聖剣炎獣バーレスク

登録日:2010/02/25(木) 23:09:59
更新日:2024/04/13 Sat 17:11:56
所要時間:約 8 分で読めます





そのまさかだ ! ワイバーン進化 !!



聖剣炎獣バーレスク !!
*1


聖剣炎獣バーレスク》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-09「闘魂編 第4弾 覇道帝国の絆」に収録された火文明進化アーマード・ワイバーンである。


解説

聖剣炎獣バーレスク VR 火文明 (9)
進化クリーチャー:アーマード・ワイバーン 8000
進化−自分のアーマード・ワイバーン1体の上に置く。
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、このターンの後にもう一度自分のターンを行う
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

ドラゴンにお株を奪われてすっかり日の目を見なくなってしまったワイバーン種族の進化形。
しかしこの《聖剣炎獣バーレスク》は、あの悪名高い《無双竜機ボルバルザーク》に匹敵するとんでもない効果を持つ。


もう一度効果を読み返してみてほしい…

このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。

そう、このカードは条件さえ満たせばもう一度自分のターンを繰り返せる
条件を満たし続ければずっと俺のターン!となり、どこぞの社長もビックリである。


しかし当然甘くはない。
第一に、このカードの最大のデメリット「自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す」を克服する事である。
このデメリットは、バーレスクはもちろんのこと進化元となったクリーチャーも手札に戻ってしまう。
つまり、9マナたまったところで場にいるワイバーンをバーレスクを進化させ、シールドをブレイクしエクストラターンを得ても、進化元がもう一枚場に出ていなければ更なるエクストラターンは見込めないのである。

ゆえに、自分のマナゾーンに進化元のマナ+9マナ以上なければ無限ターンは成立しない。

第二に、相手のブロッカーを消すことである。せっかくバーレスクを出したのに、相手の場がブロッカーで固められていたら意味が無い。
バーレスクは相手プレイヤーを攻撃(=シールドをブレイク)しなければエクストラターンを得られないからだ。
相手のブロッカーが1体しかいないならまだしも、大量のブロッカーで固められていたらどうしようもない。

勝舞も作中で「強いけど使いにくい」と発言するのもうなずけるクセの強さである。

この2つの条件を満たすことは果たして出来るのか…それが出来てしまうのがデュエル・マスターズである。

【ターボバーレスク】

ここでは《クリスタル・フュージョン》と《クリムゾン・ワイバーン》を使った【ターボバーレスク】と呼ばれるデッキタイプを紹介する。

クリスタル・フュージョン R 自然文明 (8)
呪文
自分のマナゾーンにあるカードと同じ枚数のカードを、自分の山札の上から取り、自分のマナゾーンにタップして置く。

まず、第一の条件である膨大なマナを確保するために使うカードがこれ。
自分のマナが最低でも16マナになるすんごい呪文。

これにより次のターンからは最低16マナを使え、やりたい放題出来る。ただしライブラリアウトには注意。
後に登場した《恵みの大地ババン・バン・バン》でも同じ動きができる。こちらはクリーチャーが残るので戦線維持が楽になる。


次に第二の条件であるブロッカーの除去であるが、ブロッカーを一掃するカードならいくつか思い当たるかもしれない。

しかし、進化元になりつつ、ブロッカーを全滅させるワイバーンがいるとしたら…?

クリムゾン・ワイバーン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の墓地に置く。

記念すべきDM第1弾のスーパーレア。
再録されていないため手に入れにくいのがネックだが、まさにバーレスクのためにあるクリーチャーと言っても過言ではない。

8マナは重いと感じるかもしれないが、《クリスタル・フュージョン》を使った次のターンにマナチャージをすれば、自分のマナゾーンには17マナ存在する。
つまり…

クリスタル・フュージョンを使った次のターン、マナチャージ→クリムゾン・ワイバーンを召喚→聖剣炎獣バーレスクに進化→シールドをブレイク→エクストラターン獲得→ずっと俺のターン!!

その他相性の良いカード

ストームジャベリン・ワイバーン C 火文明 (4)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000
このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。このクリーチャーは、タップされてない光と水のクリーチャーを攻撃できる。

軽くて制圧力の高い万能クリーチャー。進化元にもなる。
光、水は大量に小型ブロッカーが並ぶことも多いため、このカードと《無限掌》でがら空きにさせる戦術も有効。

詳しくは個別項目を参照。

エグゼズ・ワイバーン UC 火文明 (3)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 5000
スピードアタッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
自分のターンが終わるとき、このクリーチャーがバトルゾーンにあれば、自分の手札に戻す。

最軽量だったアーマード・ワイバーン。相手のブロッカーがいない場合はクリムゾン・ワイバーンの代わりに使えば5マナ浮く。

ちなみに背景ストーリーではバーレスクの進化元とされている。
額にエグゼズの盾の模様があったり手札に戻ってしまう共通点がある。

飛工!デネビア&ドッペル C 光文明 (2)
クリーチャー:メカ・デル・ステラ/アーマード・ワイバーン 1000
ウルトラ・セイバー:メカまたはアーマード(自分のメカまたはアーマードが離れる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい)

