ワルビアル

登録日:2011/04/01(金) 23:09:48
更新日:2023/09/26 Tue 13:45:46
所要時間:約 6 分で読めます






出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2、第22話『ダゲキ登場! サトシ対ケニヤン!!』、
12年6月21日~14年3月27日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



■データ


全国図鑑No.553
分類:いかくポケモン
英語名:Krookodile
高さ:1.5m
重さ:96.3kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:じめん/あく
特性:いかく(戦闘に繰り出した際に相手の攻撃を1段階下げる。先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる)
  /じしんかじょう(相手を倒す度に攻撃が1段階アップ)
隠れ特性:いかりのつぼ(相手の攻撃が急所に当たると攻撃が12段階アップ)

HP:95
攻撃:117
防御:70→80 ※XYより
特攻:65
特防:70
素早さ:92
合計:519

努力値:攻撃+3


進化:メグロコ(レベル29)→ワルビル(レベル40)→ワルビアル

※ちなみに2番目はモンスターファーム3における探索最大の邪魔者ではない

■概要


赤い体色をした二足歩行のワニのような姿をしたポケモン。
身体中に黒い模様があり、特に目の周りのサングラスのように見える模様が特徴的。

しかしこのサングラス模様と攻撃的な見た目のせいで気づきにくいが、瞳そのものはとても円らで可愛らしい。
色違いだとそれが更に分かりやすくなり最早マヌケにも見えるレベル。


普段は砂地に生息しており、現実のワニのように砂の中で目や鼻だけを出して移動する。
その眼は砂ぼこりを防護する為の特殊な黒い膜に覆われており、更に遠くの物を望遠鏡のように見通したり、獲物の熱を探知するサーモグラフィーのような機能も持つ。

狙った獲物は絶対に逃がさない」と言われる程、執拗な性格をしており集団での狩りも得意。
その発達した顎は自動車すら平気で噛み潰す威力を持つ。

時折、フライゴンと協力して狩りをすることもあり、フライゴンが巻き起こす砂嵐に身を潜め、歌声のような羽音に惹かれた獲物に食らい付く。
そして捕らえた獲物を分け合う。

因みに進化前のメグロコはBW発売の結構前から公開されていた。

名前の由来は悪+ガビアル(ワニの一種)から。

エレキギターの音に似た鳴き声をしている。


■ゲームでのワルビアル


進化前のメグロコやワルビルは4番道路やリゾートデザート、古代の城等に出現する。

比較的序盤から捕獲可能で、能力値も安定して高く、強力な「かみくだく」を早めに覚えてくれる事からストーリーでの使い勝手はかなり良い。
終盤の四天王戦でもエースとなってくれる。

ただし地面タイプの技はあまり覚えてくれない為「じしん」を覚えるまでは「じならし」や「あなをほる」等で代用する事になる。
ちょうど生息地の4番道路内に「あなをほる」のわざマシンをくれる人がいる為有効利用しよう。

ちなみに「かみくだく」よりも(表示上は)威力が高い「イカサマ」という技も覚えるが、これは自分よりも攻撃力が高い相手でないと威力が出ないという技で、自身の攻撃力が高いのもありストーリー中の使い勝手はイマイチ(特に特性が「いかく」だった場合)。
知らずに覚えさせてガッカリした人は多いだろう。

使用トレーナーはプラズマ団を中心にかなり多く、敵として出てきた場合は基本的に雑魚。
ただし「かみくだく」で思わぬ痛手を食らったり、「いかく」で攻撃力を下げられたりする事もあり油断ならない。
特にクリア後の古代の城地下にいるプラズマ団したっぱが繰り出してくるワルビアルは『64』というしたっぱとは思えない高レベルを持つ隠れた強敵。
「たかがしたっぱw」と油断して挑み、返り討ちに遭うトレーナーが続出、中には『ゲーチスサザンドラよりもトラウマ』という人もいるとか。

主要トレーナーでは四天王ギーマが使用する。
その高い攻撃力と「いかく」による耐久力から苦戦した人は多いだろう。


余談だが進化前のワルビルは民家等で普通に話しかける事の出来るシンボルポケモンとしての登場がチラーミィと並んで非常に多い。
チラーミィはともかく何故にワルビル?

