金剛型戦艦

登録日:2013/10/10 (木) 3:41:44
更新日:2024/02/21 Wed 23:18:18
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金剛型戦艦とは、ヴィッカース社渾身の設計による大傑作超ド級巡洋戦艦(建造当初)。
最後の海外生まれの大日本帝国海軍戦艦となった金剛、横須賀生まれの比叡、民間で競作された神戸生まれの榛名、長崎生まれの霧島がそれである。


建造経緯

日露戦争で奇跡的に優位な状況での講和に持ちこみいろんなものをふんだくった大日本帝国。特に海軍は旅順艦隊とバルチック艦隊という、ロシアの二大艦隊を磨り潰して勝利したため意気上がっていた。
しかし、戦艦三笠や装甲巡洋艦出雲と言った主力艦艇はほぼ海外、特に英国産の艦が非常に多かった。
そこで海軍は日露開戦前から英国の戦艦キングエドワード7世級の設計などを参考にし、純国産の新たな主力艦を作ろうとしていた。
その結晶として生まれたのが薩摩型戦艦だったのだが、とある戦艦の誕生ですべてをダイナシにされる。
そう、ドレッドノートの完成である。

このドレッドノート、何しろまあ性能がぶっ飛んでいた。詳しくは項目に譲るが、大日本帝国海軍期待の存在であった純国産戦艦薩摩型は就役する前に旧型になった。神も仏もあったもんじゃない。
ならばとドレッドノートに範をとった発展型のド級戦艦河内型が立案・建造されたのだが、その頃には超ド級戦艦の時代となっており、ドレッドノートの設計を更に進化させた巡洋戦艦インヴィンシブルなど更なる高性能艦の時代になっていた。

進退窮まった大日本帝国海軍は、日露戦争戦争後様々な理由で進まなかった拡張計画案を進める中で、ライオン級巡洋戦艦に着目。
そのライオン級を生んだ英国の造船会社ヴィッカース社にインヴィンシブルなどを超える巡洋戦艦金剛の建造を依頼*1
そしてヴィッカースからもらった設計図をもとに横須賀海軍工廠で比叡、民間の造船技術の底上げを図るべく神戸川崎造船所に榛名、長崎三菱造船所に霧島の建造をそれぞれ依頼。四隻の新鋭戦艦を建造し戦力の向上、なおかつ超ド級戦艦建造技術を官民で学ぶというプランを立てる。
ヴィッカース社は当時オスマントルコ向けに建造していた戦艦レシャド5世の巡洋戦艦化というコンセプトの元

「日本のカネでやりたい放題やってやるデース!」
「神と対話して造りました」

…渾身の大傑作*2を作成することで応えた。
英国が当時最大の軍機の1つである主砲の発砲データを提供するなど、当時の日英同盟の堅さがうかがえるエピソードもあった。
こうして、後に「第二次大戦屈指の武勲艦」と呼ばれる金剛型戦艦は誕生した。*3
ちなみに、戦艦は薩摩型や河内型のように旧国名から取られる命名ルールになっていたのだが、金剛・比叡・榛名・霧島は山の名前から来ている。これは元の計画が装甲巡洋艦建造計画であり、一等巡洋艦のルールが使われたからである。
この後、八八艦隊計画で立案された巡洋戦艦群も金剛に倣ったかすべて山の名前から取られている。

さらに余談として、金剛のヴィッカース社への発注をめぐりシーメンス事件という一大疑獄事件が発生しており、国民の政治不信を深める結果になった。

性能

攻撃力

建造当時世界最大の戦艦主砲となった35.6cm(14インチ)45口径連装砲を4基8門を備えている。
約半年後にニューヨーク級戦艦が同じく14インチ砲を積んだため世界一期間は短かったが。
ただ、戦艦というカテゴリが10年もしないうちに15インチ砲や16インチ砲が登場するなど、まさに恐竜的進化を遂げていたこともあり
彼女らが駆け抜けた第二次大戦期においては、ややもすればパンチ力不足感が否めなかった。
第二次大戦前の第二次改装において主砲仰角の拡大により最大射程が35,450mに拡大、土佐を使った実験で得たデータを元に開発した九十一式徹甲弾を搭載可能にするなど近代化改修を行い攻撃力を増したものの、
仮想敵たるリカ軍の主力戦艦は軒並み14インチ砲への防御は対応済みであり、16インチ砲を装備していることを考えると旧式感は否めない。建造時期考えたら致し方ないが。

