ライエル(ハーメルンのバイオリン弾き)

登録日:2012/01/11 Wed 00:51:20
更新日:2023/02/09 Thu 19:46:21
所要時間:約 6 分で読めます




ボクは、愛の勇者ですから…



ハーメルンのバイオリン弾き』の主要人物の一人

魔器である黄金のピアノを弾く魔曲使いで、くせ毛気味の短い金髪の青年。
自らを「愛の勇者」と呼んでおり、世界は愛で平和になれることがポリシー。

性格は基本的に穏やかで感受性が豊か。他人への思いやりも欠けたことがないという現代人に見習ってほしい人格者でもある。
しかしその反面、女性に対する免疫はめっぽう弱く、小さな頃から女の子と話もできないばかりか
パンツや裸を見たら大量の鼻血を噴き使いものにならなくなることが多々あった。

以下、ライエル鼻血武勇伝〜
  • クラスの女の子に告白されて興奮し鼻血でその子を血まみれにし、ショックで二度と笑わない子にさせてしまった
  • 大浴場に忘れられていた女子の下着を見て湯船を血に染め、『ベルサイ湯のバラ』と呼ばれるように
  • コマをベタ塗りと見まがうほどの鼻血で背景を黒く染めた
  • サイザーが仲間に加わった直後は極度の貧血と脱水症状に

…まあこれも愛の勇者である弊害(?)だろう。

また、仲間のハーメルやトロンからはことごとくイジられる。
時には無理矢理女装させられたことも。(だが可愛い。おたよりでフルートより可愛いと言われるくらい)

魔曲は主に精霊を召喚する魔法。
ストラヴィンスキー作曲『火の鳥』…メインの魔曲。灼熱の火の鳥を召喚する。しかし、よくその火で火傷をする。火の鳥くんとは信頼関係も築いている。
服もその為に耐火仕様だったりする。
グルック作曲『精霊の踊り』…雪、水の精霊を召喚する。
ベートーヴェン作曲『ピアノ協奏曲第5番 皇帝』…マリオネットの魔曲。一度に大人数の人間を操れる。
ちなみに、魔器であるピアノは500sで彼は基本これを担いで持ち運びしている。
そのためによく潰されたり疲れ果てたりもしばしば。
更にこけると自力で起き上がれず、倒しに来た幻竜王ドラムに手を貸してもらって立ち上がったこともある。

主人公・ハーメルとは幼なじみで、唯一無二の親友。
かつてアンセムの領主の一人息子で、ハーメルがいじめられていた所を助けたことで仲良くなる。
その後も彼を偏見の目で見ることなく分け隔てなく接し、閉ざされていたハーメルの心を開き彼を明るくさせたという。
ただし極度の人間不信と「人間を信じたい」という感情がせめぎ合って精神的に不安定になっていたパンドラには疑心暗鬼の目で見られ、いつしかハーメルがライエルをいじめるようにもなったりと、この頃から後の扱いの酷さは始まりつつあった。
因みにこの頃、「鼻からプリンを食べてそれを目から出す」と言うどうやって習得したか全くもって不明な特技を身に着ける。
また、人間不信をギャグ的に爆発させたパンドラに毒を盛られ、解毒剤と引き換えに「万一ハーメルを裏切った場合呪い殺される」呪いをパンドラに掛けられてしまう。この呪いが嘘か本当かは不明である。

しかし、住人のハーメルへの迫害は一段と酷くなり、冥法軍がアンセムに襲来。アンセムの住人とハーメルを連れ父の先導で避難しようとするが、「ハーメルを差し出せば自分たちは助かる」と思い込んだ住人達にハーメルは捕らえられ、両親と共に暴行を受ける。
更にベースに独り立ち向かったパンドラは捕えられ水晶に封じられ、ハーメルは魔族の血を暴走させるがあまりライエルの両親を含む街の住人を皆殺しにしてしまう。
これ以来二人は離れ離れになり、ライエルは「ハーメルを殺す」という名目で旅をしつつ魔物を退治していった。

