ゴジラ(1984)

登録日:2011/03/06 Sun 15:05:09
更新日:2024/03/20 Wed 18:56:05
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いま 壮大なロマンの目覚め!

30年間の沈黙を破って全世界待望の「ゴジラ」最新作!


 ゴジラ 




本項では、1984年12月15日に公開された特撮映画「ゴジラ」について解説する。
ゴジラシリーズの第16作目で、観客動員数300万人。



概要

「ゴジラ誕生30周年記念」として前作『メカゴジラの逆襲』以来9年ぶりに製作された新作である。
上映時間は103分で、シリーズでは初めて100分超えとなった。

世界観は初代『ゴジラ』の直接の続編になっており、『ゴジラの逆襲』~『メカゴジラの逆襲』までの、所謂「昭和ゴジラシリーズ」はストーリーがリセットされている。
この作品から『VSデストロイア』までは同一世界観であり、本作は新たなシリーズの始まりとなった。
そのため公開時期は昭和かつタイトルに「VS」がなく、またのちに主導的な役割を果たす川北紘一監督も参加していない(一応予告版にはかかわったらしい)ため外されることもあるが、基本的には平成VSシリーズの一作目に挙げられている。

本作はシリーズ復活にあたって『原点回帰』を目指し、ヒーロー・アイドル化した「ゴジラ」から、
初代をモチーフに破壊をもたらす恐怖の存在「怪獣」として「ゴジラ」へと戻った他、
高層化著しい新宿のビル街に合わせて身長は50mから80m、体重は2万tから5万tへ巨大化している。
音楽は小六禮次郎氏を起用し、伊福部昭氏の音楽は一切使われず*1、シリアスで恐ろしげな本作を盛り上げる結果になった。

また、ストーリーも当時の世相を反映して米ソの対立、核兵器の恐怖を描いた社会風刺・政治性の強い内容になっている。
これまでの災害パニック映画の流れを汲み、リアリティを重視して各方面の専門家をスタッフとして招き、
「ゴジラという存在に揺れ動く社会」を描くことに成功し、ミニチュアの再現度も高く、高年齢層が対象の映画に仕上がっている。

一方、原発の破壊についてはかなりあっさり流されている。
これについては中野監督いわく「今でこそ、チェルノブイリの事故があったから話題になったんで、80年代に核を出しても、もう古いよという時代だった」とのこと。

怪獣との対決がない(一応、戦わないがショッキラスは登場する)のは1954年版以来であり、これ以外での国内作品では2016年の『シン・ゴジラ』、2023年の『ゴジラ-1.0』ぐらい。
ただ、ゴジラとスーパーXの一騎打ちが存在しており、青いレーザーと熱線、火花が飛び交う激闘が描かれている。

なお、アメリカでは再編集や楽曲の差し替えなどを行って『Godzilla 1985』のタイトルで公開。
一部には新撮シーンも追加され、北米版初代ゴジラに出演したレイモンド・バーがスティーブ・マーチン役で再登場した。
劇中の核発シーンが故意によるものに改編されているあたり、冷戦下であった当時の名残が窺える。


あらすじ

伊豆諸島南東の小島「大黒島」が噴火した。

その3ヶ月後の嵐の夜、大黒島の近くで操業していた漁船の第五八幡丸は突如として航行困難となり、不思議な力で大黒島に引き寄せられていく。
船の中でアルバイトの大学生・奥村宏は島から何か「巨大な生物」が現れるのを目撃する。

一夜明け、ヨットで付近を航行していた新聞記者の牧吾郎は第五八幡丸を発見。船に乗り込んだ牧が見た物は何者かに水分を吸われミイラ化した船員の姿だった。
直後に巨大なフナムシに襲われるが、只一人生き残った奥村に救われる。

救助隊が来るまでの間に、奥村は牧に「巨大な生物」の存在を語る。
警察病院に収容された奥村は恩師の林田信教授に「巨大な生物」の事を語り、ある写真を見せた林田はその生物の正体を確信した。
任期の終わりが近い三田村清輝総理大臣は30年ぶりに姿を現したその生物に対してのパニックを避ける為に報道管制を敷いた。