副砲は15.2cm単装砲を16門装備。2回に渡る改装で14門に減るとその後も空母の時代となったこともあり対空機銃や高角砲に置き換えられ
最後の生き残りとなった榛名は当初の半数となる8基しか装備していなかった。

当時の戦艦の習いとして、53.3cm魚雷発射管を8基装備していた。…が、使用されたことは無かったらしく、改装時に取り払われたとも最終時まで装備していたとも言われるが資料がない。どういうことなの…

防御力

巡洋戦艦であるライオン級と比してもやや薄いと評される装甲しか張っておらず、防御力に不安があった。
なぜこうなったかといえば「速度こそが防御力なのデース!距離を優位に保って一方的にぶち当てるのデース!」という英国式巡洋戦艦に習ったこともあったが、軍令部が高速力を何よりも先に求めたということが大きかった。
結果、当時の巡洋戦艦としてもかなり速い最大27.5ktでの航行が可能であった。

…しかし、ユトランド沖海戦においてライオン級3番艦クイーン・メリーが甲板をぶち抜かれて2発の命中弾で轟沈。
他にも、インビンシブルが数発の被弾で真っ二つになって轟沈するなど、
英国式巡洋戦艦の水平防御力では主砲射程の長大化・それによる砲弾の弾道を考慮するととてもじゃないが耐えられないということが白日の下に晒された。
そのため、ライオン級より薄い装甲であった金剛型は第一次・第二次改装で水平装甲・バルジを強化することである程度までは防御力を向上させたものの、
仮想敵たる米軍主力戦艦群は軒並み16インチ砲装備だったため、やっぱり防御力はない方であったというべきであろう。

速力

当初は重油石炭混焼缶36基を装備し、64000馬力・最高速度27.5kt・航続距離8000海里/14ktでの航行が可能な高速艦であった。
ユトランド沖海戦の戦訓を取り入れた第一次改装において新型の重油専用4・石炭混焼6に置き換えられている*4
しかし装甲強化を重視したため速力は25ktに落ち、海軍は戦艦カテゴリに金剛型を編入したため、日本海軍から巡洋戦艦カテゴリはなくなった。
その後、第二次改装において艦体を切断し缶と主機をそれぞれ最新のロ号艦本式缶・艦本式タービンに換装、さらに速力を増すために艦体延長を施し
最高速度30.3kt*5に達する高速艦となり、空母機動艦隊に随伴出来る戦艦となった。
航続距離も9800海里/18ktと、太平洋戦域の戦艦として十分なものとなった。
ただ、燃費自体は大和型とそう変わらないくらいには悪かった*6という。

その他

比叡には一時弾着観測用の気球が搭載されていた時期があった。後に水上機が実用化されたことで全艦に水上機が搭載された。
当初は水面におろして発進させていたが、第二次改装においてカタパルトを搭載し射出方式に切り替えられた。
なお、電探類は開発遅れ・旧式艦ということもあり米戦艦群と比べると気休めみたいなもんであった。

同型艦

金剛

基準排水量:26330トン→29330トン(第一次改装)→31720トン(第二次改装)
全長:214.6m→219.4m(第二次改装)
全幅:28.0m→31.0m(第一次改装)
最高速度:27.5ノット→26ノット(第一次改装)→30.3ノット(第二次改装)
兵装(1944年、レイテ沖海戦時)
  • 毘式35.6㎝45口径連装砲4基
  • 15.2㎝50口径単装砲8門
  • 12.7cm連装高角砲6基
  • 25㎜三連装機銃18基
  • 25㎜連装機銃8基
  • 25㎜単装機銃30基
建造:英国・ヴィッカース社バーロー造船所
起工:1911年1月17日
竣工:1913年8月16日
喪失:1944年11月21日
除籍:1945年1月20日

