ゴブリンドバーグ

登録日: 2013/10/07 (月) 16:28:19
更新日:2023/12/10 Sun 21:52:59
所要時間:約 3 分で読めます




ゴブリンドバーグとは遊戯王OCGのカードの一枚。
名前の由来は、1927年に人類史上初めての大西洋無着陸横断を達成した米国人パイロット、チャールズ・リンドバーグとの事。


【もくじ】


【概要】


効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 0
このカードが召喚に成功した時、
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。

初出は第7期第五弾 「GENERATION FORCE」。
再録される機会が多く、初心者から上級者まで持っている人が割と多いと言われている一枚である。

手札の下級モンスターの展開というシンプルながら使いやすい誘発効果を持ち、様々な状況で展開の起点にできる。

この手のカードにありがちなシンクロ・エクシーズ先の制限が無いので、
ランク4のエクシーズやブラック・ローズ・ドラゴン等の召喚も容易に行える。
戦士族なので増援対応、機甲忍者ブレード・ハート等、戦士族ならではの優秀なエクシーズ先が多い。



【各デッキでの活躍】


そんなゴブリンドバーグ、ゴゴゴデッキでは割と最優先で積まれることが多い。
ゴゴゴでよく使うキングレムリンからサーチできるカメンレオンの釣り上げステータスに対応しており、
そもそもゴゴゴとはランク4連打のコンセプト的にも相性が良い。


また【不死武士】では復讐の女戦士ローズをチューナーにレベル8以上の大型シンクロをだしてみたり、
コアキメイルベルグザーグやダーク・グレファーなどとエクシーズしてみたりと、柔軟な動きも出来る。


地属性なので【Ⅹセイバー】【スクラップ】【ナチュル】等でも一応採用は検討出来る。
特に増援を一部カードと共有しやすいⅩセイバーでは使いやすいか。
冒頭のトロンでは無いが【紋章獣】でも(本来のギミックを侵食しそうなレベルで)採用していることもある。


ここまで書いて、あれ?と思った人もいるかもしれない。

「レベル4連打なら【ガジェット】が一番有名でしょ?なんで真っ先にあげないの?」

……ガジェットでも使いやすかったら、みんな採用しているのである



【タイミングを逃す~ゴブリンドバーグ編~】


そもそも、「タイミングを逃す」というルールは暗黒魔族 ギルファー・デーモンの、無限ループ阻止のためのものであった。

遊戯王で「タイミングを逃す」とは、

任意効果(『○○した時~できる』と書かれた効果)は、
  別のカードの効果処理の途中では発動できない

ということを指す。


では、ゴブリンドバーグのテキストをもう一度見てみよう。

このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。

「この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる」というテキストを見てもわかる通り、
召喚して効果を発動したなら、特殊召喚から表示形式の変更までが一連の流れとなる。

なので終末の騎士や三色ガジェットの様な「召喚した『時』~できる」という任意効果持ちは、
ゴブリンドバーグとそこまで相性が良いわけではないのだ。

ガジェットなどタイミングを逃す可能性のある任意効果を持つカードを使いたいデッキでは、ブリキンギョや召喚僧サモンプリーストが優先される。

こちらは「モンスターの特殊召喚成功時に効果処理が終了する」
ゴブリンドのように「この効果を使用した場合、」のような余分なテキストがないため、タイミングを逃さないのだ。


じゃあ「増援やゴブリンサポート対応以外の点じゃブリキンギョの劣化じゃん」と思われるかもしれないが
決してそうではなく、基本的には使い分け・棲み分けの類の話。

「タイミングを逃す」ことがメリットになることもあるのだ。

例えば、ブリキンギョやサモプリから出したカードの召喚時に
相手は召喚反応カードを撃つことができるが、ゴブリンドバーグで出した場合はそれができない。

では、召喚反応にみんな大好き奈落の落とし穴を当てはめてみよう。

相手が奈落の落とし穴(攻撃力1500以上のモンスターの召喚・特殊召喚・反転召喚成功時破壊して除外)を
一枚だけ魔法・罠のセットゾーンに伏せていたとしよう。

そこで自分がゴブリンドバーグを召喚。召喚成功時に何かします?と聞いてあげる。

相手はエフェクト・ヴェーラーなどを持っていない場合、ゴブリンドは奈落に引っかからない攻撃力のためスルー、
自分は誘発効果のゴブリンドバーグの効果処理に入りライトロード・マジシャン ライラを特殊召喚する。

ライラは自身を守備表示に変更しセットカードを割る厄介な効果を持っている上、奈落に落ちるステータスである。
相手は奈落に落としてやるぜぇ~といきたいところだが……相手は奈落を発動できない。
なぜなら、ライラの特殊召喚は「ゴブリンドバーグの効果処理の途中」なので、任意で発動するカードを撃てない。


…以上のように「奈落に落ちそうな強力な効果を持ったンスター・高攻撃力モンスターを安全に出す」手段としては、
ブリキンギョやサモンプリーストの何枚も上手を行くのである。

アニメでは特殊召喚時にゴブリンドバーグの仲間と思われる飛行機が
コンテナを運びそこからモンスターを出していたが、そういった安全策を絵的に再現したのかもしれない。


「召喚に成功した場合~出来る」というテキストならばタイミングは逃さないので覚えておこう。
【ゴゴゴ】ではそういったカードが多いので、ブリキンギョより優先して使える。

カゲトカゲとの共存も可能である。遊戯王カードwikiによれば「ゴブリンドバーグの効果発動にチェーンしてカゲトカゲの効果は使える」との事。
これは、カゲトカゲはあくまで召喚に反応するカードであり、ゴブリンドバーグの特殊召喚→守備表示の流れに関与しないため。
同じように召喚に反応する効果であれば問題なく使える。
上記の奈落も、ゴブリンドバーグの攻撃力が低いために発動できないだけで、発動するタイミング自体はある。


【アニメでの活躍】


九十九遊馬が初期から愛用しているカードの一枚。漫画でも出番が多い。
基本的に自力で展開できるモンスターをガガガクラークやカゲトカゲやガガガキッドくらいしか持っていない彼にとっては貴重なカードで、
切り替えしやホープへの布石に使う一枚である。

初使用したしたのは対右京先生戦で、ガンバラナイトと共に素材となった。

ゴゴゴゴーレムやガガガマジシャンと並ぶ「遊馬のカード」であり、
スターターでもそういった評価がされているのか、よく機会があるごとに再録されている。




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最終更新:2023年12月10日 21:52