ラウル・グレーデン

登録日:2011/06/17 Fri 21:50:09
更新日:2023/03/04 Sat 22:37:10
所要時間:約 5 分で読めます




「コイツの威力はハンパじゃないぞ!」




□プロフィール
年齢:20(R)、18(OG)
専用BGM:OVER THE TIME FLOW
愛機:エクサランス

スーパーロボット大戦R』の男主人公。
髪の色は焦げ茶色だが前髪だけ赤いのが特徴。

女主人公であるフィオナとは性別違いのパラレルな存在であり、彼を選択すると本編に彼女は出てこない。


エクサランスと呼称された機動兵器を開発している一団に所属しておりテストパイロットを担当している。

父はエクサランスの主動機関である時流エンジンを開発・研究していたフェル・グレーデン博士。
ラージ・モントーヤとはお互いの父が共に時流エンジンの研究を行っていた関係で幼なじみ。


□人格
非常に正義感が強く人当たりの良い性格をしているが、それ故にカッとなりやすい所があり、重要な場面では独断で物事を選択してしまう所がある。

と言っても原因が仲間が危機に陥ったり、敵の要求がかなり理不尽な物だったりが大概なのでと違って好感が持てない無鉄砲さではない。


□評価
基本的に清廉さを持った人格であるがそれ故にキャラがインパクト不足気味。
現在ではバンプレストオリジナル勢の中に個性豊かなキャラの多いので埋もれてしまいがちになってしまっている。

似たようなポジションにヒューゴ・メディオ南雲一鷹がいるが彼らと比較しても尚、一線を画する物がある。

その境遇を一言で現わすならば

地 味 の 格 が 違 う


一鷹やヒューゴを「話題にされる地味」と仮定すればラウルは「話題にされない地味」である。
他の主人公と違い話題に余り出てこないばかりかネタにもされず、OG参戦時には彼ではなくデュミナス側が登場する事に注目が集中してしまった。


このような扱いになってしまう原因の一つとして近年、スパロボ主人公を評価する要因の一つであるクロスオーバーをまともに行なってない事にあると思われる。

基本的に版権組とは壁を作っており会話するのはラージとミズホのみ。
良くて他のメカニック組と機械談義するだけで戦闘では電童やザンボットのような幼少組をサポートするぐらいであった。

むしろ、敵であるデュミナス勢の方が良好なクロスオーバーを行ってるほどである。

同じくクロスオーバーに疎いヒューゴと比較しても23才のようなお色気要員や隊長のような漢がいないため、人間関係でのインパクトも弱い。
ラウルシナリオのミズホ可愛いけどね!

こうなってしまったのは彼とその仲間の境遇にある。
エクサランスに搭載された時流エンジンは実は元々タイムマシンを目指して開発された物であった。
R序盤ではこれの暴走になんと、ラウル達は過去にタイムスリップしてしまう。

その後は過去を舞台に戦っていくのだが、未来から来たが故に過去に起きる出来事を知っていた事が彼らの行動を雁字搦めにしてしまった。
自身の言動から歴史が変わってしまう可能性があり、時流エンジンの危険性から必要以上に味方と関われなくなったのだ。

……その苦労も最終的には意味が無くなるのだがね。

自分たちの素性を明かせず、きな臭さすらも匂わせてしまっため味方と十分な交流を行えずクロスオーバーと言うには物足りなくなってしまった。


結果的に人格には問題が無いのに戦友に恵まれない残念なラストを迎えた。
ラウルシナリオのミズホ可愛いけどね!


□能力
R時はフィオナに比べて格闘に優れた能力を持ち、ストライカーとは好相性。専用であるライトニングの能力も十分に引き出せる。

前作の男主人公と違い特殊技能にNTが無いがRは難易度が易しいので少し物足りなくはあるが、命中関連の能力に問題は無い。

OGシリーズにおいても似たような傾向で登場。
OGSでは無理に使う必要は……?

外伝では強制出現が多いが強力な敵が頻出するため、少々力不足が目立つ。
全体的に尖った能力が無いのでスキル要請では定番のSP回復とアタッカーの他に地形適応などに手を加えて能力を底上げする必要がある。


□本編での活躍
○R
前述の通り未来から過去へタイムスリップ。
その境遇から素性を明かさないまま戦いは進み、決戦に突入。

抱えていた問題を明かせたのは最終決戦の直前であり(それも万丈などごく一部にだけ)、腹を割って話し合えたのはデュミナスを倒し、未来に帰ってきた後の話である。


○OGS
リメイクに伴い参戦。

ラウル達はアクセルやラミアと同じ「あちらの世界」出身となり、時流エンジンも時空間転移装置の能力を持つと設定された。

フィオナとは双子の兄妹となり同時参戦。それに伴い性格は少しのんびり屋になった。

登場は最序盤だがアクセルの襲撃に伴い「こちら側の世界」に転移してしまい、フィオナは行方不明となる。
つまり原作と違いタイムスリップではない。
(ただし、ユーゼス曰わく『平行世界移動とタイムスリップは同列』)