実は、イッシュ地方のモデルとなったアメリカでは、小型で大人しい性質のワニをペットにするのは結構メジャー。おそらくその影響だと思われる。

続編のXYやSMでは悪の組織の手持ちには一匹も入っていない。

剣盾ダウンロードコンテンツありのRTAでは世界記録を達成した主流チャートにシナリオ中で必ず行うダイマックスアドベンチャーで調達する個体が利用されている。技範囲が優秀な上に、圧倒的レベル差を付けて中盤まで一気に駆け抜けることができる。

SVでは、主人公が最序盤に訪れる街「テーブルシティ」からすぐにポケモンリーグに行く事ができるのだが、
本作はチャンピオンロードがなくリーグまでの道のりもほんの少しで入った直後に戦えるトレーナー&野生ポケモンも序盤相当なのだが、ポケモンリーグの施設の側にいる一般トレーナー「タクシードライバーのマサトシ」が

なんとLV56のワルビアルを使用。

割とあっさり入れる場所から場違いなワルビアルの前に多くのプレイヤーが負けるハメに…

また、スター団ピーニャがクリア後の再戦時に使用してくる。

■対戦でのワルビアル


攻撃が高く特攻が低い事以外は全体的に平均的な能力値を持つ物理アタッカー。
この能力をバランスが良いと見るか中途半端と見るかは意見が分かれるところ。
90族を抜かせる素早さを活かしたい。

地面と悪という独特なタイプを持ち、この2タイプの組み合わせは攻撃面でなかなか優秀。

一方防御面においては補完し合う部分が無く、フェアリーや格闘、氷を筆頭に弱点はかなり多い為耐久面は数字以上に脆い。
幸い抵抗面は電気やエスパー無効、岩半減とそこそこなのでこの辺りを意識して立ち回りたい。


特性は2種あり、どちらを選ぶかによって使い勝手が大きく変わるのが特徴。

相手の攻撃力を一段階下げる「いかく」は今更語るまでもないくらい優秀な特性で、物理アタッカー相手へ安定したアドバンテージが取れるのは大きい。
無難さや安定感を求めるならこちら。
ただし前述の通り弱点が多いのもあり「いかく」があっても耐久に過信は出来ない。
「あまのじゃく」や「まけんき」「かちき」持ち等にも注意が必要となる。


相手を倒す度に攻撃力が上がる「じしんかじょう」は上手く使えば全抜きも不可能ではないが、素早さが中途半端な事や弱点の多さから単体では活かすのは難しく、「おいかぜ」や「バトンタッチ」によるサポートや「こだわりスカーフ」を持たせたり等の工夫が必要でクセがかなり強い。
爆発力やロマンを求めるならこちら。


メインウェポンは「じしん」「かみくだく」「はたきおとす」等。
サブウェポンは相性補完に優秀な「ストーンエッジ」や範囲の広い「ばかぢから」、地面技が等倍以下の対策に「ほのおのキバ」等。
教え技で同タイプでは貴重な「アクアテール」も使用でき、ランドロスグライオンヒートロトムへの対策となる。
げきりん」もドラゴン対策に使えるが、行動固定でXY以降は自身の弱点でもあるフェアリーを呼んでしまうのが痛い。

他にも「おいうち」で逃げる相手を狩ったり、「カウンター」による物理アタッカーへの奇襲、「ちょうはつ」によるコンボ潰し、
「いかく」と合わせて「ビルドアップ」を積んだり等単純な攻撃以外にもやれる事は多い。

