時空の支配者ディアボロスΖ/最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ

登録日:2011/05/06 Fri 00:50:51
更新日:2024/04/17 Wed 22:54:28
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バイス・ホールから現れる時空の支配者が環境を支配した。





デュエル・マスターズDM-39「覚醒編 第4弾 覚醒爆発(サイキック・スプラッシュ)」に収録されたスーパーレアの一枚で、覚醒編におけるラスボス
覚醒前(表面)の「時空の支配者ディアボロスZ」、覚醒後(裏面)の「最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ」からなるサイキック・クリーチャー。


解説


名称とカードイラストを見た時点でピンと来たプレイヤー、貴方は正しい。
このカードの元となったのは覚醒編環境を荒らし回った《時空の封殺ディアスΖ/殲滅の覚醒者ディアボロスΖ》なのである。
それの強化版と思わしきこいつも、当然ながら発売前時点で壊れカードなんじゃないかと予想されていた。



実 際 に 壊 れ て い た が



では、どこが壊れていたかを覚醒前から説明しよう。

覚醒前

時空の支配者ディアボロスZ(ゼータ) SR 自然文明 (10)
サイキック・クリーチャー:ワールド・コマンド 9000
E(エヴィル)・ソウル
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
相手のクリーチャーの能力によって、相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。
覚醒-自分のターンのはじめに、バトルゾーンまたはマナゾーンから自分のカードを3枚選び、山札に加えてシャッフルしてもよい。そうした場合、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。

覚醒前は《時空の雷龍チャクラ/雷電の覚醒者グレート・チャクラ》と同じくブロッカーを持っている。
しかし、チャクラは《爆竜 GENJI・XX》という天敵の登場により使用率が低下していた。

一方、こいつはクリーチャー限定のアンタッチャブル能力(選ばれない能力)を持っているため、そう簡単には除去出来ない。
つまり、GENJIはこいつのせいで空気化した。

ならば呪文で除去すればいいのだが、かつてはそう簡単に除去できなかった。
こいつを出せる超次元呪文は4種類あったが、その中でも《超次元バイス・ホール》が特によく使われていた。

バイスと言う単語にピンと来る人がいるかもしれない。この単語は手札破壊をするカードによく付くが、実際にこの呪文は相手の手札を見て、呪文を1枚墓地に送るという効果を持っている。
つまり、支配者は相手の除去呪文を消しつつバトルゾーンに出てきたのである。しかも、前述したようにクリーチャー効果はほとんど効かない。

どうすりゃいいんだよ…

さて、覚醒条件はバトルゾーンとマナゾーンのカードを合わせて3枚を山札に戻す事である。
何の下準備も必要なく、ただちょっとリソースを減らすだけで簡単に覚醒してしまうという非常にお手軽な条件。
しかも、マナゾーンのカードを再び引けると考えれば損した気がしない。終盤なら山札を回復させ、ドローも強くしてくれるだろう。
場合によってはむしろメリットとも言える。


そして…




覚醒後

最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ(ゼータ) 自然文明 (20)
サイキック・クリーチャー:ワールド・コマンド 23000
■E(エヴィル)・ソウル
■このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー水のクリーチャー闇のクリーチャー火のクリーチャー自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
■解除
■Q・ブレイカー



かの《緑神龍ディルガベジーダ》と同じパワー23000

相手の場の文明が多くなるほど被害を大きく出来る複数確定除去

こんなスペックでまさかの解除付き



…と、の名に恥じぬ強さになる。
特に恐ろしいのは2つ目の確定除去能力である。

覚醒編からのサイキック・クリーチャー投入による場の多色化という利点がここで仇になった。
さらに、元ネタであるディアスΖの殲滅返霊もさらに使いやすくなり、3体除去してディアボロスΖに覚醒。ということが簡単になった。

もちろんやられる側は同時除去とシールドブレイクにより立て直しが厳しくなり、そのままゲームエンドになってしまう。


弱点は除去呪文を立て続けに唱えることだが、超次元呪文の枚数=ディアボロスΖを出せる回数なので効果が薄い。

理論上1試合中16回出せるからね!

