スタートレック(ドラマシリーズ)

登録日:2011/12/26 (月) 14:04:01
更新日:2024/03/21 Thu 18:10:50
所要時間:約 10 分で読めます




宇宙…それは人類に残された最後の開拓地である。
そこには人類の想像を絶する新しい文明、
新しい生命が待ち受けているに違いない。
これは人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った、
宇宙船U.S.S. エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。


スタートレックはアメリカで制作された連続SFドラマ。
スターウォーズがSF映画の金字塔だとすれば、SFドラマの金字塔が本作である。
その人気は(特にアメリカでは)凄まじく、現在までに6つのドラマシリーズ、13作の映画が製作されている。
ここでは特にドラマシリーズの方を説明する。

スターウォーズ同様コアなファン(トレッキーやトレッカーと呼ばれる)も多く、ギャラクシークエストなんてパロディ映画も製作されたほど。
後のSF作品に(今までも、そしてこれからも)大きな影響を与え続けている。

全701話、525時間以上の大長編だが、一日中見続ければ僅か21日ほどで視聴可能なので、夏休みなどの長期休暇を使って視聴してみてはいかがだろうか?(Netflix等の動画配信サービスでほぼ全てのシリーズを網羅可能なため、一昔前に比べて視聴は格段に容易になっている)


ドラマ作品


以下はドラマ作品を紹介する。
タイトルは原題、()内邦題。

STAR TREK(宇宙大作戦)/TOS


記念すべき第1作目にして全ての始まり*1

舞台は23世紀、惑星連邦の科学調査船エンタープライズ号の活躍を描く。
宇宙船に様々な人種のクルーが乗り込んでいたり、社会問題をエピソードに盛り込むなど当時としては革新的な内容であり、ウフーラ大尉をはじめとした女性の登場人物の活躍に影響を受けて俳優となった者も少なくない。

アレクサンダー・カレッジによるテーマ曲はシリーズで一貫して使用されており、日本ではメイナード・ファーガソンがトランペットを担当したバージョンが「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマ曲として知られ、スタートレックは知らなくてもこの楽曲を聞いたことある人は多いことだろう。

ガンダム同様、打ち切り作品だったが名作の例にもれず放送後、ブームに火がついた*2
再放送される内に再評価が進み、『スター・ウォーズ』に代表されるスペースオペラブームに乗って映画として復活。6作が製作された。
古い海外ドラマらしく翻訳が色々とえらいことになっているが仕方ない。
吹き替えじゃ24世紀ってことになってるし・・・

「船長、その言い方は非論理的です」

STAR TREK:THE ANIMATED SERIES(まんが宇宙大作戦)/TAS


紀元3000年、幾多の苦難を克服した人類は、ついに銀河系を征服し、ここに巨大な銀河連盟を結成した。
我が宇宙パトロール船エンタープライズ号は、この銀河連盟の平和と安全を守るため、今日も、果てしない宇宙を進んで行くのである。

1作目の続きとして作られたアニメ作品。
キャストも集合するにはスケジュールがきつかったものの、アニメであることを生かしてそれぞれ単独の抜き録り収録することでオリジナルキャストがほぼ続投している。

…が、シリーズが確立しきる前だったこともあって後のシリーズと合致しない点も多い(いくつかTAS出典の設定が出てくることはある)。日本語吹き替え版のナレーションでは「紀元3000年に人類が銀河系を征服」などさらに設定が盛られている。

STAR TREK:NEXT GENERATION(新スタートレック)/TNG


宇宙……そこは最後のフロンティア。
これは、宇宙戦艦エンタープライズ号が
新世代のクルーのもとに24世紀において任務を続行し、
未知の世界を探索して、新しい生命と文明を求め、
人類未踏の宇宙に勇敢に航海した物語である。

第2作目にしてスタートレックの地位を不動にした作品。
日本でも大々的に宣伝されていたので、この作品からスタートレックを知った人も多いのでは?

