火野ケンイチ

登録日:2011/10/21(金) 20:23:29
更新日:2024/04/08 Mon 12:45:21
所要時間:約 8 分で読めます






ヘッヘッヘ、やるじゃねぇか燃え尽きたぜ…



火野ケンイチとは『ロックマンエグゼシリーズ』に登場する一人である。通称ヒノケン



燃えるような赤い長髪と口元に浮かべている不敵な笑みが特徴であり、激しいバトルを好む熱い性格。年齢は「6」の時点で30歳。
常に自分を燃えさせるものを求める過激な思想の持ち主で、世の中をあっと言わせるようなことがしたくて犯罪組織WWWに入った。

炎のスペシャリストであり、コンピューターに組み込むと熱暴走を引き起こすプログラムやHKシステムという発火装置も開発している。

悪事を働くことには独自の美学を持ち、
ネットマフィアゴスペルとの関係を熱斗に疑われた時は「自分に誓ってゴスペルにだけはカンケーがねぇ!」と答えている。

公式絵では自分のネットナビのナビマークを胸につけた黒い服を着用しているが、ゲーム中でこの格好で登場したことはない。

殆んどの作品に登場しているが「5」のみ登場出来なかったため、惜しくもシリーズ皆勤賞は逃した。



【シリーズでの活躍】

・ロックマンエグゼ
WWW団員として登場。任務の都合で作業着姿をしている。
WWWの最終計画に必要な重要プログラムを探すために、秋原町の住宅で電子機器の点検と偽ってレンジにファイアマンを仕込み「連続レンジ発火事件」を引き起こしていた。
光家のレンジを発火させたことにより熱斗とロックマンにファイアマンはデリートされたが、プログラムは見つけたため当初の目的は果たした。
その後はWWWの会議シーンで登場していたがいつの間にか居なくなっていた。


・ロックマンエグゼ2
市民ネットバトラーとしてデンサン空港に登場。紫色のシャツと黄緑色のボトムスを着ている。
悪事は働いておらずネットバトルに快く応じてくれる。
彼の名前がクイズの問題になっており、そのせいかロックマンから「ヒノケン・・・さん」とボカして呼ばれる。


・ロックマンエグゼ3
復活したWWWの団員として登場。
公式絵では科学省職員の服にオレンジ色のジャンパーを着ているが、ゲームではジャンパーは着ていない。

熱斗と再会した時には改心して科学省の職員になったと嘘をつき、自分がバラ撒いたWWWのヒールナビをフレイムマンでデリートする姿を見せて熱斗を信頼させる。
さらに、熱斗に科学省の三ヶ所の電子機器に三種類のプログラムを一つずつ組み込むよう依頼。
礼としてバトルチップ(マグマステージ )を渡した。
その後、熱斗がプログラムを組み込んだ機械を熱暴走させ、「科学省全滅事件」と呼ばれる大規模なサイバーテロを引き起こした。

その後は騙されたことに気付いた熱斗に宣戦布告しウラインターネットでロックマンと戦闘を繰り広げるが、途中で現れたフォルテにフレイムマンを倒されて撤退する。
この事件は父親を負傷させてしまった事により、熱斗の心に深い影を落とした。
WWW本拠地ではワイリーの元に急ぐ熱斗の前に立ち塞がり、パルスインシステムによりフレイムマンとフルシンクロして戦うが敗北し、フレイムマンもろとも爆発した。
だが、後に精神データは発見されて一命をとりとめ逮捕される。


・ロックマンエグゼ4
デンサン(シティ)バトルトーナメント参加者として登場。服装は赤いジャケットに炎がプリントされた黒いボトムス。
この格好に関しての公式絵はないが、アニメでは第2期「AXESS」以降でこの服を着ている。「3」の後に出所したかは不明。

WWWの代わりに小規模ながら自分で犯罪組織を立ち上げ、トーナメントをパニックに陥れようと画策していたが、
自分が恋心を抱いていたタコ焼き屋の女性を巻き込んでしまい、計画を中止しようとするが部下に裏切られてしまう。
熱斗との協力により事件は鎮静化、熱斗と正々堂々バトルをした。
実はタコ焼き屋の女性もヒノケンに好意を持っており、相思相愛の関係だった。
そして2人で一緒にタコヤキ屋をすることに誘われる。
しかし、ネットバトラーとして戦いに生きると、その誘いを断る。
そしてケジメをつけに行くと言い会場を去り、2人が結ばれることはなかった……。

