青き眼の乙女

登録日:2013/10/15(火) 10:24:55
更新日:2024/03/07 Thu 12:34:45
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カイバーマン「ふつくしい…俺の嫁ふつくしい…」
カイバーマン「このふつくしい嫁が手にはいるストラクチャー、青眼龍轟臨好評発売中!」
カイバーマン「公式サイトもチェックだぁ!」



青き眼の乙女とは遊戯王OCGのカードの一枚。
ストラクチャーデッキ青眼龍轟臨にて収録された。


【能力】

チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドの表側表示のこのカードが効果の対象になった時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚する。
(2):このカードが攻撃対象に選択された時に発動できる。
その攻撃を無効にし、このカードの表示形式を変更する。
その後、自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚できる。

【概要】

原作・アニメの遊戯王においてアテムの記憶を紐解く「記憶編」において、海馬瀬人の前世であるセトと関わりが非常に深いキサラというキャラクターをモデルにしたモンスター。

このキサラは基本的に強い力を何も持たないながら、危機が迫ると現れて圧倒的な力で危険を排除する「白き龍」を身体に宿す少女であった。
キャラクターとしての出番はすくないが、その儚く可憐な印象と(後付け設定の極みなのだが)海馬のブルーアイズに対する愛情・執着を象徴するキャラとして人気が高かった。
その特異なキャラクター性から「公式のブルーアイズの擬人化」とも言われたりする、後ブルーアイズが「嫁」でオベリスクが「愛人」なのでキサラは「前嫁」とか…


さてさて、キサラについての説明が長くなった事を詫びておくとして、「青き眼の乙女」とは兎に角その人気キャラをOCGで上手いこと再現したカードである。

効果自体は二つあるのだが面倒なのでまとめて話そう。
「相手から攻撃を食らった場合か対象を取る効果モンスター・魔法・罠の対象になる場合」、1ターンに1度青眼の白龍を呼び出すというシンプルながら実に厄介な効果がある。
また相手から攻撃を食らった場合、その攻撃は一度無効にし自身は表示形式が変わるおまけ付きなのでステータスの割に場持ちは良い。

と、ここまで書くと非常に守備的なカードに見える。
実際このカードの制圧・防御性能は非常に高いカードであり、立ってるだけで相手からの攻撃はあまり飛んでこない。
何せ乙女に何か攻撃しよう物ならどっからでもブルーアイズが飛んで来る。

攻撃力3000を呼び出す召喚条件としてはあまりに破格であり、このカード一枚で相手から中々攻めこませ辛い条件に持って行ける。
効果で除去されたところで攻撃力3000は場に出てくるんだからわりとたまったモノでもない。

また、レベル1で攻撃力0なので特殊召喚手段が非常に多い上に乙女がチューナーなので利用手段も多くリクルート方法も沢山ある。
ジャンク・シンクロンやデブリ・ドラゴン等の吊り上げも出来るステータスでありやたら優秀と言えるのだ。

ただ、いくつか弱点もある。
まずはスキルドレインとかRUM-ヌメロン・フォース。
これらたった一枚でこのカードの機能は瓦解する。
「チェーン2で乙女を止められる」No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドもわりと天敵と言える。
後はトリシューラやブラロ、エネアードみたいな「対象に取らない」除去にも弱い。


なのでこのカードを上手に使いたいなら第二の効果を能動的に使いたい。

わかりやすく禁じられた聖槍や強制脱出装置でも良いが、この手のカードは除去や防御に出来るだけ温存したい。

なので、扱うならやはり装備魔法が良いだろう。
青眼の白龍デッキでは団結の力やデーモンの斧等の使いやすい装備魔法を候補として上げられる。
ブルーアイズにも付けて損がない装備魔法を採用する事で事故を減らしつつ、乙女から簡単にブルーアイズを出す手段としても使えるのだ。
乙女は141等に対応しておりアームズ・ホールもわりと使いやすいカードと言える。

