キャプテンコマンドー

登録日:2010/06/07 Mon 21:14:59
更新日:2024/02/23 Fri 00:20:09
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I am CAPTAIN COMMANDO!


キャプテンコマンドーとはカプコンのベルトスクロールアクション
ファイナルファイトの未来に当たる世界観の作品で、あちらと同じく自キャラを操作しベルトスクロールするステージを進みながら敵を倒していくゲーム

舞台は西暦2026年の未来都市。犯罪超人と呼ばれる悪のミュータントを蹴散らしていくのが大筋。

操作はレバーとボタン二つ。ファイナルファイトと違い、ダッシュ技やダッシュジャンプ技など特殊技が増えている。
専用筐体が存在し、4人同時プレイも可能だった。


☆プレイヤーキャラクター

●マミーコマンドー/ジェネティー

とても無口なミイラ男。全キャラの中で最も使い勝手が良い(たぶん)。
武器は特殊な薬品が塗ってあるナイフで、倒した敵を溶かす。
異星人だが、職業は墓守兼コマンドーチーム。
漫画版では一応台詞あるのだが、それでもやはり口数は少ない。

◇性能
全キャラ中唯一、必殺技のスピニングアタック発動中に動けるため使いやすい。
ほかにもジャンプ攻撃がイマイチながら、
  • 単発火力こそ低いが、全キャラ中最速、かつ長いリーチを誇る地上攻撃。打点が高く判定も強め
  • ナイフの先の判定が強いダッシュ攻撃、ダッシュジャンプ攻撃
  • 耐久力も平均程度にはある
主役のキャプテンより使いやすい高性能キャラクター。ただし、8面ボスが苦手な方、
あと、ラスボス戦で投げによるハメを失敗したら8割がた捨てゲーというトンデモ部分さえなければ…。
デフォルトで1Pセレクト(いわゆる主役位置)にいる。
イロモノな見た目に似合わず主に長いリーチのおかげで使いやすいという点でのちのファウスト先生に通ずるものがある。

●キャプテンコマンドー

CV:長嶝高士(MARVEL VS. CAPCOMシリーズ)、置鮎龍太郎(NAMCO×CAPCOM、PROJECT X ZONE 2)

主役のキャプテン。
コマンドーチームのリーダー。
パワーグローブを装着していて素手以外にも炎や電気を武器にする。
必殺技は地面に拳をぶつけて電気を流すキャプテンコレダー。
ヒットさせた相手を痺れさせることができるが、動けるようになるまでの時間が長い上、
痺れた相手はダウンしない(長時間のけぞるだけ)のでイマイチ使いにくかったりする。ジャンプ攻撃には当たらない事もあるし…

◇性能
主役ながら地味に使い辛いキャラクター。
ダッシュジャンプ攻撃のキャプテンファイヤーは抜群の性能だが、
発動までにラグがある上、手元は判定スカスカなので上手く当てる技量が求められる。
さらにパンチが短いため、一部の雑魚に苦戦する。
  • パンチの性能がイマイチ。攻撃位置が高いのは良いが、リーチが短く判定もジェネティーより弱い
  • ダッシュ攻撃に癖がある
  • 移動速度は一番遅い
  • 高めな耐久力もあいまって強ボスに対して有利
  • 他のゲームで嫌というほど見る

●ニンジャコマンドー/翔

武神流忍術継承者の忍者
コマンドーチームの中でも抜群のかっこよさを誇る。
武器はで、倒した相手をバッサリと切れる。
必殺技はスモークボム。
実は翔が着地してからもしばらく無敵時間が残っており、その時間中に無敵のままダッシュ攻撃を繰り出すことができたりもする、
地味に高性能な必殺技だったり。

