何故そこで愛ッ!?

登録日:2013/09/21(土) 21:41:37
更新日:2024/01/31 Wed 01:33:24
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※この項目には『戦姫絶唱シンフォギアG』の重大なネタバレが含まれています。
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何故そこで愛ッ!?

戦姫絶唱シンフォギアG』10話にて発せられた、ナスターシャ教授渾身のツッコミであるッ!


<経緯>
9話からの引きで、二課とF.I.S.が米国哨戒艦船上で対峙している場面にて、この台詞は発せられた。

前回、マリアがスカイタワーから連れ帰ってきた少女、小日向未来が"神獣鏡"のシンフォギアを身に纏っているのを目の当たりにしたマム…もといナスターシャ教授。
ウェル博士がLiNKERを使い、強引に彼女を装者に仕立てたと思い、彼を非難するナスターシャであったが


「ン、ン、ン~…ちょっと違うかなぁ〜。LiNKER使ってホイホイシンフォギアに適合できれば誰も苦労はしませんよ。装者量産し放題です」


とムカつく口調で返されてしまう。


「なら、どうやってあの子を…」


問いかけるナスターシャ。

それに対し、怪しく眼鏡を輝かせて、ウェルは答える。


「愛、ですよッ!」


「何故そこで愛ッ!?」


唯一見える左目を見開き、顔面ドアップで困惑するシーンは、
視聴者に共感とシリアスな(?)笑いを誘った。



この後、さすがにそれだけでは理解できないと思ったのか、


ウェル「LiNKERが『これ以上旧友()を戦わせたくない』と願う思いを神獣鏡に繋げてくれたのですよッ!」


と解説している。


シンフォギアを見ている方ならご存知だろうが、未来の"響への想い"は行き過ぎなくらいとても強い。
二年前の事故の負い目もあると思われるが、今回の場合は響の身体の危険を知っていたことが大きく関係している。


"響を失いたくない"

"響をこれ以上戦わせたくない"


そんな純粋な思い、つまり「」が未来をシンフォギア装者へと導き、
更には他の聖遺物より数段劣っていた"神獣鏡"を、"最凶のシンフォギア"へと昇華させたのである。

」とは時に、人知を超えた奇跡を呼び起こすようである。







……と言えば聞こえは良いが、つまりウェル博士はその未来の"純粋な愛"を利用したのである。


今まで"小日向未来"という存在は、立花響の陽だまりであり、シンフォギアという作品の日常の象徴であった。

それが今回、醜いマッドサイエンティストの手によって、誰も望んでいない姿に変貌を遂げてしまったのである。
いずれ歌うだろうと予想していた視聴者もいたが

先述の通り、視聴者はこのシーンで戦姫絶笑し、
同時にウェル博士に対しての憎悪をより一層強めたのであった。


許すまじ、ドクター・ウェル…




その後、未来さんは響の愛によって無事救われました。めでたしめでたし。





尚、シンフォギアの物語自体があの方に想いを伝えようとした美女が始まりである。
つまり「愛が」全ての始まりであったと言っても過言ではないのかもしれない。
また、ナスターシャ教授自身も無自覚ながらマリア達に深い愛情を注いでいるが聖遺物の権威としての理性が未来の愛情表現にピンとこなかったが故にこういうツッコミになったのだと思われる。


ちなみに同時期実の娘への愛のために3人の人間を拉致して魔法使いの資格を与え野望を達成しようとした男が本格的に動き出した(厳密に言えば、彼もまたラスボスではない)。

更にその後、某映画愛する者のためにとんでもないことをやらかした者が現れ、この台詞自体がまさかのガチネタになってしまった。
映画館でナスターシャ教授みたく内心ツッコんだ者は少なくない。

あと、前例としては某ロボットアニメの1stシーズン最終話で唐突に宿敵に「この気持ち……まさしく“愛”だッ!!!」と叫んだ人に対する、
「愛ッ!?」もこの台詞と同じ意味だろう。
ちなみにこちらは「この気持ち……まさしく“愛”だッ!!!」→「だが“愛”を超越すれば、それは“憎しみ”となる!!!」→「もはや“愛”を越え、“憎しみ”をも超越し…“宿命”となった!!!」となる。



追記・修正、ですよッ!


何故そこで追記・修正ッ!?








後に、『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』において本当に愛こそが適合するのに必要なものであり、
ウェル印の優しいLiNKERは脳領域のうち愛の情動を司る領域を活用することで負荷の低減に成功していたということが発覚した。
あの場で「愛、ですよッ!」と返したのはカッコつけでもなんでもなく、フィーネも到達しなかったところに到達した*1がゆえの自然な回答だったのである。
自己中で他者を顧みず英雄になるためなら多少の邪悪すら厭わないろくでなしは、誰に言われるでもなく愛こそが適合者にとって大切であるということに気づいていたのだった。
実に皮肉な話である。

ちなみに、アガートラームが特性のエネルギー操作で負荷を軽減していたことから、レシピ解読に苦心していたエルフナインの発案でマリアの心の中を見て解法を求めようということになったのだが、
アガートラームがマリアの心に投影した解法へのナビゲーターもまたウェルであった。
マリアは「なんでアレがナビゲーターなのよ、マムなりセレナなりいたでしょ(意訳)」といい、かなり嫌がっていた。残念でもないし当然。


追記・修正は愛の意味について理解してから。

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最終更新:2024年01月31日 01:33

*1 もっとも、フィーネにとってはお遊びで作った計画遂行のためのコマだったので、別に負荷がかかろうと必要なフォニックゲインを出して聖遺物を扱えるなら何でも良かったのだろうが…