ベーダー一族

登録日:2011/04/12(火) 08:12:51
更新日:2024/04/15 Mon 21:15:23
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ベーダー一族とは、東映製作の特撮TVドラマ『スーパー戦隊シリーズ』の『電子戦隊デンジマン』及び『太陽戦隊サンバルカン』に登場する悪の組織にして、種族である。


◆概要

異次元からやって来た別世界の人類。
遥か昔に故郷のベーダー星が爆発したので異次元空間に浮かぶ要塞「ベーダー魔城」を本拠地に、
侵略する美しい星を故郷に似たヘドロまみれの星に変える為にデンジ星を始め多くの星を滅ぼしてきた、宇宙人とも異次元人ともとれる種族。
ヘドリアン女王に幹部格のみならずベーダー怪物も忠誠を誓っており、ベーダー一族の結束は歴代シリーズでも指折りのものである。

美的感覚が地球人のそれとは正反対であり、地球人が美しいと思うものを嫌悪し、逆に醜いものを尊ぶ。
似たような感覚の持ち主に『炎神戦隊ゴーオンジャー』の蛮機族ガイアークや『魔進戦隊キラメイジャー』の闇の帝国ヨドンヘイムが存在する。
ただしガイアークやヨドンヘイムと違って美的センスは地球人と同じ。
他にも
  • 昼食が「ヘドロと海蛇のスープ」「青酸ガスで炒めたエスカルゴ」などのゲテモノ
  • デッドボールなどの暴力行為が推奨されるベーダー野球なるスポーツ
などと、やはり地球人とはかけ離れた文化を持つ。


そんな彼らが、地球をヘドロにまみれた汚い星に変える為に侵略を開始したことからデンジマンの物語は動きだす。

最終的にデンジマンの活躍とバンリキ魔王の反乱によって組織が壊滅したが、ヘドリアン女王を始めとする生き残りは人間への復讐と地球征服の為に機械帝国ブラックマグマと手を結んで太陽戦隊サンバルカンと戦った。

なお、首領から幹部までの全員が顔出し出演という珍しい組織である。
またへドリアン女王以下の臣下は名前の最後にラーがつき、左右非対称のデザインになっているのが特徴。


◆関連人物

首領

ベーダー一族の女王。詳しくは項目を参照。

幹部

  • ヘドラー将軍(演:藤堂新二)
ベーダー一族の戦闘指揮官。組織内での信頼も厚い武人である。
の達人であり、負けはしたもののバンリキ魔王とほぼ互角に戦ってみせた。自ら巨大化することも可能。
また、後述のアマゾンキラー同様に変装の名人でもある。
バンリキ魔王の台頭後は遠回しに戦死を命じられ、50話で女王から授かった「ベーダーの剣」を奮ってダイデンジンと戦い、電子満月斬りの前に散った。
その死にデンジマンは礼をもって弔い、ヘドリアン女王は心にバンリキ魔王への強い憎しみを芽生えさせた。
かつて鉄十字団を滅ぼした蜘蛛のヒーローネロス帝国支配者に似ているが、全くの無関係である。

  • ミラー
女スパイその1。
通常の任務の他、鏡や水晶玉に変身してヘドリアン女王をサポートする。短剣が武器。
ベーダー城がバンリキ魔王に乗っ取られた際には寝返った振りをしてバンリキモンスの弱点を女王に伝えた。
デンジマンにバンリキモンスの弱点を伝えた女王に襲いかかるバンリキ魔王に水晶玉の状態で光線を浴びせて失明させるが、もがき苦しむ魔王ので致命傷を負い、女王の腕の中で息を引き取った。

  • ケラー
女スパイその2。
変装等のスパイの腕前はミラーよりも上。こちらも短剣が武器。
最期はに変身してヘドリアン女王を庇い、魔王の短剣で貫かれて死亡した。
なおエジプト語で盾の事をケラーと呼ぶが、スタッフがそれを意識したのかは不明である。


  • アマゾンキラー(演:賀川雪絵)
“銀河無宿”を名乗るベーダー一族の女行動隊長。
黄金のナイフが武器で、閃光を発して爆発を起こすことも出来る。
女王達とは別行動を取って銀河を荒らしまわっていた為に『電子戦隊デンジマン』には登場せず、『太陽戦隊サンバルカン』の23話にてヘドリアン女王の招集に応え機械帝国ブラックマグマの行動隊長となってサンバルカンを多いに苦しめる。
戦闘力、謀略、変装の腕前などの実力は極めて高く、初登場でいきなりバルカンベースを壊滅させた。
だが、その優秀さが仇となり、ブラックマグマの真の支配者「全能の神」によって最終回では孤立無援の決戦を強いられることとなる。
剣と盾を持って戦い、飛び蹴りや爆発を起こす目からの怪光、額の飾りからの光線で攻撃するもニューバルカンボールの前に敗れ去り、切腹して果てる。
その最後にはサンバルカンも敬礼で答えた。
鉄十字団の女幹部は無関係。