エグゼズからアーマード・ワイバーンの最軽量コストを20年ぶりに更新したクリーチャー。
ウルトラ・セイバーによって、アーマードが場を離れる際には自身を破壊する事で留めておく事もでき、バーレスクの進化元となりつつターン終了時に手札に戻るデメリットも無視できる。

インビジブル・スーツ C 水文明 (2)
クロスギア
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+1000され、ブロックされない。

軽くて毎ターン使える案ブロッカブルを付与するクロスギア
突然やってくる《光牙忍ハヤブサマル》をはじめとして、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》《光器パーフェクト・マドンナ》等のブロッカー対策には最適である。
エグゼズと合わせればクリムゾン・ワイバーンを使うより便利かもしれない。

無双恐皇ガラムタ SR 闇/自然文明 (6)
クリーチャー:ダークロード/アース・ドラゴン 5000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
シンパシー:デスパペットおよびビーストフォーク
このクリーチャーが攻撃する時、このターンの終わりまで、誰も「S・トリガー」を使うことはできない。

バーレスクがデモハンなどで墓地送りにされるのを防ぐことが可能。
ただし闇文明が入る点に注意。

ブルトゥーラ-D1 R 光文明 (3)
クリーチャー:メカ・デル・ディネロ 3500
自分の他のクリーチャーは、破壊以外の方法で離れない。

自分のクリーチャーを破壊以外で離れなくしてくれるクリーチャー。
ターン終了時に手札へ帰るバーレスクも勿論効果の対象であり、追加ターンで召喚し直す必要がなくなってずっと俺のターン!!を実現できる。

まとめ

数多の決闘者が夢見るエクストラターンというロマン…
それを叶える《聖剣炎獣バーレスク》が非常に面白いカードであることがお分かり頂けたことだろう。

他にも《レオパルド・グローリーソード》、《母なる星域》などを使ってバーレスクを出しやすくするデッキが存在する。
使い方は無限大にあるのだ。

…しかし何故か流行らない。流行らないのだ。
というのもどのデッキタイプにしろ、大きなコンボを決めなければならないため運用が非常に難しく、そして安定しない。



関連カード

雷炎翔鎧バルピアレスク SR 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ファイアー・バード/アーマード・ワイバーン 5000
スピードアタッカー
このクリーチャーは、バトル中破壊されない。
このクリーチャーが攻撃する時、ファイアー・バードを1枚、自分の手札から出してもよい。
このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分のファイアー・バードを5つ破壊してもよい。そうしたら、このターンの後に自分のターンを追加する。

アビス・レボリューションで20年越しに登場したバーレスクのリメイククリーチャー。
バーレスクと同様に追加ターン効果を持っており、こちらは「攻撃終了時に自分のファイアー・バードを5つ破壊する」事を条件としている。
「体」ではなく「つ」換算なので、ファイアー・バードならクリーチャー以外のエレメントにも対応している。

バルピアレスク自身もアーマード・ファイアー・バード持ちなので効果に含められる上に、攻撃時に手札からファイアー・バードを踏み倒して頭数を増やす事が可能。
おまけにバトル中は破壊されないため、パワーが上の相手に自爆特攻しても踏み倒し効果を発動してくれる。
スピードアタッカーも考慮すると、場に3つと手札に1つファイアー・バードがある状況でバルピアレスクを召喚すれば追加ターンを獲得できる。


余談

  • バーレスクとは茶番劇の意味である。
    コンボを蓄積させなければ非常に使いづらいが決めてしまえば一方的にサンドバッグにできる、いかにもな名前である。

  • バーレスクの背中に乗っている鎧を纏ったクリーチャーも実はカード化していて、DM-09から3弾遡った闘魂編の第1弾にて《甲冑神龍エグゼキューター》として収録されている。
    また、リメイク先のバルピアレスクに乗っているファイアー・バードも同様で、こちらは同じ弾に《リトル・翔・バルピア》が登場している。

  • ボルバザークの知名度が良くも悪くも高いので埋もれがちだが、実はバーレスクこそがデュエマで一番初めに登場した追加ターン効果持ちのカードである。
    …なのだが、後の世で登場した《堕呪 ギャプドゥ》のフレーバーテキストには『初のエクストラ・ターン能力を持ったボルバル』と書かれてしまっており、公式側からも勘違いされている節がある。

  • 長らく再録されずに入手困難だったが、「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」で19年ぶりに収録された。
    イラストには漫画で召喚された場面が使われており、イラストレーターが松本しげのぶ先生のため《松本大大大先生》でコスト軽減できる。



ずっと追記、修正のターン!!

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最終更新:2024年04月13日 17:11

*1 画像出典:Twitter イラストレーター甲壱氏 @ara_kou1 2017年5月31日掲載 https://x.com/ara_kou1/status/869584695788318720 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids