大蛇丸(NARUTO)

登録日:2013/10/02 Wed 22:05:59
更新日:2024/03/08 Fri 13:26:17
所要時間:約 18 分で読めます






人は……変わるものよ。それか…その前に死ぬかの二つ……


大蛇丸とは、漫画『NARUTO‐ナルト‐』及び続編の『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。
CV:くじら、山口眞弓(少年期)、山口由里子(草忍変装時)、小島幸子(木ノ葉崩しで見せた転生体)


◆もくじ


◆プロフィール

所属:木ノ葉隠れ音隠れ
忍者登録番号:002300
誕生日:10月27日
星座:さそり座
年齢:51歳(第一部)→54歳(第二部)
血液型:B型
身長:179.4cm(第一部)→172cm(第一部終盤、第二部)
体重:63.9kg(第一部)→57.3kg(第一部終盤、第二部)
趣味:新しい術の開発

◆概要

第一部の実質的なラスボス
元・木ノ葉隠れの抜け忍で、三代目火影こと猿飛ヒルゼンの弟子。
自来也綱手と共に「伝説の三忍」と呼ばれる忍者の頂点の一人。
里を抜けた後は音隠れの里を創設。各地にアジトがある大組織の長となる。

肌は真っ白で口調はオネエ。だが、焦ったりすると口調が荒ぶる。一人称は「私」。
性別に関しては、本人曰く、
「男であったときもあれば女であったときも。そしてこの世のものでないときも。」
「外側なんてどうだっていいことよ。すべての真理を解き明かしたいとする意志こそが私の芯。それだけじゃ不満かしら?」

とのこと。
ロック・リーの青春フルパワー忍伝』のナレーションに「こんな喋り方だけど男の人」と言われたので、生まれた時の性別は男性だったと思われるが*1
成人してからは女性的な言動を取っていることを見るに、実は性同一性障害だったのかも知れない。
あるいは、後述の不屍転生をどんな相手にも抵抗なく扱うために、ジェンダーから解放される必要があったのかも。

◆性格

目的のために犠牲を厭わない残忍な人物。マッドサイエンティストな面もある*2
だが、カリスマ性は高く、彼を信奉する部下も結構おり、特に薬師カブト君麻呂は大蛇丸の思想に多大な影響を受けて彼に心酔している。変態扱いしてる部下もいるが……
まあ、カリスマ性云々は部下の中に大蛇丸に才能を見出だされた人が多いからかもしれない。

野心家でもあり、過去に火影の座を狙っていたことがある。
実際に火影候補になったこともあるが、思想が危険だったために、時の火影猿飛ヒルゼン波風ミナトに席を譲った。
火影を狙っていた大蛇丸としては不服だったようで、後の「木ノ葉崩し」の原因の一つになっている。
ただ、最近ではサスケのような後続の忍の成り行きを見る方が楽しいらしく、野心家としての面は鳴りを潜めつつある。

趣味は術の研究・開発。「忍者とは忍術を扱う者」という見解を持つ。
開発した禁術はかなりヤバいものが多いが、その中でも一番ヤバいものと思われるのが、
二代目火影・扉間の開発したものをさらに発展させた(余計な改造を加えたとも言う)穢土転生である。
また、術の実験台として各地から人を拉致しており、各地のアジトには多くの人が収容されている。

少年時代は少々目つきが悪いだけの普通の少年だったが、自来也曰く大蛇丸がおかしくなったのは、幼い頃に両親が何者かに殺害されたからとのこと。


◆能力

肉体改造によるものなのか、五大性質変化全てに加えて陰陽遁まで使いこなす実力者。
それに加えて、不完全ながら蛇の仙術まで会得しているが、もっとも得意としているのは蛇の口寄せで、
ヒルゼンによって両腕を封印されて印が結べなくなった後も、蛇の口寄せと軟体改造した肉体のみで自来也などと渡り合っていた。

『伝説の三忍』と呼び称されるうちの一人なだけあって、実力は各里の『影』に並ぶものと推測され、
劇中でも四代目風影をあっさり暗殺したり、カブト曰く五影最強である三代目火影ヒルゼンにも(向こうが年をとって実力が落ちていたこともあるが)勝利し、
尾獣化して尾が4本になったうずまきナルトにも余裕の態度を崩さなかった。
体術スキルも高く、老齢で衰えていたとはいえ三代目火影・ヒルゼンと接近戦で互角に渡り合うほど。

またサスケには敗北したものの、サスケ本人はデイダラを倒した直後、及び第四次忍界大戦でカブトを無力化した直後の二度に渡って、大蛇丸が万全の状態では勝てなかったと認めている。*3

一方、うちはイタチとは相性が悪いのか、作中で2度戦い、その2度ともあっさりと完敗している。
しかし、そのイタチは大蛇丸と大差ない(かやや劣る)自来也を「干柿鬼鮫と組んでも返り討ちに遭いかねない」と警戒しており、
実際自来也と戦った時には、鬼鮫共々撤退に追い込まれている。
このことから、大蛇丸・自来也・イタチの実力関係は相性によるところが大きい模様。


具体的な能力はとにかく奇異でトリッキー
ろくろ首のように首が伸びたり、口から刀や蛇を吐き出したり、胴体を真っ二つにされてもすぐくっついたり、
腕を切断されても元通りになったり、脱皮して生まれ変わったり、
地面を割る綱手の渾身の一撃を顔面に喰らっても何事も無かったかのように動き出したり
と、
傍から見ればもはや人間じゃないレベルの化け物っぷりを見せている。

これらは自身の体に禁術をかけたり、様々な薬品を投与したことによる賜物だとか。
また、再生することを見越してか、戦闘ではダメージを恐れる様子を見せない。
あまりにも肉体改造をしすぎたせいで、普段は人間の姿をしているが、真の姿は体中から白蛇がうじゃうじゃと伸びている巨大な蛇と化している。
この蛇の状態では体液が気化すると、それを吸い込んだ相手を痺れさせることが出来る。

長年の研究の末、他者の肉体を乗っ取り続ける形で実質的に不老不死になる禁術「不屍転生」を完成させたことで、
元々の再生能力に加え、老いも克服してほぼ不死身の存在になった。
たが、体ごと消し飛ぶような大規模超威力の攻撃や、再生能力が無意味となる封印術には弱いようで、
作中では尾獣玉を見て危機を感じたり、イタチにあっさり封印されてしまったりしている。
また、写輪眼も苦手としており、こちらでもイタチに幻術をかけられて敗北したり、サスケにも術の効力を跳ね返されてえらい目に遭っている。

また、仙人モードは不完全ではあるが、不完全なりに使いこなしており、仙術チャクラを利用した分体の形成と意識の共有はその極致。


◆使用術

◇忍術

  • 白蛇遣いの術
本性の白蛇の状態のこと。

  • 消写顔の術
相手の顔を奪う。奪った相手はのっぺらぼうになる。自分にも使用可。中忍試験で草忍から顔を奪い受験者に成りすました。
奪った顔はそのまま自分に貼り付けれるため、変装にはもってこいの術。
また、後述の「不屍転生」の後、乗っ取った肉体の本来の顔から自分の顔に変化させる目的でも使っている。

  • 軟の改造
関節を外しチャクラで操ることでぐにゃぐにゃした動きを可能にする。
ぐにゃぐにゃになった状態で相手に巻き付いて動きを止めるのが本来の使い方と思われるが、
大蛇丸の場合はこれと併用して体を伸縮自在に操る。劇中で多用するろくろ首もこの術によるもの。

  • 風遁・大突破
口から強い風圧の息を吐く術。
中忍レベルの術なのだが、術者の力量によって威力が変動するので大蛇丸が扱うと木々が吹き飛ぶ暴風と化す。
大蛇丸には珍しく「普通」な術。

  • 不屍転生
別名「不老不死の術」。大蛇丸が長い時間をかけて開発した禁術。

単純に言うと「他人の体を乗っ取る術」。
詳細は、自分の体内に対象を取り込み、異空間でその精神を覚めぬ眠りに落として体を乗っ取る。
使用の際は真の姿である白い大蛇になる。体から発せられるガスを吸わせて麻痺させた後に「パクッ」といくようだ。
他者の体に移った後も首を伸ばしたり口からゲロゲロしているため、術者の能力を引き継ぐ性質もある様子。

一度使ってしまうと2~3年使えない。
また、写輪眼持ちには効力を跳ね返されて自分が乗っ取られてしまう危険もある*4
ちなみに、これまでで4人が犠牲になった。
一人目は詳細不明、二人目は女*5、三人目は幻幽丸という拉致してきた男、四人目は量産型白ゼツ。
アニメでは当初、転生した際は声が変わっていたが、三人目の幻幽丸を乗っ取った際は声は大蛇丸のものと同じになっている。

なお、復活後は術が強力になったのか、本性の状態で口から入り込むだけで乗っ取れるようになっている。
さらに白ゼツに乗り移ってからは、白ゼツ自体が「他人のチャクラを奪って丸ごとコピーする」という特性を持っていたためか、
それまでのように拒絶反応が起きることもなく安定している(ついでに柱間細胞の肉体を手に入れたことでパワーアップもしている)。


口寄せ系

  • 口寄せの術
口寄せ動物は蛇。
2匹セットで口寄せする場合が多いが、腹が破裂したり、底無し沼にはまったり、
本来なら食物連鎖で食べる側であるはずの大ガマに踏みつぶされたりと、悲惨な目に遭うことが多い。

  • 潜影蛇手
口寄せした細い蛇を相手に絡ませて動きを封じる術。禁術の類らしい。
派生型に蛇の数が増えた『潜影多蛇手』、蛇が太くなった『蛇睨呪縛』がある。


  • 万蛇羅の陣
口から夥しい数の蛇を吐き出し、大規模な範囲を蛇で埋め尽くす。
蛇の中には草薙の剣が仕込まれている。
尾獣化したナルトに対して使用したが、あっさり一掃されてしまった。


  • 八岐の術
巨大な白い八岐の大蛇を呼び出す。
実力のほどは……直後にイタチにあっさり封印されてしまったため不明である。
ガイドブックでは、一応大蛇丸が扱える中で最強とされる。


  • 草薙の剣
口から刀を吐き出す。ぶっとい棍の一撃やら尾獣の禍々しいチャクラに触れても壊れないあたり、それなりの強度はあるらしい。
日本刀サイズで出すこともあれば、かの13kmの如く伸ばすことも可能である。

蛇が変化している描写がある。


  • 口寄せ・穢土転生
死者の魂を、清らかな「あの世」である「浄土」から、穢れた「この世」の「穢土」へと転生させる、史上最悪とも呼べる禁術。
二代目火影・扉間が考案し、大蛇丸が完成させた。
詳細は該当項目参照。
作中で大蛇丸が蘇生させた忍は、木ノ葉崩しの時に柱間と扉間*6、第四次忍界大戦の時に四代目までの歴代火影の合計4人。
この内、柱間と扉間は2回蘇生されている。

木ノ葉崩しの時に使ったものは劣化版で、本来の状態で復活させていれば術の縛りを解かれていた。
一方、忍界大戦時は完全な状態だったようで、術の縛りを強化する柱間の細胞を自らに取り込んだこともあって、
柱間を除いた忍を本来の状態で縛ることが出来るようになっている(命令の札を埋め込んでいないのでコントロールは不能)。


  • 口寄せ・三重羅生門
扉に鬼の顔が彫られた巨大な門を縦に3つ口寄せする。
強度は尾獣化したナルトの孤威鞠*7で全て消し飛び、威力を大幅に軽減させる程度。
『口寄せ・羅生門』の上位版で、更なる上位版として『口寄せ・五重羅生門』もある。


◇封印術

  • 五行封印
指に青い焔を灯し、相手の腹に叩きつける。
作中ではナルトに使用。
服を捲り上げ彼の八卦封印に上書きする形で使用したのだが、偶数封印と相性が悪い奇数封印を敢えて用いたことで、
これ以降、解呪されるまでナルトのチャクラコントロールは著しく妨げられることとなった。
偶数封印と奇数封印は相性が悪いということ以外はよく分からない術なのだが、
ゲームではチャクラを練れなくする効果があるので、単純にチャクラコントロールを封じる効果なのかもしれない。

  • 自業呪縛の印
ダンゾウが使っていたのと同じ術。
大戦においてグルグルと戦った際に首元に噛みついて使用。ほどなく振りほどかれたが、水月たちが離脱する時間を稼いだ。

