ザ・シンプソンズ

登録日:2011/05/16 (月) 01:41:59
更新日:2024/02/15 Thu 21:56:48
所要時間:約 22 分で読めます




The
Simpsons


「ザ・シンプソンズ」は1989年から続くアメリカの人気長寿アニメである。
2020年時点でシーズン31が完結した。
ビギナー向けにわかりやすく言うと、毒を何十倍も濃くした「クレヨンしんちゃん」。
(更に猛毒なのはサウスパークだが。なおまた更に猛毒なのはファミリー・ガイ。)

アメリカにあるオリジナル地方都市スプリング・フィールドに住むシンプソン家とその周りで起こる騒動を、時に過激に、時にまったりと描く。
アメリカの政治や文化、宗教に対する風刺も多く盛り込まれているが、当時大統領だったブッシュ(父)から名指しで批判されるなど、視点はやや左寄りと言われている。(局は保守派のFOXだったが)

20世紀FOXの買収に伴い、シンプソンズもディズニー傘下に収まることに。
現在はディズニーの配信サービス・ディズニープラスで視聴可能になっている。

シンプソン家が海外旅行に出かけるエピソードでは、旅先で何らかの問題行動を起こしてしまうのがお約束で、それも現地の人達にとっては不謹慎極まりない内容であるため、舞台となった国では該当エピソードが欠番扱いとなっている。*1

シーズン1を除くすべてのシーズンで、ハロウィーンの時期を迎えた際に「ハロウィーン・スペシャル」という特別編が放映されている。
内容はホラーの短編3本立て。本編とはパラレルの扱いとされており、その分死亡描写やグロ描写も多い。

漫画版も多くの作家によって描かれており、「ザ・シンプソンズ」シリーズは勿論バート主役の「バート・シンプソン」シリーズ、
夏・冬休み特別編、果てはえげつないグロさの「ハロウィーン・スペシャル」シリーズなどが存在する。

時折超大物著名人が本人役として登場する。
元ビートルズのリンゴ・スター、メル・ギブソンなど。

ちなみに当のサウスパークとも共演したことがある。

■シンプソン家の面々及び親戚

「ドオッ!!!」
一家の主。
原子力発電所の安全管理官だが名ばかりの肩書きに近く、今の日本じゃとてもシャレにできないほどいい加減で適当な仕事をしている。
デブでハゲで意地汚く、ぐうたらで恐ろしく馬鹿。幼少期鼻に突っ込んだクレヨンが脳に刺さったためにIQが下がった。
しかし家族の事は真剣に愛している……はず、多分。
特に息子のバートとはよくつるんで問題をおこしており、気の合う親子と言える。
だが度を越したイタズラを受けたり舐めた口を利かれたときは「お前ってやつは、このっ!!」と首を絞めている。
また歌は上手くピアノも弾ける。耐久力も常人離れしている。
下着はブリーフ。好物はダフビールにドーナツ、マージお手製のポークチョップなど。
正式名称はホーマー・ジェイ・シンプソン。

  • マージ・シンプソン  CV:ジュリー・カブナー/一城みゆ希(劇場公開版:和田アキ子)
「ん〜っ」
キレると怖いが、髪型以外はとりあえずまともな良妻賢母。
友達はいないし、少しでも何かにハマるととことん依存する所もあるが。
シーズン14では巨乳になったり筋骨隆々になったりと肉体変化がおびただしい。
ホーマーの非常識がもとで喧嘩もするが、普段は熱々な夫婦である。
手間のかかる子ほど可愛いというのもありバートにはよく構っているが、下品なスラングを口にした時は必ず叱っている。
大人びたリサには割と放任しているが、彼女の年相応・不相応な悩みには親身になって対応している。
赤ん坊のマギーには溺愛中。
「PLAYBOY」誌の表紙とグラビアを飾った事もある。
正式名称はマージョリー・シンプソン。

