ウルヴァリン(X-MEN)

登録日:2012/06/05 (火) 01:23:22
更新日:2023/01/26 Thu 13:56:32
所要時間:約 7 分で読めます




「クリード!テメェはムカつくぜ!!」


◆ウルヴァリン

【概要】

「ウルヴァリン」は、米MARVEL社のコミックヒーロー『X-MEN』の主要登場人物の一人。
スパイダーマンらと並ぶMARVELでも屈指の人気キャラクターであり、顔の広さと活躍の広さは間違いなく、全MARVELキャラクターの中でもNo.1と断言出来る程。
……が、余りにもウルヴァリンの活躍に併せて設定やストーリーが繋げられる場合が多い事からワンパターンな上に公式メアリー的であるとして批判される面もある。

70年代中盤の第2期X-MENからの中心キャラクターであり、当初は型破りな悪童的キャラクターがウケて人気者となったのだが、多大な支持を得た90年代からは寡黙で渋い大人の男へと性格が変化しており、アニメや実写映画版でも基本的にその性格が踏襲されている。
ちなみにアベンジャーズにも所属している。


【プロフィール】

コードネーム:ウルヴァリン
本名:ローガン(ジェームズ・ホーレット)
身長:160p
体重:110s
能力:超回復能力、アダマンチウムが骨格に分子レベルで結合させられている。
格闘術:暗殺術、忍術
通称:ウルヴィー、ローガン、チビ助

CV:江原正士(テレ東版X-MEN)
  長嶝高士(カートゥーンネットワーク版スパイダーマン)
  山路和弘(実写版X-MEN)
  磯部勉(テレビ朝日日曜洋画劇場「X-MEN」三部作)
  小山力也(マッドハウス版マーヴルヒーロー)
  乃村健次(ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ)


【活躍】

初登場は意外にも『インクレディブル・ハルク』誌で、カナダに出現したハルクを取り押さえようとするカナダ政府の秘密機関デパートメントHの一員としてだった。
『X-MEN』への本格登場を前にしての顔見せ出演であったが、この際にはハルクのパワーの前に敗北を喫している。

本格参加したX-MENでは大怪獣クラコアに捕らわれた初代X-MENを救う為にプロフェッサーX(教授)が世界中から召集した一人として登場。
尚、00年代以降の展開により教授との初遭遇はウルヴァリンが教授の暗殺を狙った為とする後付けが加わっている(挙げ句に精神操作を受けた)。

加入したX-MENでは経験でも年齢的にも他のメンバーを遥かに上回っている為か、基本的に粗野な一匹狼で自由に暴れ回ると云う型破りなキャラクターとして多大な人気を獲得した。

90年代以降は、前述の様に粗野な面が抑えられた替わりに寡黙で謎めいた大人の男として渋さが強調されたキャラクターへと変化。

個人タイトルのシリーズも出版される他、本編でもウルヴァリンを中心とした展開が多くなる等、アニメや実写映画での描写の原点はこの時代に作られたと言える。

現在は90年代後半から再び主人公(笑)から主人公に復帰したサイクロップスと共に間違いなく『X-MEN』の主人公。
厳しい戦いの中で盟友関係にあった両者だが、暫くは対立路線が続いていく模様。

サイクロップスの「理想郷(utopia)」から一部のX-MENと子供達(ついでに教授も)を連れて離脱。
「ジーン・グレイ学園」を設立し新世代ミュータントの教育係となっている。

……人気者故に『X-MEN』以外での活躍も多い他、悪墜ちした息子やクローン美少女が登場する等、日本の漫画やアニメの影響を感じられる展開も加わった。
長らく謎とされて来た過去や「ウェポンX」計画についても一定の「真実」が明かされた事にされたが……。

デアデビルと同じ忍術の師匠スティックに習ったり、日本のヤクザと因縁深いNINJAでもある。


【能力】

本来のミュータント能力はヒーリング・ファクターと呼ばれる超回復能力で、極めて老化が遅い他(本来は100歳以上の年齢)、致命傷とも呼べる傷を負っても、絶命していない限りは即時に回復出来る程。
作品によって回復レベルの頻度が違っており、ある程度リアルな描写の場合もあれば、骨格から復活する等、冗談の様な復活を果たした時すらある。

この他、カナダ政府が「組織」と協力して行った超人兵士誕生計画「ウェポンX」により地上最硬の金属アダマンチウムを骨格に分子レベルで結合されており、手の甲から出現するアダマンチウム製の爪は最大の武器となっていた。

当初は爪も改造された後に移植された物だと思われていたのだが、磁界王マグニートーにアダマンチウムを引き剥がされてた際に爪も生来の骨格の変形した物で、骨格同様にアダマンチウムが結合した物であった事が明らかになった。

近年は魔神アポカリプスの手により死の騎士「デス」に一度改造された結果、再びアダマンチウムが移植されている。

また、現在は身体能力のレベルが謎の超強化を遂げた描写がある(獣化等の影響か?)。


【ウェポンX計画】

大戦中にアメリカが生み出した史上初の超人兵士キャプテン・アメリカから始まる超人兵士誕生計画。
以前はキャプテン・アメリカとは別の「ウェポンX」なる別計画とされていたのだが、00年代からの展開によりキャプテン・アメリカから始まる10(X)番目の超人兵士としてウルヴァリン(ローガン)に与えられた名前である事にされた(その割には「ウェポンX」の名前で生み出されてたキャラクターが多いのだが……)。

因みに、ローガンは超人兵士として改造される以前からエージェントとして諜報活動に関わっていたのだが(この時期にキャプテン・アメリカと共闘もしている)、この実験により肉体を改造されるのみならず過去の記憶が失われたり、偽の記憶が刷り込まれる等の処置を受けている。

同じく実験の被検体であったセイバートゥースやマーヴェリックらと共に「ウェポンX」としても諜報活動に従事していたウルヴァリン達だったが、その当時の記憶にも嘘が刷り込まれており、更に混乱に拍車を掛けている。

……「ハウス・オブ・M」の展開により本来の名前であるジェームズ・ホーレットと、過去についての“正しい”記憶を取り戻したとされるローガンだが……。



【関連人物】

プロフェッサーX

X-MENの指導者。
同士にして友人。
その友情は記憶を操作されていた事実が明らかになっても変わらないが……?


