松永久秀(戦国BASARA)

登録日:2011/08/16(火) 08:52:00
更新日:2023/04/18 Tue 21:18:48
所要時間:約 4 分で読めます




ならば欲望のまま奪うと良い…
それが世の真理


戦国BASARAシリーズの登場人物。


天我独尊 松永久秀
CV:藤原啓治
武器:宝剣・火薬


英雄外伝で初登場した、戦国の梟雄(きょうゆう)
二人称は(けい)だが、女子供に対しては「君」と呼ぶ(雑賀孫市は女性だが本作の設定では「自分自身を殺して孫市の名を継ぎ続ける者」と解釈されているためか「卿」呼び)。

人は欲望に忠実であるべきだとし、望む物ならばどんな手段をもってしても奪い取ることを信条としている。
しかし、欲望に忠実にと言っているのに信義と理想といったものは否定している。
松永の本質は作中で度々「駄々をこねるガキと同じ」と揶揄されており、彼自身の欲望はからっぽ、もしくは薄っぺらいものでしかないのかもしれない。
が、本人もそういうところは自覚している様で「駄々をこねるガキと同じ」を肯定しているため、非常に質が悪い。
「天下の趨勢などには欠片も興味はなく、ただ目先の欲求さえ満たせればそれで満足」というキャラ設定だけだと とんでもない小悪党キャラ なのだが、空虚な欲望故か滲み出る一種の魅力と人の本質を見抜く鋭い観察眼から、小悪党らしさは微塵も感じさせない信長とはまた違ったベクトルの悪のカリスマとして描写されている。
本願寺顕如には「主は金の使い方を良く知っている」、今川義元には「結局の所何を見ているのか分からない」と言われる。
また、宮本武蔵とは本質が似通っているせいか、論破されている。

史実を反映してか、BASARA中でもかなりの知識人らしく、茶道をたしなんだり骨董品に造詣が深いなどインテリ。

人の欲望を見続けてきた深い観察眼から、相手の本質を的確に言い当てることに長けている。(家康なら「卿には犠牲を贈り、孤高を貰おう」)
松永と戦う場面でそれは遺憾なく発揮されている。
ネタキャラであるほど深い会話が交わされており、主に女性陣が彼の発言に揺らいでいる。

武器は両刃の宝剣と、史実で「火薬を詰めた茶器を腹に抱え、自爆して命を絶った」という逸話からか、火薬を用いた爆発を使う。ちなみに使用する刀だが、お楽しみ武器を除き、全て日本神話に登場する刀の銘を持ったものばかりである。

また、史実では「日本で初めて天守閣のある城を建造した」という説を反映してか、城郭を思わせる形状の衣装を着ている。右手は普通の白手袋だが、左手の掌には鋭いカギヅメの様なものが付いている。
腰に長い刀を差しているが、今のところ戦闘で使っている様子はない。飾りなのか?

ちなみに、敵として出た時に倒すorプレイヤー武将で討死(ゲームオーバー)となった場合、死体を残したくないのか自爆して消える。


ストーリー上での活躍

英雄外伝

かつて、まだ親友だったころの慶次と秀吉が松永の下に殴り込みをしかけた際、二人を徹底的にいたぶり、「力無き物は奪われる」という現実を見せつけた過去をもつ。
これにより、慶次と秀吉の間には、埋めようのない深い溝が出来てしまった。
つまり、後の悲劇はこいつのせい。
しかし覇者となるべく過去と決別した後の秀吉は「弱さを捨てた我には効かぬ」と松永の言葉をはね除けている。

片倉小十郎のストーリーでは、伊達政宗の持つ名刀『(りゅう)(つめ)』を狙っており、伊達軍の家臣を人質にこれらを要求。
負傷した政宗に替わり、主君と家臣を守れなかった不甲斐ない自分のケジメをつけるべく出陣した小十郎と、後に駆けつけた政宗を東大寺大仏殿で待ち受けた。

大仏殿を爆破し優勢に立つも、怒りでプッツンした小十郎の一撃により敗北。
「死体は残さないと決めている」として、史実よろしく爆炎の中に消えた。


アニメ

基本的な活躍は、英雄外伝の小十郎ストーリーと同じ。
ただし、六の爪に加えて、武田軍の秘宝『楯無(まもらず)(かわ)』をも狙っている。
大仏殿では、小十郎と彼に加勢しに来た真田主従と対決するも、敗北した。

しかし、どうやら隠し通路を使って逃げていたらしく、2期で何事も無かったかのように再登場。
信長の頭蓋骨を回収し、かつての彼と同じように杯にしようとしていた。
その後も風魔を雇い豊臣等が持つ貴重品を狙い暗躍。その際秀吉と会談しているが「どこかで会ったことがあったかな」程度で、自身が過去に行ったことをほとんど忘れていた。


初登場から長らくNPC武将のままだったが、ここにきて遂にプレイヤー武将へ昇格。ファンを歓喜させた。
PC武将になったことで、彼自身のストーリーも追加されている。
ストーリーでは
  • の決戦に欲望のまま宝を奪いに意気揚々と割り込んだり
  • あの関ヶ原コンビのガチバトルにしれっと現れフルボッコにしたり、
  • 挙げ句の果てに本能寺まで魔王と茶飲みに行ったり
と、やりたい放題。

ちなみに、今までCEROレーティングがB(R-12)だったのが宴にてC(R-15)になったのは、
コイツが2章最後でやらかしたから
あと、多分天海明智のせいでもある。
プレイすればどういう意味かわかります。