「6」で更正したのはこの出来事が余程応えたから…と言いたいが、
その後のイーグル(ホーク)トーナメントでは参加者であるバーナーマンとそのオペレーター相手に、
現実・電脳世界で起きた火事の原因となった大喧嘩を周りの迷惑も気にせず行った。(こちらに関しては、本人らに悪意はないのだろうが…)
身もふたもないことを言ってしまうと、このシナリオに関しては4のシナリオはそもそも分岐性である為という事情を考えると、シナリオに関しては連係ミスである可能性がある。
(そもそもファイアマンシナリオを起こした場合はオフィシャルに出頭している為)

そしてデューオの小惑星が衝突間近に迫った時は、不安に陥った人々に対して熱斗なら必ず上手くやると宣言、信頼を見せた。


・ロックマンエグゼ6
才葉学園の臨時教師として登場。
赤い長髪は一つにまとめられ、紫色のスーツと炎がプリントされた紺色のネクタイを着用、眼鏡も掛けている。実は大卒であり教員免許を持っていたことが判明した。
過去の前科から真っ先に熱斗からまた悪事をするのでは?と疑われるが真面目な人間に更正している。

熱斗には「炎の授業」としてヒートマンの使わせて炎ナビの極意を学ばせ、熱斗にお礼や「ヒノケン先生」と言われた時は照れ臭そうな態度を見せた。

完全に改心したことは喜ばしいことなのだが、
やらかし具合ではそう変わらない*1エレキ伯爵ことジャック・エレキテルが同作でまだ服役中であることが示唆されたことで、
「なぜエレキ伯爵はなおも服役中で、ヒノケンが臨時教師なれたのか」とツッコまれることも。
そもそもなんで前科持ちかつ元とはいえ反社会的組織の所属者が教員になれるんだという現実目線でのツッコミもご法度である*2


【持ちナビ】


ファイアマン
「1」と「4」に登場したヒノケン最初のナビ。本家エグゼシリーズ以外の作品にも登場している。
ヒノケンのナビの中では唯一の人型で両手が火炎放射器になっており頭からは炎が噴き出している。
ロックマンエグゼシリーズの記念すべき最初のボスナビでありヒノケン=火属性というイメージをプレイヤーに刻み込んだ存在。
そのためヒノケンといえばこのナビを思い浮かべるファンも多い。


ヒートマン
「2」と「6」に登場。
ジッポーライターに頭と両手が生えたような容姿をしており、瞳は常時燃えている。
ヒノケン2体目のナビであり、ヒノケンのナビの中で唯一悪事をしていない。
ファイアマンと違い再登場時には攻撃パターンが大きく変化したが、「2」でも「6」でもロックマンと横列を合わせないように移動しながら攻撃するのが基本戦術。


フレイムマン
「3」と「L.o.N」で登場したヒノケン3体目のナビ。彼のナビの中で最も高い火力をもつ。
長い手足で四つん這いの体勢をとり、胴体から炎が噴き出している。

ヒノケンによって凄まじいカスタマイズをうけているが火力に重点を置いたためか言語能力が不完全で、
遠吠えのような声を上げて意志疎通をする。(ゲームでは翻訳字幕が表示されるが片言)

戦闘では敵エリア最後列に置かれた蝋燭の炎の色によって体力を回復させたり、技を発動したり、無敵になったりする。
カスタマイズをし過ぎてバックアップが難しかったのか、以降の作品では登場していない。

が、キャッシュサーバーに保存されていた彼のデータを「P.o.N」のキャッシュ事件の際にRライドマンが採取しており、
「L.o.N」にて科学省に保管されている「ゴールデンアップル」というトロイノモクバ復活に必要なプログラムを奪うため、
フレイムマンのキャッシュデータを再生して「3」の時のように科学省に大火災を発生させパニックに陥れた。
ロックマンにデリートされた後は、ロックマンのトランスアームに彼の「フレイムアーム」の力が宿ることとなった。
結果として彼の持ちナビは全てロックマンの変身にかかわっており、かついずれも違う能力としてかかわるという面白いことになっている。