サイクロップス

X-MENのリーダー。
一匹狼のローガンとは育って来た環境が違い過ぎる為に、そもそもタイプが違っていたのだが恋人ジーンを巡る過程で対立が生まれてライバル関係に。
それでもミュータントを巡る環境の変化の中、暗殺部隊として再編されたX-FORCEのリーダーを任される等、盟友関係にあったのだが……。


ジーン・グレイ

死亡中。
サイクロップスの恋人だが、優等生タイプのサイクとは違うウルヴァリンの野生に浮気心を出した事で両者の対立を生んだある意味元凶。
実は何回かウルヴァリンを振っている。
「理想郷」から離脱した後に設立した学園に彼女の名前を冠する等、未だに彼女への想いは深い。


◆セイバートゥース(クリード)

ウルヴァリン最大の宿敵であり、矢張り「ウェポンX」計画が生み出した怪物。
ローガンとは虚実が入り混じった記憶の中で対立が刷り込まれており、誕生日の度にローガンを襲撃(※現在はローガンのその時の女をレ○プして殺して来た事にされた)していたりした。


◆マーヴェリック

デッドプール

◆シルバーフォックス

……etc.
「ウェポンX」計画の産物。


◆レディ・デスストライク

宿敵の一人。
悲劇の女サイボーグ。


◆マツオ・ツラヤバ

忍者集団「ザ・ハンド」の首領。


◆ダケン

本名:アキヒロ
漢字で書くと駄犬。
ダークウルヴァリンこと、悪墜ちした息子。
名前の通り日本人。
他に養女アミコも存在。


◆X-23

ゲームでも顔を売った、ローガンのクローン美少女。
過去が不幸。
キャットウーマンの例もあるし、人気もあるだけに辛い過去はリセットされるかも?


◆マリコ・ヤシダ

元妻。
正史では故人。
フグ毒で毒殺された。
AOA世界では黒髪の美少女でX-23の母親。
マッドハウス版では『矢志田真理子』名義。
日本でも指折りのヤクザ『九頭竜(くずりゅう/ナインヘッド)』会長・矢志田信玄を父に持つが、犯罪都市国家『マドリプール』の権力者・黒萩秀樹と政略結婚させられる。
最期はローガンと再会時に黒萩の流れ弾から庇い死亡。


◆ジュビリー

ウルヴァリンの相棒を自認する生意気なロリ。
お互い特別な思い入れがあるがコンビは暫く復活していない。
最近ミュータント能力を失ったりヴァンパイアになったりと忙しい。


◆アべンジャーズ

X-MENのメンバーではある物の、いざという時には人殺しも辞さない覚悟がある彼は主要メンバーの1人しても受け入れられている
何しろアベンジャーズタワーに彼用の椅子すら用意されている。サイクロップスですら持ってないぞ


豪鬼

カプコンの格ゲーで、公式かどうか不明だがウルヴァリンの過去を知っている様な素振りを見せる。
XストやマヴストではCPU戦でタッグを組んでいたり、Xストの豪鬼EDとマヴストのウルヴァリンEDで互いに登場する因縁の相手でもあった。
…が、X-MEN本編でウルヴァリンの記憶が戻ったと同時にMVC2以降は豪鬼とウルヴァリンの因果関係はなかったことにされた。


◆美影桔梗

マッドハウス版にて信玄に雇われたサムライ風のミュータント。
ローガンと同じアダマンチウム合金の骨格とヒーリング・ファクター持ちで、右掌に日本刀を仕込んでいる。
女子供は手にかけず、真剣勝負を重んじる剣の達人であり、剣からは鎌鼬を放つことも。ローガンとの勝負を求めるが勝敗は不明。
マッドハウス版ブレイドにもローガン共々カメオ出演する。



【余談】

※初登場時には爪は伸縮式では無く、グローブに付けられた装備型だった。


※マッドハウス版では個人版および『アイアンマン』&『ブレイド』にカメオ出演時だと若いイケメン。
実写版のヒュー・ジャックマンを意識したようだが、制作会社が制作会社だけに『獣兵衛忍風帖』の主人公・獣兵衛にも見える。
チーム版は原作に近い野性的かつ筋肉質な体系になった。


※マグニートーにアダマンチウムを剥がされていた時期に獣化が進んだが、当時のパートナーの女暗殺者エレクトラの調教で人格を取り戻した。


※主役として扱われた実写映画では空気扱いの他のX-MENに対し、殆ど主演のヒュー・ジャックマンのプロモーションビデオ状態(笑)
発表当初はジャックマンが無名な上に、原作とかけ離れた長身イケメンだっただけに批判もあったのだが、余りのハマり役っぷりに反対意見を完全に覆した。


※テレビ東京系で放送された『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』のX-MEN編にも登場。
実写版のジャケットスーツにアメコミのピカチュウカラーとイイとこ取りだが、むき出しになった両腕の筋肉には毛が生えていない。
トレードマークの無精ヒゲもなくなっており、キン肉マンの正義超人みたいな姿になっている。



追記修正は過去を取り戻してからお願いします。

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最終更新:2023年01月26日 13:56