擬態天道総司/仮面ライダーダークカブト

登録日:2009/06/27 (土) 21:37:30
更新日:2024/01/14 Sun 06:45:41
所要時間:約 4 分で読めます






ほぅ…まだこの世界をうろついていたのか。

僕は……ふ…2人も、いらない…!

おばあちゃんが言っていた。太陽が素晴らしいのは、塵さえも輝かせる事だ。

塵になるのは…キミだァァァァァッ!!


擬態天道総司とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーカブト』の登場人物。

演:水嶋ヒロ


概要

渋谷隕石が落ちた跡地「エリアX」最深部に幽閉されていたネイティブの青年。
ハイパーゼクターの実験体として利用されており、そのせいなのか、それとも元々なのかは不明だが、時空の狭間と現実を行き来する能力を持つ。

劇中では最初から最後まで天道総司の姿に擬態しており、本来の姿は不明。
後述の通り擬態先の天道の記憶を部分的に持つが、性格は似ておらず、無邪気な子供のように振る舞い、一人称も「僕」。
一方で無邪気故に短絡的な面や残酷な面も見せる。


劇中での活躍

ハイパーゼクターの被検体として鉄仮面を被せられ、両手両足には鎖を繋がれて拘束されていたが、
偶然が重なって日下部ひよりに仮面を外されると同時にハイパーゼクターが暴走、時空の狭間を2人で彷徨うことになる。

天道の記憶を部分的に引き継いでいたこともあってひよりを守ろうとすると同時に彼女に執着するようになり、
ひよりを追って時空の狭間に現れた天道と対立。仮面ライダーダークカブトに変身し交戦する。

自分がワーム(ネイティブ)であることを知ったひより自身が現実逃避していたこともあり天道を追い返すことに成功。
更に現実まで追いかけて天道を抹殺しようとするも失敗し、更にはハイパーゼクターを手に入れた天道がひよりを説得、帰還したことでぼっちに逆戻りしてしまう。

ひよりに拒絶されるぐらいなら世界を滅ぼす……と息巻いたはいいが、結局ひよりを気絶させただけで終わり、
天道に最後の勝負を挑むも、容赦なくハイパーフォームを使われ完敗。再び実験体として回収される。

この時、人間をネイティブにする技術の実験体でもあった……つまり元人間であることが判明。
平成以降の仮面ライダーでは『仮面ライダービルド』まで数えるほどしかいない改造人間の仮面ライダーである。

天道に敗れて心境の変化があったのか、ネイティブに反攻するも、グリラスワームに変身した三島正人に完膚なきまでに叩きのめされて満身創痍の状態で変身を解除させられた末、
三島と根岸達が推し進める『全人類ネイティブ化計画』のパーツとして利用される羽目になってしまう。

最期はグリラスワームが倒された事に伴って送信施設が爆発炎上する中、世界を天道達に託して根岸を道連れに炎の中に消えていった。

カブト!この世界を、頼んだよ…。僕達の…世界を!


【仮面ライダーダークカブト】



変身……!

HENSHIN

キャストオフ……!

CAST-OFF

CHANGE BEETLE!!


主なスーツアクター:高岩成二、渡辺淳

擬態天道がダークカブトゼクターで変身するマスクドライダー。
カブトの試作型として最初期に作られたライダーで、シルエットやスペックは仮面ライダーカブトと同じだが、装甲は黒で複眼の色が黄色。
更に胸、背中、肩の各種装甲には赤色の回路が走っている。
変身時の音声の綴りも同じだが、こっちは若干くぐもった音程で人によってはカブトより野太く聞こえるかもしれない。

必殺技はカブトと同じくライダーキック

ハイパーフォームに変身出来るかどうかは不明だが、ハイパーゼクターの実験素体に使われていたことから恐らく変身可能だと思われる。

当初の予定としては映画『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』にボスとして登場する予定だったらしい。
その名残なのか、使用している武器は仮面ライダーヘラクスなど劇場版のマスクドライダー達が使用している「ゼクトクナイガン」となっている。


余談

「ダーク○○(ライダーの名前)」といった名前はこのダークカブトが初めてあり、ここから『ダークライダー』という存在が確立されていく。
ダークライダーとして初めて本編に登場したが*1、本編での扱いは残念ながらあまり良いとは言えず、初戦でカブトに勝ったぐらいしか活躍に恵まれなかった。
一方で如何にも邪悪そうな見た目や名前とは裏腹に、変身者は悪人というわけではないという斬新な設定は視聴者の間では語り草になっている。

放送中に発売されたPS2のゲーム版にも登場するが、本編とかなり性格が異なっている(一人称も「俺」)。
これは本編でのキャラクター設定がまだ固まっていなかった時期にゲームの開発が行なわれていた都合によるものである。
言動が色々と凄いので、ゲームを買うか、各動画サイトで調べてみよう。

また、必殺技のライダーキックも回し蹴りや飛び蹴りではなく、

くるっと回って踵落としで相手をしゃがませる→コード入力で足にパワーが溜まる→そしてそのまま踏みつけ

という派手なものになっており、「本編でもこちらの方が見たかった」という声も多い。

ちなみにオープニングムービーでは本編未登場のダークエクステンダーが映る。


まだだ…まだ追記・修正し足りない!


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最終更新:2024年01月14日 06:45

*1 『カブト』以前には映画『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』に登場した仮面ライダーリュウガぐらいしかいないのだが。