比叡

基準排水量:26330トン→32156トン(改装後)
全長:214.6m→222m(改装後)
全幅:28.0m→31.0m(改装後)
最高速度:27.5ノット→25ノット(練習戦艦時)→29.9ノット(改装後)
兵装(1942年、第三次ソロモン海戦時)
  • 毘式35.6㎝45口径連装砲4基
  • 15.2㎝50口径単装砲14門
  • 12.7cm連装高角砲4基
  • 25㎜連装機銃10基
  • 13㎜四連装機銃2基
建造:日本・横須賀海軍工廠
起工:1911年11月4日
竣工:1914年8月4日
喪失:1942年11月13日
除籍:1942年12月20日

榛名

基準排水量:26330トン→29330トン(第一次改装)→32156トン(第二次改装)
全長:214.6m→222.05m(第二次改装)
全幅:28.0m→31.0m(第一次改装)
最高速度:27.5ノット→25ノット(第一次改装)→30.5ノット(第二次改装)
兵装(1944年、レイテ沖海戦時)
  • 四十一式35.6㎝45口径連装砲4基
  • 15.2㎝50口径単装砲8門
  • 12.7cm連装高角砲6基
  • 25㎜三連装機銃24基
  • 25㎜連装機銃2基
  • 25㎜単装機銃23基
建造:日本・神戸川崎造船所
起工:1912年3月16日
竣工:1915年4月19日
喪失:1945年7月28日
除籍:1945年11月20日
解体:1946年7月4日完了

霧島

基準排水量:26330トン→29330トン(第一次改装)→32156トン(第二次改装)
全長:214.6m→222.65m(第二次改装)
全幅:28.0m→31.0m(第一次改装)
最高速度:27.5ノット→25ノット(第一次改装)→29.8ノット(第二次改装)
兵装(1942年、第三次ソロモン海戦時)
  • 四十一式35.6㎝45口径連装砲4基
  • 15.2㎝50口径単装砲14門
  • 12.7cm連装高角砲4基
  • 25㎜連装機銃10基
建造:日本・長崎三菱造船所
起工:1912年3月17日
竣工:1915年4月19日
喪失:1942年11月15日
除籍:1942年12月20日

余談

29000トン級戦艦ヒラヌマ撃沈?

太平洋戦争当時のアメリカでは1941年12月11日にフィリピン沖で「平沼(ヒラヌマ)」を炎上させたという報道があった。ローマ字表記(Hiranuma)からしておそらく榛名(Haruna)の間違いと思われるが、榛名はマレー作戦に参加していた。
アメリカは終盤では圧倒的に有利だったが序盤は不利だったので戦果を盛ってでっち上げたかったのだろう。

御召艦として

観艦式などの海軍がらみの儀式の際、天皇が乗る軍艦を「御召艦(おめしかん)」と言う。現代でいえば政府専用機のようなものであるが、
あちらと違って常備されていたわけではなく、常用している軍艦を、その時だけ特別に御召艦仕様に改装していた。
天皇陛下が搭乗されるというのは、言うまでもなく軍艦にとって大変な名誉であるが、この御召艦に最も多く選ばれたのが、金剛型の比叡であった。
1933年、1936年、1940年の観艦式、および、1935年の鹿児島行幸、1935年の愛新覚羅溥儀来日、1936年の北海道行幸と、計6回も任命されたのである。*10
このことから比叡は「天皇陛下の御召艦」として知名度が高く、世界最強の戦艦長門・陸奥とは違った形で国民に愛された戦艦であった。
これは、軍縮条約により「練習戦艦」となって一線を退いており、スケジュールに余裕があったのと、戦艦という格の高さのため。
のちに比叡は現役復帰するのだが、手続きのミスにより、書類上は「練習戦艦」のまま戦没するという奇妙な形で生涯を終えている。