舞台はTOSの約80年後の24世紀、偉大なハゲジャン・リュック・ピカード艦長の指揮するエンタープライズ-D号の活躍を描く。
基本的にこれ以降のシリーズは本作で創作・編纂された設定がベースとなっている。

この作品で前作の敵クリンゴン人が準主役に加わり、時代が進んだことが印象付けられる。
余談だが、これ以降クリンゴン人に関する掘り下げが進み、ファンによるクリンゴン語なる学問も(本当に)誕生した。

ウィリアム・ライカー副長の初期と最後を見比べると作中での年月の経過が良く分かる。
ここからDS9,さらにVOYへとスピンオフし、それ以外にも後年に制作された作品には何らかの形で本作のキャラが客演することが当たり前*3となるなど、スター・トレックシリーズ全体の中興の祖と言える作品。

ピカードで比べるのはNG、あのハゲは老けない仕様に違いない若い頃にはもうハゲてた*4
豪華キャストによる吹き替えがなされているが、時おり日本語の翻訳内容がおかしくなる。はっきりと『宇宙戦艦ヤマト』って言っちゃったよ
TOS映画シリーズと並行してTVシリーズが製作されており、TOSを引き継ぐ形で映画化。
DS9やVOYと並行して劇場版4本が製作された。


STAR TREK:DEEP SPACE NINE/DS9


新スタートレックのスピンオフ作品第1弾。

舞台は宇宙船からディープ・スペース・ナインというカーデシア製宇宙ステーションに移り、ガンマ宇宙域へのショートカットである特殊なワームホールゲートにより活動範囲が広がる。
ベンジャミン・シスコ中佐を中心に様々な人種や文化・思想が入り乱れ、時として社会的な問題もテーマに据える濃厚な人間ドラマが魅力。
第3シーズンからは銀河史上最大の戦争であるドミニオン戦争が描かれた。
当初は大型シャトルと言えるランナバウトで艦船要素を補っていたが、中盤から戦闘用途重視の小型艦USSディファイアントが加わる。
放送期間がTNGとVOYにかぶっていたため、両方のキャストの客演がみられる。

真の主人公はクワークとモーン
みんな大好き野球回もあるよ!

STAR TREK:VOYAGER/VOY,VGR


新スタートレックのスピンオフ第2弾。

舞台は地球から7万5千光年離れた銀河系の反対側、デルタ宇宙域(地球が有るのは「アルファ宇宙域」)となる。

そこに迷い込んだUSSヴォイジャー(艦としては中型のイントレピッド級)は悪魔キャスリン・ジェインウェイ艦長の指揮の元、地球への帰還の旅路の中、新たなるフロンティアで破壊と略だ……調査と探検の旅を続ける……

最強の敵ボーグが雑魚キャラになってしまった最大の原因作とも……
ドクターこそが真の主役!
TNG映画最終作には帰還後昇進し提督となった悪魔艦長がカメオ出演している。時間規則とか無視して援軍に来てくれれば


STAR TREK:ENTERPRISE/ENT


第5作目。

時代は宇宙大作戦から100年前に遡り、人類の宇宙開拓の黎明期。
後に惑星連邦を創設するジョナサン・アーチャー船長が指揮するNX-01エンタープライズ号の活躍を描く。

TOS同様に打ち切りを食らったが、放送後ブームになることも映画化することもなかった不遇の作品。
時代設定やデザイン設定に過去作と矛盾が生じているが、スタートレックではよくあることである……というか、シリーズが長続きしている以上昔考えられた未来と、現在考えられる未来が変わってるのは仕方ない。というか宇宙歴に現実がいろいろと追いついてしまった。
シーズン4では、未来(≒過去に制作されたシリーズ)につながるネタをうまく調理してシリーズファンからの人気も出たらしいが……
イントロにはシリーズ初の主題歌が付き、帆船エンタープライズから22世紀までの歴史が表現される。

ポートスかわいいよ!ポートス!