その生物の名は・・・


『ゴジラ』




登場怪獣


ゴジラ
前述の通りこれまで巨大で凶暴な怪獣になっている他、重心を下方に置いたどっしりとした体型になり、耳と犬歯が復活し、足の指も3本から4本に戻った。
放射熱線は京王プラザホテルを一撃で貫通するまでにパワーアップし、打ちっぱなしにしたまま薙ぎ払うこともできるようになった。
自分よりもはるかに巨大な住友ビルを押し倒す程の怪力もある。
熱線では破壊出来ないスーパーXをビルで押し潰すなど知能も高いようだ。

本作からは明確に核物質をエネルギー源にしていることが描かれており、劇中ではソ連の原子力潜水艦や静岡県の井浜原子力発電所*2を襲撃した。
体内で核反応が起こっているのでカドミウムを撃ちこんで動きを抑制出来るようになっている。
また、林田教授によって帰巣本能があることが確認され、それが終盤の展開へと繋がっていくこととなった。
最後は三原山の火口へと飲み込まれていったが…

演じるのは「VSデストロイア」まで一貫してゴジラを担当する薩摩剣八郎氏。本作以降、両者は十一年間を共に歩むことになる。

余談だが、細かい表情や生物感を出す為にコンピューター制御のサイボットゴジラが使用された…のだが、
顔がスーツの物と全く似ていないという重大な欠点を抱えていた。
しかもサイボットゴジラは大きさが五メートル以上あって取り回しが難しかったそうな。

また、ゴジラが逃げる人々を踏み潰すシーンには、実物大の大きさの足が作られた。


◆ショッキラス
長い眠りに付いていたゴジラに寄生していたフナムシが放射能を浴び続けたことで体長1m程にまで巨大化した物。
尾で大ジャンプして人間に取り付き、体液を残らず吸ってミイラにしてしまう。
冒頭の船長が白いボロボロのミイラにされてドアップで映った様はトラウマもの。
劇中に登場するのは一匹だけだが奥村からは複数いたことが語られ、ノベライズ版では群れで漁村を襲撃するシーンがある。
劇中で名前は呼ばれず、パンフレットにすら名前は書いていない。その後、後付けで命名されたと思われる。
鳴き声はエビラの流用。
デザインは井上泰幸、造形は安丸信行。

準備稿まではゴジラに寄生する巨大なダニであった。
ゴジラの寄生生物という案は、1955年に海上日出男によって書かれたシナリオ『ゴジラの花嫁?』に、
「ゴジラやアンギラスに寄生する巨大なノミ」として表れて以降、1970年代後半に検討された企画『ゴジラの復活』から登場し続けている。




主な登場人物


◆三田村清輝 (演:小林桂樹)
「もし……あなた方の国、アメリカとソ連に、ゴジラが現れたら……その時あなた方は首都ワシントンやモスクワで、ためらわずに核兵器を使える勇気がありますか、と! ……両首脳は、納得してくれたよ。」
内閣総理大臣。任期を終える間近、30年振りに出現したゴジラに対してゴジラ非常緊急対策本部の最高責任者として全力を尽くした。
また、ゴジラに対して核兵器を使いたいのと同時に東京で戦術核の実験をしたいアメリカとソ連に屈せず非核三原則を盾にこれを拒否し、両国首脳との直接交渉で核兵器の使用を中止させた。
その後、部下からどんな話をしたのかと問われたときに応えたのが上記の長台詞。小林桂樹氏の演技が光る。
三原山の火口に消えてゆくゴジラを見つめる彼の表情は必見。


◆牧吾郎 (演:田中健)
東都日報の新聞記者。休暇中に奥村を助けたことから一連の事件に関わることになる。
事件の際は林田教授と共に行動した。
何でも記事にしたがる暴走癖があり、奥村兄妹の反感を買ったが東京に取り残された際には尚子を守り抜き、共に報道ヘリからゴジラの最後を見届けた。


