レイヴン(AC)

登録日:2010/11/29(月) 22:59:05
更新日:2024/01/21 Sun 14:53:47
所要時間:約 4 分で読めます






-レイヴン-


最強の人型兵器「アーマード・コア」を操り



多額の報酬と引き換えに依頼を遂行する傭兵



支配という名の権力が横行する世界において



何にも与する事のない例外的な存在である




アーマードコアシリーズ『4』以前)におけるパイロットの総称。

原則として傭兵であり、様々な依頼を受けて人型兵器アーマード・コアを駆り*1、報酬を得て新型パーツを購入し、彼らは新たな任務へと挑む。
報酬は危険度(ゲームの難易度)が高ければ高いほど上昇し、仲介斡旋組織を通じて払われるが、直接企業から支払われたり、パーツを提供される事もある。
ただし、修理費や弾薬費は自腹なため報酬より弾薬費のほうが高くつく場合もしばしば。中には依頼報酬や賞金などの全てを酒代につぎ込む生活をする者もいるらしい。
勿論依頼に失敗すれば修理費などが一方的に嵩み、作品によっては冗談抜きに死亡してゲームオーバー。

統括する組織に属して傭兵として振る舞うレイヴンが大半だが、AC2のクライン、ACNXのアグラーヤなど企業の『シンボル』じみた機体で長期的に雇われている事実上の企業戦士や、
基本的に企業や組織の依頼を受けず、アリーナに参加してひたすら腕を振るうだけの者もいる。


レイヴンとは簡単に言えば「ACで傭兵業を営むパイロット」の事だが、レイヴンの定義や、どういった手段でレイヴンとして認められるかは作品によって少しずつ異なっている。

初代系~3系までは俗に「レイヴン試験」と呼ばれるMT数機を相手取る実戦試験に放り込まれ、それをクリアする事でレイヴンとして認められる様子が描かれている。
成功すれば晴れてレイヴンとして組織に登録され傭兵として活動可能となるが、試験失敗=撃墜され死亡という非常にハードな試験であり、翻ってレイヴンとは少なくともMT数機くらいは相手取れる存在である事が求められる模様。
企業が全てを支配する地下都市で唯一自由な存在……と思いきや、「イレギュラー」と見做されれば秩序の為に抹殺される羽目になる。
MTやその他の兵器を一蹴し得る優秀な戦闘能力として期待される反面、所詮は傭兵故に便利に使い捨てられる事もしばしばあり、酷い時には必死の奮闘が陽動作戦である事を作戦終了間際に明かされ、囮共々吹っ飛ばされかかる事すらある。
2系には「フライトナーズ」と呼ばれるACを保有する組織が登場しているが、これの構成員にはレイヴンが含まれるなど、フライトナーズACはレイヴンとは明確に区別されている。

ACNX』では、傭兵斡旋組織レイヴンズアークに所属している傭兵のみがレイヴンと定義されており、
アークの規約でレイヴンはあくまでフリーランスの存在でなければならないと定められている。
このため、アグラーヤやストーリー後半の轟といった、クレストと専属契約している『企業専属AC』はレイヴンとは全く異なる別物として扱われている。

一方、アークが機能停止し傭兵を統括する組織が消滅した『ACLR』の時代では一転、レイヴンはACのパイロット全般まで意味合いが拡大されており、
企業同盟アライアンスに属するAC、その実働部隊であるアライアンス戦術部隊のAC、それに対抗する武装組織バーテックスのAC、自分の小規模武装組織を率いるAC、主人公を含む身一つで活動するフリーのAC、それら全てがレイヴンとなっている。

『AC4』では国家解体戦争以前はPS2作品以前と同様に、ACノーマルを操り企業や国家の重要な戦力として活躍していたようだが、
ネクストACとリンクスの登場により地味な存在に追いやられ、今やかつての栄光は見る影もなく落ちぶれてしまっている。
なお、ノーマルはゲームシステム上は以前の「人型MT」と似たような雑魚敵扱いとなっているが、バックストーリーではレイヴンは「レイヴン専用のハイエンドモデル」を使用していたとされ、過去作へのプレイヤーの心情にも一定の配慮が為されている。
本作のAC乗りの総称はレイヴン(ワタリガラス)からリンクス(ヤマネコ)に取って代わられたが、主人公であるアナトリアの傭兵はリンクスに転身したレイヴンであるため、「主人公は(元)レイヴン」という図式を保っており、他キャラクターからもレイヴンと呼ばれる事が多い。

ACV』の世界ではレイヴンという概念がまるっと存在しない。
ヘリで各地を飛び回って商売をする者や「戦闘能力」を売り物とするACに乗った傭兵が渡り鳥を意味する「ミグラント」と呼ばれる辺りにレイヴンの名残が見て取れる程度。
VDの時代に至ってはAC傭兵の通称は単なる「傭兵」になってしまった。
但し、マギーの語るカーチス家に伝わる「黒い鳥」が英語では「Dark Raven」となっているなど、細々とながら「レイヴン」の系譜は繋がっている。


ACVI』では、冒頭で主人公である621が「レイヴン」というパイロットの乗機の残骸から資格情報を拝借したことで、「主人公は(表向きの名前が)レイヴン」という図式が生まれる。
後に、旧宇宙港防衛のミッションを受注した621の前に、同じ「レイヴン」の名を持つ人物が駆るAC・ナイトフォールが襲い掛かり、なんとかこれを退けて帰還した621だったが、
その後にエアが調べた所によると「レイヴン」という名は特定個人を指す言葉ではなく、傭兵達の間で長きに渡り受け継がれてきた「自由意志の象徴」としての名であるという。
作中の不特定多数の強化人間だけではなく、メタ的に言えば我々プレイヤーをも指し示す言葉であるとも言える。






私はただ強くあろうとした



そこに私の生きる意味があると信じていた



やっと追い続けた物に手が届いた気がする



レイヴン……その称号は




お前にこそふさわしい





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最終更新:2024年01月21日 14:53

*1 金銭的な事情などでMTなどを駆るレイヴンもいる