鬼・夜叉・地獄・羅刹

海軍の訓練は当然厳しかったわけだが、戦艦の訓練は特に厳しかった。
金剛型も例外ではなく、「鬼金剛・夜叉比叡・地獄榛名・羅刹霧島」と歌われ、新兵に対する理不尽なレベルのシゴキが横行していた模様。
それでも戦艦への勤務は名誉なことであったためか士気は高く、榛名等大破着底しても「もうこれ以上沈まない!!」と意気軒昂であった。
金剛型4隻が活躍したのは、艦の性能に限らず、乗員たちのたゆまぬ訓練があったことも忘れてはならないであろう。

超甲型巡洋艦(B-65型/七九五号艦型)

夜戦部隊における指揮統制及び水雷戦隊支援用として、第二次改装で高速戦艦に生まれ変わった金剛型戦艦の代艦。
アメリカのスターク・プランで6隻の建造が予定されたアラスカ級大型巡洋艦(50口径12インチ砲9門搭載)への対抗も兼ねていた。
外見は大和型戦艦とよく似ているが、高速性能が要求されたために機関出力は最大17万馬力と大和型(最大15万馬力)より高かった。
主な要目は、基準排水量31,400トン、最大速力33ノット、50口径31cm主砲3連装3基9門、65口径10cm高角砲連装8基16門、水上機3機艦載。
装甲防御は甲板こそ125mmと厚いが、舷側は傾斜190mmと控えめで、12インチ砲弾に対応した設計だった。魚雷発射管と副砲は搭載していない。
マル5計画では2隻、マル6計画では4隻の調達が検討されていたが、太平洋戦争開戦とミッドウェイ海戦敗北の影響で未起工に終わった。
金剛型後継艦の筈だが、本艦型就役後の昭和22年度戦時編制案でも金剛型はまだ現役で、同番号の艦隊に所属する可能性があった。

現代においての金剛

航空機が主役に躍り出た第二次大戦において戦艦としては破格の大活躍を見せた金剛型戦艦。海上自衛隊においてもその名は特別なもののようであり、大事に扱われている。
日本海軍の後裔を自負する海上自衛隊においては、初のイージス護衛艦にこんごうときりしまの名前が採用されており、北の将軍様一族がミサイルをぶっ放すことの無いよう、ぶっ放されても叩き落とせるよう睨みを効かせている。
こんごうときりしまに先立って、ひえいとはるなもヘリコプター搭載護衛艦として日本の海を守っていたが、はるなが2009年、ひえいが2011年に退役している。*11
なお、こんごうときりしまは元々はるな型の拡大発展形の艦名に付けられる予定だったが、当時の防衛庁長官が自分の選挙区内の山の名から艦名を取るようゴリ押ししたため、この時は廃案となっている。

ちなみに、金剛の名は初代が「日本初の新造巡洋コルベット艦」、二代目が「日本初の超ド級戦艦」、三代目が「日本初のイージス艦・MDシステム搭載艦」と、日本のエポックメイキング的艦艇に付けられ続けている名前である。
初代金剛・比叡はエルトゥールル号遭難事件で難を逃れたオスマントルコ将兵を故国に送り届けていたり、二代目の本型はオスマントルコ向けの戦艦レシャド5世(後にイギリスに接収されHMSエリンとなった)がベースの設計だったり妙にトルコと縁があったりする。

製造したヴィッカース社にとっても金剛は自信作だったようで、造船所の跡地*12にある博物館では、金剛の模型が展示されていたりする。
三笠も同社で製造されたのだが、なぜかこちらの展示は非常にあっさりした紹介のみで済まされている。世界史的に言えば三笠の方がはるかに重要なのだが…
まあ技術屋としては、実際の働きより性能の方を重視するということかもしれない。


フィクションにおける金剛

一時大流行した架空戦記モノでも大和型や超大和型、八八艦隊の建造されなかった戦艦に比べると扱いはイマイチで主役になることも少ないが、目立つ役回りを与えられれば活躍している。
例えば紺碧の艦隊での比叡は、旭日の艦隊が始まる前までは前世の教訓から強化された電探・コンピュータ技術に後世の三式弾こと三八弾を駆使して
鉄壁の対空砲火を実現し、高杉空母機動艦隊の守護神として活躍した後世日本海軍戦艦のエースと言える艦であった。
日本武尊は許さない。絶対にだ。