◇性能
かっこよさはあるが性能は最悪。
全てにおいて辛い。
パンチは刀で攻撃する見た目とは裏腹に判定が弱く、連打が効かない。
ダッシュ攻撃の判定ぐらいしか強みがない。
また強力な投げ技があるが投げハメができないため、ラストボスで苦戦する。
  • 全キャラ中唯一、手裏剣を武器にできる(他のキャラでは得点になるだけ)。しかしハッキリいってあまり使えない
  • 無駄にかっこよい
  • 確かに移動は速いが、攻撃は大振りで正直遅い。さらにその割に火力も低い(キャプテン以上フーバー未満)。
  • くわえて耐久も紙
  • 最悪なことに、8面ボスが翔のドッペルゲンガーに変身すると全キャラ1厄介
以上のように性能は最低なのでかなりの上級者向け。
それでも彼を使いたいのなら、連続攻撃の3発目だけをレバー入れの移動攻撃にするテクニックを身に付けよう。
翔だけは連続攻撃の3発目をレバー入れにしたほうが隙が小さくなるため、ほんの少しだけ、雑魚戦が楽になる。
ちなみに彼でトドメを刺すときは敵の胴体が真っ二つになる。

●ベイビーコマンドー/フーバー

天才の赤ん坊。そのため、コマンドーチーム最年少の人物でもある。
愛機のロボット・シルバーフィストを操り、敵をなぎ倒す。
ちなみに、このシルバーフィスト、なんと自作である。将来がいろんな意味で恐ろしい赤ん坊である。
必殺技はニークラッシュ・ミサイル

◇性能
パンチの打点が低いのと、ダッシュ攻撃のリーチが短いこと以外はなかなか使いやすい。
上から飛び蹴りをしてくることが多い二面と六面のボス、
同じくローリングで飛んでくる上にダッシュ攻撃が短くて当てにくい三面ボスは苦戦するが、それ以外は有利。
唯一パイルドライバーが使える。普段はそれほど有難くないが、
この技の真価はラスボス戦で発揮され、一番簡単に投げはめることができる。
  • 強力な投げ技をはじめ、全体的に攻撃力が高い。
  • シルバーフィストに守られているおかげか最も耐久力が高い。
  • パワーキャラにもかかわらず意外に移動速度が速いが、小回りはきかないので結果として機動力が高いとは言いがたい。
  • リーチは短いが判定の強いジャンプ攻撃。おかげで8面ボスのドッペル戦が全キャラ一楽勝
  • 打点の低いパンチなのでドラム缶が壊しにくく、敵の飛び蹴り系の攻撃に弱い。結果として立ち回りに癖がある


☆ステージ

全9ステージ。
カプコン製なので相変わらずの二面は初見殺し。

エクステンドはない仕様なので、いかにミスを減らすかがワンコインへの道。

のちにコマンドーチームはいろいろな作品に再登場するが、かなり派手なアクションをするようになった。


☆ロボット

主にウーキーが操縦するロボットをプレイヤーも奪って操縦する事ができる。早い話ロックマンXシリーズでいうライドアーマーのようなものである。
白兵戦をこなすパンチロボット火炎放射を繰り出すファイヤーロボット、冷気を噴射して敵を凍らせるフリーズロボットの三種類があるが、
単純な使い勝手ならパンチロボット一択か。
まぁ、ぶっちゃけお遊びの範囲なので、無理に乗らずとも壊してしまったほうがいいかも…
なお、フーバーが乗るとロボのうえにさらにロボというマトリョーシカみたいなことになる。


☆ジェノサイドの犯罪超人ども

●ウーキー
街のチンピラやストリートチルドレン(←おいおい…)をさらって改造した戦闘員。さらには組織からは消耗品扱いされているという非人道的極まりない生体兵器。
基本的に最弱だが、中にはロボットに操縦する者もいるので油断ならない。
知能が低く目の前の敵を襲うことしか考えられない…という割にはタバコを一服してたり、闘技場で観客として大勢で観戦していたりと、その設定は正直あやしい。

