十兵衛

登録日:2010/09/11(土) 06:41:58
更新日:2023/10/14 Sat 00:03:37
所要時間:約 3 分で読めます



※ネタバレ注意


木多康明原作の喧嘩商売 / 喧嘩稼業の主人公

原作冒頭に東京都から宇都宮に引っ越して来た。
身長は推定190cm以上、体重は100kg以上とかなりの巨漢である。
嫌いな物は春菊とピーナッツ。刷り込みにより細木数子似の人物を見ると勃起するという困った一面が。

父親はキャリアの官僚、母親は栃木県知事な事から家はそれなりに裕福。
転校も多かった事からイジメに合ったり財布変わりに使われたりと散々な目に合っていた
妹はそこそこ可愛いが、色々と問題を起こす兄に似た困った奴。よく柿の種のピーナッツを押し付ける。


偶然通り掛かった高野照久から助けられた事により、いじめられっ子から抜け出す事を決意。
それからは師であり37歳無職童貞でもある入江文学に師事を仰ぎ、喧嘩三昧の日を過ごす。
十兵衛は女性に関する知識の豊富さで文学を圧倒するが、実際はエロ孔明であり彼もまた童貞。

後に高野照久との決闘に勝利。過去の自分と決別する事に成功する。

前述で述べた喧嘩三昧の日々の中にヤクザとトラブルを起こしていた事が災いし、
ヤクザから雇われた喧嘩屋である工藤優作と戦闘。ビルから突き落とす程追い詰めるが最後の最後に彼のタフネスを甘く見たことが災いし逆転。
規格外の馬鹿力の前に脱出することもままならず、顔が原型を留めない程タコ殴りにされついには殺される寸前まで追いつめられる。
とどめを刺さんと一撃を振りかぶった際、小便を漏らしながら命乞いをした挙句最終的には親の地位に命を拾うという
彼の心に深く深く刻まれる程の屈辱と恥辱を味あわされる程の敗北を喫してしまう。
そんな殺される寸前まで追いつめられた彼だが、次こそは工藤を打ち倒すべく入江文学の富田流へ正式に入門。
肉体改造の毎日を送り、富田流の技を会得する。


格闘技漫画の主人公には珍しく(?)頭脳派で、凄まじいまでの洞察力、知力、頭の回転の速さを持つ。
自分が有利な環境を構築する能力に長け、相手の心理をコントロールして罠に嵌めるのが戦闘スタイル。
当初は打撃がそこそこできる程度の強さだったが、富田流に正式入門してからは奥義を会得する他、肉体的にも技術的にも飛躍的に強くなった。
ただし他の闘技者も軒並みフィジカル面で怪物的だったり技術面で異常だったりするため、基本的には「一歩及ばない」といったところ。
とんでもなく卑怯だが一応努力家。通常時は師匠である文学ともタメ口でフランクに、やや馬鹿にする言葉も話す一方
格闘技指導については弟子として素直に従い、敬語を使って話す。
基本的にどんな相手も小馬鹿にするタイプだが、それでも田島や金田といった真性の非道さを持った連中と比べるとかろうじて一線を保っており、石橋の強者の美学に対してシンパシーを感じていたりもした。



  • 富田流の技

・金剛
相手の心臓を思い切り殴る事により反射的に失神させ、意識を奪う技。ハートブレイクショット。
コツはただ殴るのではなく、重たい物で押すイメージ。
十兵衛は対メタルスライム(ヤクザ)戦にて習得。
基本的には拳で殴ることで発動させるが、心臓を押すのが目的の打撃なら足や肘でのそれも金剛になる。
欠点としては強く殴る必要があるためどうしても打撃が大振りになること。

・煉獄
ガード不可の連打。分かり易く言えば格ゲーの永久コンボ。
その正体は相手の姿勢に応じて5×7×2通りの型を繰り出す事で反撃の隙を与えず、攻撃を連続ヒットさせる技。
元々は進道塾の秘技だったがパクった。そして秘技をいいことに富田流オリジナル技という事にしてしまった。
一度喰らえば抜け出せない事もも自分の意志で倒れる事も出来ないとされる、まさに相手を焼き尽くすまで消えない「煉獄」
最初の一撃を強く打ち込む必要があり、極めればどの攻撃からでも煉獄に繋げられるが、
富田流ではまだ特定の攻撃からしか繋げられないため、不完全なものと言える。
また連打を打ち込む関係上体力の消耗が激しく、しのぎ切られると使用者側が消耗してしまうという弱点もある。
以上のことから煉獄中の描写はどれも熱く、緊迫感のある名シーンが多い。

