フェニックス・ギア・フリード

登録日:2013/10/15(火) 10:14:55
更新日:2023/12/16 Sat 07:43:03
所要時間:約 6 分で読めます





《フェニックス・ギア・フリード》とは遊戯王OCGのカードの一枚。
2009年6月に発売されたストラクチャーの看板を飾るウルトラレアとして収録された。


【能力】

デュアル・効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2800/守2200
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。
その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●相手が魔法カードを発動した場合、自分の墓地のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
●フィールドのモンスターを対象とする魔法・罠カードが発動した時、
自分フィールドの表側表示の装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

【概要】

ストラクチャーデッキ「ウォリアーズ・ストライク」の発売から、かなり実戦的になったデュアルデッキ。

デュアルに再度召喚の効果を与える装備魔法《スーペルヴィス》や強力なステータスを誇り《スーペルヴィス》の相性が抜群な《エヴォルテクター シュバリエ》等の新規カード。
《カード・ガンナー》や《魔宮の賄賂》や《精神操作》等の使いやすい再録カード等から、デュアル使いからの評価は比較的高い。
戦士族デッキのベースデッキとしてもわりと優秀で、次元斬の基礎デッキのパーツ集めにも使いやすいカードが揃っていた。

そんなこのストラクチャーの切り札、《フェニックス・ギア・フリード》。
どんな評価が下されてるかというと…

地味

この二文字を真っ先に聞くカードである。

とは言え使い道が全く無い訳ではない。
むしろきちんと考察出来るポイントは非常に多い上に、どこぞの鮭狩る龍神とかメリット効果以外書いてない要塞とかがおかしいだけで、むしろストラクチャーの看板モンスターとしてはそれなりに強い方である。
…むしろ中途半端に強いせいで余計地味なのは気にしてはいけない。


さてさて、ここからは真面目な解説。

最上級モンスターという事で基本的に非常に重いカードなのだが、出していく手段はわりと豊富。
「墓地で通常モンスターとして扱う」カードなので捨て蘇生が基本的な出し方になる。
リビングデッドの呼び声》や《死者蘇生》の様な汎用蘇生の他、《思い出のブランコ》や《正当なる血統》等で引っ張れる。
戦士族なので戦士の生還》にも対応する為、一旦手札に引き上げてから《トレード・イン》や《ライトニング・ボルテックス》等のコストに使う事も出来る。
また、攻撃力の高さと高い蘇生力から火霊術-紅》の餌にも出来る。

一応デュアルモンスターなので《超合魔獸ラプテノス》の素材としても使える。
《超合魔獸ラプテノス》の素材としては全く美味しくないが、互いにレベル自体が噛み合っているのでエクシーズに行けるのは高ポイントと言える。

最上級なデュアルなので、再度召喚していないなら自身のイラストが描いてある《王者の看破》の発動条件を満たせる。
このカードは「最上級通常モンスターが場に居ればコスト無しの神の宣告が撃てる」という非常に強いカードなので、《フェニックス・ギア・フリード》を使うならぜひとも採用したいカードである。
…誰だ、《ダークストーム・ドラゴン》で良いじゃんって言う奴は。


再度召喚からの効果も相手依存ながらわりと優秀。

相手が魔法を使う場合にデュアルモンスターを蘇生するという効果は墓地がたまった状態ならプレッシャーをかけていきやすい。
何せチェーンビートでもない限り大体のデッキで魔法カードは起点に出来るので、それを抑制出来るのは嬉しいモノだ。
ただし、《ブラック・ホール》等を食らったらチェーン1全体除去→チェーン2《フェニックス・ギア・フリード》と組む為、蘇生させたモンスターごと破壊されてしまう事に注意。
要は相手依存なので過信は出来ないどころか不安定な効果とも言えるだろう。

装備魔法をコストに対称を取る魔法・罠の効果をかわす効果も優秀。

本来は《スーペルヴィス》を装備するデザインなのだろうが、発動条件は「自分フィールド上の装備魔法」なので相手に付けた《ビックバンシュート》や使い回しが利く《神剣ーフェニックスブレード》等をコストにして使った方が無難かも知れない。
こちらも相手依存な効果ながら、わりと使いやすい効果と言えるだろう。


さてさて。
実は再度召喚時の上記の効果含め、《フェニックス・ギア・フリード》はあまり評価されることがない。

というのも、このカードを動かすギミックを、下級のアタッカーな《エヴォルテクター シュバリエ》がごっそり動かせるからである。
炎属性レベル4戦士族攻撃力1900とわりとすきの無いステータス。
再度召喚時の効果から《スーペルヴィス》や《ビックバンシュート》を自力で剥がしていける効果等、《フェニックス・ギア・フリード》より使いやすい面が非常に多い。
《デュアルスパーク》にも対応と本当に強いカードである。

また、レベル8のデュアルモンスターには《ダークストーム・ドラゴン》という闇属性ドラゴンレベル8のモンスターも居る。
こちらも「表側表示の魔法・罠をコストに《大嵐》」という、こちらも上記の装備魔法に相性が良い効果を持つ。
レダメ対応なのが非常に大きい為、攻撃力以外では《ダークストーム・ドラゴン》に軍配が上がりやすい。

なので、結局「弱くはないけど他のカードの方が強い」とかになりやすめ。
前述の霊術のコストとしては最高峰の部類とは言え、やはりフィールド上に出せないなら意味がないので、結局下級で攻撃力が高い《エヴォルテクター シュバリエ》や出しやすい《炎妖蝶ウィルプス》の方が安定する。

なのでやつは白タイツを履いた。


【ライトレイ・ギア・フリード】

ボチヒカリゾクセイ5シュルイ
…そう、ライトレイとして、リメイクされた。

召喚条件は上記の通り、墓地の光属性5種類以上の時に表れるアタッカーとして生まれ変わったのだ。
以下、詳細。

効果モンスター 星8/光属性/戦士族/攻2800/守2200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性モンスターが5種類以上の場合のみ特殊召喚できる。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが戦士族のみの場合、 自分の墓地の戦士族モンスター1体をゲームから除外する事で、 魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

召喚条件こそかなり厳しいが、ほぼノーコストで魔法・罠を止める事が出来る。
平たく言えば《真六武衆-シエン》と同じで破格のカウンター性能を誇る。

召喚条件はライトロードならわりと満たすことが簡単な上に、ライトロードは伏せの魔法・罠に対する耐性が弱い方なのでわりと効果が噛み合っている。
ライトロードには戦士族も大量に投入可能なのでコスト的な面でも優秀と言えるだろう。
なので「ライトレイライロ」と呼ばれるデッキタイプではかくし球に使われる事がある。

他にはカイトが使うフォトンデッキ等でも同じような活躍が見込めるだろう。



追記・修正は白タイツ履いたら本気出す人にお願いします

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最終更新:2023年12月16日 07:43