主人公(DQⅦ)

登録日:2011/08/15 Mon 03:05:38
更新日:2024/03/05 Tue 19:56:34
所要時間:約 5 分で読めます






ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』の主人公。
デフォルトネームは「アルス」だが、これは漫画版や小説版でも用いられている。


漁村フイッシュベルの漁師、ボルカノの息子。年齢は16歳。
黒い髪に黒い瞳(小説版では紫がかかっている)、緑色の頭巾に緑色の服と、なんとなく平和的なカラーリングの少年。
年齢の割に小柄で、たくましい体格、顔立ちの父には似ていない。誰だパッとしないとか言ったの。


公式イラストでは肩や腕に緑色の小さなトカゲを乗せていたが、
これはデザインを考えた鳥山明が優しさの象徴として描いたものらしい。

本編にはオープニングムービーにちょろっと出るくらい。
小説版では名前があったり漫画版では出番もあったりした。

今は漁に出る父にサンドイッチを届けるだけの半人前だが、
いつかは父のような立派な漁師になることを期待されている。

グランエスタードの王子であるキーファとは兄弟のような親友同士。
幼なじみマリベルに振り回されながらも、
共にエスタード島の謎を説き明かそうと周りの者たちには内緒で遺跡を探検して回る毎日。

ある日遺跡の中で砕かれた不思議な石版と台座を見付け、
そこから世界に島がエスタード島しかない理由、失われた世界の存在を知ることとなる。


好奇心旺盛だが基本的におっとりした性格らしく、お人好しで心やさしい少年。
勝ち気な幼なじみのマリベルにはいろいろと振り回されがちだが、実際のところマリベルには好意を持たれているような。

なんだかんだで冒険のリーダーとして頼りにされるような勇敢さも持ち合わせている。

石版を集める旅の中でたくさんの人々や仲間たちと出会い、人間の醜さや逞しさなどに触れながら成長していく。
物語後半では見違えるほど立派になり、パーティーの女性陣以外にも、
マーディラスのグレーテ姫や(恐らく)砂漠の城の女王ネフティスにも惚れられたりした。


父・ボルカノが漁に出て不在の間に、十月十日経たず6ヶ月で母・マーレから生まれたが健康そのものであったと言う。
そのことを教会の神父も不思議がっていた。

腕に不思議な形のアザがあり、キーファはそれに何か運命的なものを感じている様子。
何故か知識も無いはずの古代の文字を読み解くことが出来たりと、不思議な能力を持っていることが作中の様々な場面からわかる。


覚える魔法はルーラやホイミ、スカラ、ベホイミ、
リレミトと歴代主人公に似たものだが、イベントでマジャスティスやギガジャティスと言った特殊な呪文も覚える。
力・HPともにバランスよく伸び、転職システムを活用すればやたらめったら強くなる。
物語後半からはHP・力も急激に伸びパーティーの大黒柱として覚醒していく。誰だパッとしないとかry

DQ6までと違い、DQ7ではゲーム終盤に登場する「伝説の武具一式」は主人公の専用装備ではない。
剣・盾・鎧・兜いずれも、主人公以外にもメルビンまたはアイラが装備できる*1
しかし、一式を全て同時に身に着けられるのは主人公だけである。
また、これとは別にイベントでも出番が用意されている武器「水竜の剣」は主人公の専用装備。

3DS版では、パーティーキャラが特定の技を使うと、通常とは違った演出がなされる。主人公の場合はアルテマソード*2
やはり最強の技は主人公にということかもしれないが、アルテマソードを扱える職業は勇者ではなくゴッドハンドだったりする。



以下ネタバレ






実は大海賊マール・デ・ドラゴーンの総領シャークアイとコスタールのアニエスとの間にできた子どもで、
生まれるより前に水の精霊により時空を越えて安全なエスタード島に送られ、マーレの胎内に移されたらしい。
明言はされていないがあらゆる伏線が一致する。

