三杉淳(キャプテン翼)

登録日:2012/02/26(日) 14:21:48
更新日:2024/01/01 Mon 03:19:31
所要時間:約 7 分で読めます




 三杉淳は、『キャプテン翼』に登場するキャラクターである。通称はガラスのエース、フィールドの貴公子など。

国籍:日本
生年月日:6月23日
出身地:東京都
身長:177cm
体重:64kg
ポジション:MF、DF
利き足:右
背番号:14(武蔵FC、武蔵中学)、24(JY編)、6(WY編、五輪代表編)、41(FC東京)等
経歴:武蔵FC - 武蔵中学校 - 武蔵医大付属高校 - ベルマーレ平塚 - FC東京
声優:木藤玲子→溝口綾(初代)、緒方恵美(J少年期)・太田真一郎(J青年期)、折笠愛(2001年度版少年期)・宮崎一成(2001年度青年期)、斉藤壮馬(2018年版)



○略歴
 名士で金持ちの一人息子に生まれ、何をやっても上手な優等生。
 親子の葛藤があまり無い人なので、父親がイヤだからサッカーに入れ込んだ、というわけではなさそう。が、何をおいても心臓病である。
 心筋細胞は受精2週間ぐらいで形成され、そのまま一生使い続ける非分裂細胞である。この心筋に異常があるのが心臓病。
 根絶治療の手だては、奇形が進んでいない若年時の手術か、心臓移植かしかない。
 それをやらないという事は、手術の出来ない、何万分の一しかない特異体質の持ち主なのかもしれないし、或いは、適合する心臓がなかったというべきしかない。
 父親は丈夫で、母親がひ弱そうなので、母親の遺伝が身体に思いっきり出たのかもしれない。

その彼が心臓を押さえながらサッカーをするのである。心臓病患者が大会に参加している事を知ったら、大会責任者の心臓が止まりそうになっている事だろう。陽一先生の考えた、サッカーと心臓病の取り合わせは、ブラックユーモアでしかないだろう。


 三杉の特徴は、サッカーを極めて冷静に捉えていることで、体のハンデをカバーすべく、戦術的に理詰めで考え、作戦を練り、結果を残そうとする。

 小学生でオフサイドトラップやファーストブレイク(速攻)を仕掛けるあたり、彼の戦術は1つの物理的能力にまで昇華している。
 キャプテンシーを兼ね備え、チーム戦術に重きを置く現代サッカーに一番親しんでいる。

 小学生編であの大空翼をフルボッコにした伝説のプレイヤー。その他、岬太郎日向小次郎若島津健を1対1で圧倒しており、世代最高のテクニシャンとの声も。

 中学生編での日向とのやり取りは三杉らしさが出ることが多い。「組織プレイ」は岬や松山光なら「チームワーク」、「個人技」の部分は翼や日向なら「男同士の勝負」などと言いそうだが、あくまでクールにサッカー用語を用いるあたりに、彼らしさが出ている。

 JY編では当初、片桐宗正の計らいでコーチとして参加。その後、見上監督の計らいで選手登録。松山君は反対しなかったのだろうか?スーパーサブとしてアルゼンチン戦、フランス戦と途中出場で結果を残す。翼や日向や岬に「心臓病さえなければ日本一になれたかもしれない男」と呼ばれた。
 WY編では心臓病を克服し、ドライブシュートもマスターしたが、医大への受験勉強か、それとも3年間まともにサッカーをしていなかったブランクなのか、作者の弱体化補正か、人並みの体力を手に入れた反面、世代最高のテクニックも人並みになった。ユース代表のテストを受けて合格。RJ7に敗れた後、代表合宿で体力トレーニングに勤しみ、更に体力が上がったが、テクニックは…

 その後は中盤にタレントが揃っているからと、DFに転向。キャプ翼ワールドにおけるDFの役割…相手選手の引き立て役を松山とともに強いられる。一次予選から決勝戦まで全試合フルタイムに出場、不慣れなDFの役割も徐々にモノにしていった。若林源三から「三杉 味方ゴール前にへばりついているだけがリベロの仕事じゃないぜ」と発破をかけられた事もあったが…


 WY編終了後、海南医科大に籍を置きながら、ベルマーレ平塚に所属、後にFC東京に移籍する。フライングドライブシュートもマスターし、和製ベッカムなどと呼ばれることも。

 五輪代表編でも代表に選ばれ、岬、松山と揃って3Mと呼ばれる。強豪キャラとしての格は取り戻してきたが同時に心臓病が再発。結局元通りになった。
 さらにドイツ戦でシュナイダーのシュートが心臓に直撃し心肺停止状態に陥り、小学校時代から心配されていた最悪の事態がついに現実のものとなる。三杉の心肺停止はネット内でもニュースになるほどだった。
 だが翼が必死に心臓マッサージによる蘇生措置を行う最中、三杉の魂を天国に誘おうとする天使たちを、スペイン代表の霊能力者ミカエルが退散させたことで現世に復帰。そのまま何事も無かったかのようにプレーを続行する。