また、そもそもバイスホールの手札破壊も加わるので呪文で除去なんか大抵出来ない。


結果的に、覚醒したらほぼ勝ちという壊れになり覚醒編終盤からエピソード1中盤までのトップメタを蹂躙していた。
対策はシンプルに『出させない』『覚醒前に除去する』のどちらかが有効。

『出させない』の場合はハンデス、もしくはこのカードが出せる超次元呪文はいずれも6マナ以上なので、マナ破壊も有効。
また、定番の呪文封じである《光神龍スペル・デルフィン》や各種アルカディアスシリーズも有効である。
しかし、アルカディアスで封じている場合は《超次元ガード・ホール》で除去されてから登場される恐れがある。
後に、エピソード1にて《偽りの名 シャーロック》、エピソード2では《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》、エピソード3では《暴走龍 5000GT》という強力なクリーチャーが登場する。
いずれも、全体除去とロックに加えてそれぞれの効果を持っているので非常に強力な対抗札になる。

一方の『覚醒前に除去する』は、ディアボロスの耐性外のカードが必要となる。
相手に選ばせて除去する効果が主な除去手段となる。《霊騎ラグマール》、《魔刻の斬将オルゼキア》などが定番。
同様の理屈、でサイキックメタの定番《百発人形マグナム》《早撃人形マグナム》もOK。
対ディアボロスだけならばブロッカーのみを選ばせる《封魔ヴィネス》が最優秀。
最も、《ドンドン吸い込むナウ》《リーフストーム・トラップ》の入手が容易になっているので現在はそちらも一つの手段である。

なお、クロスギアの効果ならば選べるので《氷槍パラディン・スピア》《熱刀デュアル・スティンガー》であっさり倒せる。

地味に新種族ワールド・コマンドのおかげでコマンドのサポートも得られるようになっている。まあコイツの場合そんなサポートはほぼ必要ないだろうが。


その後、Ζとバイスホールにはプレミアム殿堂超次元コンビという新しい殿堂が施行され*1、Ζを出すには7マナの超次元呪文が必要になったがいずれも除去が入るので厄介なのには変わりがない。

そんな最凶Ζも時代には勝てず、エピソード1後期からは前述した対抗カードが急増。
エピソード2からはこのΖの効果をも受け付けないゼロ文明及びゼニスの登場により、必ずしも色が合えば超次元に投入される事はなくなった。







所詮、Ζは役に立たなかったな。やはり我らの出番だ。
                       ―――巡礼者ヴィーワイ

覚醒編終了後に明らかになったが、Ζ一族は超次元の奥にあるパンドラ・スペースに潜んでいたエイリアンに操られていた事が判明されている。
(当然、エイリアンは超次元の扱いに長けており、ゴッドとこのシステムを組み合わせた覚醒リンクの技術を持っていた)


派生カード


エピソード3

聖忌祭 レイヴ・ディアボロス ゼロ文明 (10)
進化クリーチャー:オラクリオン/ワールド・コマンド 23000
■進化-自分のオラクリオン1体の上に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー水のクリーチャー闇のクリーチャー火のクリーチャー自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
■Q・ブレイカー
■エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)

2013年10月発売の「DMX-15 フルホイルVSパック 仁義無きロワイヤル」にてオラクリオンとして復活。

オリジナルとの違いは、
  • サイキック・クリーチャーではなく、10マナの進化クリーチャーである。
  • 「Ζ」及び「E・ソウル」がなくなり、それぞれのサポートが受けられなくなった。
  • 最凶Ζは自然の5文明持ちであったのに対して、レイヴはゼロ文明のみ。
  • 種族にオラクリオン追加。進化条件もオラクリオンからの進化となる。
  • 「解除」の替わりに「エターナル・Ω」に変更。これはゼニス以外のカードでは初の快挙。
と色々と変わっているが、オリジナルが持つ「パワー」、「ブレイク数」、「除去効果」は一切変わらない。
現時点で明らかになっているオラクリオンが4種類である事と環境の超高速化が大きな壁となるが、《戦慄のプレリュード》でコスト軽減が可能なので2枚唱えられれば0マナ(プレリュード詠唱分があるので実質6マナ)で場に出す事が可能。
文明に縛られないので、プレイヤーのデッキ構築力が問われる一枚となるようだ。


