ラムザ・ベオルブ

登録日:2011/11/21 Mon 05:37:29
更新日:2024/04/13 Sat 13:51:59
所要時間:約 8 分で読めます




ラムザ・ベオルブとは、PSゲーム「FINAL FANTASY TACTICS」およびPSPリメイク版「FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争」に登場する人物であり、同作の主人公である。


年齢:16歳※最初に決めた誕生日によっては15歳
誕生日:※プレイヤーが自由に変更可能
守護星座:※誕生日変更によって変動
固有ジョブ:見習い戦士(ラムザ専用)
CV:立花慎之介(LORD of VERMILION III&DISSIDIA FINAL FANTASY)

誕生日・守護星座はプレイヤーが自由に決める。
公式設定の誕生日は確定しておらず、1月1日、3月6日、3月16日、3月21日、12月31日とさまざまな設定がある。

人物像

ガリオンヌ領主ラーグ公に仕える騎士の名門貴族ベオルブ家の三男。
しかし、母親は平民出身の妾の為、長兄ダイスダーグや次兄のザルバックとは腹違いであり、優秀な兄達にコンプレックスを抱いている。
また、同じ母親から生まれた末妹のアルマをシスコンとプレイヤーに思われるくらい大事にしており、後に英雄となるディリータ・ハイラルとは兄弟同然に育った無二の親友という関係を築いていた。


略歴

チャプター1開始時はガリランドのアカデミーに所属する士官候補生であり、戦時における学徒徴集によって学徒兵としてテロリスト集団骸旅団に誘拐されたエルムドア侯爵救出に貢献。
その後は骸旅団殲滅作戦に参加し、団長ウィーグラフのみを残し旅団を壊滅した。

しかし、後の獅子戦争にて平民出身の王として名を挙げる親友ディリータに対し、枢機卿・神殿騎士団・異端審問官等のグレバトス教会関係者を次々と殺害し、果ては教会の長たる教皇をも手に掛けるという悪逆の限りを尽くしたラムザは、史上最悪の異端者として後々の世にまで名を残す世紀の大悪人となり、同社の作品ドラッグオンドラグーンの殺戮王子ことカイムばりに血塗れの修羅の道へと墜ちていくのであった。



追記・修正はラムザ・ベオルブの悪行を知ってからお願いします。


















   *   *
 *   + 一部うそではないです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y    Y  *




真実

歴史においては世紀の大悪人と評されたラムザ・ベオルブだが、後の世にて公開された禁書『デュライ白書』において描かれる彼の真実の姿は、イヴァリースの歴史が記す大悪人とは真逆の正義の人であり、彼こそが獅子戦争における真の英雄という物であった――。


物語

前述の骸旅団殲滅作戦に参加したラムザは躯旅団の内情…ひいては貴族と平民の現実を目の当たりにし、
更に次兄の非情な指揮(※騎士団長としてはおかしな判断ではない)により、ディリータの妹ティータが死ぬ場面を目撃した事と憤怒に身を焦がす親友の姿を見た事で、自らの信じる正義を見失ってしまい、仲間と共に戦場から逃亡。
母方の姓であるルグリアを名乗りつつ、師となるベテラン傭兵ガフガリオンの下で貴族生活から一変した傭兵としての一年間を過ごす。
しかし、護衛の依頼を遂行中にオヴェリア王女誘拐事件に巻き込まれ、その犯人がディリータであった事をきっかけに、後の世に獅子戦争として伝わる動乱に関わっていく事になる。
『プロローグ』&『チャプター1「持たざるもの(THE MEAGER)」』


オヴェリア王女の護衛騎士であるアグリアスと共に王女を奪回したラムザだったが、旅の道中に出会った青年ムスタディオの父親が発掘した聖石「タウロス」を欲するライオネル領主ドラクロワ枢機卿が彼の前に立ちはだかる。
『チャプター2「利用する者される者(THE MANIPULATOR & THE SUBSERVIENT)」』


聖石「スコーピオ」の力によって伝説上の怪物ルカヴィとなったドラクロワ枢機卿を倒したラムザは、グレバトス教会から異端者の烙印を押されてしまう。
しかし、獅子戦争の裏で蠢く存在を感じたラムザは、真の黒幕である神殿騎士団との聖石を巡る戦いへと身を投じていく。
『チャプター3「偽らざる者(THE VALIANT)」』