ベーダー怪物

ベーダー一族の尖兵たる怪物。名前は「〇〇ラー」。
作戦の内容によってヘドラー将軍が卵を選び、孵卵機で育てられて怪物製造レンジで誕生する。ベルトのバックルには製造番号が印されている。
また、自分の意思で細胞分裂を起こし自由に巨大化や縮小化が出来る。そのため、
デンジブーメランで大ダメージ→巨大戦→電子満月斬りでトドメ
という通常のパターンの他に、
必殺技が来る前に巨大化→巨大戦で不利になって等身大に戻って逃走→デンジマンに追いつかれてデンジブーメランでトドメ
という変則的なパターンも多く見られた。
他のシリーズの怪人と違って幹部達からは大切に扱われ、時に実の子どものように接してくれるヘドリアン女王には絶対の忠誠を誓っている者も多い。
モチーフは動物、日用品、架空生物と様々だが、主に日用品が多い。宇宙生物なのにどうして地球の日用品モチーフの怪人が多いのかは不明。


その他戦力

  • ダストラー
一つの卵から複数生まれる、ベーダー怪物よりも単純な構造を持つ下級兵士。主に鎌や銃で武装している。また人間への変身能力を持つ。
ベーダー怪物と違ってぞんざいに扱われるためか、バンリキ魔王の反乱に加わった者も多かった。


外部要員

  • バンリキ魔王(演:大前均)
36話から現れた、へび座がシンボルで「地獄の使者」「悪魔の使い」とも呼ばれる銀河の荒くれ者。
スキンヘッドの大男で宇宙に住む者全てを呪い、平和な星を次々と襲って滅ぼしてしまう好戦的な性格。
特にデンジ星人とその子孫達への憎悪は深い。
大酒飲みでベーダー怪物の卵が好物。
狡猾で知恵も働き、デンジマンのメンバーが一人の時を襲って赤城一平(デンジレッド)以外のメンバーに重傷を負わせた程。
血の匂いに惹かれて地球にやって来ると、最初に地球に来てデンジマンを圧倒しベーダー一族の客将となった。
だがベーダー一族を乗っ取る野心を抱いており以後は作戦に参加する訳でもなく食っては寝るだけのだらしのない風を装っていた。
しかしヘドラー将軍だけは眠っていても彼が隙をみせないことから、強く警戒していた。

武器は両腕のガントレットに仕込まれたミサイルのように発射出来る短剣と大きな槍。手から火炎も放ち、更に手を振るって爆発を起こす。
自在にベーダー怪物のように巨大化も可能で、デンジレッドのデンジパンチを顔面に受けてもケロッとしていたりダイデンジンの電子満月斬りを白刃取りで受け止めたりと、その実力は恐ろしく高い。

47話でベーダー怪物のサッカラーやダストラー達を勲章で懐柔して遂に反乱を起こすが失敗、蝋燭の燭台にされてしまう。
しかしあらかじめ忍ばせていた子分のバンリキモンスによって救出され、遂にベーダー城の実権を握る。
ヘドラー将軍を死に追いやるなど横暴に振る舞った為に女王達に逆襲され、女王の密告でバンリキモンスが倒されたことに逆上して殺しにかかった瞬間にミラーの光線で失明し、錯乱してベーダー城から飛び出したところをデンジマンに見つかり、デンジブーメランであっさりと爆死した。


49話で登場。
奇妙な卵から生まれたバンリキ魔王の手下で、魔王同様に自在に巨大化も可能。
尻尾から強力な念力を放つが、同時にここが弱点となっている。
その他に両手からダストラーを小さくするガスやミサイルを発射可能。
念力の威力は尋常なものではなく、あろうことか等身大時に攻撃してきたデンジタイガーをあっさり返り討ちにして無力化してしまった程だが、念力のエネルギーは無限ではなくバンリキ魔王に補充してもらう必要がある。
その力で一度はダイデンジンを行動不能に陥れたが、バンリキ魔王を恨むヘドリアン女王の密告でデンジマンに弱点が露見。
アイシーが代替回路となったことで復活したダイデンジンに尻尾を攻撃され、弱ったところをデンジ剣・電子満月斬りで倒された。


【メカニック】

  • ベーダー魔城
故郷を失ったベーダー一族の本拠地。
空間移動能力があり、普段は異次元空間に浮かんでいる。
最終回でヘドリアン女王が何処かに去ると同時に自爆した。


  • ベーダー戦闘機
ベーダー城から発進する戦闘機。武器は機首に搭載された6門のバルカン砲。
大抵はデンジタイガーに撃墜される。
ダストラーの他、50話ではヘドラー将軍が操縦したこともある。 





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最終更新:2024年04月15日 21:15