STAR TREK:DISCOVERY/DSC,DIS,STD


現在進行中の作品。
宇宙大作戦の10年前が舞台。
主人公はシリーズ初の一クルーであるマイケル・バーナム元中佐・元受刑者。
やっぱりTOSより技術が進みまくっているし制服も全然違うがスタートレックでは(ry
…と言いたいところだが、不評だったのか続く作品では結局従来通りに軌道修正する方針になった模様。

最初に出てきた主人公の元上司である船長が敵艦で戦死して遺体が放置された後(このクリンゴンたちは味方に放置されどうしようもなかったとはいえ)食われてたり新しい船長は戦争屋だったりディスカバリーの同型艦の乗員全員が事故でかなりグロい死に方してたりとスタトレにしてはダークな展開になっているが細かいところに過去作のネタが仕込まれていたりと今後が楽しみである。
そしてクリンゴンとの戦争は第1シーズンで終結し*5、第2シーズンでは過去シリーズに近い雰囲気へ回帰。一話完結ながら大きな謎を追い未来を救う連続ストーリーとなった。
第3シーズンでは(前シーズンフィナーレで)1000年後の未来へ飛んだディスカバリーが、銀河規模の災害で衰退・荒廃したかつての連邦領域を立て直すべく奮闘する。

……が、第4シーズンはまさかのパラマウントプラス独占配信でNetflixから削除。おかげで日本どころか多くの国と地域で視聴できないデルタ宇宙域のヴォイジャー状態にある。

TOSの10年前=パイロット版の時期、ということで早い時期からエンタープライズの登場が期待されていたが、第1シーズンラストシーンで満を持して登場を果たし、第2シーズン終盤で本格的に出番がある。当時のイメージはそのままに現代的にアレンジされた姿は必見。
あと、TOSのパイロット版だけのキャラクターだったエンタープライズのパイク船長と副長のナンバーワンが50年ぶりにTVに登場。一気にキャラが掘り下げられた。

STAR TREK:PICARD/PIC

新スタートレックの29年後が舞台で、DS9以降のドラマ作品で、初めて宇宙船や施設の名前を冠さない&人物名を冠するタイトルになった。
提督になった後、宇宙艦隊に反発し辞職したピカードが主役となる。
さらにライカーやセブン・オブ・ナインといった、旧作のキャラの多くがオリジナルキャストで登場する。
半ば世捨て人になっていたピカードがだんだん昔の情熱を取り戻していく姿は必見。
シーズン2ではなんとあのQをはじめ、懐かしいキャラクターが更に再登場する。
シーズン3では懐かしの医療部長に始まり、なんとTNGレギュラーキャストが全員揃って登場を果たし、35年前の因縁についに決着が付けられる。さらに終始つかず離れずだった彼女との間に息子がデキていたのに認知してなかったことまで発覚した
AmazonPrimeで全シーズンが字幕/吹替で視聴可能。

STAR TREK:LOWER DECKS/LD,LOW

現在進行中の作品。
まんが宇宙大作戦以来のアニメ作品。新スタートレック最終シーズンの11年後が舞台。
「艦隊一どうでもいい艦」ことUSSセリトス号のパシリ下士官たちが繰り広げるドタバタ劇だが、転送装置やフェイザーの効果音を聞くだけで伝わるこだわり抜かれた演出や、過去エピソードから随所に引用されているマニアックなネタの数々など、ただのブラックコメディで終わらないスタートレックらしさも併せ持つ。TNGファンなら必見。この18年後にピカードの時代が来るわけだが、空気が違い過ぎる。それもこれも6年後の大災害のせいである

S1終盤に登場するヒロインの黒幕*6相変わらずフリーダムなライカ―艦長も必見。
(CVもばっちりジョナサン・フレイクス(吹替版:大塚明夫)だしね!)
時代設定を活かして、24世紀を描いてきた各シリーズからのゲストがちらほらと。
そんなLDも、ついに別シリーズへ出張する日が来たのだが…?

一時Amazonプライムビデオにてシーズン3まで視聴出来ていたのだが、現在はシーズン3のみ視聴不可であり、現時点では2023年12月に日本でサービス開始のParamount+のラインナップにも含まれていないため、シーズン4の日本上陸は未定。

STAR TREK:PRODIGY

現在進行中の作品。
LOWに続くアニメ作品で、こちらはフルCGとなる。
とある惑星に放置されていた宇宙艦隊の実験艦と出会った、種族もバラバラな若者たちの物語。
悪魔艦長ジェインウェイの新人教育用ホログラムが登場し、彼らを導いていく。
日本上陸は未定。