  • 屍鬼封尽・解
詳細はこちらを参照。
使用の際に自らを犠牲にする必要があるのだが、大蛇丸は直後に不屍転生を行うことでこれを回避している。


◆経歴

◇木ノ葉時代


幼少の頃から自来也・綱手と共に、後に三代目火影となる猿飛ヒルゼンに師事していた。
この頃はまだ普通の口調だったが、顔色は既に白。顔色は生まれつきなのかもしれない。

その後、第二次忍界大戦に参加。
自来也・綱手と共に多大な戦果を挙げ、雨隠れの里の長・半蔵から「木ノ葉の三忍」の呼び名を与えられた。
その後も二度の大戦で多くの功績を上げ名を上げていく。
また、加入した時期は不明だが、志村ダンゾウが創設した暗部養成部門「根」に所属していた。
その中で薬師カブトと出会い、後に彼が大蛇丸の部下となるきっかけを作っている。
里抜け後もダンゾウとのパイプは繋がっており、彼に初代火影・柱間の細胞の試作品とうちはシンの右腕を提供している。

第三次忍界大戦の終結後、岩隠れとの和平条約の問題で糾弾され*8ヒルゼンが火影を引退した際、
「自分こそが四代目に相応しい」として、次期火影に名乗りを上げるも、
その思想を危険視されたためヒルゼンの推薦を得られず、波風ミナトに四代目火影の座を奪われてしまう。

いつ頃からか禁術の実験に手を出すようになり、里の人間を拉致して実験台にしていた。呪印の研究もしていたようだ。
しかしある時、里の人間が行方不明になる事件を追っていたヒルゼンに禁術の実験がばれて逃亡。
これがきっかけで里を抜け、音隠れの里を創設したとされる。

里を抜けるまでの間に、みたらしアンコを弟子にしている。
彼女には潜影蛇手等の禁術や、いざという時に自らの転生先とするための呪印を施している。
尤も、大蛇丸は誰彼構わず転生先にするのではなく、自らが転生するに相応しい者を見定めているため、
そういう意味では、アンコの実力や潜在能力を認めていた証左ともいえる。

アニメでは戦争で多くの仲間が戦死したことに彼なりにショックを受けてるシーンがあり*9、命の儚さを知ったことで禁術に手を染めていく過程が描かれている。
また、うちはの力…イタチの肉体に目を付けた理由は、イタチが忍者学校で自分でも無茶と思う修行を難なくこなしたところを目撃したため(このとき咄嗟にイタチを助けようとしている)。


◇暁時代


里抜け後はに所属していた。トンデモ能力者の多い暁にいても違和感はないが。

そこで、後から加入したうちはイタチの肉体を狙っていたが失敗。それにより暁を抜けた。この頃、40歳くらい。
この時の敗北が大蛇丸にとってトラウマになっているらしい。

離脱後の暁との関係は険悪。
ちなみに、離脱時に外道魔像尾獣を封印する時に使う指輪を借りパクしている。
時期的に、カブトがダンゾウから切り捨てられ、音隠れに走ったのはこの頃だと思われる。
暁から離脱後、無理な軍拡を進める田の国の大名に取り入り新たに音隠れの里を創設し里長となる。


◇第一部


51歳。
この時既に不屍転生の術を完成させ、実質的な不老不死を手に入れている。

砂隠れと通じて木ノ葉の中忍選抜試験に潜入。
最初は受験者だった草隠れの忍に成り済ましており、第二試験ではサスケをつけ狙い、戦闘中に彼の首に「天の呪印」を付け退散。
なおこの際に原作だと一度だけ「僕」という一人称で喋っていたりする。

その後、第三試験では音隠れの教官の一人に化け予選を、本戦では事前に暗殺しておいた四代目風影・羅砂に成り済まして観戦。
その途中で正体を現し隣にいたヒルゼンを襲撃。「木の葉崩し」を開始した。
穢土転生で初代火影・柱間と二代目火影・扉間を呼び出しヒルゼンを追い詰めるも、ヒルゼンが封印術「屍鬼封尽」を発動したことで二人の火影は封印。
大蛇丸は封印されかけながらもヒルゼンの体力の限界からなんとか完全に封印されずに済んだが、
両腕部分の魂だけを切り離され封印されてしまい、印を必要とする忍術が使えなくなってしまう。
結果的にヒルゼンに勝利するも、屍鬼封尽のダメージが酷く木の葉崩しも未達成のまま撤退を余儀なくされた。