そして3章では、シリーズ最貴重とも言えるちょっと天然の信長&驚愕する信長が見れる。


戦闘

『英雄外伝』の時点では、敵武将の中で唯一走りモーションを持たず、ゆっくりと歩きながら素早いステップによる奇襲を仕掛けてくる。
火薬による遠距離攻撃との使い分けにより非常に厄介な相手である。

この『優雅な歩き』は、後に『宴』でPCに昇格した際にも引き継がれており、スティックを小さく倒すことでゆっくりと歩くことが出来る。実用性? 知らん。

一部の技では、攻撃前に火薬を撒き、敵に火薬を付着させる。
火薬の付着した敵に炎や爆発を使った攻撃を当てると、連爆が発生し、追加ダメージを与えることが出来る。

固有技

虚空(こくう)
火薬を撒き、敵を火薬まみれにする。
更に長押しすると、着火効果を持った斬撃が出る。ガードを崩す効果があるので、地味に便利。

刧火(ごうか)
火薬を撒いた後、前方に炎の道を3本作り出す。
後述する『焔界状態』では、火薬撒き動作が省略され、炎の道が5本に増える。
爆ぜろ…

無響(むひびき)
素早く踏み込みながら、横薙ぎに斬り払う。斬撃には火薬を付着させる効果あり。『虚空』に繋げると、お手軽にコンボの始動ができる。
追加入力で、指パッチンと共に爆発を起こす。
焔界状態』では、横薙ぎに火薬付着効果がなくなり、着火効果が付与。使い勝手が大幅に変わる。

昇華(しょうか)
周囲に火薬を撒いた後、前方にほのおのうず竜巻を発生させる。
焔界状態』では火薬を撒く動作が省略され、爆発の軌道が変化する。
見給え…苛烈な…

葬炉(そうろ)
指パッチンと共に爆発を起こして地面を隆起させ、敵を吹き飛ばす。
ボタンを普通に押すと遠くに、長押しすると近くで爆発が起きる。
焔界状態』では爆発が3連続で発生するようになる。

固有奥義

塵晦(ちりつごもり)
敵の首を掴み上げ、爆破する。シークレットソードツー グレンカイナ-!
隙はデカいが威力は高く、タイマンでは強力な技。
掴んだキャラクターによってセリフが変わる。
卿から生じるものは…

黒禍(くろまがつ)
ばら撒いた大量の火薬を一箇所に集めて巨大なドームを作り上げ、大爆発を起こす。
塵晦と違い範囲が広いので、複数の敵を相手にする際にも使えるが、やはり隙が大きい。

焔界(ほむらい)
大量の火薬をばら撒き、辺り一面を火の海にする。
一定時間『焔界状態』となり、通常攻撃や各固有技が強化される。
また、専用装具『天我独尊』(『皇』では専用銘『焔宝』)を装備することで、焔界状態のまま出撃し、時間経過でも解除されなくなる。
この世は死界だ…私がそう決めた


能力値こそ織田信長に匹敵するほど高いが、固有技や固有奥義は技の前に火薬を撒くモーションが入るため、隙が大きくやや使い辛い。そのため、アクションが苦手な人や慣れていない人には弱キャラだと勘違いされてしまいがち。

しかし、火薬撒きから狙える連爆はガード不能かつ高威力のため、積極的に発動できれば大幅な火力アップが見込める。
ガードの堅い武将相手でも、気にせずガンガン攻めていけるのは、大きな強み。

そして久秀を使いこなす上で何より強力なのが、『四次元火薬』と呼ばれるテクニックの存在。火薬の付いた敵に炎攻撃を当てると連爆が発生するのは既に書いたとおりだが、実は敵が炎攻撃を食らっている最中に火薬を撒くと、その敵にも追加で連爆が発生するという仕様がある。
が、この追加連爆は、なんと火薬を敵に当てる必要がない。例えば、相手を『昇華』で拘束し、絶賛炎上中の敵から離れた場所で『虚空』の火薬撒きを発動させた場合でも、昇華を食らっている最中の敵に連爆が発生するというわけである。

これによる火力上昇効果は凄まじく、何らかの手段(例えばアニキの『四縛』など)で拘束した相手に昇華を当てれば、後は適当に火薬をばら撒き続けるだけで、相手の体力をモリモリ削ることが出来る。
昇華以外にも、『劫火』と火薬撒きを組み合わせることで、前方広範囲の雑魚兵士を一掃するなんて使い方も可能。

つまるところ、単に上級者向けのキャラなだけで、仮にもラスボスを名乗れるだけのポテンシャルは十分に秘めていると言って良いだろう。

性能とは関係ない弱点として、焔界中はエフェクト過多なせいで雑魚の湧き量が減少するという地味な欠点があったりする。

『4』では連爆の仕様が変更され、火薬を当てないと連爆の後乗せが出来なくなってしまったが、
『皇』では新たに『固有技・改』が追加。疑似的とはいえ四次元火薬が使えるようになった。

なお、焔界状態では各固有技の火薬撒きモーションが省略されてしまうので、連爆が狙いづらくなるというデメリットも発生する。プレイスタイルによって使い分けよう。
『4』以降は固有奥義が3つとも装備できるようになったので、使い分けがやりやすくなった。



いつか壊れる物ならば、欲しがるままに奪い、愛で…

…そして壊すもの…

卿は何が欲しい…?追記か…修正か…。
ならば欲望のまま編集すると良い。
それがwikiの真理。

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最終更新:2023年04月18日 21:18