STAR TREK:STRANGE NEW WORLD/SNW

現在進行中の作品。
事実上DSC第2シーズンのスピンオフで、パイク指揮時代のエンタープライズが描かれる。
作風はTOS当時の一話完結型に回帰し、キャラクターもDSCで登場した3人に加えてウフーラ、チャペル、ムベンガら懐かしいメンバーも一部が若い姿で登場する。
また、DSCでも曖昧なままだったナンバーワンの名前がウナ・チン=ライリーと正式に設定され、出身や種族などもいくつかの小説で断片的に語られていた設定を拾う形でキャラが改めて構築された。
いつかカークがブリッジ士官として赴任してくるのだろうかと期待していたら、開始前にシーズン2での登場が発表された。
新たなカーク役はポール・ウェズレイ。決定前に宇宙帰りのウィリアム・シャトナー*7とバッタリ会っていたとか。そのシャトナーもTwitterで「私の船とクルーを頼むぞ、船長!」とツイートしていた。

2023年12月に日本でサービス開始のParamount+にてようやく日本上陸となった。
シーズン3では、LDの主役2人をゲストに迎えてクロスオーバーが決定した。まさかの実写化である()

登場する種族

一部の種族同士で混血が可能だがそれはかつて共通の祖先がいたからだとTNGで明かされる。

◆地球人◆
シリーズにおける主役柄ともいえる種族。下記の各種族と比べると最も歴史が浅く若い種族。ボーグによると脳容量は他の種族に比べて平均以下。異星人(バルカン人)と初めて接触した際は第三次世界大戦による文明崩壊で、中世もかくやのヒャッハー状態だった。が、それから1世紀ほどで深宇宙に進出、さらに遥かに格上のはずのバルカン人やアンドリア人を巻き込んで惑星連邦を設立し、数世紀後にはボーグやドミニオンすら跳ね返す一大勢力となっている。どっちが同化してるんだか

バルカン人
宇宙エルフ感情を否定し論理的であることを尊ぶ平和的な種族。もっともそれは戒律によるものであり、本来の気質は地球人以上に感情的。地球人が初めて公式に接触して関係を持った種族で、関係も長らく友好的だった一方、感情的な地球人とは話が合わないことがままある。初接触から一世紀ほどは地球人がいきなりクリンゴン人やテラライト人と接触したら大惨事になるには深宇宙への進出はまだ早いと判断し、恒星間航行に制限をかけていた。

主なバルカン人:スポック、トゥボック、トゥポル

◆アンドリア人◆
感情の起伏が激しく攻撃的だが、筋は通す種族。ただのツンデレ喜びや感謝を直接表現せず、逆に憎まれ口を叩いたり、行動で感謝を表現する習慣がある。ピンクスキン地球人やバルカン人などと惑星連邦を構成。

主なアンドリア人:シュラン

◆クリンゴン人◆
宇宙オーク屈強な身体と豪快な精神性を誇る、武勇と名誉と家柄を重んじる戦闘種族。惑星連邦やロミュランに並ぶ覇権国、クリンゴン帝国を統治する。初期のシリーズでは地球人と変わらない見た目で、某赤い国のメタファー的な存在だったが*8、後に再登場した際は見た目は大きく変わり、クリンゴン語などエキセントリックな要素が盛られた。TNGやDS9の時代には惑星連邦の同盟国になったり同盟を解消したりと忙しい。まあこの辺は戦闘種族なので「共通の敵対種族がいると名誉ある戦闘が出来るので同盟」、「敵対種族の居ない平和な状態になると名誉ある戦闘が行われ難くなるので同盟解消」という分かり易い性質だからなのだが……。
シリーズを通して容姿の変遷が最も著しい種族であり、同時に「特殊メイク技術の向上」というメタ的な裏事情をわざわざ同化取り込んで公式設定に昇華させた立役者。