◆奥村宏 (演:宅麻伸)
妹・尚子の学費の為に留年覚悟で第五八幡丸に乗り込んだことから事件に巻き込まれる。
ゴジラに関わったことで警察病院に軟禁されるが、情報が解禁されると退院し、記者会見ではゴジラへの怒りを露にした。
牧は命の恩人でありながら妹共々スクープに利用され、微妙な関係となるが、東京を離れる際は妹を牧に託している。
林田教授をサポートし、南教授の三原山調査に同行、その後も自衛隊の三原山超音波発信装置の建設作業を指揮したことから、最後にゴジラへのとどめを任された。
機龍開発チームの1人ではない。


◆奥村尚子 (演:沢口靖子)
宏の妹。大学で林田教授のゼミを受けている縁から彼の研究室でアルバイトしている。
兄が唯一の親族であり、牧から生存を聞かされた時は警察病院に駆け込む面も。
自分達のことを記事にした牧に反感を持つが、東京に取り残された際に牧に命を救われ、彼と共にヘリからゴジラの最後を見届けた。
演者はこの年から始まった東宝の新人発掘オーディション「東宝シンデレラ」の初代グランプリで、以降平成~ミレニアムゴジラシリーズでは恒例となる東宝シンデレラ出演の先鞭を切ったほか、劇中内挿入歌「さよならの恋人」を歌っている。
独特な演技で有名だが、実はこの頃の氏はデビューして間がなく、抜けない関西弁を必死に押さえつけていたらああなったらしい。
白神博士の娘ではない。


◆林田信 (演:夏木陽介)
生物物理学者であり、奥村兄妹の大学の教授である。
新宿の高層ビルの一室で「林田生物学研究所」を運営している。
初代ゴジラによって両親を失っていて、その憎しみから研究を始めたが、研究していく内に思い入れが出来てしまい、今では「人類こそ本当の化物」と語る。
その為に今回のゴジラに対しても火山の中への封印(本人曰く故郷へ還す)を政府に提案。牧達の協力を得てこれを成功させた。
当初は初代ゴジラで芹沢博士を演じた平田昭彦*3が演じるはずだったが、体調不良で断念。その後、負担の少ない新聞の編集長で特別出演することになっていたが、撮影前に死去したために実現しなかった。仮に実現していたら初代ゴジラ、初代バラン、初代ゼットン、遊星人ミステリアン、ガラモン(16話)、初代メカゴジラに続き怪獣撃退に貢献していたことになったのに残念である。


◆秋山司令 (演:橋本功)
「構わん! 直ちに離陸する! ……離陸!!」
スーパーXの司令官。航空幕僚監部所属。
自らもスーパーXに乗り込みゴジラ相手に最前線で参戦し、カドミウム弾で昏倒させるという大戦果を挙げるが、ソ連の核ミサイル誤射によって台無しになってしまう。
復活したゴジラを前にしても戦意は衰えず、カドミウム弾を失ってなお通常兵器だけで奮戦したが……
ゴジラを倒した時には部下と強く握手を交わし、絶望的な状況下でも戦意を保ち続けた魅力あふれる人物。


◆浮浪者 (演:武田鉄矢)
ゴジラ襲来で無人となった高層ビルのレストランで豪遊していたホームレスのオッサン。
ビルを脱出しようとする牧と尚子をたまたま救ったが、ゴジラに追い詰められて毒づきつつも失神した。
ゴジラに向かって「でっかい顔して歩くんじゃねえこの野郎田舎もんが!(以下略)」と腰を抜かしながら叫んでいたが、これは武田氏が上京した際に実際に言われた言葉であるそうな。
ちなみに上記も含め台詞はほぼアドリブ。しかしその台詞が長かったので編集が大変だったらしい。


◆原発職員 (演:石坂浩二)
井浜原子力発電所の職員。着用している制服から、恐らく警備関連の職員と思われる。
濃霧に包まれる原発から出てきたところでゴジラに遭遇、恐れおののいて後ずさりしていた。
ちなみに石坂氏は当初出演予定はなかったが、監督に「ギャラなんかいらない、1カットでも出る意義があるんだ」と直談判して端役ながら出演させてもらった。


◆ローゼンバーグ
アメリカ特使。
ゴジラに対して戦術核の使用を主張し、持論を曲げない三田村総理を非難するが、三田村総理から「核を使いたがるのも、アメリカとソ連のエゴイズムではないでしょうか?」と問われた際には反論できなかった。


