FINAL FANTASY TACTICS

登録日:2011/05/14 Sat 20:48:46
更新日:2024/03/09 Sat 22:10:11
所要時間:約 8 分で読めます




◆概要

スクウェア発売のPS用ゲームソフト。FFシリーズの外伝作品であるシミュレーションRPG。
ゲームアーカイブスでも配信中。またPSPでリメイク移植された『FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争』もある。

シナリオはディレクターの松野泰己が担当。
身分や貧富の差、権力闘争の内戦に謀略とそれを利用する黒幕といったようにかなりドロドロで血生臭く、雰囲気はタクティクスオウガっぽい。

キャラの育成とカスタマイズはのジョブチェンジ、戦闘はマップ制のSRPGにしたのCTB(こっちのが先だが)といった感じのイメージ。
話術士や算術士といった変わり種のジョブがあったり、モンスターを仲間にすることもできる。
モンスターを養殖して密猟? ソンナヒドイコトデキルハズナイジャナイデスカ

また従来なFFと違いシビアな所もあり、例えば、戦闘不能になってしまった際、従来のFFならほっといても永久離脱はないが、戦闘不能のユニットに数字が出て。これが0になる(3ターン以上経過する)と、ゲストユニットを除き、クリスタル化もしくは宝箱化という現象が起きてしまい、こうなってしまうと『完全に死亡。』という扱いになり、そのキャラを次回以降の戦闘で使うことは二度と出来なくなり、パーティからの脱退を余儀なくされる。主人公のラムザがこの状態になると『GAMEOVER』になる。ちなみに、クリスタルは獲ればHP&MP全回復、もしくはクリスタル化したユニットである場合、そのキャラが取得していて自分が覚えていないアビリティの一部を継承する事が可能。これが俗に言う『カニバリズム』の実態である。宝箱化するとそのキャラが装備していたアイテムのいずれかを入手することが可能。クリスタル化したユニットがモンスターなら、アビリティを覚えることは出来ないが。この相手をクリスタル化or宝箱化に追い込むと相手を完全に殺害したという扱いになり、PSP版限定のとあるジョブのチェンジ条件の一つになってくる。


タクティクスオウガから継承された重くリアリティのあるストーリー展開は健在で、シナリオ、特にセリフ回しの評価は概ね高い。
音楽も世界観に合うものばかりで良質。曲名も作曲者コメントもカオス極まりないが
育成もジョブチェンジを使っているだけあり自由度が高く(いくつかのバランスブレイカーを使わなければ)、ゲームバランスも悪く無い。
ただし、ドーターのスラム街、ゴルゴラルダ処刑場、リオファネス城三連戦など難所も多く、FFシリーズの中では難易度は高い部類に入る。
今なお根強い人気を誇る名作であり、シアトリズムやディシディアなどお祭りゲーにも登場している。

また、後に発売されたベイグラントストーリー、FINAL FANTASY ⅩⅡを含む異世界イヴァリースを舞台にしたイヴァリース・アライアンスシリーズの記念すべき第一作。

◆あらすじ

かつてイヴァリースで起きた後継者争いの内乱「獅子戦争」と、それを終結させた若き英雄ディリータの物語。

イヴァリースで暮らす者なら誰もが知る英雄譚だが、後年になって歴史学者アラズラムが発見した「デュライ白書」によると、真の英雄は他にいるという。
表の歴史には記録も残っていない名も無き若者。しかし教会によれば、その若者こそが神を冒涜し秩序を乱した元凶なのだという。