リオファネス城の決闘にて宿敵ウィーグラフを倒したラムザは、妹アルマを連れ去った神殿騎士長ヴォルマルフを追うが、その一方で獅子戦争は泥沼の様相を見せつつあった。
これ以上の戦争の泥沼化を回避する為、グレバトス教会の野望阻止に動き出したラムザだったが、邪悪なルカヴィの魔の手は彼の兄達にまで迫りつつあった。
『チャプター4「愛にすべてを(SOMEBODY TO LOVE)」』


最終的に彼は死都ミュロンドにて黒幕のヴォルマルフ、そして復活したルカヴィの長・聖天使アルテマを倒すも、仲間や妹アルマ共々行方不明となる。

後世では前述通り最悪の異端者として記録されるも、オーランが真実を記した『デュライ白書』では逆に裏でイヴァリースを救った英雄であるとされた。
しかしその中では獅子戦争の裏での神殿騎士団の暗躍やディリータの真実など、教会にとって不都合な真実も記されていたために口封じとしてオーランは異端者として処刑されてしまう。


エンディングではオーランがチョコボに乗って去って行くラムザとアルマの姿を見ているが、幻なのか、生きていて帰ってきていたのかは不明。
FF7に戻ったであろうクラウド・ストライフの件は例外として、台詞が何もない事や某キャラがオーランと会っていなかったりしているので本気でどちらなのか不明で割と死亡説が濃厚だった。

…と、長年ファンの議論になっていた話題だったが、FFTがLoV3とコラボする事が発表された際に、松野泰己氏のTwitterで「ラムザ達は全員生還している」事がFFTの公式設定である事が公表された。
松野氏としては、あのエンディング(ムービーも含むと思われる)でラムザ達の生還を明確に描いたはずなのに、周囲に勝手に幻扱いされて大分不満であったとの事。
しかしながらラストバトルの前には異世界への出入り口を破壊して戻れなくしたってわざわざ敵が言及している上で、ラストバトルの舞台まで最後破壊され、エンディングもラムザ達の台詞がないのだから幻扱いになるのも当然である。どうやって帰ったのか…。
まあ持っていた聖石による奇跡で、とか考えようはあるにはあるのだが……
死都ミュロンドから帰還後は無用のトラブルを避けるために仲間達と共にイヴァリースを出奔し、新たな冒険の旅に出たが、
獅子戦争終結から5年後の時点ではオルダリーア国ゼラモニア州(50年戦争の発端となった地)に滞在しており、ゼラモニアの独立運動に参加している。
イヴァリース国王となったディリータがこれに介入しようとしている噂を聞き、「万が一の場合はディリータが相手でも容赦はしない」と親友との対決も視野に入れているが……
(ディリータもFFT本編で「必要があればお前を殺すって事さ」とラムザに言っている)
ちなみに、「獅子戦争から5年後」というのはオーランが『デュライ白書』を公開した時期と同じだったりする。
つまりオルダリーアで独立活動に参加しているラムザはオーランを助けには行けない。

ゼラモニアの独立運動がどうなるのかは現状不明だが、松野氏のTwitterを見る限り、その後は戦争で家族を失った者達が平和に暮らせる集落を作ろうとしているらしい。



…とここまで彼の真面目な話ばかりだが、サブイベントでは意外とお茶目な部分も見せる。

労働八号のイベントなどはその筆頭であり、
  • 動き出した鉄巨人に命令を頼まれ、ムスタディオに命令してみろと言われると
「えーっ!?僕が命令するのーっ!?やだっ、怖いよーっ!!」
とか言い出す。今までの真面目なイメージが完全にブチ壊しである。
  • 仕方なく出した命令が「お、踊れ!」→本当に踊る労働八号
  • 次に出した命令が

ムスタディオをやっつけろ(はぁと

そして本当に殺されるムスタディオ、そしてそれを見て平然としているベスロディオ(ムスタディオの父
という一連の流れからよく腹黒だの天然だのネタにされる。

でもこのイベントのお陰で「ラムザの真の親友はムスタディオ」という声も多い。
ちなみにムスタディオはその後無事フェニックスの尾で復活した(と思われる)。


戦闘面では主人公だけあって出番は多く、必然的に育てることになる。
というより、ある程度育てておかないとガチで詰みかねない難所もある。
成長そのものはプレイヤーのジョブの選択によるが、大体の人は前線ジョブで育てるだろう。後述の「さけぶ」威力補強からの高ダメージが売り。
一方、一般男性ユニットより魔法攻撃力の値が高く、魔法効果に直結するが高すぎると離脱を起こすステータス「Faith」も最大まで上げられる唯一のユニットなので、魔法職として育てても強くなれる。
(魔法をメインで使う途中参加の仲間がベイオウーフ以外かなり微妙なのもある)
特に魔法銃や状態異常魔法との相性は最高レベル。FFTでは成功率の問題で悩ましい存在となった蘇生魔法なども安定して使用できる。