◆チェフスキー
ソ連特使。
日本の次にゴジラが狙うのはウラジオストクであると主張し、アメリカ同様ゴジラへの核攻撃を強弁する。
この際、日本の非核三原則を「エゴイズム」と非難していたが、逆に三田村総理から「核を使いたがるのも、アメリカとソ連のエゴイズムではないでしょうか?」と問われてしまい、反論できなかった。


◆カシリン大佐
バラシェーボ号に搭乗する政治工作員。小説版では子供が生まれたばかりだったとされる。
怪我を負いながらも誤作動を起こしたコントロール装置を止めに行くが、装置を目前にして爆発に巻き込まれ死亡した。
アメリカ版では逆に最期の力で発射装置を起動した。


◆スティーブ・マーチン (演:レイモンド・バー)
北米版のみの登場。
30年前にゴジラと遭遇した経験から国防総省に召集され、映像越しではあったが再びゴジラの脅威を目の当たりにする。




登場兵器


スーパーX
詳しくは項目を参照。


◆83式600mm地対地ミサイル車
74式特大型トラックに大型地対地ミサイルの2連装ランチャーを搭載した車両。レイアウト的には67式30型ロケット弾発射機に近い。
戦車隊と共に晴海埠頭でゴジラを迎撃するが、放射熱線で全滅させられてしまった。
設定では本車3両と追跡・誘導レーダー車1両を1セットとして運用するらしい。


◆ハイパワーレーザービーム車
形式番号N1-00。
陸上自衛隊第1師団第1普通科連隊特車88部隊、通称「練馬特科」所属という設定で、ゴジラを新宿副都心のビル街に誘導する目的で3台が作戦に参加した。
元々はミサイル迎撃用の対空兵器であり、ゴジラに対しては全く効果が無かったが、ゴジラを都心部に誘いこむことには成功した。
スーパーXによってゴジラが昏睡状態になった後は現場で待機していたが、核ミサイル撃墜時の電磁パルスで機能停止に陥ってしまったのかゴジラ復活後も動き出す様子が見られなかった。

また、破壊される描写がない珍しい架空兵器である。火力が弱すぎて相手にされなかっただけとも言えるが…
のちにVSシリーズを彩るメーサー兵器の祖になったと思われる。


F-1CCV
航空自衛隊の支援戦闘機。
東京湾に出現したゴジラを迎撃すべく多数の機体が出撃するが、さしたる効果がないまま熱線で2機が撃墜された。

F-1戦闘機そのものは実在の航空機だが、この作品に登場するCCV(運動性能向上機)仕様の機体は実在しない。
元ネタはおそらくF-1の原型となったT-2練習機のCCV仕様と思われる。


◆移動指揮車
三菱ふそう製の大型トラックの改造車。
ウイングボディの荷台に指揮通信設備を増設していて、緊急対策本部と末端の部隊の中継を担う。
晴海に陸自が展開するシーンや三原山のシーンなどに登場した。


◆超音波発信機
林田教授の提案の基づいて開発された、ゴジラの帰巣本能を刺激する為の超音波を発生させる装置。
発信機のコア部分はゴジラが新宿襲来した直後までその新宿にある研究室で開発されていたが、どうにか三原山外輪山の臨時基地まで運び込み、新宿を破壊し尽したゴジラを三原山まで誘導に成功した。


◆ソ連ミサイル原子力潜水艦
デルタⅢ型原子力潜水艦に似た潜水艦。
核燃料を狙ってきたゴジラをアメリカの潜水艦と勘違いして攻撃するが、手も足も出ずに撃沈された。
この艦の撃沈によって危うく米ソ開戦の手前まで迫った為、日本政府がゴジラの情報開示を行うきっかけになった。

プロップは次々回作『ゴジラVSキングギドラ』の「むさし2号」として再利用された。


◆アメリカ地上攻撃用核衛星
アメリカの核ミサイル衛星。
「HYOUE-01」と書かれているが、名前かどうかは不明。
4発の核ミサイルが対ゴジラ用の名目で(実際の目的は核実験)地上に向けられたが、三田村総理の説得でアメリカが引き下がった為、実際に撃たれることはなかった。


