登録日:2012/01/03(火) 01:54:16
更新日:2022/04/02 Sat 01:08:43
所要時間:約 5 分で読めます
『壮太君のアキハバラ奮闘記』とは、月刊Gファンタジーにて不定期連載された鈴木次郎の漫画作品。全6巻。
1巻によるとハイスパートコミカルコミック。
◆あらすじ
主人公・江夏壮太は中学時代のトラウマによりオタクであることを周囲に隠して(彼女含む。彼女含む)高校生活を送っていた。
ある日、10年以上続いている超ロングラン萌えアニメ『ワンだーデジタルドキドキドギー おキャンなPaPiCo!』の限定フィギュアを捜し求め秋葉原を練り歩くも、売り切れでどこにもない。偶然見つけた『御宅堂本舗』なる店に立ち寄るもそこの店主が隠れオタクを嫌う変人であり…
はたして壮太君は真のオタクの道を歩むことができるのか!?
とまあ、上記の流れで始まるオタクネタギャグ漫画である。
主要キャラは大半がオタクでありかつ変態。
濃ゆい登場人物に囲まれながらも奮闘する壮太君を描くハイテンションオタクギャグ漫画だったのだが…なぜか物語が進むにつれ
- 高校生がホームレスになり、浮浪者の視点から現代社会を捕らえる漫画
- 男子高校生が訳あり豪邸に雇われメイドとして右往左往する漫画
となった。
あと一話丸々デビルメイクライ風なパラレルワールドの話や、ロリ娘と化した三国志の武将が天下無双する話だったりした。
あれ?秋葉原は?
◆登場人物
主人公。
隠れオタクではあるが明るくサワヤカで人望厚く、彼女もいる。
とくに描写はないが普通にイケメンである。
気に入らんな…
劇中劇である『パピコ』の信者だったが、後述する呂布子ちゃん登場以降はそちらに乗り換える。
基本的に巻き込まれ型のツッコミ役だが、中盤以降は立場がとんでもないことになる。
ヒロインであり壮太の彼女。数少ない常識人。非ヲタ。
この手の作品にありがちな
彼氏がオタクであることを知る→軽蔑する→仲直り
の流れを挟まず一話で受け入れさらに自身もその道を理解しようと努力するハイスペックな人。
大学入学後は『その手』のサークルに入る。
劇中ではよく地味キャラ扱いされるが、物語終盤などはもはや彼女の奮闘記である。
「御宅堂本舗」店長であり隠れオタク撲滅委員会会長。
壮太を正しいオタクの道に導こうと振り回し、三次元の女であるエリを敵視する。
ポメコ、スク水、ブルマなどの多彩なコスプレを披露する変態。
コスプレオタク。
一見スポーツマンな爽やか系男子だが実は根っからのオタク。
壮太と互いにカミングアウトしてからはその性癖をあらわにするようになり、何かと女装する。
壮太とホモ的な絡みをした。
メカオタク。
「御宅堂本舗」と同じビルに入っている同人ショップ「まんがの穴」秋葉原2号店の店長。
真野とは大学時代の同期であり、一方的に敵視している。
女が苦手。
真仁明書店(まにあくしょてん)『月刊ボーイズヘブン』編集長。
真野・堂神と大学時代の同期だが、真野が薦めたBLにハマったのを契機に、現在の職業に。
荘太・ケンジはよくカップリングの標的になるため彼女を恐れている。
非ヲタ。しかし変態。
真仁明書店社長・真仁明大蔵の一人娘であり、エリと同じ吹奏楽部に所属する高校1年生。
性的な意味でエリを狙っており、その行動がストーキングであることを自覚しているがなんとも思っていない。
壮太を目の敵にしている。
オタク。ピザ。
大学でエリが入ったサークルの代表。キモヲタなのに憎めない。
何故かサービスシーンが多い。
オタク。
大学でエリが入ったサークルの先輩で、パソコン関係に長ける。
ニュースサイトの管理人でもある。
オタク。巨乳。
大学で(ry
絵がうまい。
◆劇中劇
- ワンだーデジタルドキドキドギー おキャンなPaPiCo!
真仁明書店が誇る10年以上続く超ロングヒット萌えアニメ。
メディアミックス展開され、同社のアニメ雑誌「アニメスラッシュ」などの媒体で強力にプッシュしている。ファン層は小さなお友達から大きなお友達まで幅広い。
本編にて第14シーズン終了後、半年間のブランクを経て新シリーズが始まるという描写があったが、その後作中にて触れられることは無かった。
シリーズがどうなったのかは不明のままでありめでたく
ヒロイン降格した。
パピコの新シリーズ準備期間に始まった新作アニメ。三国志の登場人物である呂布が左慈の妖術で幼女と化したという設定。
作者が以前考案したネタを再登場させたものなのだが優遇ぶりが半端なく
- というかスピンオフして『まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん』として連載開始
といった具合。
そして2012年に完結し単行本は全9巻。あれ?アキハバラ奮闘記よりm(ry
アキハバラ奮闘記内においても10年後の世界でも人気であることが確認できる。
◆余談
オタク漫画ならではのネタが多く、ネット用語がよく使われるのも特徴。
また最終話は物語の10年後の世界を描いており、各登場人物の意外な未来を見ることができる
そして、ペンネームから誤解されがちだが作者の鈴木次郎は女性である。
追記編集は「二次元大好きオタク万歳」と三回叫んでからお願いします。
最終更新:2022年04月02日 01:08