●エディー
二番目に弱い雑魚キャラクター。時折飛び蹴り(一般人には見切れない設定らしい)を繰り出す、『ファイナルファイト』で言うジェイクやシモンズに相当するキャラクター。
武術にそれなりに心得のある者を改造したらしいが、キャプテンらにとっては倒すのに苦労はしない。
覆面のデザインが『メイド イン ワリオ』シリーズの登場人物・Dr.クライゴアのものと似ている。

●ディック
銃火器を嗜む者を改造して生まれた戦闘員。そのため武器が無いと戦えないばかりか、その落とした武器をプレイヤーも使うことが出来るなんとも哀れなキャラクター。
しかし設定とは裏腹に攻撃モーションが素早く、軸が合うと総じて高威力の武器を迷いなくぶっぱなしてくるため意外に強敵。優先的に処理したほうが良い。
その武器の中では『ラチェット&クランク』シリーズでいうワイドボーンなどのように山なりに飛んで、
高威力な爆風で広範囲の敵を巻き込むミサイルランチャーが一番使い勝手がいいと思われる。
当然、コイツが持っていると一番厄介な武器なので、最優先で倒すべし。

●スキップ、ソニー
彼らは改造はされてないが、元々持ってるナイフ捌きのスキルをジェノサイドに気に入られ、金で雇われているチンピラである。
要は『ファイナルファイト』で言うところのハリウッドやエルガドのポジションだが、彼らほどの鬱陶しさは感じられず、いまいちパッとしないキャラクター。

●マービン
火吹き野郎。ちょこまか走り回ってはタックルを繰り出し、口から火を吹く小デブ。
立派な犯罪超人を目指して今日も今日とてがんばっているらしい…のだが、そのがんばりが空回りして彼の吐き出す炎で仲間を巻き添えにしてしまうマヌケな一面も
ちなみにボスだろうと情け容赦なく燃やす。
こいつも設定とは裏腹に厄介な雑魚の一体。微妙にタフで、連続技1セットでは倒しきれないことが多いのに加え、動きが素早くトリッキー。
意外に威力も高いタックル、攻撃判定が強い上に持続が長くこれまた威力の高い火吹きは厄介。ダメージを蓄積される前に一気にカタをつけるべし。

●キャロル、ブレンダ
『ファイナルファイト』のロキシーやポイズンと違って、彼女らは正真正銘の女性である
露出度の高い衣裳に身を包んでおり、スタイルも抜群のポニテ美女。女性であることを利用し油断させるしたたかなエリート犯罪超人なんだとか。

数人で編隊を組んで音叉のようなものを地面に突き刺し、そこから一斉に地を這う電撃を流すのがメイン攻撃。
マービンの炎同様、電撃は一切の容赦もなく仲間を巻き添えにする。
音叉を直接こちらに振る攻撃も仕掛けてくる。
電気を操る以上、ラバースーツの素材のおかげもあってか彼女ら自身にも雷属性に耐性があり、キャプテン・コレダーによるダメージを半減してしまう。
ちなみに、彼女らの操る電気とキャプテンの電気は「プラスとマイナスで正反対」なため、
本来なら雷に耐性のあるキャプテンもショートしてダメージを受けてしまうらしい。
彼女らはジェネティーに倒されても溶けないし、翔にも真っ二つにされない。
なお、ブレンダは1人プレイだとステージ2のある場所にしか出てこないレアキャラクターになる。

●サムソン、オルガノ
原始人っぽい見た目だが、彼らも改造は受けてない至って普通な人。ただ、幼い頃虐待を受けた心の傷が彼らを非行に走らせ現在に至るらしい。
能力的に言えば、ものすごく弱体化したアンドレ一家。防御も甘いのでやられる前にやれば楽勝。
オルガノはサムソンらを従えるように現れることが多く、それゆえかサムソンに比べ若干タフ。