その後、両腕の機能回復を目論見み短冊街の綱手の下を訪ね彼女の大切な人を生き返らせることを対価に交渉を持ちかけるが、結局主義主張の違いから決裂。
そこに自来也も加わり三忍と三竦みによる戦闘を繰り広げ、両腕のハンデがありながら互角に渡り合うも、
最後は綱手の渾身のパンチをモロに顔面に喰らいぶっ飛ばされ、形勢不利を悟って撤退した。

終盤ではとうとう腕のダメージが深刻になってきたため、不屍転生を行うべく音の四人衆にサスケを連れてくるよう指示。
ナルト達の活躍で音の四人衆は撃破されるも、サスケを音隠れの里に迎え入れることには成功する。

しかし、屍鬼封尽の影響で肉体が限界に達し、サスケが来る前に間に合わせとして幻幽丸に不屍転生を実行。
なんとか危機は脱したものの、すぐにサスケの肉体に乗り換えることはできなくなってしまった。
そのため、次に不屍転生が行えるようになるまでサスケを弟子として鍛えることにした。

ちなみに、新たな肉体に移ったことで、身長が7cmほど縮んでいる(179.4cm→172cm)。


◇第二部


54歳。不屍転生してダメージを回避したはいいが、今度は幻幽丸の肉体に拒絶反応が出ていた。
かつてほど酷い激痛に苛まれることは少なくなったものの、相変わらず腕の魂が戻っていないために複雑な印によるチャクラ制御を要する術は使えない。
主に予め術式を身体に残しておけば印無しで発動出来る口寄せに頼っている。

暁のサソリとカブトの密会を利用してサソリを始末する予定だったが、サソリが春野サクラとチヨバアに倒されていたことは知らず、
サソリに情報を聞いていた第七班と遭遇し交戦することに。
その中でサスケのことでナルトを挑発し続け、キレて尾獣化したナルトと(カブト曰く)バケモノ同士の争いを繰り広げるも、
互いに大したダメージを与えることはなく、ナルトを草薙の剣で吹っ飛ばした後に身体が限界を迎えたためアジトに帰っていった。

どうでもいいことだが、帰る途中に先程使った医療器具を川で念入りに洗ったり、
巻物の中には常に年齢順に死体を保存しておかなければ落ち着かないと言ったりしているカブトの几帳面さを見て、
どことなく引いているような雰囲気で「あなたA型だったかしら?」と妙に可愛らしい質問をしている(ちなみにカブトはAB型だと返答している)。

アジトまで追ってきた第七班はそこでサスケと遭遇。大蛇丸は彼らの交戦を止めた後、第七班を暁のメンバーを抹殺させるために見逃し、姿を消した。

その後、拒絶反応で動けなくなっているところをサスケに襲撃される。真の姿を現して不屍転生を強行しようとするも、
サスケの写輪眼に効力を跳ね返されて自分が乗っ取られてしまった。

サスケがイタチに追い詰められた時に隙をついて復活するが、直後にイタチの須佐能乎の十拳剣で封印された*10
その際、自分の一部を逃がしていたのだが、天照に触れて焼かれてしまう。
この時点で自分から復活することはできなくなってしまった。


しかし、第四次忍界大戦時、サスケによってアンコの呪印とカブトの体の一部を使って復活させられた。
今までの状況をアンコの呪印を通して知っていたようである。
また、カブトが大蛇丸本体(サスケに返り討ちにされた時の死体)のチャクラを持っていたため、この時に本体の記憶も回収していると思われる。

自ら大戦を起こそうと狙っていた大蛇丸だが、既に他人が始めてしまったので大戦には無関心。
だが、サスケの全てを知りたいという意思を受け、屍鬼封尽を解いて四代目までの火影の魂を解放し、更に穢土転生により彼ら4人を蘇生、彼ら*11に真実を話させた。
尚、屍鬼封尽を解く際に白ゼツの体を乗っ取っているため、木遁を使えるようになった模様。

