オートバジン

登録日:2012/04/01 Sun12:27:42
更新日:2024/01/15 Mon 21:03:00
所要時間:約 5 分で読めます







Battle Mode.


あっぶねぇな! 俺に当たる所だったぞ!!



オートバジンとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』に登場するマシンのこと。
主役ライダーである仮面ライダーファイズの専用バイクである。




主要諸元

正式名称:SB-555V オートバジン
全長:2100㎜
全幅:880㎜
全高:1260㎜
重量:207㎏
最大出力:450馬力
最高時速:380km/h
握力:8t
パンチ力:7.6t
キック力:9.5t
走力:100mを5.8秒
最高飛行時速:70km/h
最高飛行高度:地上30m


概要

劇中に登場する大企業で、本作の「ライダーズギア」を開発者でもあるスマートブレイン社の子会社「スマートブレインモーターズ社」製の可変型バリアブルビークル。
量産型として、ライオトルーパー用のバイク「ジャイロアタッカー」がある。
なお、超全集の記述によればジャイロアタッカーのプロトタイプとして変形する「オートバジン2」が開発されたが、実戦投入されずに凍結されている。



搭載されたAIによって自律行動が可能な他に変形機構を持ち、オフロードバイク形態の「ビークルモード」から人型ロボット形態「バトルモード」に変形する。
変形はオートバジン自身の判断で自律的に行えるが、タンク部にあるΦ型のスイッチを押す事で外部から変形機構を操作することもできる。

また、左側のハンドルグリップにファイズのミッションメモリーを装填する事で、剣型武装のファイズエッジになる。

なお、動力源については給油されたガソリンを内蔵機関で特殊燃料「ソルグリセリン」に変換・再合成してから使っているという設定がある。





◆バトルモード

スーツアクター:押川善文

身長205㎝の人型形態。
元々オートバジンは、この形態でファイズの戦闘支援や非戦闘員の救助を行うことを目的に作られたマシンである。

ヘッドライト部及び計器板部が頭部、タンク部が胴体、後輪が背部、車体後部が下半身になる。

後輪はホイール部に設置されたファンによりフライトユニットの機能を持つため、飛行やホバー移動が可能。

また、左手に装着された前輪はとなり、内蔵された12㎜口径の16門銃身ガトリング砲による遠距離攻撃も可能。
さらに2500馬力を誇る出力を活かした格闘戦もこなす。

ち・な・み・に

オルフェノクへのトドメに使われることもあるファイズの必殺パンチ「グランインパクト」が5.2t。
それに対してバジンのパンチ力は驚くなかれ7.6t
乾巧が貴重なフォトンブラッドを消費して放つ必殺技以上の威力の打撃をオートバジンはほぼ無消費で連発できる
そして下っ端のオルフェノクなら余裕で殴り殺せるということになる。理論上はね!

……どこまでハイスペックなんだ、このマシン。



劇中での活躍

◆TV本編

第1話から登場してはいたが、初めて見せ場が回ってきたのは第4話。

まだ詳しい事情を知らなかった菊池啓太郎がファイズギアを勝手に持ち出した末に赤井/カクタスオルフェノクに奪われた際、
初めて変形したオートバジンは赤井が変身したファイズを持ち前のパワーで殴り飛ばし、アッサリとファイズギアを取り返した。

その後、舞台が関東に移ってもオートバジンはファイズのサポートに回り続けるのだが、その際は一貫して正装着者の巧のためだけに行動しており、
草加雅人木場勇治海堂直也が変身したファイズを支援した事は滅多になかった。
もちろん、スマートブレインの手の者が変身した場合は言うまでもない。

そんな感じでオートバジンは巧の戦いを陰日なたなく支え続けた(うっかり巧のファイズを誤射してしまったことはあったが)が、物語が進むにつれて徐々に影が薄くなっていく…

……と思っていたら、最終回ではファイズブラスターを届けに参戦。
ガトリング砲でアークオルフェノクの注意を逸らし、その隙にファイズブラスターを巧に投げ渡した。
その直後にアークオルフェノクの攻撃で破壊されてしまうものの、オートバジンは巧達の勝利に立派に貢献したのだった。