主なクリンゴン人:コール、カーン、ゴルコン、ウォーフ、デュラス姉妹(ルーサ、ベトール)、ガウロン、マートク

◆ゴーン人◆
トカゲ型の種族。実はクリンゴンと生息域を同じくする。史上最低の戦闘シーンで有名。

◆ロミュラン人◆
性格が悪い方の宇宙エルフ排他的で秘密主義な種族。元々はバルカン人の一派であり、彼らの祖先は現在のバルカンが成立した際、感情を否定し論理を重んじる戒律に反発しバルカン星を出奔し、現在のロミュラスに移住した。猜疑心が強く、権力闘争が激しいため政変が頻繁に起こる。惑星連邦も内情については把握しきっていない(かつて核戦争にまで発展した”仲”なのに、長らく容姿すら知らなかった)が、ロミュランにもカーデシアの「オブシディアン・オーダー」と並ぶ諜報機関「タル・シアー」が存在し宇宙艦隊保安部長にすらスパイを配置していたりと諜報戦にも長けている。もう一つの赤い国のメタファーと言われるが定かではない。
双子星のレムスの地底に住むレムス人を労働者階級として支配していたが、軍部のクーデターによって政権を奪取された。その後の超新星爆発によってロミュラスは崩壊、多数の派閥に分かれ内戦状態に至った。

主なロミュラン人:セーラ、トモロク、ドナトラ

フェレンギ人
宇宙ゴブリン金銭などの現世利益を重んじる種族。損となることを嫌う拝金主義的な種族で、金さえ払えばどんなサービスでも提供してくれる。もっとも他種族からは守銭奴とみなされ(実際そんな奴ばっかだが)印象は最悪。作品初期は意地汚く図々しい印象が強かったが、シリーズを経て何故だか憎めないコメディリリーフとしての地位を確立した。

主なフェレンギ人:クワーク、ロム、ノーグ

カーデシア人
スプーン頭内輪の秩序・倫理規範や外部への体面を重んじる狡猾な種族。飯マズ。惑星連邦とは領土の帰属問題、近縁種であるベイジョ―人とは歴史問題で対立しており嫌われている。DS9中盤で民主化したはいいもののクリンゴンに攻め込まれ、対抗するためにドミニオンと同盟を結んだら逆にゴミクズ扱いされるなど劇中の扱いは散々。

主なカーデシア人:デュカット、ガラック

ボーグ
宇宙バイオニックゾンビサイボーグ種族。スウェーデン人ではない。価値があるとみなした種族を片端から「同化」し、集合意識に取り込もうとする種族。数千の種族の技術を取り込んだことであらゆる兵器に対する耐性を獲得しており、たった一隻の宇宙船「ボーグ・キューブ」で宇宙艦隊を壊滅させるほど強力。悪魔艦長にはかなわなかったが。

主なボーグ:ボーグクイーン、ブルー、セブン・オブ・ナイン、イチェブ

◆創設者◆
液状の高次元生命体。出自はガンマ宇宙域のオマリオン星雲の一惑星。変身能力を持ち、他のヒューマノイドはもちろん、質量を無視して無機物にも自在に変身できる能力から可変種とも呼ばれる。同族間との繋がりを重視し、過去に固形種から迫害された経験から他の種族には冷淡で高圧的。ガンマ宇宙域において「ドミニオン」を結成し、数万の種族を独裁制によって支配している。遺伝子操作によって”製造”される先兵ジェムハダーや、性格が悪い方の宇宙エルフその2ボルタ人を配下にしている。

主な創設者:オドー

◆生命体8472◆
デルタ宇宙域の別次元の宇宙領域である「流動空間」に潜んでいる種族。正式な種族名は不明で、番号はボーグによる分類番号だがこれは彼等は排他的かつ非干渉的で流動空間に存在しない実空間の存在を見下している為、実空間に出てくる事が無かった為である。クリーチャー然とした大柄な体躯に強靭な肉体、さらに強力な免疫機構を持ち、ボーグの同化を完全に拒絶できるばかりか逆に自らの細胞で浸食してしまう。ボーグを壊滅の危機に追い込むほどの科学力を誇った。

◆ズィンディ◆
複数の種族の連合。ENTにおける多言語会議のシーンは一見の価値がある。

◆タマリアン人◆
モマティの下、カディア。
どういうことかと言うと、話す内容が神話の人名や地名で成り立っているため万能翻訳機があってもそれらにまつわる故事を理解していなければ会話が成り立たない種族。例えば「アマテラス、天岩戸」とか「シナイ山の上、モーゼ」だけで会話してる訳である。

