登録日:2011/07/12 Tue 00:58:17
更新日:2024/04/13 Sat 15:06:43
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失望の海
脆弱な心
偽りの微笑み
病的な被写体
自我の崩壊
残酷な他人
代理の異性
刹那な癒し
蔓延する虚脱
無への願望
閉塞した自分
分離への不安
一方的な勘違い
他人の恐怖
危険な思考
他者との拒絶
同調への嫌悪
傲慢な把握
弱者への憐れみ
不愉快な写真
過去の傷跡
曖昧な境界
常識の逸脱
孤独なヒトビト
価値への疑問
情欲との融合
胎内への回帰
空しい時間
破滅への憧憬
要らないワタシ
虚構の始まり
現実の続き
それは、夢の終わり
では、
あなたは何故、ココにいるの?
…ココにいても、いいの?
概要
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』は、TVアニメ『
新世紀エヴァンゲリオン』の完結編として1997年7月19日に公開された映画。
上映時間は「Air」が約46分、「まごころを、君に」が約40分の計1時間26分。
第25話「Air」と第26話「まごころを、君に」で構成。
第25話の演出は鶴巻和哉、第26話は総監督を務めた
庵野秀明が担当した。
それぞれのタイトルの由来は「Air」は「G線上のアリア(
Air on the G String)」から来ており、「まごころを、君に」はダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」の映画(1968年版)の邦題「
まごころを君に」から来ている。
それぞれの英語の副題は「Air」が「Love is destructive.」で、「まごころを、君に」は「I need you.」。
また、テレビ版副監督の一人の摩砂雪氏は「ビジュアルウォーターアーチスト」という役職に据えられている。
これは、本作製作時に海で遊んでいたことへの対抗措置という噂があるが、真偽は不明。
実際にTVで放映された「終わる世界」「世界の中心でアイを叫んだけもの」のラスト2話が「で、結局実際は何が起こったわけよ?」という意見(ほぼ批判)が殺到したため、
その補完をするという形でラスト2話のリメイクとして製作されることになった。
元々のラスト2話と区別するために、アニメ版では漢数字表記だったエピソード番号を普通の数字に変更、英語の副題側は、それぞれ「Episode:25'」「ONE MORE FINAL」と表記している。
本来は同年春に『
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』として完結編を公開し、夏には完全新作の劇場版を予定していたが、
製作が遅れに遅れ「シト新生」は総集編の「DEATH」と「Air」の前半部分のみを収録した「REBIRTH」の前後編のみを公開し、
完結編は夏に持ち越されることになってファンを再び呆れさせた。
そして、遂にファン待望の完結編が公開された―――が。
鑑賞後、ほとんどの観客は絶句することに。
何故絶句したかは今更言うまでもあるまい。
こんな出来になったのはプロデューサーの大月氏いわく「もう続きが作れないような結末にするため」だったそうな。
庵野がいかにエヴァに追い詰められていったか………わかるだろ?
新劇場版のおかげで現在は日陰に追いやられがちだが「旧劇場版あってこその新劇場版」の意見もあって最近は肯定されつつある。
とはいえ、アヴァンギャルドな表現と残虐描写の連発から人を選びまくる映画であることは変わりない。
予告編は何故かフル実写だが、実は最初の予定ではすべて本編でショートドラマ形式で使われる予定だった。ただでさえやばかったのに…
なおこの実写パートは、2003年に発売されたDVDBOX、およびBDBOXにて、当初の構想に近い形に再編集されて収録されている。機会があれば観てみよう。
なお、1998年には、TVシリーズ総集編である「シト新生 DEATHパート」、及び「シト新生 REBIRTHパート」にあたるはずであった本作「Air」、「まごころを、君に」の3つを合体させ、「本来のシト新生」として再構成、再編集を施した旧劇場版の集大成とも言える作品、「DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(REVIVAL OF EVANGELION)」が公開された。
2014年には旧劇2作~新劇Qまで流す「真夏のエヴァ祭り」の一環としてまさかの地上波放送決定。
それを知った
緒方恵美女史は「あれを地上波で放送するの!?」とビビりまくっていた。気持ちはよくわかる。
さすがにそのまま放送するのは流石にまずいと判断したのか、グロ描写を含む一部シーンはカットされ黒塗りになっていた。
緒方さんがビビってた「最低だ、俺って…」の白濁液もカットされた。
しかし、2017年、NHKBSプレミアムでTVシリーズ全話(HDリマスター版)が再放送し、本作もプレミアムシネマで放送された時はノーカット(レイの腕&巨大綾波の首切断面にぼかしあり)であり、日テレでの雪辱を果たした。
ストーリー
最後のシ者=渚カヲルが死んだ。
自らの手でカヲルを殺したシンジは深く心を閉ざす。
一方、人類補完計画を最終段階へと進めようとするゼーレは個人的な目的の補完を始めるゲンドウと袂を分かつ。
戦略自衛隊の猛攻を受け虐殺されていくネルフ職員たち。
弐号機の中で母に気づき遂に復活するアスカ。
シンジを戦いに送り届けるため奮迅するミサト。
補完計画の要へと導かれるレイ。
その渦中で目を閉じることしかできないシンジは、何を望むのか…
登場人物
詳しくは各項目を参照。
「でも僕はもう一度会いたいと思った。その時の気持ちは本当だと、思うから」
「何甘ったれたこと言ってんのよ!アンタまだ生きてるでしょう!?しっかり生きて、それから死になさい!」
「私は、あなたの人形じゃない。私は、あなたじゃないもの。
駄目。碇君が呼んでる」
「負けてらんないのよォ!ママが見てるのにぃ!」
「母さんは、娘よりも、自分の男を選ぶのね!」
「すまなかったな…シンジ」
「碇、お前もユイ君に会えたのか?」
「向こうはそう思っちゃくれないさ」
「バカっ!撃たなきゃ死ぬぞ!」
「ねぇ!どうしてそんなにエヴァが欲しいの!?」
「そう、全て、これでよい…」
「現実は知らない所に、夢は現実の中に…」
碇ユイ
「太陽と月と地球があれば、大丈夫…」
エヴァンゲリオン
(一応)主役機。だが戦闘シーンなし。
25話の引きからして26話では大暴走してくれると思ったらそうでもなかったぜ!
最早サードインパクトの舞台装置状態。
戦闘シーンでの立役者。
「偽りの再生」で戦略自衛隊を蹴散らし「Air」で量産機と死闘を繰り広げる様は圧巻。
が、同時にトラウマ製造機でもある。鳥葬ェ…
みんなのトラウマ、白ウナギ。フルフル。
とにかくキモイ。
他のエヴァと毛色の違うデザインなのはデザイナーが違うから。
因みにモデルはチ○コである。
使用曲
スタッフロール曲
「THANATOS-IF I CAN'T BE YOURS」
第26話挿入歌
普通に聴いたらわからないが、どちらもネガティブ全開な歌詞で有名。
特に後者は聞いてると死にたくなること必至。
最終更新:2024年04月13日 15:06