  • バート・シンプソン  CV:ナンシー・カートライト/堀絢子(劇場公開版:田村淳)
「アイカランバ!」「パンツでもかぶってろ!」
イタズラとクールな事が大好きで、ダサい事が大嫌いな十歳。
オープニングで黒板に反省文を書くギャグは本作のお約束といえる。
作中屈指のトラブルメーカーで、何かにつけてこいつの悪戯や思い付きが大事件に発展することが多い。そのため作中では「悪魔の子」の異名で畏怖されることもある。
何かと器用でもあり、スケボーやヨーヨーでは達人級の技を見せる。他に外国語をあっさりと覚えてしまう特技もある。
異性への感情は年相応であり、リサの友人に無理矢理唇を奪われたことも。
父親の事は「親父」まれに「ホーマー」と呼び捨てにしたり、上述の様に首を絞められたりはするものの、何だかんだ尊敬はしている。
妹リサをブス呼ばわりするが、内心可愛いと評価しており一度だけ口外した。
時々臭い子扱いされるが、体臭持ちなのか風呂嫌いなのかははっきりしていない。
正式名称はバーソロミュー・ジョジョ・シンプソン。

  • リサ・シンプソン  CV:イヤードリー・スミス/神代知衣(劇場公開版:ベッキー)
「あたしと話したい人は部屋まで来て…」
環境や人権についての問題提起が大好きな八歳。
当然ボンクラな父や兄とはウマが合わないが、彼女なりに愛情はある模様。
よく天才児として扱われるが、それゆえに多感なのかヒステリーを起こすことも。
サックスが宝物で夢はポニーを飼うこと。シーズン7でベジタリアンに目覚め、シーズン13では仏教に鞍替えした。
上述の通り兄バートをよくバカ呼ばわりしている一方頼りにもしており、互いの緊急事態には助け合っている。
ガキ大将のネルソンとは交際経験があり、恋人としてキスしたことまである。
上三人と違って、明確な決め台詞は存在していない。上記の台詞は、登場キャラが決め台詞を次々言っていくネタで発したモノ。
正式名称はリサ・マリー・シンプソン。

  • マギー・シンプソン  CV:ジョディ・フォスター他/川田妙子
父ホーマーからはなかなか名前を覚えてもらえず、よく「赤ん坊」とか「これ」とか「あれ」とか呼ばれている。
おしゃぶりがトレードマークで、それをしゃぶるチュパ音で意思疎通を試みている。
一歳児なのでまともなセリフは滅多にないが、ごく稀に喋る機会がある場合には、エリザベス・テイラーやジョディ・フォスターなど超大物女優が担当する事がある。
正式名称はマーガレット・エヴリン・シンプソン。

  • サンタズ・リトル・ヘルパー  CV:フランク・ウェルカー、ダン・カステラネタ
第一話でシンプソン家入りしたグレイハウンド犬。
家族の大事なものを噛み千切っては「馬鹿犬」となじられることも多いが、何だかんだ愛されている。

  • スノーボール二世  CV:フランク・ウェルカー、ダン・カステラネタ
黒猫。一世は白猫だったが車に撥ねられた。
ヘルパーはエピソードの主役を張ったこともあるが、こちらは影が薄い。

  • エイブラハム・シンプソン  CV:ダン・カステラネタ/滝口順平
ホーマーの父。認知症を患い、現在は老人ホームにで生活している。昔はかなりの堅物だった。
よく戦時中の思い出を語り出すものの、やかましい上に大抵はホラのため家族からは疎まれることが多い。
ただしバートとはシーズン7の宝探し以降、仲が良い描写が増えた。

  • モナ・シンプソン  CV:グレン・クローズ/吉田理保子
ホーマーの母。25年前に死亡したと思われていたがシーズン7で再会を果たす。
ヒッピーの血に目覚め、バーンズの細菌兵器を破壊した罪で指名手配されている。
息子のホーマーには変わらず深い愛を抱いている。一方で夫エイブとは今一かみ合わない。

  • セルマ・ブービエ  CV:ジュリー・カブナー/一城みゆ希
マージの姉でパティとは双子。ヘビースモーカーですね毛が濃い。
男に飢えており作中で何度か交際・結婚したことがあるがいずれも破局。
ペットとしてイグアナを飼っている。