ドラゴン・サーガ



つまらんやつを戦場に出したら、戦場がどうなるか知っているのか?――究極の覚醒者デビル・ディアボロスZZ


その後、「ブラック・ボックス・パック」に「究極の覚醒者デビル・ディアボロスΖΖ」なる存在がフレーバーテキストに登場。《暗黒の騎士ザガーン》を彼のフレーバーテキストをもじって皮肉っている。
そしてスーパーVデッキ「滅びの龍刃ディアボロス」の目玉としてまさかの収録。

時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ(ダブルゼータ) ≡V≡  闇文明 (10)
サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 9000
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■相手のクリーチャーの能力によって、相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。
■覚醒-自分のターンのはじめに、バトルゾーンとマナゾーンにある自分のカードの中から合計3枚選び、墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
↑  ↓
《究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ(ダブルゼータ)》 ≡V≡ 闇文明 (20)
サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 23000
■このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー水のクリーチャー闇のクリーチャー火のクリーチャー自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
■Q・ブレイカー
■解除

種族と文明が変わった以外はほぼ使い勝手は一緒。
これのせいで、コンビ殿堂で済んでいたバイス・ホールは完全に許されなくなり、プレミアム殿堂に叩き込まれた。

だが、その後デュエキングMAXでバイスホールのリメイク版である《超次元ジェニー・ホール》が登場。事前に除去呪文を排除できるという強みこそ失われているが、かつてのように6マナでディアボロスZを出せるようになった。


新章デュエル・マスターズ

まだ終わらない。

逆襲の支配者ニュー・ディアボロス 自然文明 (20)
クリーチャー:ワールド・コマンド 23000
■E(エヴィル)・ソウル
■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。ただし、コストは4以下にならない。
■スピードアタッカー
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー水のクリーチャー闇のクリーチャー火のクリーチャー自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
2017年発売のゴールデンベストにて、基本能力はそのままに通常クリーチャーとして再登場。
コスト20と普通に出すのはまず不可能なマナだが、自身の能力を利用すれば最小5マナで呼び出す事が出来る。
とはいえ早期召喚を目指すほどフィールドアドバンテージを大幅に犠牲にしなくてはならない。既に仕事を終えたcip持ち、あるいは破壊される事が仕事のpig持ちと組み合わせたい。
スピードアタッカーを持つため即座に能力を起動させる事が出来る一方、破壊耐性の類は一切持っておらず場持ちは悪い。
その性質上、5色コントロールで使うか踏み倒し機構をデッキに搭載する事のどちらかは必須と言える。
総じてこちらもプレイヤースキルが問われるカードとなっている。リメイクされるたびに使い勝手が悪化しているのは気のせいですかね……


王来篇

それからしばらく経ち、王来篇では過去のクリーチャーの肉体を歪に合体させたディスペクターという勢力が襲来。
覚醒編のラスボスたるディアボロスZも、その一員として(合体させられた姿で)登場するのではないかと目されていた。

連結 XX(ダブルクロス)DDZ(ゼータ) VR 文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/ワールド・コマンド 8000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの「EXライフ」シールドを墓地に置いてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
期待を裏切らず王来篇第4弾で登場した、ラスト・ストームXXと合体したディスペクター。
能力こそ別物と化しているが、コストに関しては元々コスト7の超次元呪文で呼び出していたため元ネタ準拠といえるか。

能力はスピードアタッカーとスレイヤーの付与とEXライフを消費しての呪文封じであり、相手のS・トリガーや革命0トリガーによる反撃を封殺しての詰めの一手といった性能。
アタックトリガーという性質上XXDDZが除去されても呪文封じが継続するのが強みであり、5色コントロールでは封殺要員としてしばしば採用されている。

詳しくは個別項目を参照。


余談

  • 「デビル(Devil)」は英語で、「ディアボロス (διάβολος)」は古典ギリシャ語でそれぞれ「悪魔」を意味する。
    従ってこのカードの名前を和訳すると「悪魔・悪魔Z」になる。
    チゲ鍋、サルサソース、希望皇ホープと同じレベルである。



追記・修正は1ターンでデビル・ディアボロスΖを超次元ゾーンに戻してからお願いします。

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最終更新:2024年04月17日 22:54

*1 両方をデッキと超次元ゾーンに同時に入れてはいけない