◆ソ連地上攻撃用核衛星
こちらはソ連の核ミサイル衛星。
アメリカと同じく対ゴジラの名目で待機していたが、同じくソ連が引き下がった。
しかし、バラシェーボ号に積まれていた衛星のコントロール装置がゴジラ接近の余波で誤作動を起こした為に誤って発射されてしまった。
ミサイルそのものは東京上空でアメリカが撃破したが、その余波で新宿の都市機能停止と苦労して昏倒させたゴジラの復活を招いた。


◆バラシェーボ号
一見すると只の貨物船だが、その正体はソ連の秘密工作船。
核衛星のコントロール装置を搭載して晴海埠頭で発射命令を待っていた。
核の不使用が決定したので撤収準備をしていたところ、ゴジラ接近による高波で岸に衝突した時にコントロール装置が誤作動を起こしてしまう。
ちなみに日本政府にも無断で忍び込んでおり、破壊されてから持ち込みの事実が報告された為、報告を聞いた毛利防衛庁長官(演:織本順吉)は「そんなものを持ち込みおって!!」と怒りを露にしていた。


◆アメリカ迎撃ミサイル
日本政府の要請で嘉手納基地から発射された弾道弾迎撃ミサイル。
東京上空2万メートルの成層圏でどうにか核ミサイルの迎撃に成功した。
なお、実際の嘉手納基地には発射施設も弾道ミサイルも無い…筈。


◆その他
上記以外にも当時の自衛隊が所有していた装備が登場する。
だが、この内戦車などは晴海のシーンで全滅する等、損な役回りだった。




余談

久しぶりのゴジラということで第一作の続編ではなく完全リメイクやよりにもよって空の大怪獣ラドン』及び『キングコング対ゴジラ』の没企画『ゴジラの花嫁?』のリライトなど様々な紆余曲折を経ている。
1979年(昭和54年)以降に田中友幸が構想していた『ゴジラの復活』では、ゴジラの敵役に「三変化する中国の怪獣バカン」という新怪獣の名が挙げられている。田中の語る『ゴジラの復活』の内容は、バカンが出てくる以外はほぼそのまま本作の内容だった。

その後、『モスラVSバガン』、『ヤマトタケル』第2作、『平成モスラシリーズ』等でもバガン(こちらではバガン)が登場予定だったが没になっている。のちにゲーム『超ゴジラ』にも設定を変更されたうえで登場するが、その時のバガンは本作の決定デザインのものではなく、デザイン案のものがベースになっている。

バガンそのものが登場した訳ではないが、『ウルトラQ』と『ウルトラマン』の間の出来事を描いた
円谷プロダクション公認のPCゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出動せよ!』の最終話「首都警戒命令」に登場する硬態怪獣再生ビルガメラーは、
バガンとして描かれたデザインがベースになっている。

撮影に参加していた樋口真嗣氏が後に明かしたところによれば、新宿のシーンで用いられたセットは、東宝のスタジオの中でも最も大きい第9ステージを目いっぱい使用して代々木公園~甲州街道~新宿副都心の一帯が丸ごと再現した、後にも類を見ない規模の代物だったらしい。
らしい、という言い方になるのは、本編ではこれらのエリアすべてをワンカットで写した部分がなく、観る側からは確かめようがないため。スーパーXの登場シーンなどで撮影だけはしたが編集の結果未使用に終わっており、当時の氏は「もったいない」と歯がゆい思いをしていたとのこと。







浮浪者「でっかい顔して追記・修正するんじゃねえこの野郎田舎もんが!追記・修正すれば都会人になった、そう思ってんだろ!」


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最終更新:2024年03月20日 18:56

*1 一応、予告編では使用されている。

*2 架空の原発だが、現実に静岡県に立地している中部電力浜岡原子力発電所がモデルとなっている。なお撮影に当たっては、現地取材に基づき当時存在していた1・2号機の建屋に加え、建設中だった3号機の建屋も忠実に再現したミニチュアセットが用いられた。

*3 当人は出演を熱望しており、公開前年に実施したゴジラ復活キャンペーンにも芹沢博士の格好で登場していた。