  • パティ・ブービエ  CV:ジュリー・カブナー/鈴木れい子
マージの姉でセルマとは双子。セルマ同様ヘビースモーカーですね毛が濃い。
こちらはレズビアンである。

  • ハーブ・パウエル  CV:ダニー・デヴィート/青野武
ホーマーの生き別れの兄。
自動車会社の社長及び大富豪だったが、ホーマーのせいで倒産し没落。
だが翌シーズンでシンプソン家の助力もあり返り咲いた。

■隣人のフランダース家

  • ネッド・フランダース  CV:ハリー・シェアラー/稲葉実(劇場公開版:多田野曜平
「フランダースでーす!」
善良で敬虔なクリスチャンだが、そのウザさからホーマーに徹底的に嫌われているお隣さん。
ホーマーからは家財を頻繁に借りパクされており、貧乏くじを引かされることが多い。
一見中年に見えるが年齢は60歳。筋骨隆々な巨根。語尾に駄洒落をつけるクセがある。
普段は気さくな人柄で作中屈指の温和人物。
しかしハリケーンで自分の家屋だけが全壊、しかもホーマーらに建て直された家がすぐに倒壊してしまうひどい出来だったことにプッツンキレたことがあり
この時は周囲の人物に怒り散らした挙げ句ホーマーに「あんたはこの世で一番最低で最悪の生き物だ」と吐き捨てるほどの豹変を見せた。

  • モード・フランダース  CV:マギー・ロズウェル/紗ゆり
美人で良妻賢母。ネッドと二人の息子を良く支えている。家族に隠れてアイスをドカ食いしてたりするけれども。
だがシーズン11で事故死してしまった。その後のエピソードでは生前の姿を振り返るという名目で登場したり、幽霊になって登場したこともある。

■スプリングフィールド小学校児童

  • ミルハウス・ヴァン・ホーテン  CV:パメラ・ヘイデン/飛田展男(劇場公開版:杉本ゆう)
バートにとっての親友。リサに片思いでしばしばアプローチをかけているものの、相手にされていない。
しかし調子に乗りやすい性格で、余計なことをしでかして仲間たちを災難に巻き込むことが多々ある。
ひどい時は保身の為にバートやリサさえ裏切る。このため一部シンプソンズファンからは評判が悪い。

  • ネルソン・マンツ  CV:ナンシー・カートライト/安西正弘→桜井敏治
「ハ~↑ハ~↓」
やたら暴力的で、盗みや破壊も大好きなガキ大将。
恥をかいている人を指さし上記のイントネーションで嘲笑う趣味があり、このためだけに現れることもしばしば。
バート・ミルハウスとはつるむこともあればいじめることもある関係。バートとの利害が一致したときは高い連携を見せる。
一方でリサのボーイフレンドとなったこともあり、破局した後も気を遣う描写が見られる。
母はストリッパーで父は蒸発中。貧困設定が強調されることが多い。
そのためマージが逮捕された時のバートや、両親が離婚した際のミルハウスなどには、自らの境遇を重ね同情を見せた。

  • ラルフ・ウィガム  CV:ナンシー・カートライト/真柴摩利
リサのクラスメート。
いわゆる知的障害者でいじめられっこ。
リサが同情してバレンタインカードを渡すエピソードでは、かなりの萌えキャラっぷりを発揮した。良くも悪くも子供らしく、シンプソンズファンからの人気は高い。

  • シェリー&テリー  CV:ルシー・テイラー/安藤ありさ
バートのクラスメイトで、面長で豚っ鼻の双子。どちらも服も髪も紫に統一されている。
初期はからかう目的でバートの両頬にキスしたりしていた。基本的に性格の悪いシーンが多い。

  • マーティン・プリンス  CV:ルシー・テイラー/安達忍
バートのクラスの天才児。
最初期はバートのライバル的立ち位置だったが、よくネルソンに殴られる立ち位置に変わっていった。

  • データベース  CV:ナンシー・カートライト/安西正弘・島田敏
マーティンのナード仲間。データベースというのはコードネームで本名は不明。
ゲストのスタン・リーバットモービルのおもちゃを壊された。