果たして“真実”はどちらなのか、真実を探求する旅が今はじまる…


【◆味方サイドの個別項目があるキャラ】

ラムザ・ベオルブ

主人公。代々優秀な騎士を輩出してきた名門貴族ベオルブ家の三男。
北天騎士団の士官候補生だったが、「圧政に反旗を翻した民兵たちの言葉」「尊敬していた兄達が見せた黒い一面」から、自らの生き方を見失ってしまう。
ベオルブの名を継ぐ者として“正義”を模索しつつ、弱者を犠牲にする陰謀を食い止めるべく奔走する。彼と各ボス(+α)が繰り広げる熱い議論戦闘はこの作品の醍醐味。
ちなみに素顔は割とお茶目な性格で、冗談で仲間を殺しかけた事がある。
固有ジョブは見習い戦士。汎用の見習い戦士とは若干性能が異なり、終盤では騎士剣や重装備が出来たり、アルテマをラーニングできたりする。
ただ、他の固有ユニットほど強力なアビリティに恵まれないため、別のジョブで戦うプレイヤーも多い。
師匠の背中を追って暗黒騎士になるのも良し、Faithを最大値の97まで上げ切っても離脱しないのを利用して高火力の魔道士となるも良し、忍者+格闘で二刀流ステゴロで撲殺しつつ遠くの敵にはジャンプするも良し、Braveをギリギリまで下げてディープダンジョンでのレアアイテム発掘要員にするのも良しである。詳細は彼の個別項目を参照。

ムスタディオ・ブナンザ

機工都市ゴーグの機工士。聖石タウロスを巡って捕らわれた父を助ける為ラムザの仲間になる。
サブイベントの多さから「ラムザの真の親友」と評される事も多い。そのラムザに殺されかけた事があるけど。
固有ジョブは機工士。銃+ドンアク、ドンムブが便利。
詳細は彼の個別項目を参照。

アグリアス・オークス

オヴェリアの護衛の女騎士。限りなくヒロインに近いお姉様。
このゲーム、1、2位争う人気キャラ。
セイバーのパクリとか言った奴屋上。
詳細は彼女の個別項目を参照。


シドルファス・オルランドゥ

“雷神シド”の二つ名を持つ今作のシド。オーランの養父。南天騎士団の団長だったが、嵌められてなんやかんやでラムザの仲間になる。
固有ジョブは剣聖。補正率と初期装備のエクスカリバーの強さに加え、聖剣技、剛剣、暗黒剣の全てを使えるバケモノ。
「シリーズ最強のシド」の名を欲しいのままにするチートキャラの代表格である。
詳細は彼の個別項目を参照。

労働八号

シリーズお馴染みの(?)鉄巨人。魔法を無効化する。
なぜかラムザを強烈にキャラ崩壊させる。「ムスタディオをやっつけろ☆」
ちなみに七号改も登場するが、こっちもこっちでとんでもないイカレロボットである。
このキャラはサブイベントで仲間になる。
詳細は彼?彼女?の個別項目を参照。

クラウド・ストライフ

VIIからのゲストのチョコボ頭。彼も労働八号と同じくサブイベントで仲間にすることが出来る。
一般兵だけど固有ジョブはソルジャー。女性専用のリボン装備可。
終盤参戦でレベル1、アビリティもクセがある等と相当に自重しているが、リミットの使い方を理解し、極めれば強力。
リメイクでは参戦が早くなったお蔭でセフィロ…じゃなかった、エルムドアとも対面できる(が、イベントはない)。
ちなみに発言を見る限り、FFVIIで言うところのライフストリームに飲みこまれた辺りの時系列から来ている。
本編では絶賛精神崩壊中のためか、またところどころ記憶を失っている。
そんな中でもエアリスの事は覚えている辺り、彼女の死はクラウドにとって相当のトラウマになっている事がうかがえる。
詳細は彼の個別項目を参照。


【◆その他の味方になるキャラクター】


○ルッソ・クレメンズ

獅子戦争で登場するTA2からのゲスト。ちなみにTA2はこの時まだ未発売。
固有ジョブはモブハンター。見習い戦士+密猟。アルテマもラーニング可。
ラムザが見習い戦士最終形態になっていない内から参戦すると考えると凶悪な気もしなくはないが、
元が見習い戦士なのと、バルフレアが酷過ぎてあまり気にされない。

○ラファ・ガルテナーハ

バリンテン大公配下の暗殺者。大公を裏切りラムザに助けを求める。
初登場時のとある発言はプレイヤーの波紋を呼んだ。バリンテンちょっと表出ろや。
固有ジョブは天道士。正直使いづらい性能だが、リメイクでは強化され少し使いやすくなった。ぶっちゃけ空気。

○マラーク・ガルテナーハ

ラファの兄の暗殺者。大公の忠実な部下だったが真実を知りラファと和解、ラムザの仲間になる。
固有ジョブは天冥士。ラファと似てるが裏真言は威力計算が特殊で更に使いづらい。くうk(ry

○バルフレア

同じく獅子戦争限定のゲストキャラクター。オイヨイヨを差し置きXIIからのゲスト出演。
ちなみに実家の家名「ブナンザ」はムスタディオと同じである。
固有ジョブは空賊。やたらと強力で、機工士のほぼ上位互換なためムスタディオ涙目。クラウドはあれだけ自重してるってのに…

○メリアドール・ティンジェル

教会の神殿騎士で、新生ゾディアックブレイブの一員。
弟イズルードの仇と勘違いしラムザを付け狙い、当初は敵だったが、弟の死の真相と父ヴォルマルフの正体を知りラムザに協力する光堕ち。
固有ジョブはディバインナイト。オリジナル版では、剛剣がモンスターに通用しないなど、微妙な性能でおまけに先にシドが仲間になっているという不遇キャラだったが、リメイクで色々と修正を受け地位向上。
余談だが、アグリアスとは狙ったかのように星座の相性が最悪である。(この作品、そんなキャラは多いが)

○ベイオウーフ・カドモス

モンスター専門のハンター。ホーリードラゴンを追い、ラムザらと協力関係になる。
固有ジョブはテンプルナイト。無詠唱で状態異常をばらまく魔法剣と素の腕力で暴れ回る。
彼もサブイベントで仲間にすることが出来るキャラの一人。

○レーゼ・デューラー

ベイオウーフが追いかているホーリードラゴン。だが、呪いが解けた真の姿は金髪美女。
固有ジョブはドラグナー。少々特殊だが竜の名に恥じない成長率を誇り、シドの影に隠れがちだが地味にバランスブレイカー。彼女もサブイベントで仲間にすることが出来るキャラの一人



【◆個別項目がある敵キャラクター】


アルガス・サダルファス

没落貴族出身で、エルムドア侯爵配下の見習い騎士。
当初は主人公・ラムザと行動を共にするが、思想の違いで決別し、やがて敵として立ちふさがる。
良くも悪くもこの世界における普通の貴族を象徴する存在。「家畜に神はいないッ!!」で有名。
詳細は彼の個別項目を参照。

ガフ・ガフガリオン

家を出たラムザが所属した傭兵団のリーダー。悪役、それもただの中ボスだが、松野節全開のセリフは印象深い。
実はダイスダーグの部下で、家から出奔したラムザを監視、保護していたようなもので、ニ章前半までラムザの師と言える人物。二章前半から袂を分かち、二章後半に敵として立ちふさがる。。最初の戦闘で全裸アイテム士はお約束。
固有ジョブはダークナイト。専用アビリティの暗黒剣がやたら強力。クリスタルで継承しようとした人は手を挙げなさい。
詳細は彼の個別項目を参照。

ウィーグラフ・フォルズ

反貴族主義を掲げる骸旅団の団長。
骸旅団壊滅後は理想より力を求めて教会直属の神殿騎士として暗躍し、ラムザとは何度も対決することになる中盤までのライバルキャラ。
固有ジョブはホワイトナイト。強力な聖剣技を使いこなし、幾多のプレイヤーを打ち砕き、作中最強の敵キャラと言っても過言ではない。特にリオファネス城での一騎打ちは皆のトラウマ。
詳細は彼の個別項目を参照。

ザルモゥ・ルスナーダ

グレバトス教会の異端審問官を務める男性で頭の固い爺さん。シナリオ上で2回戦うことになるがジョブ自体が『白魔導士』の上位種といえるジョブなので、剣技を使うガフガリオン&ウィーグラフや仕手を使う↓のアサシンコンビと比べるとぶっちゃけ弱い。
詳細は彼の個別項目を参照。

セリア&レディ

エルムドア侯爵に仕える謎の美女二人組。固有ジョブは『アサシン』。本作の敵人間ユニットの中でも、ウィーグラフとは別のベクトルで手強いキャラ。その正体は……?
詳細は彼女の個別項目を参照。