最近のムーブメントで言ったら艦隊これくしょん -艦これ-蒼き鋼のアルペジオでの活躍が有名か。

艦これでは現状ルート固定で有利な高速で火力も高め、必要資源量も比較的少ない、と扱い易く、
紅茶お化け・口調が九条カレンみたいともっぱら(中の人ネタ)のでバランスのとれた能力を持つ金剛、
姉コン気味の元気娘でやや耐久力に長じる比叡、正統派黒髪ロング美少女で対空性能の高い榛名、
頭脳派キャラっぽいのに史実のサウスダコタとの殴り合いからか元ヤンや893枠扱い、火力最凶の霧島とキャラも立っておりなかなかの人気キャラ。
詳しくは項目があるのでこちらまで。

アルペジオでは、世界を滅ぼさんとする霧の艦隊の幹部格コンゴウ、初期の強敵枠ハルナ・キリシマ、霧の生徒会長ヒエイとして登場し敵役を務める。
なお、2013年秋に放映されたアニメではヒエイの出番はなかった。当時の最新刊で出たばっかりだし、アニメ版はアルス・ノヴァと付いてるようにイオナのキャラからして違う世界線の話なので仕方がない。
アニメ版ではコンゴウがとんでもない姿通称デーススターになった。コンゴウ…ぼっちをこじらせて…
TVアニメでは出番のなかったヒエイだが、映画では2015年冬では新作部分の主役で、秋のオール新作映画では今のところ生徒会メンバーとポスターを飾るなど活躍が期待される。負けたらギャグ要員だぞ!がんばれヒエイ!
アニメ最終編となった2015年秋の映画・カデンツァではハルナ・キリシマが二人で一隻の金剛型戦艦として、さらに長姉コンゴウさんもキーパーソンとして大復活。
おかげでちょっとヒエイが割を喰った感がないことはないのは内緒だが、金剛型は大暴れであった。

宇宙戦艦ヤマト2199では旧作での冥王星海戦時の沖田艦に「金剛型宇宙戦艦キリシマ」と名づけられた。
設定では他にコンゴウ、ハルナ、ヨシノ、ミョウコウ、ヒエイ、チョウカイ、フソウの同型艦が存在するが、物語開始までにキリシマを残して戦没しているらしい。


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最終更新:2024年02月21日 23:18

*1 建造中に日本から技術者の見学まで要請したが、ヴィッカースは自社建造の三笠や香取が大活躍したことを誇りに思っていたらしく、その要請を受け入れた。

*2 特に砲塔レイアウトが秀逸だったらしく、当時建造中だったライオン級4番艦タイガーは金剛型のレイアウトを使用した。

*3 大和・武蔵が極秘で使えず、長門・陸奥は日本海軍の象徴であり出し惜しみせざるを得ない。そんな中で、改装したとはいえ古く、その割には足の速い金剛型は最悪使い潰してもさほど惜しくない、という判断から出番を多くもらえたのも理由であるとされる。

*4 一番先に改装された榛名は重油専用6・石炭混焼10

*5 金剛の公試時の達成速度

*6 むしろあの巨体で28kt出せて10000海里/16kt行ける大和型がおかしい

*7 工作艦として改装された朝日や空母として改装された神鷹が参戦しているので、広義でいうと唯一ではない。

*8 そもそも欧州への回航中に悪天候で放棄したりせざるを得なくなる可能性もある。イギリスでの観艦式に重巡足柄しか派遣できない日本の国力では確かにしんどい

*9 天城型は廃案の上建造中の天城・赤城が空母改装、十三号型巡洋戦艦は廃案、金剛代艦案は紆余曲折を経て大和型計画となる

*10 なお、榛名・霧島も1回ずつ御召艦になっている

*11 ひえいは「ゴジラvsビオランテ」で、浦賀でゴジラを迎え撃っているので、そちらで見ている人も少なくないと思われる。映像中ゴジラめがけて砲撃している護衛艦はひえいである。

*12 現在ヴィッカース社は吸収合併されて、名前が残っていない