  • ジンボ・ジョーンズ  CV:パメラ・ヘイデン/飛田展男
  • ドルフ・スタービーム  CV:トレス・マクニール/中村大樹
  • カーニー・ジージヴィチ  CV:ナンシー・カートライト/安西正弘→桜井敏治
ネルソンとつるんでいる不良トリオ。
ニット帽を被って禿げた頭を隠しているのがジンボ、片目が髪で隠れているのがドルフ、スキンヘッドがカーニー。
この内カーニーはとっくに成人済みであるどころか、息子も同じ小学校に通っている。

  • ジェイニー・パウエル  CV:パメラ・ヘイデン/紗ゆり
リサのクラスメイトの黒人少女。リサとの仲の良さは回によってまちまち。
リサ曰く「男の子の事しか興味ない」。

  • ベッキー・ショータ―  CV:パメラ・ヘイデン/安達忍
リサのクラスメイトの一つ結び。歯並び矯正器具を付けている。
バートに強烈なキスをお見舞いした張本人。

バートのクラスメイトの黒人少年。
初期はバート・ミルハウスとつるむ友人だったが、個性の強いキャラ達に押されモブ化。

  • ジェシカ・ラブジョイ  CV:メリル・ストリープ/富沢美智恵
教会の娘。
言い寄ってきたバートをたぶらかし、教会の寄付金にも手を出す稀代の悪女。

■スプリングフィールド小学校教師

  • シーモア・スキナー校長  CV:ハリー・シェアラー/青森伸
バートの宿敵。マザコン。四十過ぎまで童貞だった。
実はシーモア・スキナー本人ではなく、正体はシーモア在軍中の部下「アーミン・タムザリアン」であった。……というエピソードがあったが、賛否両論だったためこの設定は半ば黒歴史と化している。

  • エドナ・クラバーペル  CV:マーシャ・ウォレス/巴菁子
「ハッ!」
バートのクラスの担任。サボり魔かつトラブルメーカーのバートには頭を悩ませている。
よく男漁りをしていて、作中の濡れ場は多い方。
シーモアと長年交際してたものの破局。その後モード亡き後のネッドと再婚する。
だがマーシャ・ウォレス氏が亡くなられたため、エドナも作中で故人扱いとなった。

  • エリザベス・フーバー  CV:マギー・ロズウェル/さとうあい
リサのクラスの担任。死んだ目でいることが多い。 

  • デューイ・ラルゴ  CV:ハリー・シェアラー/辻村真人・長島雄一
音楽担当の教師。ゲイである。
オープニングではほぼ毎回登場しているものの、本編での出番はごく僅か。

  • オットー・マン  CV:ハリー・シェアラー/安西正弘→桜井敏治
小学校送迎バスの運転手。
ヘヴィメタルに命を捧げている他、違法薬物を常用している。
それ以外は気さくな兄ちゃんであり、バートが尊敬している数少ない大人。

  • グラウンド・キーパー・ウィリー  CV:ダン・カステラネタ/目黒光祐
小学校の用務員。スコットランド系の移民であり訛りが強い。
民族衣装のキルト(スカートでノーパン)を身にまとうことが多く、中を見てしまった者がたまげるシーンが度々ある。

  • チェルマーズ教育長  CV:ハンク・アザリア/朝戸鉄也
「スキナァー↑!」
教育関係の偉い人。
スプリングフィールド小を視察→大体バートのせいで暴動が起き巻き込まれる→上記のイントネーションでスキナー校長を一喝、が定番の流れ。

■スプリングフィールド原子力発電所関係者

  • チャールズ・モンゴメリー・バーンズ社長  CV:クリストファー・コリンズ→ハリー・シェアラー/北村弘一→小形満(劇場公開版:伊井篤史)
「すばらしい!」「エクセレント!」
スプリング・フィールドを実質的に牛耳っている、原子力発電所社長。
清々しささえ感じる極悪人。
一見死にかけだが、体中の病魔が均衡を保っており、何故か健康体。
100歳を超える年齢ながら、遠くに住む母親が今なお健在で、時々母親から電話がかかってくるという。
社員のホーマーのことだけはよく忘却しており、「あの男は何者だ?」とスミサーズに尋ねるのがお約束となっている。

  • ウェイロン・スミサーズ  CV:ハリー・シェアラー/目黒光祐
バーンズの片腕。ゲイでバーンズを密かに慕っている。
女児向けの玩具「マリブ・ステイシー人形」の熱烈なコレクターでもある。初期の設定では明らかに肌が黒く描かれていた(黒人)。

