スーパーマリオサンシャイン

登録日:2011/04/23 Sat 10:31:39
更新日:2023/12/14 Thu 11:50:02
所要時間:約 6 分で読めます








画像出典:スーパーマリオサンシャイン 公式ホームページ ギャラリー



◆概要◆

2002年7月19日発売。
ニンテンドーゲームキューブで発売された3Dマリオ。

スーパーマリオ64』の3Dアクションをベースに後述の「ポンプ」を使ったアクションが特徴で、
舞台が全編通して南の島と、シリーズの中でも少々異色の作品。
『マリオ64』のように様々な世界観のフィールドを駆け巡ることを期待していた層からは不満もあったようだが、
一口に南の島といってもフィールドはバリエーション豊かであり、鍵となる水の表現に力を入れたビジュアルはおおむね好評。

クッパJr.、キノじい、ボスパックンといった後のマリオシリーズ準レギュラーのデビュー作でもある。
また、キャラボイスが掛け声を主とするマリオシリーズでは数少ない「ムービーシーンでキャラクターが英語音声で喋る」作品という側面もある。

ただ箱庭ゲームは難易度的に高くなりやすく、本作でも操作面やコンプリート面での難易度の高さへの要因にも繋がり、結果的に本作以降は一本道のカジュアル系の方向に路線を切ったため(「3Dの『箱庭』はゼルダシリーズに任せる」とも)、2017年10月発売の『スーパーマリオ オデッセイ』までの15年間、リメイクである64DSを除いて箱庭系3Dマリオは発売されていなかった。

◆ポンプ◆

今回は『ルイージマンション』に登場したオヤ・マー博士が開発した背中に背負うウォーターポンプを使ってゲームを進めていく。
かなり高性能で会話も可能。基本的に丁寧語で「ます」の語尾は「マス」とカタカナ表記。
マリオが全く喋らないのに対して、結構おしゃべり。多少のジョークも言うし、たまに毒舌もはく。
何故かエアポートに落ちており、初めて会ったときはマリオのこれまでの経歴(過去のゲームの画面)を検索するなどポンプにはぶっちゃけ必要ない高性能を披露してくれた。

◇ノズル◇

ポンプには複数のノズル≒形態を切り替える機能があり、放水用のノーマルノズルと、主に移動用の他3ノズルを使い分ける。
一度に持てるノズルはノーマルノズルともう一つで、他のノズルを使うときはステージ内にあるボックスから拾う必要がある。

  • ノーマルノズル
初期の状態から使用できる、最初から最後までお世話になるポンプ。スマブラXでもお馴染み。
通常放水と拡散放水の二種類の使用法の他に、スピンをした状態から発射出来るスプリンクラー放水が出来る。

  • ホバーノズル
デフォルト。ステージ開始時はどこでもノーマル以外の枠にはこれがセットされている。
使用するとしばらくの間地面に放水しながらマリオは少し宙に浮くことが出来る。
ジャンプでは届かない場所等で使用すると案外行けたりする。坂道で使うと若干ダッシュになる場合も。
ポンプが奪われるアスレチックコース1周目は非常にありがたみが伝わる。

  • ターボノズル
遊びたい時とかにオススメ。
使用すると大量の水を発射しながらマリオを高速移動させることが出来る。
ただ、使用までにわずかにチャージ時間を要する。一部の扉を突き破るのに使用。
地上で使うとグリップが最悪なので水上や水中がオススメ。
水上や水の中で使えば水を消費しないため永遠に泳ぐことが出来る。
ちなみに、Rトリガーを半押しして「ターボは発動しないがチャージはしている状態」を維持すれば通常移動出来ないマリオ視点での移動が可能。

  • ロケットノズル
ピーチも真っ青になる高さまでマリオを吹っ飛ばしてくれる。こちらも要チャージ。
ただし、泳いでいる時は一度水上からジャンプしないと使用出来ない。
ホバーポンプで行けない所は大抵コイツが必要。
ロケットでジャンプした高さでヒップドロップをするとスーパーヒップドロップになる。最終決戦はマリオの操作とスーパーヒップドロップにかかっている。
すなわち、マリオに全てがかかっている。

◆ストーリー◆

マリオとピーチ姫一行は、南の島・ドルピック島へバカンスに訪れる。
しかし、到着早々謎のドロドロに遭遇。マリオは拾ったポンプでドロドロを掃除するが、直後に逮捕されてしまう。
ドロドロによる汚染は島の各地で起きており、目撃された犯人はどう見てもマリオだというのだ。
一方的な有罪判決を受けたマリオは、罰として島の掃除を命じられる。