◆ケルピアン◆
カミナー星の種族でバウル人に抑圧されている。リスク神経は最高の珍味。

主なケルピアン:サルー

◆Q連続体◆
Mr.アルファベット。地球人から見ると神のような、高度に進化した所謂事象操作能力持ちの精神生命体種族。
できないことなどほぼなにもない、というハイスペックぶりが災いして数億年単位で退屈しているらしく、暇潰し感覚で地球人にマウント取り目的のうざ絡みをしてくるので、大抵警戒され嫌われている。
というか惑星連邦とボーグを引き合わせた張本人であり、他にも多くの種族にとって破壊神に等しい行為も散々やらかしている。
エル・オーリア人ともなにかと浅からぬ縁があったようで、以前は大規模な戦争にまで発展したとか。それでいて敬慕に値するQも存在しているらしい。
以前は地球人と変わらぬヒューマノイドであったが、長い進化の過程を経て超人化した。あらゆる点で人間を枠を超えた種族だが、PICでは彼らにも寿命があり、能力の衰えや、腐れ縁の旧友に対して郷愁や惜別の念を感じる「人間らしさ」も持っていることが明かされた。涙腺の構造維持フィールドが崩壊

スタートレックの重要用語

◆転送装置◆
スタートレックの象徴ともいえる装置、要はテレポーテーションを機械的に行う装置。
ざっくり言えば、物体を分子レベルあるいは量子レベルに分解して搬送波に乗せて送信、送信先で再構成する仕組み。
惑星への上陸や他の船への移動に使う。よく事故って死人が出たり変なところで実体化したり人が分裂したり合体したりする。

元々は製作費の節約の為、撮影コストのかかるシャトルクラフトによる惑星上陸描写の代わりの、撮影上の苦肉の策だった。
これが好評を博したため以後、シリーズの象徴となった。転送の特殊効果もシリーズが進む毎に進化し続けている。
逆にシャトルを使う回が、予算が豊富な回「特殊な状況である」という特別感をもたらすようにもなった。
スタートレックは知らなくても「転送!」という言葉を聞いた人は多いのでは?

同系統の技術としてレプリケーターがあり、こちらは原子や分子レベル状態の原料とエネルギーさえあれば大抵の物品を生成できる魔法の様な技術。
惑星連邦では転送装置と合わせて規定技術化しており、他種族との取引にも用いられる。これのおかげで24世紀では、食材を調理するという行為がほとんど廃れてしまったらしい。
もちろんなんでも生成できるというわけではなく、生体や劇物は生成不可、ほかにも扱いの難しい放射性物質や未知の物質は不得手としている。
フェレンギ人が発明し通貨として普及させた「ラチナム」は、レプリケーターによる複製が不可能という点で、通貨としての希少性を担保している。

◆ワープ航法◆
宇宙戦艦ヤマトなどでお馴染みの次元跳躍・瞬間転移的な意味合いではなく、普通に超光速を出す航行システム方式の一つ。
物質・反物質対消滅反応で生じたエネルギーを「ワープコイル」に流し、船体を包み込む亜空間フィールドを発生してフィールドごと宇宙空間を滑走することで、光速度不変の法則を突破する(フィールド内では静止しているため相対性理論を無視するものではないとされる)。
TNG以前とそれ以降で単位系が異なり、TNG以前では「光速×係数の3乗」、TNG以降では「展開している亜空間フィールドの次数を基準とし、速度は光速×係数の10/3乗*9」として計算される(ワープ1が光速なのはどちらも同じ)。
23世紀の初代エンタープライスだとワープ5=光速の125倍くらい朝飯前。24世紀になるともっと速くなる。
種族が違っても基礎ワープ理論は概ね同じらしく、惑星連邦への加盟条件の一つに「独力でワープ技術を開発」があるほど。
だが銀河を跨いで活動領域が広がるとこれでも遅すぎる為、ワープ航法を超える(その上で時空問題などは起こさないのが前提)「トランスワープ航法」など、様々な超々光速度航法が出現している。

◆ホロデッキ◆
TNGで登場したバーチャルリアリティーの世界を作り出す装置と部屋。
物体を分子レベルで複製するレプリケーター技術と、トラクタービームや既存のVR技術を組み合わせて作られたもので
立体映像とホロデッキ内でだけ実体を保てる特殊な物質を組み合わせて仮想現実世界を実現する。