  • レニー・レオナード  CV:ハリー・シェアラー/朝戸鉄也
ホーマーの同僚の黄色い方。何かにつけて目を負傷している。

  • カール・カーソン  CV:ハンク・アザリア/辻親八
ホーマーの同僚の黒い方。レニーとつるむシーンが多い。

  • ラリー・バーンズ  CV:ロドニー・デンジャーフィールド/塩屋浩三
シーズン8で登場したバーンズの隠し子。父親とは真反対の性格でホーマーとウマが合った。

■スプリングフィールド警察署関係者

  • クランシー・ウィガム署長  CV:ハンク・アザリア/島香裕→中村大樹
スプリング・フィールドの警察署署長。上述のラルフの父親であり、息子には甘々に接している。
基本的には市民の味方だが、割と不真面目で何かにつけて依頼を却下しようとする他不注意が発端で捜査ミスすることも多い。
ホーマーに負けず劣らずの肥満体で大喰らい。

  • サラ・ウィガム  CV:パメラ・ヘイデン/大塚みずえ
クランシー同様の体型をした妻。夫に比べれば常識的な性格。息子のラルフ曰く「お尻が大きい」らしい。

  • ルー  CV:ハンク・アザリア/伊藤栄次
  • エディ  CV:ハリー・シェアラー/北村弘一→目黒光祐
ウィガムの部下の警官コンビ。
ルーは黒人警官で、ウィガムのツッコミ役に回ることが多い。
エディは出っ歯の警官で口数が少ない。

■スプリングフィールド住人

  • モー・シズラック  CV:ハンク・アザリア/稲葉実
ホーマー達貧乏な労働者の吹き溜まりとなっているバー「モー・タバーン」のマスター。
陰険でネガティブな性格。作中で不細工扱いされることが多い。
裏ではパンダやクジラの密輸、闇医者の経営などに手を染めている。
マージに気があるようで時々アプローチをかける他、シーズン14でマギーとは心の友となった。

  • バーニー・ガンベル  CV:ダン・カステラネタ/広瀬正志・石丸博也
常にゲップばかりしているホーマーの飲み友達。
モーの店に入り浸っている重度のアル中。
非常に稀だが、酒が完全に抜けきると180度切り替わり、真人間になる。
母親が軍医、叔父がボウリング場の支配人としてそれぞれ登場している。
アル中になる前は弁護士を目指していた事があり、天性の映画監督の才能もある。

  • ティモシー・ラブジョイ  CV:ハリー・シェアラー/目黒光祐
キリスト教会の牧師。趣味は鉄道模型。
赴任当初は熱心な牧師だったが、ネッドからの頻繁な相談責めに辟易し、情熱を失いかけている。
ひどいときにはプライベートの時間さえネッドに邪魔をされ、鉄道模型の一部が壊れたり、食べようとしていたアイスクリームが溶けるなどの被害を受ける。
このためネッドに対しての恨みは強く「馬鹿フランダース」「クソフランダース」と悪態をつく他、愛犬にフランダース家の庭でフンをするよう仕向けたこともある。

  • ヘレン・ラブジョイ  CV:マギー・ロズウェル/さとうあい
ラブジョイ牧師の妻。
噂話が大好きないじわるおばさん。だが夫との仲は良好。

  • アプー・ナハサピーマペティロン  CV:ハンク・アザリア/広瀬正志
クイックEマートというコンビニを経営しているインド系。
しょっちゅう強盗に入られている為、店を人に任せられず、1日20時間働いている。 
その一方でぼったくりや期限偽装など、清く正しいとは言い難い行為を頻繁に行っている。

  • マンジューラ・ナハサピーマペティロン  CV:ジャン・フックス/真柴摩利
アプーの妻。彼との間に八つ子を設けた。

  • アグネス・スキナー  CV:トレス・マクニール/鈴木れい子
「お黙り!!」
シーモアの母親。気の強い老婆であり常に息子を尻に敷いている。

  • ジョナサン・フリンク教授  CV:ハンク・アザリア/飛田展男
天才発明家でありIQも高い。他人(や視聴者)への説明・解説役に回ることもある。妻子持ち。
設定上便利なのか漫画版では登場頻度が高い。