●マーディア
大女。常人の10倍の膂力を持つ怪力を誇る。
それだけでなく口から溶解液(ジェネティーのナイフから検出された毒がベースらしい)吐いたり、爆弾投げたりとやりたい放題。
そこまで強敵ではないが、タフな上に攻撃の威力が高いので一発貰うと痛い。慎重に対処するべし。
なお、彼女はキャロルやブレンダとちがって溶けるし、真っ二つにもなる。なんなんだろう、この差は…。(しかも断末魔は男のものだし…)

●Z(ズィー)
エイリアンっぽいサイボーグ。なんかかわいい。しかし、油断してはいけない。
長いリーチに最高クラスの攻撃力と耐久力を兼ね備えた、(行く道は多少違うが)『ファイナルファイト』でいうアンドレのように“もはや中ボスクラスと言っても過言ではない強さを持つ”強敵である。(あるエリアでは火炎瓶ハリウッド並みに極端に体力の低い個体もいるが…)

●ムサシ
鎧武者。背中の矢っぽいアンテナでソーラーパワーを取り込んでいるとかいうよくわからんやつ。弱ると刀が折れてリーチが短くなり弱体化するのが切ない。
しかし、動きこそ鈍いが高い耐久力に加え、プレイヤーの攻撃を的確にガードして素早く強力な反撃を叩き込む技を使う『ファイナルファイト』のアクセルやスラッシュをうんと強くした感じのキャラクター。
特に武器が折れても使ってくる柄殴り攻撃は厄介。彼らと戦うときは投げを上手く使おう。

●忍者たち
彼らは犯罪超人ではないが、頭領であるヤマトがジェノサイドに協力しているという理由でキャプテンらに戦いを挑んでいるに過ぎない。
つまりジェノサイドに忠誠を誓っているわけではないので元々は悪人ではないのかもしれない。
その割にはドクター・ティーウォーター戦では小船に乗ってたくさんでてくるが(そのとき翔でやると最高に気持ちいい)。
  • コジロウ
赤い覆面忍者。肉弾戦によるコンボ攻撃をこなす。
  • サスケ
緑の忍者。忍者の中で最もタフで、剣技を操る。なんでも、「忍者とは剣術を極め、敵を倒すもの」と豪語しているとか。
ならば忍者ではなく剣士にジョブチェンジしたほうがいいと思う…。
  • ハンゾウ
青い覆面忍者。しかし肌は緑色本当に人間か?
幼い頃から武器の扱いを叩き込まれたらしく、手裏剣や爆弾を使いこなすが、素手では何も出来ない。要するに忍者版ディックである。
しかしディックと同じく、忍者たちの中では最も厄介。優先的に狙って倒すべし。

●ジェノサイド
犯罪超人たちを束ねる本作の元凶。
最終ステージでプレイヤーを待ち構える。


小ネタ

1994年にはコミックゲーメストにて独自要素の強いコミカライズ版も連載されていた。
漫画独自のキャラクター設定などについては『キャプテンコマンドー(漫画版)』の項を参照。

NAMCO×CAPCOM』では、本作の過去にあたる『ファイナルファイト』シリーズのキャラクターであるガイと翔が武神流繋がりでペアユニットになっており、コマンドーチームの連携攻撃にもしっかり参加してくる。
このため「武神コマンドー」とネタにされることが多かった……のだが、『PXZ2』でソロユニットとしてキャプテンコマンドーが参戦した際、飛竜たちに対して「ニンジャコマンドーにならないか?」と勧誘したところ「もう二人いるだろう。他を当たれ」と断られている他、リュウ&ケンとの掛け合いが以下。

ケン「いつもの仲間はいないのか?」
キャプテン「翔、フーバー、ジェネティ、凱君は別の任務さ」
リュウ「コマンドーチームも大変だな。……ん?」

どうもナムカプを経て本当にチーム入りした模様。


追記、修正お願いします。

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最終更新:2024年02月23日 00:20