中で移動するとそのままだと壁に向かってしまうが、そうならないように重力ビームで制御されるためいくらでも長距離を移動できる。

刃物や銃なども生成可能で、通常はセーフティによって命中しても安全になっているが、解除すると本当に武器として使用可能。機関銃をぶっ放してボーグを倒すシーンもある。この安全保護機能が故障するのはもはやお約束。

この装置で宇宙船にいながらあらゆる世界、歴史を体験できる。
つまり二次元嫁の世界も体験できる夢の装置TNGのシャーロック・ホームズごっこは名物。
娯楽用途だけでなく軍事・医療問わず訓練用のシミュレーター用途などにも使えるうえ、適切な指示さえ出せばその場で未知の装置を発明することも可能。島流し同然のヴォイジャーでは、クルーの士気にかかわる重要な設備になった。
こいつも(転送装置ほどじゃないけど)事故頻度が高く、劇中のシナリオの種に使われ多くの監督と脚本家が救われた。
その中には仮想現実に耽溺し、ホロデッキを使わずにはいられなくなる「依存症」関連のシナリオも頻出している。

◆艦隊の誓い◆
他の文明・種族、特にワープドライブを所持しない文明・惑星への干渉を制限する規則。やむにやまれず接触した際にどこまで干渉するかがテーマの回も多い。

◆鏡像宇宙◆
時折登場する平行宇宙の世界。この世界では地球は攻撃的で抑圧的なテラン帝国を建国し他の種族の食用化征服に邁進している。

◆コンソールパネル◆
宇宙大作戦ではただのボタンの列だったが新スタートレックの連邦宇宙船ではLCARSと呼ばれるタッチパネル式コンソールが採用され、現実世界におけるそれを先取りする描写となった。なお宇宙船が敵の攻撃などのダメージを外部から受けるとブリッジのコンソールパネルも連動して爆発する。
効率化のために船体各所のパワーリレーがブリッジに直結しているのが原因で、結果として被弾箇所と繋がっているコンソールにサージが起きてしまうのだ*10

赤服の運命
スタートレック最大の死亡フラグ。
不安部保安部員は赤い服を着ており、彼ら赤服はエイリアンや状況の脅威を示すために真っ先に犠牲となることに由来する。
後に保安要員は赤から黄色服になったが保安要員=死亡フラグは服の色では回避できず「黄色服の運命」になっただけであった。
今後もスタートレックでは多くの保安部員がその儚い命を散らしていくことだろう……合掌。
そしてDSCではたった3話で保安部長が赤服(銅ライン)の宿命を背負ってしまった……



アニヲタの集い、そこは最後のフロンティア…
これはwiki籠り達がアニヲタwikiにおいて任務を続行し
未知の項目を探索して、新しいネタと荒らしを求め
人類未踏の項目を勇敢に追記・修正した物語である

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最終更新:2024年03月21日 18:10

*1 TOSはThe Original Seriesの略

*2 打ち切りの原因は当時の視聴率の集計方法のせいもあったらしい

*3 これに該当しないのはDISのみ。実はオリジナルシリーズにもTNGのキャラの先祖が登場している

*4 演じるパトリック・スチュアートは20歳の頃にはもうハゲてたらしい

*5 それでも映画6作目までは冷戦状態だが

*6 なんでも禁輸品の酒で泥酔してる所を見つかって口止めと引き換えに様々な禁輸品を流しているとか

*7 2021年10月にブルーオリジン社のロケット「ニューシェパード」で宇宙旅行を行った。御年90歳で、これは現在最高齢での宇宙飛行である

*8 はっきりそれと描かれているわけではないが、カークがオルガニア人に語るクリンゴン帝国の様子はソ連のそれである。米ソの代理戦争を皮肉った回もある。

*9 ワープ9以降は小数点以下が少しでも増えると大幅に増速し、ワープ10は無限速となる上にタイムスリップ等の時空問題が発生する様になる

*10 この仕様はNX-02 コロンビアからで、そうなっていないNX-01ではあまり起きていない。