  • コミック・ブック・ガイ  CV:ハンク・アザリア/青森伸
その名の通り漫画屋の店主。
肥満体で性格と口が悪い。しかしサブカル関係は博識で、観察眼も確かなものである。
スプリングフィールド内ではIQが高い方だと判明している。

  • クレタス・スパックラー  CV:ハンク・アザリア/朝戸鉄也
  • ブランディーン・スパックラー  CV:トレス・マクニール/安達忍
掘っ立て小屋で何十人もの子と暮らしている夫婦そして兄妹
クレタスは劇場版でまさかの見せ場がある。

  • ディスコ・ステュー  CV:ハンク・アザリア/辻親八
70年代のディスコダンサーの格好をした男。一人称は「ディスコ・ステュー」。
セルマと交際経験があり、未だ未練を引きずっている。

  • ジョー・クインビー  CV:ダン・カステラネタ/辻親八
スプリングフィールドの市長。金のためなら何でもする守銭奴。不倫の常習犯。

  • モグラ男  CV:ダン・カステラネタ/朝戸鉄也
正式名称は「ハンス・モールマン」。不運な目に遭うことが多く、死ぬこともある。
レンズの厚い眼鏡をかけても周囲が見えないほど視力が低い。
干からびた見た目からは想像できないが、30代。本人曰く酒のせいでこうなったとのこと。
だがエイブ達と行動し老人として扱われるシーンも多い。

■医療関係者

  • ドクター・ヒバート  CV:ハリー・シェアラー/青森伸
シンプソン家のかかりつけ医。正式名称はジュリアス・ヒバート。
笑ってはいけない場面で笑ってしまう癖がある。
妻は酒豪。

  • ドクター・リビエラ  CV:ハンク・アザリア/飛田展男・広瀬厚志
「ハーイ、エブリバデー!!」
正式名称はニック・リビエラ。
無免許の典型的ヤブ医者。患者からの苦情が100件に達している上、血を見る事さえ恐れる始末。
医者繋がりでヒバートと組むこともある。

  • マーヴィン・モンロー  CV:ハリー・シェアラー/富田耕生
髭面の精神科医。最初期によく登場していた。

■メディア関係者

  • クラスティー  CV:ダン・カステラネタ/島田敏
「ヘイヘーイ!」
人気コメディアンのピエロで子供たちのスター的存在。ユダヤ人。
初期は人格に問題は見られなかったが、シーズンが進むにつれて強欲で成金、ポルノ好きなどの属性が追加されていった。
そのためネッドからは上記のハリケーン事件の際「ゲスクズゴミの三拍子ピエロ」と評された。
バートとリサには度々助けられている(クラスティ絶体絶命!など)が、次の話では大体恩義を忘れてしまっている。

  • ケント・ブロックマン  CV:ハリー・シェアラー/糸博
スプリングフィールドで知らない者はいないであろう名物キャスター。
かなりの豪邸を所持している。

  • ダフマン  CV:ハンク・アザリア/青森伸・石丸博也
ダフビールのキャンペーンボーイを務める、筋肉ムキムキな男。
一人称は「ダフマン」。

■犯罪者

  • サイドショー・ボブ  CV:ケルシー・グラマー/村山明
かつてはクラスティーのアシスタントを務めていた男。髪形は作中で「もろこし頭」「ちぢれタワシ」などと例えられている。
クラスティーに濡れ衣を着せ冠番組の乗っ取りを図ったが、バートに見破られた。
以降バートを目の敵とし、あの手この手で殺人を試みている。
しかし一時は改心し逆にバートに付きまとわれたり、
バートを殺害する絶好のタイミングを「お前の顔になじみ過ぎた」とふいにしたりと一筋縄ではない関係となりつつある。
文学や芸術に博識で、歌唱力が高いといった長所もある。
イタリアに移り住んだ際に妻子が出来ている。
ユニバーサル・スタジオのアトラクションでもヴィランとしてシンプソン家に立ち塞がった。