カオスドラゴンのギミックもブルーアイズデッキに邪魔にならず、乙女用の装備魔法の他に帰還用のDDR等を同時に採用する事でアームズ・ホールが非常に使いやすいカードとなるだろう。

また魔法使い族ということを利用して二枚ドローも可能なワンダー・ワンドなどもなかなか良いだろう。

あるいは閃こう竜スターダストを筆頭とした効果モンスターの対象に自分から選ぶのももちろん悪くない。
この手のカードとのギミックはわりと兼ね合いがむずかしいが、いつでも毎ターンごとにブルーアイズを呼べるのは強烈なのだ。

他にもCYBERDARK IMPACTに収録されているポジションチェンジもお勧め。
毎ターンノーコストで「効果の対象」に出来るためこのカードとの相性は抜群である。
おかげで「乙女が反復横跳びするだけで青眼の白龍が出てくる」なんて比喩されることも…。
ただし彼女がいなければ、リンク召喚のサポート以外では何の役にも立たないカードなのは留意すべき。




更に相性の良いギミックとして魔導がある。
個別に少し触れておく。


【青眼魔導】

魔導と呼ばれるデッキでは基本的に「魔法使いを魔導書と呼ばれるカードでサポートしながらアドバンテージを取っていく」が基礎である。

特に2013年上半期の環境では魔導書の神判というインチキカードの登場から、征竜と二分する戦闘力とアドバンテージ回復力を持って暴れていた。
そんな魔導デッキとの相性の良さを注目され、脚光を浴びたのが青き眼の乙女である。

神判からわりとあっさり呼べるチューナーで場持ちも良い。
トーラかヒュグロをサーチして乙女に発動すれば簡単にブルーアイズの召喚条件を満たせる。
チューナーなので、ジュノンとシンクロして対征竜用にクリムゾン・ブレーダーや対ミラーマッチ用にギガンテック・ファイターやキングの我が魂から闇のデッキ破壊ウイルス等を撒くえさの起点に使える。
墓地蘇生にネクロの魔導書も完備。
…と言う形に大暴れしていた、これが俗に言う青眼魔導(ブルーアイズ魔導)だった。

丁度、魔導側の「ジュノン一枚では征竜ヴェルズ水精鱗より微妙に火力不足」という弱点と乙女の「自分からブルーアイズを出す手段が今一つ少ない」という欠点を補い合う形になって居たのだ。
そして、このブルーアイズ搭載型の魔導書デッキは神判が禁止になるまでトーナメントで良く見られるデッキタイプになっていた。

今でも乙女の効果を使う起点としては魔導書は優秀なので、神判が消え共存はむずかしくなった今でもたまに見かけたりするのだった。








???「乙女は2年も経てば成長するのよ♪」


《青き眼の巫女》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「青き眼の巫女」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドの表側表示のこのカードが効果の対象になった時に発動できる。
自分フィールドの効果モンスター1体を選んで墓地へ送り、
デッキから「ブルーアイズ」モンスターを2体まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの「ブルーアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻し、このカードを墓地から特殊召喚する。

Vジャンプ2016年1月号の付録にて登場。
イラストや名前、効果やステータスを見る限り、明らかに《青き眼の乙女》との関連性がうかがえる代物である。
《青き眼の乙女》よりも(色んなところが)成長したような姿になっていることから、あちらが時を経た姿なのかもしれない。

《青き眼の乙女》とは運用方法は異なり、攻撃時に効果が発動しない・特殊召喚ができないと言った違いを持つ。
その代わり、2枚のサーチによってアドバンテージが稼げる上、特殊召喚できないブルーアイズモンスターをサーチできるのがポイント。
サーチ対象が多く無いため微妙に思えるが、後に新規のブルーアイズモンスターが大量に登場した事で十分に差別化できる。
青眼の白龍一筋の健気な乙女に対し、派生モンスターにも移り気な大人の巫女といった感じだろうか?




追記・修正は装備魔法を装備し社長の嫁を召喚しながらお願いします

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最終更新:2024年03月07日 12:34