こうしてドルピック島を舞台に、マリオの掃除と真犯人探しの冒険が始まるのであった。

◆登場人物◆

お馴染みミスター任天堂。今作では街を汚しまくったという濡れ衣を着せられる異例の展開に。
その結果、喋るポンプと共に島中の汚れを消して回る事になる。
南国が舞台だけに終始、半袖で条件を満たすとサングラスやアロハシャツを着せる事もできる。

キノじいと一緒にバカンスにマリオを誘う。あれ?ルイージは…。
序盤はマリオの下にいるが、中盤にさらわれる。
これまでは一応「キノコ王国にかけた呪いを解く力がある」とか設定として拐われる理由が存在したが、
この辺りからこれといった理由がなく拐われる事が多くなった。

  • キノじい
白いヒゲが特長のおじいさんキノピオ
ちなみに、彼以外には5人のキノピオがお供として島にいるが緊急時は慌ててる事がほとんど。
この作品で登場して以降は割といろんな作品に登場するようになった。

恐竜
今回は卵に指定の果物を持っていく事で生まれる。ドリアンは難しい。
今作は本人ではなくラクガキから生まれた汚れと同類な存在のようで、水に触れると消える。また、胃の形をしたメーターがなくなっても消えてしまう。ジュースを吐き出すだけでなく時間経過でも減ってしまうため注意。
食べた果物によって異なる性質のジュースを吐き出せる。ヨッシーでないと消せない落書きもあるため、水を避けつつ連れて行く必要がある場面も。
ちなみにかつてドルピック島(主にピンナパーク)にも住んでいたようだが、タマゴノコノコのせいで生息地から外れたらしい。

  • ニセマリオ
全身クリアブルーなマリオ。手には汚れを地面に描き出す筆「マジックブラシ」を持っている。
各ステージのSTORY7のボスで、マリオ以上のアクロバティックな動きを披露してくれる。

  • モンテ族
頭にヤシの樹を生やしている現地民。は多分関係無い。
彼らの上で跳ねて遊ぶのは誰もが通る道。話しかけようとしてジャンプを誤爆して踏ん付けるのも誰もが通る道。

  • マーレ族
頭に貝殻を乗っけている現地民。
水辺や水中に多くいる。

  • モンテマン
謎の覆面。
会う度にレースを挑んでくるが、まず負けない。
ちなみに、モンテ族とは無関係

ポンプから製作者として名前が述べられるのみ。
『ルイージマンション』でもそうだったが、研究成果を撒き散らしている。

+ ネタバレ
クッパの息子でニセマリオの正体。パワーを活かす父親と異なり知恵を駆使してマリオに濡れ衣を着せた。
この作品ではマリオの顔を模した青いスカーフを着用しており、変身時には顔に被せている。以降のシリーズでも子供らしい可愛い口が気に入らないからなのか、今度はキバだらけの口の落書きを描いたマスクを常用していて、こちらは現在彼のトレードマークになっている。
母親が誰なのかは永遠の謎。父を気遣ってか、実際は違うと勘付いているがピーチを自分の母ということにしておいている。
マリオに対して表向きは傲岸不遜だが内心ではいつかまた戦いたい事を父親に対して本音を明かしている。
ちなみに以前はクッパは7人の子供がいるという設定だったが本作以降、このJrがクッパの唯一の実の息子でクッパ7人衆は我が子のように想っている直属の部下という扱いになっている。

永遠の宿敵。本作ではデカイ。
途中、メカクッパなる敵が現れるが本人は最終決戦まで全く姿を表さない。
その最終決戦でも何故か風呂に入ってるため全身が写ってるシーンは極僅か。
エンディングの彼とJr.のやり取りからは父親らしい苦悩が漂っている。
上述のように、ラクガキ騒動もマリオに冤罪を着せたのも今回の件は全てJr.の独断に近いように思われ、クッパ自身が悪事を働くシーンは無い。
そのため、見方によっては子供のやったことの責任を取らされた父親に見えてしまうため、本作では妙に不憫な役回りである。

◆ステージ◆

ホームのドルピックタウンとエアポート、最終コースを除く各コースにはSTORYが8つ用意されている。
今作ではSTORY毎の目標を達成してシャインを入手するのが基本的な流れとなる。
コース名はイタリア語+英語。