【アニメ版での活躍】

アニメ版でもWWWの幹部として登場。
1期初期はエグゼ1のようなネット犯罪者としてファイアマンを使いゲームと同じく様々な犯罪を働いていた。

その後、WWW壊滅後に熱斗にリベンジを果たす為世界各地を飛びまわる…が結局マハ・ジャラマと合流するまで追いつくことが出来なかった
ゴスペル編にて再登場した際はフリーズマンにファイアマンをデリートされ、名人からファイアマンのデータから作られたヒートマンを授かる。
フリーズマンへの復讐という名目上、フリーズマンに苦戦していた熱斗とロックマンを助けた。
ヒートマンはロックマン救出時に「次合う時は敵同士だ」との言葉を残して去って行ったが、以降ヒートマンとロックマンの直接対決は実現していない。
その後は共通の敵が現れたことによりなあなあで熱斗の味方となる。

ゴスペル編からはエレキ伯爵やまどいと共に、マハ・ジャラマの開業したカレー屋Maha一番で働いている。因みに出前担当。


ちなみに、ヒートマンがファイアマンのデータを受け継ぐ話、『第37話「紅い閃光!」』は、『ゾイド -ZOIDS-第48話「黒い稲妻」』と展開等がよく似ている。
これは、

  • 2作品のアニメーション製作が同じ(XEBEC)
  • 脚本(荒木憲一)及び絵コンテ(加戸誉夫)のスタッフが同じ
  • 惜しいところでアーバインと名人の声優が同じ藤原啓治である(「ゾイド」ではドクター・ディがアーバインに協力するが、「エグゼ」では名人がヒノケンに協力する的な意味で)

等、製作側に共通点が多かったからこそ出来たパロディなのかもしれない。



2期以降は出番が減ったものの、ネビュラやアステロイドとの戦いにも度々協力している。

また、ネビュラ事件の際にヒートマンを失うが、
以降はヒートマンの中に眠っていたデータから復活したファイアマンと再びコンビを組んでいる。(その際、ファイアソウルをロックマンに託した)
「いくぜ、ロックマン!俺たちに…」


「燃やせないものは無い!」



心のオアシスとして、自ら作成した『世界のあの火この火』というDVDを見ることを日課としている。

なお、早々に改心したためか、アニメではフレイムマンは使ってはおらず、フレイムマンはビヨンダードのグレイガ軍所属のゾアノロイドとして登場。
こちらの世界でコピーロイドを量産し勢力を拡大しようとするファルザー軍のコピーロイド製造工場を破壊するため、
鬼火島付近の沈没船を畝傍に改造、工場の破壊後はこちらの世界にも攻撃を始める。

原作のローソクのギミックで無敵状態になりロックマンのギガントフックを寄せ付けないなど強力な能力を披露しロックマンを苦しめたが、
ローソクの炎を熱斗に見破られてしまいデリートされた。


【漫画版での活躍】

鷹岬版
こちらでは完全に悪役である。
1回目(1巻)ではファイアマンが持ちナビで、サーモスタット(自動温度調整機構)を壊して学校を火の海に変えた。
その事件の後も、熱斗を仲間に引き入れて、教育庁のデータベースを攻撃しようとしたりした(本当の目的は、ロックマンをデリートし、さらに熱斗の家を燃やすことだった)。

2回目(5、6巻)ではフレイムマン(正確には、ファイアマンが闇のメタモルフォーゼをした)が持ちナビで、町中の電子機器を爆発させた。
そしてロックマンとの戦いではサイトスタイルの攻撃に耐えるも、荒駒トラキチとキングマンによって、
闇の力を呼び寄せるろうそくの火が消され、フレイムマンはデリートされた。
つまりヒートマンは出てきていない。
ちなみに初登場時(コロコロコミック掲載時)の自己紹介では「火野健一」と、名前が漢字になっていた。


あさだ版
ファイアマンは1話から登場していたが、ヒノケン自身は15話から登場と少し遅め。
また「PET消滅計画(3巻)」では、ファイアマンをドリームウイルスに変身させたナビ、「ビットドリームウイルス02」をオペレートしている。
さらに「N1グランプリ破壊計画(4巻)」ではフレイムマンが持ちナビになっていた。



wiki篭り…お前が追記修正してくれ!!俺は奴らにロックされていて動くに動けねえ。筋違いな頼みなのはわかっている!

だけどよぉ、あのコだけは…傷つけたくないんだ。



「お前の気持ち、よくわかったぜ」という方、よろしくお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 12:45

*1 科学省に与えたダメージという意味ではヒノケンの方が上、また再犯できていないという意味ではヒノケンより下と見ることができる。

*2 現実においては禁固以上の前科持ちや反社団体の一員は教員の欠格事項に当たる為、教員になる事はできない。現実であれば、WWWは破防法などの対象になる事間違いなしだろう