その後はサスケの成長にしんみりしており、かつての狂気は鳴りを潜めつつある。読者間での呼称は誰が呼んだか「保護者丸」。
ユーモアな面も増えており、香燐がサスケに刺されたことを大蛇丸にチクった際「奇遇ね…私もよ」と返している他、
水月と香燐が綱手の治療を巡ってくだらない喧嘩をした際は「ケンカはよしなさい。さもないと体を乗っ取るわよ」と子供の喧嘩を止めるお母さんのように止めていた。


◇本編終了後


最終話時点での立場は不明だったが、後日談にて彼の元実験体の可能性がある敵が出現。
この際ナルトが情報を得ようと彼の元に向かう予定を立てていることから、木ノ葉の里とは何らかの協力関係にあるのかもしれない。
かつての自分の実験体が悪事を働いていると知っても、特に自分がその尻ぬぐいをするような意向を見せない辺り、
表立った悪事はしていないようだが、現在も善良な人物であるというわけではない様子。
また、霧隠れでクーデターを画策した干柿屍澄真と水面下で接触するなど、いまだ不穏な活動は行っている。
なおナルトは火影でありながら外伝まで彼の主な研究内容やヤマトが彼を監視していたことはよく知らなかった様子*12

ちなみに、続編兼外伝に当たる「BORUTO‐ボルト‐」に登場する息子・ミツキは自身の細胞を使った人造人間。
ボルトという太陽を得て輝く月、という意味で「巳月」と名づけている。

アニメ疾風伝の最終パート「木ノ葉秘伝」(ナルトとヒナタの結婚エピソード)では、
いろいろあったけど結婚おめでとう』というビデオレターを送っている他、茶屋で店員をやっていたり、一楽の前を通りすがったり、
シノの虫に驚いて逃げ出したりと完全にキャラ崩壊を起こしていた。
ちなみに同じシーンでは監視役のヤマトが映っているため他人の空似ではない。
尤も、普段の行いを考えると生計を立てている方法がイマイチ謎である上、昔と違って表立った悪事をしているわけでもなく、
元々木ノ葉隠れ出身なので行きつけの店などがあっても一応おかしくはない。一応でも隠れ里のトップがアルバイトするとは思えないが

アニメBORUTOではゲマキ(実在の忍をキャラクターとして採用したトレーディングカードゲーム)に無許可で写真を使用されていたことが発覚。
なんやかんやあってサインを貰いにやってきたウドン班(雷門デンキ、結乃イワベエ、メタル・リー)にカードを見せられ「何これ...?」と言いつつも、ちゃんとサインはしてくれた。

◆おもな人間関係


三忍の一角で三すくみの「蝦蟇」。
下忍時代からの同僚で共に『木の葉の三忍』と呼ばれていた。
幼い頃からライバル視されており、親友だとも思われていた。
大蛇丸が里を抜けた際は必死の説得を試み、その後も長年大蛇丸を追っていた。

三忍の一角で三すくみの「蛞蝓」。
下忍時代からの同僚で共に『木の葉の三忍』と呼ばれていた。

師匠。木ノ葉隠れの里の三代目火影。
才能豊かな大蛇丸を可愛がり、自分の後継者になる事を願っていたが、その危険思想から四代目火影へ推薦を断念。
これにより大蛇丸は火影への道を断たれ、後に大蛇丸が里を抜ける遠因となる。
木の葉崩しにて自らの手で殺害するも、両腕を封印される。
第四次忍界大戦では穢土転生によって復活し、共闘。
大蛇丸の方も一度ヒルゼンを殺害したことで気が済んだのか、ヒルゼンが復活した際は和解とは言わないまでも幾らか口調が柔らかくなっていた。
そのため、心底では彼のことを敬愛していると思われ、だからこそ自分が四代目に選ばれなかったことがショックだったのかもしれない*13