ルカヴィ

主要敵キャラが追い詰められた時に変身する化け物じみた悪魔。いわゆるこのゲームの『大ボス』的存在。詳細は個別項目を参照。

【◆その他の人物】


○ディリータ・ハイラル

もう一人の主人公。あらすじで述べた通り、後のイヴァリース国王。
ラムザの親友でベオルブ家の使用人。平民だが、ラムザの父バルバネスの計らいでラムザと同じ士官学校に通う。
妹ティータの死をきっかけにラムザと袂を分かち、己の野心のため暗躍する。
固有ジョブは見習い戦士→ホーリーナイト。2章に入って劇的に強くなった彼の活躍に驚いたプレイヤーは少なくないだろう。

○アルマ・ベオルブ

ラムザの妹。快活で心優しい普通の少女だったが、人質になったことをきっかけに物語の中心になっていく。
固有ジョブはクレリック。戦闘に参加する機会はごく僅かだが、サポートアビリティが非常に強力。

○オヴェリア・アトカーシャ

先王と側室の娘で現王の養子のイヴァリース王女。ゴルターナ公に祭り上げられ権力争いの道具となってしまった身の上を嘆きつつも、自らを助けてくれたディリータに信頼を寄せていくが…

○ダイスダーグ・ベオルブ

現ベオルブ家当主。ラムザの兄で、ベオルブ三兄弟の長兄。
五十年戦争後で混乱するイヴァリースの中で、謀略を張り巡らせ貴族、ひいてはベオルブ家の立身を企てている。
表向きは厳格ながらも末弟のラムザやその友であるディリータにも親しく接する好人物を装っている。
謀略の多い人物だが実戦が苦手なわけではなく、剣も魔法も凄まじい腕前だったりする。

○ザルバッグ・ベオルブ

北天騎士団団長。ラムザの兄。ベオルブ三兄弟の次兄。
長兄ダイスダーグがベオルブの貴族としての地位の象徴なら、こちらは武の象徴。
騎士らしく高潔で敬虔な性格で、兄弟からの信頼も厚い。

○オーラン・デュライ

南天騎士団所属の占星術士。教会の不正を追う中ラムザと出会う。後に「デュライ白書」の著者になる人。
敵全体を無力化するチート技を持つ。が、スポット参戦のみ。

◆ジョブ

ジョブに関してはFFTの『ジョブ』を解説した個別項目を参照。

◆主な雑魚敵

○チョコボ

FFの代名詞チョコボは今作品でも出演。
バトル中では騎乗可。
ちなみにクエストの中でチョコボの手羽先屋がでてくる。
キャラとしては
チョコボ黒チョコボ赤チョコボ
の順で強くなる。
恐らく雑魚敵の中では優秀な移動性能+優秀な回復・攻撃技をもつので一番厄介、というかトップクラスに強い。
ラスボス前の鍛え上げられた雷神シド含む固定キャラでも、とあるマップに出没するチョコボ系では非常に苦しい戦い…てか余裕で全滅する。
雑魚敵といえども侮る無かれ。セーブはこまめにしよう。
味方で使うと余り強くないんだけどね!!

モルボル

最上位種にモルボルグレートがいる。
まじゅう使いというアビリティを持っているキャラの隣にモルボルグレートを配置するとモルボル菌が使える。
試しに味方の汎用キャラに使用すると…!?





ゴシュジンサマ、ゴメイレイヲドウゾ!

じゃ、じゃあ…
この項目を編集しろ☆

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゲーム
  • PS
  • SRPG
  • FINAL FANTASY TACTICS
  • タクティクス
  • FF
  • FFT
  • 獅子戦争
  • スクウェア
  • スクウェア・エニックス
  • 恐怖の赤チョコボ
  • リオフォネス城の悪夢
  • 1997年
  • 白刃取り最強説
  • BGMききたい
  • PSP
  • ファイナルファンタジー
  • 松野泰己
  • 吉田明彦
  • ジョブ
  • 黄道十二星座
  • 家畜に神はいないッ!
  • さあ、来るだ!
  • 黒本
  • 源氏シリーズ
  • ラムザ
  • 森のクマさん
  • ラスボス弱い
  • 雷神シド
  • 濃すぎるキャラクター達
  • 神ゲー
  • 兄さんだって知っているでしょ?私があいつに何されたか…。知っているクセにっ‼
  • ある意味鬼畜

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月09日 22:10