【ドルピックタウン】
ホームタウン。ここから各コースに行き、ゲーム開始時/STORY終了時は毎回ここに戻ってくる。

ビアンコヒルズ
丘陵地帯。広場にある大きなモンテ族の像の台のラクガキから入ることが出来る。
あのボスパックンがいるのはここ。途中、池が入るとダメージをくらうレベルに汚れる。

リコハーバー
港街。ボートハウスの壁のラクガキから入ることが出来る。
主に陸地と水上、鉄骨地帯に分かれている。鉄骨地帯は慣れても迷う。
序盤は重油イカ墨で海が汚れている。

マンマビーチ
砂浜。珊瑚礁が綺麗。灯台のラクガキから入ることが出来る。
砂浜にある芽に水をかけると砂が盛り上がる。

ピンナパーク
遊園地と砂浜。ドルピックタウン奥にある赤い大砲で飛んで行くことが出来る。
STORYによっては遊園地には入れず、砂浜しか行動出来ない。

シレナビーチ
避暑地とホテル。モンテ族の像前の建物の屋根にある土管から入ることが出来る。
夕焼けが綺麗。海に目をやると、ピンナパークが見える。
ここに登場するマンタはこのゲーム最強クラスのボス敵。
一方ホテル内ではおなじみのお化け・テレサに悩まされる。

マーレのいりえ
マーレ族が住む入り江というか崖。滝が美しい。船着場前のが射し込んだ場所で太陽を見ると行くことが出来る。
高低差が激しい。中盤までは水が猛毒。
STORYによっては海中が舞台となる。いずれも難関。

モンテのむら
モンテ族の村。太陽の門の上にある土管から入ることが出来る。
奇数STORYは夜、偶数STORYは昼。
アスレチックコースでもないのにポンプが奪われるSTORY3は作中トップクラスの難所。
しかし村の裏に行かずに大木からスカイダイビングや川から行くことで無理矢理クリア出来る。

【コロナマウンテン】
火山の最終コース。
トゲや炎の足場を越えたり泥船で溶岩地帯を渡って進む。
溶岩は落ちればもちろん即ミス、トゲや炎の足場も触れると一気にライフが削られて実質即ミスと最終コースだけに難易度は非常に高い。
終盤のロケットノズルで雲を乗り渡った先にはアイツが待ち受ける。

【エアポート】
空港。プロローグの舞台。
なぜ滑走路にポンプが置いてあったのかは永遠の謎。
ストーリークリア後に再度訪れることが出来る。

◆シャイン◆

ドルピック島に存在する太陽の力の象徴であり、本作におけるキーアイテム。ドルピックタウンの太陽の門を拠り所としている。
これが今回のラクガキ事件で太陽の門から急速に姿を消したことでドルピックタウンは昼間にもかかわらず薄暗い状態になってしまっていた。
このアイテムを集めることが、ドルピックタウンに太陽の輝きを取り戻す鍵となる。

基本的に1つのSTORYにつき1個出現し、これを取得すればクリアできる。既にクリアしたSTORYを再度クリアすると透明なシャインが出現する。
またそれ以外にも様々な要素で一つのコースにつき複数のシャインが存在する。

全120個あり、すべて集めるとデータ選択画面で太陽マークが付く。
ゲームクリアに必要な個数は51個だが、すべて集めた後にもう一度クッパを倒すとハッピーエンディングとなる。

…しかし、それにしてもこれほど重大なアイテムにもかかわらず劇中様々な住民がシャインを所有しており、
マリオの活躍に応じてプレゼントしてくれる。モンテの村の村長など確信犯的なのだが…。

+ 一説によると
実はかなりギリギリの段階でシナリオが大幅に変更されたらしく、没データの中に完成品とは似ても似つかない台詞が大量に存在する。
そしてその台詞の内容から、シャインの扱いがチグハグなのはシナリオの変更に伴ってシャイン(に相当する収集アイテム)の設定も変更された名残ではないかと推測されている。



余談だがGC作品の中では水の描写が素晴らしく、特にマーレの入り江に設置されている泥船に乗り滝の流れてる所に入って上を見上げると、幻想的で美しい水が滝から流れてくるのをみることができる。
良かったら一度見てみることをオススメする。


アニヲタWikiが失われた原因として挙げれたのが、今回の記事荒らし事件…。
これ(記事冒頭の画像)が目撃者の証言を元に作ったスケッチです。
まさにこのマリオ被告そのもの。
彼の犯行である事は、明らかです!

異議あり!

却下。被告は有罪!
被告にアニヲタWikiを復活させる事を命じる。
全て追記・修正するまでパソコンから離れてはいけない。

閉廷!

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最終更新:2023年12月14日 11:50