ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ

登録日:2012/09/18 Tue 03:47:12
更新日:2023/07/16 Sun 08:04:03
所要時間:約 3 分で読めます





いえ、待ってたの。そういう…ひどいのをね。



ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウとはマーベルコミックに登場するキャラクターで、スーパーヒーローの一人でアベンジャーズの一員でもある。
元はソ連のスパイとしてスターク・インダストリーに入り込んで機密を奪おうとしてアイアンマンと戦ったのがデビュー作で、その後に亡命してヒーローとなった。
実写映画の展開もこれ等を踏まえたものである。

“ロマノフ”とは本来男性に用いる名前である(女性には“ロマノワ”が正しい)が、ロマノフ王朝の末裔である事を強調するために“ロマノフ”の名を名乗っているという裏設定がある。
因みに、年を取るのが異常に遅いだけで実際には少なく見積もっても現在の年代に当てはめてしまうと80歳以上にはなってしまう。
第二次世界大戦当時の少女時代に、彼女の血統を狙ったヒドラとザ・ハンドの計画に巻き込まれたことがあり、ウェポンXになる前のローガン(ウルヴァリン)とキャプテンアメリカに助けられた経験がある。
この時の経験からウルヴィーを「おじさま」と慕っている一人でもある。
その後はソ連のエージェントとされるべく「ブラック・ウイドゥ・オプス」の一人として鍛え上げられるが、この時に老化抑制や身体強化を初めとした処置を受けるばかりか記憶操作も施されている。
バレエが得意だが、これも仕込まれた記憶である。
原作では「ウイドゥ・バイト」と呼ばれる電撃のようなエネルギーを放つブレスレット型の装備がトレードマークだが、実写映画ではそこまで目立ってない。(元々、そこまで強い武器でもないし)

ブラック・ウィドウとはクロゴケグモを英語にしたものであり、ヒーローらしからぬコードネームは元々敵役として登場したからだそうな。

そんな彼女だがスーパーヒーローとしての能力は何ら持ち合わせていない、同僚は飛行アーマーやら超人血清やらド怪力やら神の力やら好き勝手使っているのにである。

だが、それにとって変わるのが彼女の卓越した諜報と格闘の能力、そして美しすぎる容姿である。
このスキルを持って、S.H.I.E.L.D.(シールド)のトップエージェントとして活躍しているのである。




詳細は個別項目参照。

アイアンマン2
演じるのはスカーレット・ヨハンソン(吹替は佐古真弓)

スターク・インダストリーの法務部スタッフ、ナタリー・ラッシュマンとしてCEOを降りたトニーに接触、その美貌で目の肥えたトニーさえも落し、ペッパーの秘書になった。

ヤキモチ込みで自分を怪しむペッパーにもお構い無しであったが、その実態はトニー=アイアンマンがアベンジャーズにふさわしいかの審査であった。

終盤ではハマーの会社に乗り込み、大勢の警備員を翻弄し(一人はホーガンが相手していた)、コンピューター越しにトニーをサポートした。

この時はロングでウェーブをかけていた。美しすぎる。


アベンジャーズ
演じるのは同じくスカーレット・ヨハンソン(吹替は本作以降、米倉涼子)

初っぱなからどこかの組織に拘束され拷問を受けているというシーンから出番が始まる。椅子に縛られたまま男達を薙ぎ倒す様は壮観の一言。
その足でブルース・バナー博士=ハルクを迎えにいった。
実はS.H.I.E.L.D.に加わる前はフリーでスイーパーの仕事をしており、数えきれない程の血を流させた過去を持っており、その事をネチネチいたぶってくるロキを逆にカマにかけて目的を聞き出した。

とはいえ多少なり過去に確執を抱いており、クリント=ホークアイの事を気にしていたのもそのせいである。
因みに戦闘時、スティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカの指示で彼とタッグで戦ったり、爆風からかばって貰ったりしていた。
女性に無茶させないキャプテンの紳士ぶりがよくわかるシーンである。