  • マンダ
声:天田益男
大蛇丸が口寄せする蛇の中では最強とされる紫の蟒蛇。喋れる。
気性が荒く、大蛇丸でさえ下手に出る。大量の生け贄と引き換えに渋々従っているとのこと。
スピードが速く、地面に潜ったり脱皮して炎から脱け出したりと技巧派。
サスケとも契約を結んでいたらしく、彼がデイダラと戦う際に口寄せされたのだが、その扱いはデイダラの自爆の盾役だけと非常に不憫。
爆発をモロに受けたマンダはサスケにそのことを愚痴り、そのまま息絶えた。
名前の由来はおそらく東宝怪獣

暗部時代の上司。
ダンゾウからは評価されており、ヒルゼンが火影を引退した際には、四代目火影に推薦されている。
大蛇丸が抜け忍になった後も裏で繋がっていた。

大蛇丸の代わりに四代目火影に就任した男。
四代目火影の座を奪われたことに付いてはまだ根に持っているらしく、
自分が早死にしたことでうちは一族のクーデターを防げず、結果うちは一族が滅亡したことを悔やむミナトに
「私を差し置いてまで選ばれたのにね。皆、残念だったわよ」
と皮肉を言っている。
自分でなくミナトを指名した3代目の前だから少し拗ねているらしい。
本当に丸くなったなこいつ。

木ノ葉隠れ時代に大蛇丸が行っていた人体実験の実験体の生き残り。
大蛇丸は彼含む60人の子供に千手柱間の細胞を組み込む実験を行ったが、59人は拒絶反応を起こし死亡。
ヤマトは唯一柱間の細胞と適合した為生き残ったが、当の大蛇丸はそれを確認する前に里を抜けたため、ヤマトに会うまで全員死んだと思っていた。
本編終了後は大蛇丸の監視任務に就いているが、長年任務を続けたせいですっかり音隠れの里に馴染んでおり、
音隠れのメンバーからは大蛇丸の護衛か付き人としか思われていない。

弟子。
彼が返り血一つ浴びず、なおかつ息の根は止めない程度に留めながら部下千人を切り伏せたのを見て、
「天才と呼ばれていた若い頃の自分が惨めに思えるほど」とその才能を高く評価しており、弟子の中でも最も目を掛けている。
もっとも、サスケの方からは「あいつを師と思ったことはない」と吐き捨てられており、一度殺害されている。
まあ自身の転生の器として利用するために育成していたことを考えると仕方が無いのかもしれないが。
大戦後は単独で調査任務を行う彼の訪問を何度か受けており、主に情報源として使い倒されている。

側近にして弟子。
大蛇丸の思想を最も濃く受け継いでいた。

かつての実験体、兼部下。
たまに寄る程度のアジトの管理を任せていた。
サスケがダンゾウを殺害した際に、サスケに役立たずと切り捨てられ置いて行かれ木ノ葉隠れの里で捕虜となっていたが、
サスケと歴代火影との対話が終わった後に出てきて再会する。

再会した際の
香燐「あのね大蛇丸様!サスケがね!ウチをね!刺してね~!!」
大蛇丸「奇遇ね、私もよ
という会話は視聴者の腹筋を大いに崩壊させた。
確かに大蛇丸も香燐もサスケの雷遁刀で刺されているが…。


  • みたらしアンコ
木ノ葉隠れ時代の弟子。
『不屍転生』の開発中は彼女を自身の器とするつもりだったことから天の呪印を刻まれている。
しかし、思っていたよりも実力が伸びなかった事から器として失格と見限り、里抜け時にも連れて行かず捨て去った。
この事からアンコからは憎まれており、中忍試験編では大蛇丸を自らの命を使ってでも殺そうとした。
天の呪印は大蛇丸のバックアップデータ機能もあり、大蛇丸は第四次忍界大戦では彼女の呪印から復活した。
ちなみに、有志の調査によると弟子になった時のアンコの年齢は10代前半、大蛇丸の方は30を越えているという。……あれ?

