キャビン(映画)

登録日:2013/09/19 (木) 00:00:36
更新日:2023/08/06 Sun 14:55:52
所要時間:約 3 分で読めます





あなたの想像力なんて、たかが知れている。



2012年に公開されたアメリカのホラー映画。日本では2013年公開。

山奥の山小屋にバカンスにやってきた無知な若者を怪異が襲うホラー。


…と思うのはまだ早い。


この映画の特徴として、導入や登場人物の行動が著しく「定番通り」なことが挙げられる。
それは今どき「ベタ」だの「古臭い」だのと思うほど。

そもそも設定からして「13日の金曜日」や「死霊のはらわた」を韻踏しているのだが、このこと自体にも大きな意味を持つ。

詳しくは重大なネタバレになるので伏せるが、「我こそはホラー好き」という人には是非見ていただきたい映画である。




●ストーリー
女子大生のデイナは、週末を利用して友人のカートのいとこが所有しているという別荘に、
仲間たち4人と一緒にバカンスに行くことになった。
GPSも届かない山奥へ、途中ガソリンスタンドの老人に怪しげな警告を受けながらもトンネルをくぐった先へと向かったのは、
外はボロボロだが中は意外と小奇麗に片付いた山小屋。

昼は湖で泳ぎ、夜はダンスパーティーと、楽しい週末を過ごしていくはずだった。
しかし、突然地下室への扉が開き皆で薄暗い地下室へ自然と足を踏み入れてしまう。
そこにあったのは多数の怪しいアイテム達。
その中の、デイナが手にした怪しげな日記を読み上げると、彼らにとって恐怖の一夜が始まった…。




…そして、その様子を画面越しに見ている謎の集団がいた。
彼らは興奮しながらも、どこか楽しそうに5人の様子を見つめている。



果たして、デイナ達が迷い込んだ場所は一体「何」なのか?
一体何が起こっているのか?



●登場人物
≪5人の若者≫
◆デイナ(演:クリステン・コノリー/日本語吹替:本名陽子)
この物語のヒロイン。
真面目で勉強熱心な女子大生。
大学の教授と付き合っていたが最近振られたばかり。つまり非処女

◆ジュールス(演:アンナ・ハッチンソン/日本語吹替:志田有彩)
デイナの友達。
医学志望の優等生だがこの週末のために髪を金髪に染める。
山小屋では普段の性格以上に奔放に、色っぽく振る舞う文字通りのビッチになる。
そしてお約束通り、この手の映画では死亡フラグとなる淫行を行い…。

◆カート(演:クリス・ヘムズワース/日本語吹替:三宅健太)
ジュールスの彼氏。アメフト部員の典型的ジョックス。
バイクの操縦も上手い。
元は爽やかスポーツマンだが、山小屋では傍若無人な言動が目立ち始める。
実は雷神の息子でこの非常事態にも怪力やハンマーでなんとかする…はずがなかった

◆ホールデン(演:ジェシー・ウィリアムズ/日本語吹替:小田柿悠太)
カートの友人のアメフト部員。
インテリ系で学識もあり冷静沈着な性格だが、なかなかいい体系の持ち主。
デイナといい雰囲気になる。

◆マーティ(演:フラン・クランツ/日本語吹替:桜塚やっくん)
大麻依存症でいつも特大の大麻パイプを持ち歩いては吸っている。
いかにもバカで何も考えていなさそうな男だが、現代社会の閉塞性に反抗心を抱いており
彼なりに考えてはいる。
皆の不自然な行動、不自然な山小屋に疑問を抱くが…。


≪謎の監視者≫
◆シッターソン(演:リチャード・ジェンキンス/日本語吹替:大塚芳忠)
技術者の一人。
口が軽い初老の男性。
見た目の割にはノリが軽いお調子者。

◆ハドリー(演:ブラッドリー・ウィットフォード/日本語吹替:内田直哉)
技術者の一人。
やはり頭の軽いバカ中年。半漁人がお気に入り

◆リン(演:エイミー・アッカー/日本語吹替:塩谷綾子)
化学班。
真面目に監視をするが内心楽しんでいる。

◆トルーマン(演:ブライアン・ホワイト/日本語吹替:山岸治雄)
新人の警備員。
楽しそうに監視する上司に不快感を示す。














◆バックナー家
主人公達を襲うゾンビの一家
曰く任務では100%の信頼を置けるといわれていたが……



◆館長(演:シガニー・ウィーバー/日本語吹替:弥永和子)
組織の総責任者。
任務を完遂する強い意志を持つ。



●謎を解く鍵
  • 森への入り口周辺に張られた高圧電線
 …いったい何故?

  • 地下室のアイテム
 球体のパズル、バレリーナのオルゴール、ほら貝、フィルム、ドレス、殺人一家の日記…雑多なモチーフの理由とは?

  • 操作される若者の行動
 フェロモンや明かりを調節されることで若者たちはまさに「ホラー映画の定番」通りに行動してしまう。
 その理由とは?



…すべては、この映画の中にある。












本作はホラー映画好きにはたまらないパロディが数多くちりばめられており、例を挙げると
  • オープニングのタイトル
  • 地下室のアイテム
  • 監視者の目的
  • 終盤のお祭り状態


など、とにかくホラー映画を知っていれば知っているほど楽しめるが、元ネタがわからない人やホラー自体に慣れていない人には
映画の中のトルーマンのような薄い反応になってしまうかもしれない。









「さあ、追記修正の始まりよ!」カチッ


\チーン☆/


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最終更新:2023年08月06日 14:55