ファラリスの雄牛

登録日:2012/01/24(火) 12:56:10
更新日:2022/11/05 Sat 15:10:26
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ファラリスの雄牛とは古代ギリシャ、シチリア島アグリジェントにあったとされる雄牛をかたどった真鍮像である。

一見なんの変鉄もない像なのだがコレを火で炙ると牛の鳴き声が響き渡るという仕掛けが施されている。
雄牛を神聖なものとした当時には実に縁起がよく晩餐会などでたびたび使われた。

ファラリスとはこれを所有していたアグリジェントの領主の名である。



追記・修正をお願いします。










モオオオ。

タスケテ。






モオオオオオオ。

アツイヨダレカ。













モ゙オ゙オ゙オオオオオオオオオ!!!!

タスケテエエエエエエエ!!!!




■ファラリスの雄牛

その正体は古代ギリシャで使われた拷問器具にして処刑器具である。


真鍮像の内部は空洞になっており背に空いた扉から人をいれることが出来る。
人を閉じ込めれば後は下から火で真鍮が黄金色に染まるまで熱する。
こうする事で熱が像全体に伝わり中の人間は四方全てから身を炙られる事になる。

それはまさに人間オーブン。


暗さと狭さ、そして身を炙られる恐怖にパニックをおこし助けを求めて悲鳴をあげるがその声が外に届く事はない。
そういう仕掛けが施されているのだ。
雄牛像の口元には窒息しないよう空気菅が用意されているのだが、これがなんと管楽器の形になっている。
そうして漏れでる断末魔の悲鳴は勇壮な雄牛の声に変えられていくのである。
暴君と恐れられたファラリスは反逆者や気にくわないものをこれに香草と共にいれ、その鳴き声と香りを楽しんだといわれている。
更にこのファラリス、雄牛像が完成したさい作った職人に、
「どんな鳴き声なのか実演してくれない?」
と中にいれ試しに声を出して聞かせようとした職人を閉じ込め、実際に火炙りにして試聴したという。


まさにマジキチ。
その後この拷問器具はキリスト教徒弾圧などにも用いられ、
約二世紀という長きにわたりそのおぞましき鳴き声をあげ続けたのである。

C3では、フィア・イン・キューブことフィア・キューブリックが使用している。


ちなみに、ファラリス自身も最期はこの拷問器具によって処刑されたと伝えられている。



ただし、この発明に関するエピソードはあくまで伝承であり、史実とは言えない。
実際に使用されたことを記す資料は極めて少ない上にいずれも伝聞情報などで信憑性に問題があるとされ、公的な記録には登場しない。
そのため、果たして本当にこんな処刑方法が歴史上実在したかどうかは疑問視する声も大きい。



追記・修正をお願いしま、あ、おいなにする……や、やめろ止めてくれ! 助け……。









モオオオ。

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最終更新:2022年11月05日 15:10