水の精霊の力を継承していると言われるシャークアイの息子であるため、
彼と対になる水の精霊の紋章型のアザを持ち、精霊の加護を受けたものしか扱えない水竜の剣も装備可能。
海底神殿に潜れたり古代文字を読み解けたりと、旅先で発現するたくさんの不思議な能力もみな水の精霊の力によるものらしい。
水の精霊マジ万能。




■親族
  • ボルカノ
父親。
フィッシュベル一番の腕を持つ漁師で、グランエスタード城までその名が知れている名士。
上述の出自を考えるとあくまで育ての親だが、主人公は彼を父として強く尊敬しており、
全てが終わった後もシャークアイではなく彼の後を継ぎ漁師になる事を選んでいる。
過去の「主人公の父親」勢の中ではオルテガ、パパスに並ぶガチムチだが職業は漁師の為、戦闘力は未知数。
一応、一般人とはいえ魔物が生息する海で漁をしたり、
嵐の海にさらわれても生き延びた辺り生命力は高そうである。
妻が作るアンチョビサンドが好き。

  • マーレ
母親。恰幅の良い婦人。キングスライムではなく人間。
主人公にとっては血筋上の母親ではないことになるが、彼女の腹から生まれたことは間違いが無いため、
実の母親と呼んでいいのかどうかは微妙なところである。
料理が得意で、前述のアンチョビサンド以外にもキーファの好物である小魚の佃煮を作った事も。

ボルカノの弟で、主人公からすると叔父。
ボルカノが立派な人物であるのに対して、ホンダラは不誠実な人間で評判は悪い。
微妙な緑フードという格好はなぜか主人公と似ている。
しかし、ホットストーンや七色の入り江の雫といった、
重要アイテムを仕入れてきたり、クリスタルパレスまで遠征に行ったりと行動力は高い。
また、ゲーム序盤の返答次第ではスライムよりも先に主人公に初めてダメージを与える人物。

  • シャークアイ
海賊船マール・デ・ドラゴーンの総領。
前述の通り水の精霊の加護を受けた紋章を所有している。
義賊とも言える信念を持った海賊で、コスタール国と海軍の契約を交わしており、
そのため魔王との戦いを繰り返すうちに目を付けられる。
最後は魔王軍を引き付けるために勝ち目のない決戦に赴き敗北。未来永劫氷漬けにされる呪いを受ける。
呪いは強力で、魔王が死したとしても数百年は解けることが無いものだったが、
魔王による封印空間内だと呪いの効力が一時的に消えるようで、
現代によみがえった魔王が封印を開始した際、入れ替わりで復活を遂げる。

  • アニエス
シャークアイの妻。
元は某国の姫。
コスタールで初めて出会う時には廃人間近の気力だったが、
海底王の力により遥かな時を生きられる人魚となり、その後長い時間を経てシャークアイと再会する。


■小説版
アルスの名で登場。
非常に温和な性格で暴走しがちなマリベルやガボのストッパーという印象が強いが、
同時にほぼ常に物事を冷静に見る事が出来る男。
一行の財布の管理もしていた。(他のメンバーがお金に縁が無いのもあるけど)

3巻ではアイラと恋仲になる。

転職履歴は
船乗り→盗賊→海賊→魔法使い→僧侶→賢者→戦士→魔法戦士→勇者


■漫画版
やはりアルス。
この作品は全員にスポットライトがあてられる構成なので判りづらいが、
小説版より喧嘩っ早いかつ一度思考し始めたら止まらない性格。


■バトルロード
やはりその腕に宿した水の精霊の力をフル活用。
とどめの一撃では謎の神殿に降り立ち、そこから高速で森を駆け抜け海辺まで移動し、
海中からオチェアーノの剣を呼び出してアルテマソードを放つもの。
Ⅶ勢はやたらと背景にこだわっており、神殿から草原へと駆け抜ける光景は綺麗の一言。



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最終更新:2024年03月05日 19:56

*1 メルビンは鎧・盾が、アイラは剣・盾・兜が装備できる

*2 なお、マリベルはマダンテ、ガボはとおぼえ、メルビンはグランドクロス、アイラはつるぎのまい。