  • 幻幽丸
大蛇丸の三人目の器。
大蛇丸の実験体の一人で、長年大蛇丸に囚われていたが、
屍鬼封尽の呪いによって、サスケが来るまでに大蛇丸の体が持たないと判断したことで急遽器の選定をする必要に迫られたカブトが、
「生き残った一人を解放する」と宣言して開いたバトルロイヤルで、同じく囚われていた忍者達と殺し合い、勝ち残った。
しかし、「ここから出せ」と息巻いていたところに現れた大蛇丸の強烈な殺気の前に、「自分はここで死ぬ」と悟って戦意を喪失。
自らが器になることと引き換えに、実験材料として囚われている自分の一族の解放を願い、そのまま大蛇丸に転生され精神世界で覚めぬ眠りにつかされた。

部下。
もっとも、大蛇丸は彼らを捨て駒としか思っていない。

部下。
大蛇丸の親衛隊。彼らの性格はそれなりに把握している模様。

部下。
音の五人衆のリーダーで大蛇丸からも目を掛けられていた。
幼い頃に一族が滅び、路頭に迷っていたところを大蛇丸に拾われたため大蛇丸を崇拝しており、大蛇丸の為なら命をも投げ出すことをも厭わない。
新しい器の候補として大蛇丸から“地の呪印”を授けられていたが、死の病に侵されてその価値を失っており、最後は「どうでもいい」と切り捨てられた。

  • ミツキ
木ノ葉隠れの里の下忍で、大蛇丸の息子。
その正体は、大蛇丸が自分のDNAを使って作り出したクローン人間。
彼の名前には本来の生命とは異なるが、せめて月の光の様に照らせる人生を送れるようにと『巳の月』と命名している。




追記・修正は不老不死になってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
※キャラクターや作品、作者などに対する愚痴や文句、誹謗中傷等はコメント欄撤去やIP規制がされますのでやめましょう。

+ タグ編集
  • タグ:
  • 闇堕ち
  • NARUTO
  • BORUTO
  • 大蛇丸
  • NARUTO登場人物項目
  • 木ノ葉の三忍
  • 性別不明
  • 男?女?
  • パパ?ママ?
  • 三竦み
  • ろくろ首
  • 八岐大蛇
  • 不死身
  • 不老不死
  • 抜け忍
  • 悪人
  • くじら
  • 伝説の三忍
  • 白蛇
  • ど変態
  • 口からゲロゲロとキモいやつ
  • だいたいこいつのせい
  • オカマ
  • 音隠れ
  • 木ノ葉隠れ
  • 保護者丸
  • 穢土転生
  • マッドサイエンティスト
  • 意外と面倒見がいい人
  • 外道
  • 黒髪
  • 黒髪ロング
  • 五行封印
  • 闇の師
  • 師匠殺し
  • オカマモドキ
  • 濃すぎるキャラクター性
  • トランスジェンダー
  • ジェンダーレス
  • インフレについていったキャラ
  • 火影候補
  • サスケの師匠

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月08日 13:26

*1 アニメでは「私は男よ!」とハッキリ断言している

*2 科学じゃなくて忍術だが

*3 なお大蛇丸自身は大戦参加直前のサスケに対してもはや自分では敵わないと語っている。

*4 乗っ取られるというよりは取り込まれると考えた方が近いか

*5 アニメでは「少年」と記載

*6 他、四代目火影・ミナトも蘇生されそうになるが、ヒルゼンの抵抗によって阻止されている。また、ミナトの魂は屍鬼封尽によって死神の体内に取り込まれていて、穢土転生によって復活できない状態であり、木ノ葉崩しの時点ではミナトの設定について固まっていなかったために整合性が取れなかったと思われる。

*7 ちっさい尾獣玉を飲み込んだあとレーザーを発射するアレ

*8 戦局は木ノ葉が有利だったにも拘らず、和解を優先したヒルゼンが賠償なしの岩隠れに有利な条件で講和したため、不満を抱いたタカ派に糾弾された

*9 綱手の弟・縄樹と同じ隊だったらしく、彼を死なせたことについては責任を感じており、更に綱手の小隊が襲われダンが死亡した際はいち早く駆け付けているなど仲間思いな面も見られた

*10 このときアニメではサスケの肉体を狙う言葉を発したことでイタチを怒らせるシーンが描かれている

*11 主に柱間と扉間

*12 大蛇丸自身も自身が監視付きながら外で動かされている理由は理解しているが、外伝小説『サスケ真伝』ではその上で、ナルトについて「そんなことはまるで考えていないんでしょうけど」と語っている

*13 両親を早くに失った大蛇丸にとっては親代わりだった可能性もある