また、ラムザの初期ジョブにして専用ジョブである「見習い戦士」は表記こそ汎用と同じだが、中身はほぼ別物(ちなみにこれはチャプター1でのディリータと家畜王アルガスも同様)。
チャプターが進むごとに装備できる武具も増えていき、最終的に騎士剣や重装備もできるようになる。
騎士剣+帽子装備ができるのはオルランドゥとラムザだけ(帽子にはスピードが大幅に上昇する『シーフの帽子』があるので兜よりありがたい)
更に騎士剣は有用なステータス効果を永続でもたらす物が多い(エクスカリバーのヘイストやセイブザクイーンのプロテスetc.)為、ユニットとしての使いやすさは流石主人公というべきである。
加えて魔法攻撃力の補正が女性ユニットと同程度に高いため魔法の効力も十分。中性的な風貌からラムザきゅん女の子説や女装ネタが流行ったことも…
代償として普通の見習い戦士が持てる斧が装備できないが、FFTの斧はダメージが激しくばらついて産廃もいいところなので正直どうでもいい。

また専用アクションアビリティ「ガッツ」は、汎用の基本技+専用技。
この専用技が(基本技にも便利なものがあるが)とても有用なものばかりであり、初期から覚えられる「エール」はFFTの重要要素であるスピードをコスト無しで1上昇させるという物で、しかも自分にもかけられる。
チャプター2で習得する「はげます」はやっぱりFFTの重要要素であるBraveをカンストしない限り必ず上昇させる。新メンバーが入ると真っ先にラムザが励ます事になる。
更に、最終章となるチャプター4開始時点で自動習得する「さけぶ」は自身のBrave、物理AT、魔法AT、スピードが上昇するという優れたアビリティであり、習得後のラムザは開幕から叫びまくるのが基本になる。
アグリアスやオルランドゥたちのように派手な攻撃技があるわけではないが、こういった優れた補助技を習得できるという、正に「縁の下の力持ち」を地で行くチームリーダーらしい活躍ができる。
PSP版なら暗黒騎士を目指して無双するも良し。
一応の専用魔法としてメタボのおっさんを城の屋上から軽く放り投げるヤバイお姉さんが使ってくることで、ラーニング経由でのみ習得可能なアルテマが使えるが、このアルテマは物語上ラスボスの使うものの模倣版であり、性能は微妙の一言。

ちなみに、この専用アビリティの覚え方に関してだが
味方に「エール」を贈り「はげます」事は出来ても、自分自身の心情は心の内に「ためる」だけの悩める若者が、思いの丈を「さけぶ」事が出来る様になったという成長を表している、とも言われている。

また、意外なところではレアアイテム探し要員として扱うことも候補に上がる。
アイテム士のムーブアビリティ・アイテム発見移動で発掘できるアイテムは、Braveの値が低いほどレアアイテムを入手しやすいが通常のパーティーメンバーはBraveが低くなりすぎると離脱してしまう。
しかしラムザは主人公という関係上Braveを極端に下げても離脱しないことや、「さけぶ」を使用すれば手軽にBraveを上げ直す事ができるため、ストーリー終盤で解禁されるレアアイテムの宝庫であるディープダンジョンにてのレアアイテム発掘要員が転職とも言える程適任者と言える。


主な台詞

「僕を…除名? 出来ない相談だよ。 僕は君、君は僕なんだから…」

「僕は世界を変えたいと願っているわけじゃない!」

ウィーグラフ「弱い人間だからこそ“神の奇跡”にすがるのさ…自分が本当に強い人間と自信を持って言い切れるのか?」

努力はしている!

「わーっ!フェニックスの尾ーっ!フェニックスの尾はどこだーっ!!」


追記・修正はラムザ・ベオルブの真実を知ってからお願いします。

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