 テクモ版の1では、25分限定で出場が可能。時間が過ぎると、ガッツがいくらあっても、強制的に0になる。
 2では、時間指定は無くなったが、他のキャラより何をやるにしてもガッツ消費量が多い(例えばドリブルでのガッツ消費量が、普通のキャラは3、三杉は5)。さらにハーフタイムでのガッツ回復も他人の半分。ガッツが0になると顔グラフィックが蒼くなり、次の試合に出場できなくなる。ご利用は計画的に、である。

 3、4で心臓病を克服したかに見えたが、5で再発、と心臓病が再現されている。所属チームは武蔵ローレルス(W)


 ○余談

 ◆名前の元ネタは赤き血のイレブン・美杉純。細かいキャラ設定はナイン・永井和正という、オマージュの固まり。

 ◆三杉のオフサイド・トラップのおかげで日本のサッカー少年の間でオフサイドという言葉が普及した。

 ◆ポジションごとに尊敬する選手を決めており、その選手を目指す傾向にある。小中学生時代はヨハン・クライフ、医者を目指すようになってからはソクラテス、DFに転向してからはフランコ・バレージ、FC東京入団後はデイビッド・ベッカム。

 ○必殺技

 ◆オフサイド・トラップ…三杉の代名詞。オフサイド自体は自軍の選手が相手のバックよりも先に、相手のキーパーに近づいてはいけない。それを意図的にやるのがオフサイド・トラップ。翼や日向が餌食になった。

 ◆ファーストブレイク…三杉起点の速攻。ノートラップで早いパス回しをする。

 ◆オーバーヘッドキック…翼とは違うところを見せ付けるため、身体をひねってカーブをかけてゴールを決めるという、高等テクニックを披露する。

 ◆アップキックボレー…小学生編の南葛戦で登場。ボールをチップキックで上に上げて、自らはいったん後ろに下がり、その反動でジャンピングボレーを打つ。メガCD版のみ、必殺技として登録。後に2020年発売のRISE OF NEW CHAMPIONS(バンダイナムコ)でスカイロケットボレーというスーパーシュート技として登場。

 ◆ハイパーオーバーヘッド…テクモ版2で登場。通常のオーバーヘッドより消費ガッツが多い。もっとも三杉に通常のオーバーヘッドは無いのだが。

 ◆ムーンスライダー…テクモ版Wで登場。GKの手元で急激に曲がる。

 ◆ドライブシュート
 ◆フライングドライブシュート…いずれも翼が扱うのと同じ技。

 ◆オーバーヘッドクリア…JY編のフランス戦で登場。ピエールのボレーシュートを若島津が弾き、そのこぼれ球をクリアした。テクモ版では相手のシュートをオーバーヘッドキックでクリアする技。


 ○血縁者&関係者

 ◆三杉の両親…東京都武蔵野市に豪華な邸宅を構えている。しかも、メイド付きで。高級車も所有している。父親は三杉のやる事に全面賛成で、男が一度やると決めたら、命を賭けてでも、やり抜けと、発破をかける。三杉の場合、シャレにならないが…
母親は、あまり負担にならない程度なら、構わないと思っている。


 ◆青葉弥生…三杉の彼女。元は翼が南葛小に転向する前の小学校で同じクラスだった。翼に好意を寄せていた。彼女も転校して、三杉と同じチームのマネージャーに。偶然知った三杉の心臓病を本人から口止めされていたが、翼に打ち明け、ワザと負けるように翼に頼んでいた。

 その後、三杉のリハビリに寄り添うようになり、恋仲に。三杉が医者を目指すなら私は看護士という事で看護士の資格を得る事になる。


◆武蔵FWトリオ…本間洋、真田信次、一ノ瀬明の三人。武蔵FCの頃から組んでいる。本間はライン際のドリブルが得意なドリブラー。真田は長身を生かしたヘディングが得意なポストプレーヤー。一ノ瀬は、空いたスペースに飛び出して得点を取るのが得意なストライカー。本間のポジションが時々MFになるのは、三杉不在時は、代役としてゲームを組み立て、三杉が投入されると、ポジションチェンジをしてFWになるのだろう。


○名言
◆ボクは心臓病なんかには負けない!

◆もし 1分や2分しかプレイができなくても ボクはかならずグランドにたつ そして いつか この心臓病にも うちかってみせるよ

◆ボクの心臓は試合をするたびに強くなっていくんだ


ボクの記事は追記・修正をするたびに強くなっていくんだ。

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最終更新:2024年01月01日 03:19