ちなみに前述の「イカサマ」を活かす為に「いばる」+「みがわり」の『いばみが型』も一応可能。
しかし、こいつは能力的に『いばみが』にあまり向いていないという根本的な欠点がある為微妙かと思われる。

全体的に見ると他の物理アタッカーと比べてあまり際立った所は無く、騒がれる程メジャーでは無いものの、
個性や活躍する為の必要最低限の能力を軒並み揃えている為、まさに『中堅』という呼び方がふさわしいポケモン。
基本的に手持ちにいても腐る事は少なく、だいたい何らかの仕事はしてくれるが、しかし過度の期待も出来ないというのが総評か。

「いかく」やタイプ一致「じしん」が使える点から、実はシングルよりもダブルのほうが活躍しやすいポケモンかもしれない。
2012年度WCSジュニアでも大活躍している。

第7世代では悪物理版アシストパワー「つけあがる」もレベル技で習得。タマゴ技としてヤンチャムマンキーに遺伝させよう。


WCS2019(GSダブル)期にはルギアの「ヒコウZ」+「おいかぜ」で起点を作り、「ヒコウZ」の効果で確定急所となったルギアの「エアロブラスト」で味方のワルビアルの「いかりのつぼ」を発動する「ルギアワルビ」などというのもあったとかなかったとか。まぁSM期にもケンホロウを「いかりのつぼ」発動要因に据えた「ホロウワルビ」が一定数使われていたから、そんなに不自然でもないか。確定急所の「エアロブラスト」でHPを自らごっそり削るため、場持ちはお察しレベルである。


■アニメでのワルビアル一族


サトシピカチュウをライバル視するメグロコが度々登場。

どこで拾ったのかサングラスをしている。
悪戯好きのコアルヒーにサングラスを奪われた際には、グラサンが無いと弱気になってしまうことが判明した。お前はどこの配管工だ
サトシ達と協力してサングラスを取り返した後、ピカチュウとのバトルでワルビルに進化した。

その後64話にて再登場、次の65話でピカチュウとのバトルに敗北し、立ち去ろうとした時にサトシに誘われ、サトシの新たな手持ちに加わった。


そしてBWシーズン2のジュニアカップ準決勝にてアイリスカイリューとのバトルの最中にワルビアルへと最終進化し、新たに「ドラゴンクロー」を習得。
サトシを勝利へと導いた。

BW期のサトシの手持ちでは数少ない最終進化形であり、途中加入故に対戦数はやや少なめだがなんと

進化後は
全ての試合に勝利している

これは公式戦に出場したサトシのポケモンでは唯一であり(オコリザルも全勝だが1話だけの非公式戦であり、オニゴーリは無敗だが引き分けがある)、進化前を含めても勝率は8割と非常に高い。

また、オニゴーリとは
  • その地方で最後にゲットされる
  • 進化前は一敗のみで、引き分けの有無はあれど進化後は負け無し
  • リーグでサトシが勝つ最後の試合のトリを務める
など共通点が多い

そして
とイッシュ地方における一般トレーナーのポケモンとしては最強クラスの彼らを倒したこともあって
視聴者からはチャオブーを差し置いてエース格として見られることが多い。
XY&Z第43話のアイキャッチではサトシゲッコウガ(サトシの現行エース)、ジュカイン(AG期のサトシのエース)と一緒にワルビアルのシルエットが出たことから、
公式からもBW期におけるサトシのエースとして認定されている模様。*1




ワルビアル「クハハハハハ!格が違うんだよ格が!お前じゃ俺には勝ぺっ(ry」

バオッキー「勝ぺ?さっきから何が言いてェんだオメェ!?」

ワルビアル「プルプル(#゚益゚)ブチン」

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最終更新:2023年09月26日 13:45

*1 なお、その前週に当たる第42話のアイキャッチでもゲッコウガと共にリザードン(無印におけるサトシのエース)、ゴウカザル(DP期におけるサトシのエース)が並べられている。