この時はショートのウェーブだった、これも美しすぎる。





「私はS.H.I.E.L.D.のエージェント・ロマノフ。
コードネームは、『ブラック・ウィドウ』。力を貸して」

30話「クリス 決断の時」にて参戦。CVは浅野まゆみ。
アベンジャーズと共に戦う選ばれし子供たちのボディーガードとして、スラム街に居住むデップーことデッドプールを高額の報酬金で雇い入れる。
…が、同時に彼に惚れられてしまうことに。「結婚しよォォォォ~~ッ!HONEEEEEEYYYYYY♪*1
パートナーであるホークアイの仇討ちにも燃えているが、長官であるニック・フューリーから冷静さを失っていると見透かされ、
「これは最後の戦いというわけじゃない。S.H.I.E.L.D.にとってはこれから先、無限に続く平和のための戦いの一つに過ぎんのだ。ここで君を失うわけにはいかない」
と諭されヘリキャリア内で待機。

ラストでは、バロン・ジモの決闘で自身の持つ超回復能力(ヒーリングファクター)でも追いつけない致命傷を負ったデップーの看病に不本意ながらも努める。


ねえハニー、リンゴちょうだ~い♪

……が、


すりすりすり~♪

あまりにも鬱陶しい彼のセクハラに対し



そのまま勢いよくヘリキャリアの発進口から突き落とすのだった。

あわれデップー(そこ、どうせ死なないだろと言わない)。

その後、35話「黒いスパイダーマン」および36話「寄生体ヴェノムの弱点」では宇宙生命体ヴェノムに寄生されて暴走するスパイディことスパイダーマンからエドの窮地を救い出し登場。
スパイディとヴェノム捕獲の指令を受け、両腕のバンドに仕込まれたショックガンや卓越した格闘術でスパイディと互角に渡り合った。
39話「超巨大ウルトロン軍団」ではニックの指令を受け、密かに世界安全保障委員会の汚職リストを彼に手渡しピムがウルトロン破壊用ウイルスプログラム完成させるための時間を稼がせた。
46話「ドクター・ストレンジ」ではディメンション・スフィアの力を受けてこん睡状態に陥ったトニーを救うのに必要なヒーローたるドクター・ストレンジのディスクを所有するロキさんと愉快な仲間たちセレブリティ5のマニーノ・ジョルダーニをおびき寄せるため、新進気鋭のシェフをぎこちなさげに演じるクリスのインタビュー(…と見せかけたトラップ)を敢行するレポーターを演じた。……インタビューしている時は結構ノリノリだったのにはツッコまないでおこう。

なお、キング・リュウのTwitterによると
DW:Aのブラックウィドウは厳密な監修を経て「クールでカッコイイ女スパイ」側に寄せてあります。
全国の親御さんは安心してお子さんに見せてあげてくださいませ。大きなお友達のみなさまには……ごめんなさいとあらかじめ<(_ _)>
じっさい番組をご覧になったお子さん(男の子)の間で
「あ~、お前ワスプ好きなんだろ~www」「す、好きじゃねえし?!」みたいなことがあるそうで、
女性キャラクターの扱いはいろいろと難しいです。
(中略)
無念ではありますが、少年に甘酸っぱいトキメキを与える係は、前枠のガンダムビルドファイターズトライさんにお任せします。
とのこと。
男の子向けアニメの難しさと共にキング・リュウGJ!と感じさせる文章である。

他にも、海外アニメ『アベンジャーズ・アッセンブル』にもレギュラー出演(CV:木下紗華)。
ディズニーXDで放送されたマッドハウス製作の『フューチャー・アベンジャーズ』では準レギュラーにとどまっている(CVは『ディスク・ウォーズ』と同じ浅野まゆみ)。



ナターシャ「追記・修正するから手伝って」

キャプテン「本気なのか?」

ナターシャ「ええ、楽しそう」


画像出典:「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」第30話「クリス 決断の時」より
2014年4月2日から2015年3月25日までテレビ東京系にて放送/全51話
© 2014 MARVEL

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最終更新:2023年07月16日 08:04

*1 ちなみに、マーベル・シネマティックユニバースのブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンと映画『デッドプール』でデッドプールを演じたライアン・レイノルズは元夫婦。おそらくこの絡みもそれを意識したもの…かもしれない。