  • ファット・トニー  CV:ジョー・マンテーニャ/津田英三
スプリングフィールドに根付くマフィアの首領。
大小関わらず様々な悪事を行っており、しばしば川に死体を遺棄している。

  • スネーク  CV:ハンク・アザリア/安西正弘→桜井敏治
リーゼントの悪党。よくアプーの店に強盗に入っている。

  • ハーマン  CV:ハリー・シェアラー/千葉繫→辻親八
武器屋を営む片腕の男で、エイブとは旧知の間柄。
数々の犯罪を企む危険な男であり、ウィガムとスネークを1対2ながら圧倒したこともある。
最初期の吹替では千葉氏のシリアスボイスがあてられている。

  • セシル・ターウィガー  CV:デヴィッド・ハイド・ピアーズ/堀内賢雄
サイドショー・ボブの弟。水力エンジニア。
かつてクラスティーのパ―トナーを夢見てオーディションに参加までしたが、自分ではなく付き添いのボブが選ばれてしまったことを根に持っていた。
横領を企て兄に罪を被せようとしたが、ボブとバート・リサに看破。ウィガムのせいで再び逮捕されたボブと兄弟共々牢獄入りをする羽目に。

■作中作のキャラクター

  • イッチー  CV:ダン・カステラネタ/紗ゆり
作中アニメ「イッチー&スクラッチー」に登場する青いネズミ。
元ネタは「トムとジェリー」のジェリー。

  • スクラッチー  CV:ハリー・シェアラー/飛田展男
作中アニメ「イッチー&スクラッチー」に登場する黒い猫。
大抵はイッチーによってスプラッタな目に遭わされている。
元ネタは「トムとジェリー」のトム。一度だけスクラッチーがイッチーに勝った放送回があるが、バートたちは見逃してしまった。

  • プーチー  CV:ダン・カステラネタ/大平透
「イッチー&スクラッチー」のマンネリを打破するために生み出された、ファンキーな犬。
が、視聴者からのウケは最悪で、永久追放されてしまった。
その後ハロウィーンスペシャルで再登場したが、車に跳ねられて出番を終えた。

  • 爆発オヤジ  CV:ダン・カステラネタ/大平透
バートがホーマーをもとにして作った漫画のキャラクター。外見も中身もホーマーそのもの。
FLASHアニメ化され人気を博した。


■2007年に初の映画化がなされたが、日本で公開された吹替版は安易な客寄せを狙ってかTVシリーズでメインキャストを担当していた大平透氏らプロの声優を外し、所ジョージ、和田アキ子、田村淳、ベッキーらいわゆるお茶の間芸能人らを起用。
ファンの抗議が巻き起こる大問題となった。
マージ役の一城みゆ希はブログで複雑な胸中を明かし、シリーズへのゲスト出演経験を持つ山寺宏一も遠回しに苦言を呈した上、
メインキャラクター以外の声優まで何故か一部が変更される事態に発展。
結果、ソフト化の際は、劇場公開版とTVシリーズのオリジナル・キャストが担当する二種類の吹替が収録される事になった。
最初からそっちでやれよ、って話である。

念の為に断っておくと、所さんは『トイ・ストーリーシリーズ』のバズ役、アッコは『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』のクッパ役、淳は『アイシールド21』のヒル魔役で高い評価を得、ベッキーは『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』に3続けて出演しており、全くの素人という訳ではない。

この騒動との関連性は不明だが、2008年に日本初放送されたシーズン15以降は吹き替え版が制作されていない。
更に2010年代に入ると20世紀フォックスのアニメ映画の殆どが日本で劇場未公開となってしまう。FOXアニメを代表する『アイス・エイジ』シリーズや、
一時期FOXと配給契約を結んでいたドリームワークス制作作品も例外ではなく、特に後者は日本でも人気があるシリーズの続編の多くが劇場未公開となる事態になった。
吹き替え版制作再開を望む声は現在も多い一方、2016年にはホーマー役の大平透が死去。
大平氏は声優変更問題に声を上げてくれたファンへの感謝を込めたイベントを主催していた事もあり、本作のファンからもその死を惜しまれた。

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最終更新:2024年02月15日 21:56

*1 日本ではシーズン10の第23話「thirty minutes over tokyo」などが該当。