◆映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト

巧が1万人のライオトルーパー部隊との戦いで行方不明になった後、ゴミ捨て場(多分)で埋もれていたが、
巧ファイズの復活と同時に自動的に再起動、ファイズのもとに駆け付ける忠犬ぶりを見せる。

スマートブレインアリーナでの戦いではファイズとの連携でエラスモテリウムオルフェノクを追い詰めるものの、
ファイズが仮面ライダーサイガに撃ち落とされた隙にエラスモテリウムオルフェノクのニードル弾によって破壊された挙句、踏み潰されてしまった。
しかしながらファイズはここからファイズエッジを引き抜き、反撃に繋げている。



オートバジンと巧

上述した通り、本来オートバジンは「ファイズ」のサポート用に作られたマシンなのだが、劇中ではもっぱら「巧が変身したファイズ」だけを援護していた。

理由は謎のままではあったが、もしかしたらオートバジンが本来の役割を無視してまで巧に入れ込んでいたのかもしれない。
メタ的な事情を言えば、オートバジンは普段は啓太郎の家(巧の住処)にあるため敵側がファイズに変身しても使用できず、木場や草加には自分の乗り物があるため*1傍に置いておくこともない、などの理由で巧以外がオートバジンを使おうとしないという事情もある
一方の巧も普段はあまり大事に扱っている様子は見せないものの、愛着や仲間意識はあったらしく、オートバジンがアークオルフェノクに破壊された際はショックを受けている様子を見せた。



余談


  • 劇中で巧を献身的に援護していたことから、二次創作においては忠犬のようなキャラ付けをさせられる時がある。
    というか、一部のファンからは真のヒロインと呼ばれることもあり、バジンたんの愛称で呼ばれたりするなど親しまれている。
    バジン「たっくん…///」

  • 一説にはバトルホッパー/アクロバッターと共に「萌えるライダーマシン」の代表格になっているという話も……

  • 撮影用マシンのベース車はホンダのXR250。平成ライダーシリーズのライダー用マシンのうち、オフロードタイプのものはほとんどが同車がベースである。


派生作品での活躍

◆『仮面ライダーディケイド

第1話「ライダー大戦」にて復活。
「アタックライド・オートバジン」のライダーカードでマシンディケイダーからオートバジン・バトルモードに変形し、光夏海を守るという紳士的な活躍を見せた。


◆映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

こちらではオルフェノクとの最終決戦で破壊されなかったようで*2、10年後も巧のマシンとして愛用されている。
残念ながらバトルモードの出番はほぼ一瞬だったが、タイガーロイドの不意討ちの砲撃からマリ(園田真理とは別人)を庇うという美味しい見せ場をもらっていた。


◆映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER

終盤のアナザーアルティメットクウガ及び戦闘員軍団との戦いにおいてファイズが搭乗。
バトルモードへの変形こそなかったが、仮面ライダーブレイドの駆るブルースペイダーと共に先陣を切り、フォトンブラッドの渦を纏いながら突撃する新技を披露した。


ゲーム仮面ライダーバトル ガンバライド

第3弾と第8弾の2度スペシャルカードとして登場。
1度目のカードはサポートアタック(以下SA)でない攻撃権を消費せずダメージ与えるカードだったが、2度目のカード化に際し、SAとなり、テキストの違いから事実上の下位互換になった。
その2度目の方は最初からSAであり、更に+αの効果がある。

ちなみに初の2度のカード化を果たしたキャラである。やったねバジンたん!












ブルルルルルルゥゥン…ガシャッガシャガシャッ
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最終更新:2024年01月15日 21:03

*1 巧も元々はバイクを持っていたが、オートバジンが気に入ったため真理とバイクを交換した

*2 「修理したのかもしれないじゃん」と思うかもしれないが、この映画では回想シーンでホースオルフェノクが放った火球で仮面ライダーカイザ(草加雅人)が死亡しているなど微妙に描写が異なっている。