余談だが、この技を放てる程の者にはある程度クリーンヒットが入ればその時点で勝敗を決するだけの力量が既に備わっている。
そのため、「勝敗が決しても無意味に攻撃を続ける、オーバーキルの無駄な技」に限りなく近く、作中でもそうした評価を下す者も居る。
事実、この技を編み出した進道塾の山本陸自身、「進道塾に敵対した人間を煉獄に叩き落す為の、制裁目的の技」
と断言しており、勝利を呼び込む為の必殺技ではない。
そのため十兵衛は不完全な部分も含めて運用でカバーし、より格上の相手にも必殺技となるよう発展させているため、
ある意味これが彼と文学が自称する「富田流の煉獄」たる部分と言えるだろう。


・無極
強いイメージによって自らの脳を騙す(自己暗示をかける)事で、痛みを抑えたり力を増大させる技。
応用としてダメージを受けたときの気付けや、闘いの直前にボルテージを上げる、ダメージを錯覚させるなどの使い方も。
十兵衛は工藤に完全に負かされた時に受けた屈辱と恥辱そして彼への復讐心を、文学は親との暖かい思い出をトリガーに発動させる。
全体的に応用の利きやすい技術であり頭脳派の十兵衛との相性は良い。
「富田流は爆笑した直後に人を殺せる」のセリフはこの技法の骨子を端的に示したものである。

  • 高山
鉄槌打ちで金的を決めた直後に入る"必殺"の投げ技。
相手の懐に潜り込み、片手を相手の股に差して上体を肩の上に担いで、その後跳躍しながら相手を落とす。
他の競技にも似通った技は存在するが、こちらの技では持ち上げた際にキンタマを握り潰す動作が入り、
相手を反射的に仰け反らせる事で受け身を取らせず、頭蓋骨を粉砕する殺人技。



上記の三つの技で工藤にリベンジしたかったところだが、工藤は十兵衛との戦闘で入院中らしく行方を眩ませていた。
よってプロレスの試合に飛び入りで乱入し、プロレスラー達を圧倒。自分の名前を全国のテレビの前で広め、工藤の代役として非道の柔道金メダリストにして総合格闘家の金田との戦いに臨む。
梶原さんによって金剛のタネが割れていた事や、技術力の差、ドーピング、メリケンサック持ち込み等のインチキ合戦となり一時は窮地に追い込まれるも、様々な策略を用い、満身創痍ながらも勝利する。

その戦いの報酬であり、目標だった工藤へのリベンジは彼が最強の格闘技「陰陽トーナメント」に参加するためヤクザに保護されていた事で叶わない
…かと思ったがトーナメント参加者であるマゾボクサー・石橋強を襲ってその座を奪う事により参加を目論む。

……という所で作品そのものが3年間の休載に入り木多の復帰が待たれたが、無事「喧嘩稼業」とタイトルを変えて連載再開。

様々な事柄を利用して無事石橋強を撃破し、陰陽トーナメント参戦後は楽に勝ち上がるべく暗躍。トーナメントの主催者と渡り合い、
参加者同士を潰し合わせる事を計画するに飽き足らず、対戦相手を毒殺、相手の弱味を独自リサーチで握って20分間隔で嫌がらせ、毒ガス(麻酔薬)で邪魔者を抹殺、麻薬を調達、主催者の目を潰させようとする、武器の仕込み、ドラゴン召喚など、日頃殺人ショーを見て楽しむアンダー・グラウンドの観客もをドン引きさせる所業を繰り返す。
いつしか"最強高校生"から"黒い瞳のダミアン・ソーン"、今では"東洋のハエの王"、"悪魔" といったあだ名がついた。
何気に忍術と"屍"を使いこなす様は立派に梶原柳剛流の門弟である。

最強の格闘技は何か!?


「ついに…殺っちまったな 十兵衛」
「薬の副作用で死んだって言ってただろ!」

「十兵衛……毒を仕込むなんてもうロシアの工作員レベルじゃないか……」
「違う!コーナーポストに仕込んであったんだよ!」

「佐藤十兵衛は自分の部屋に毒ガスを充満させていたようです」
「!?」「うっ」「なんてヤツだ…」

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最終更新:2023年10月14日 00:03