再登場はオペレーション・プランタジネットが終了した直後となる。
そこで出会ったギリアムの口利きで味方部隊に参加した。

インスペクター事件終了後はクロガネに所属した。

サプライズに近い参戦なのでシナリオ上での重要度は低く、相変わらず周りと壁を作っている。
しかし、素性を知るギリアムやラミアの存在、アクセルとの因縁から人間関係に関してはRより恵まれていると言える。


○OG外伝
ストーリーの中核の一人として据えられる。

今作では中盤で素性を明かすイベントがあり、味方と交流がしやすい環境になった。
ユウキ・ジェグナンからは疑心暗鬼の目を向けられていたが和解、良好な関係を築く。

その他に自分と同じくデュミナスに狙われるコウタの存在もあってか部隊に非常に馴染んだ。

反面、戦乱で忙しい状態であるためミズホとRのようなロマンスが展開出来なかった。
まさに「あちらを立てれば、こちらが立たず」

更に同じストーリーの中核であるコウタとフォルカのキャラが濃すぎたため、デュミナス側の改変もあってか、中核と言うには少々影が薄くなってしまった。合掌。

戦後はエクサランスを解体。ラージ、ミズホ、フィオナにデスピニスを加えたメンバーでジャンク屋『L&Eコーポレーション』を始めた。


○OG2nd
救助用の機体エクサランス・レスキューで参戦。
ストーリー開始時にイングを保護する。

フィオナにL&E社の社長の座を押し付けられているが、仕事はだいたいエクサランスのパイロット。
形式上は民間協力者であり機体の特性から完全に仲間のサポート役。しかしそのフリーな立場を利用した活躍の機会に恵まれ、強制出撃の回数も多い。
ちなみに、デスピニスはグレーデン姓を名乗るようになったため、妹のような状態となって出番も多め。
一方、(ラージとフィオナもだが)ミズホとはここでも全く進展がなく、さらには同乗しているのにサブパイロットですらない。いっそデスピニスがヒロインのよう。
仲のよさそうな女性が妹二人だけとは、何とも悲しい異性運である。どこぞの史上最強の家在住の兄貴もそんな感じだが。
スパロボスタッフは兄属性持ちに何か恨みでもあるのだろうか。


○OGMD
当初は第二次同様エクサランス・レスキューで自軍に参戦。
しかしフューリーが現れて、状況が一変する。
J同様にラースエイレムを使用して、限定的に時間をほぼ静止する相手に自軍は戦慄。
しかもJとは違い、ラースエイレムキャンセラーが当初のグランディードに搭載されていない(正確にはラースエイレムが搭載されていたのだが、破損している)ので、状況はさらに絶望的に。
一刻も早く対応が求められる中、白羽の矢が立ったのが、時流エンジン。時粒子を動力にするエクサランスならば、ラースエイレム下でも動けるのではと想定された。
そして新たに設計された2機のエクサランス・ガンストライカーに、フィオナと共に乗り、ラースエイレムを使用したジュア=ムを撃退した。
その後も最終決戦までガンストライカーで戦い抜いた。(レスキューはデスピニス、ラージ、ミズホが引き続き搭乗し、メイン操縦はデスピニスが務める)

完全解体した時流エンジンをどうやって復元(再現)したかだが、なんとラージとミズホの頭の中に設計から組立までのプロセスが完全に記憶されており、それを元に時流エンジンを再作成した。
お前たちの頭の中はどうなっているんだ…というかそれで再現できるなら解体した意味もあまりないな…
まあ他の科学者が時流エンジンを悪用する可能性は詰めるから意味はあるが、それでもこの二人が捕まると大変なことになるので、二人の重要度が増すのだった。

ちなみに今回のラウルのエースボーナスは「自部隊のパートナーがフィオナの場合、自軍フェイズ開始時に一度だけ「覚醒」がかかる」というもの。
逆にフィオナは「自部隊のパートナーがラウルの場合、自軍フェイズ開始時に一度だけ「修行」がかかる」というもの。
二人とも全く同じ性能であるガンストライカーを扱うので、絶対にツインを組むことになるので、非常に使いやすく頼りになるボーナスである。

しかし問題はそこではない。このエースボーナスは、つまり妹がいることで覚醒する兄と、兄がいることで修行する(やる気を出す)妹という意味である。
もう異性運がどうこうという次元ではない…
多分プレイヤーの多くは、もう近親相姦とかどうでも良いから、この兄弟が付き合っちまえよと投げやりに思ったのではないだろうか…


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最終更新:2023年03月04日 22:37