そしてマルカートの町で二人は再会。
すぐさまライエルは敵意をむき出しにして『皇帝』で殺しにかかるも、フルートの涙で良心を揺さぶられ断念。
その後は監視するような形でパーティに同行するが、次第に打ち解け本当は未だにハーメルを親友と思っていることが明らかになる。
そして、フィーネ山で妖鳳王サイザーと邂逅。その美しさに一目惚れしてしまい、さらにキスされたことで彼女が忘れられなくなる。
なお、既にこの時彼はサイザーの悲しそうな心に気づいていたようだ。

第二次スフォルツェンド大戦を経て、ハーメルの頼みでスフォルツェンドからの謝礼金をスタカット村へ送り届けた後
魔族に処刑されかかっていたサイザーを救いに駆けつける。
この時の一騎当千っぷりは直前のギャグ三昧の落としがあってもカッコいい。
さらに、サイザーの羽を斬り落としたギータに激昂し圧倒している。

サイザーがパーティに加入した直後はひたすらダメ男一直線。
アタックしてもスルーされたり裸、コスプレを見て鼻血を噴いたり果てには悪戯でサイザーに扮装したハーメルにキスしたり…もうやだこの愛の勇者。

だが、スコアでハーメルが完全に魔族化した際はどんなに彼に傷つけられても必死で説得し、さらに国民にも涙ながらに彼を庇い続け、サイザーに向けられたトロンの刃を身を挺して庇い重傷を負うなど面目躍如の活躍を見せた。
この傷が原因でヴォーカル編では出番は皆無。一時は死亡説が流れたらしい。
そして、この一件の直後サイザーはハーメルたちの前から失踪。ライエルが静養している最中に魂を抜かれ、ヴォーカルの反魂の法で魔族化してしまっていた。

ハーメルたちがエアシュテンベルトへ出航する際にようやく合流したがサイザーの魔族化を止められなかったハーメルをやりきれなさからボコボコにしてしまう。
そして闇に堕ちたサイザーと再会し、オカリナと共にサイザーを元に戻そうと戦うが、二人の声は届かずライエルは満身創痍の身となってしまう。
更に、著しく摩耗していたヴォーカルの寿命を分け与えられ蘇生した経緯からサイザーの寿命も僅かしか残されておらず、
彼女を引き止めようとして掴んだ左腕は砕け散り、次いで片足も崩壊。急速に風化した腕を呆然と見つめているシーンもあった。
そんな身になってもなお彼は決して諦めなかった。激突したサイザーとギータの戦闘へ介入し、ギータが伝説の剣でライエルを斬ろうとしても斬れなかったことから、
サイザーの魂が剣の宝石に封印されていると気付き、すかさずギータを素手で殴り倒し宝石を奪還、サイザーを元に戻すことに成功。
この戦闘で寿命を使い果たしたオカリナが戦死し、絶望したサイザーが自殺を図るも、ライエルは彼女を平手で殴ってでも止め、サイザーに生きる気力を与えた。
これを機に二人の仲は急速に深まっていく。


ハーメルとサイザーの件で共通しているのは、ライエルは大切な人のためなら自分の身を傷つけてでも相手を傷つけずに止め、そして決して諦めないことだった。
もはや彼の「愛の勇者」の称号は伊達ではない。

北の都ではサイザーとの連携プレーで魔族を圧倒し、一人旅時代にちゃっかりフラグを立てていた女闘士ファイフと再会。
サイザーと三角関係のニヤニヤ劇を繰り広げた。
さらにハーメルとサイザーを愚弄するケストラーに対しても啖呵を切り、身体を貫かれてもサイザーを守ろうとするなど、もはや序盤のヘタレ勇者の面影は微塵もなかった。

戦後はサイザーと結婚し、アンセムを復興。
まあ子作りには失血死の危機が何度かあったため9年かかったが。
子供の名前は「オカリナ」、女の子である。
ちなみに同居しているパンドラからはまだ疑心暗鬼にかられているらしい。


○アニメ版
旅芸人の一座「ヘリウッド一座」の団員として登場。
両親をアンセムの街を滅ぼした「三本角の悪魔」に殺され復讐心を抱いている。
魔曲の持ち歌はチャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」

マルカートで幼なじみのハーメルと再会し歓喜する。
その後、一行との旅に同行するも、不審な言動を繰り返すハーメルに疑いの目を向き始める。
そしてドラムを倒したハーメルの姿を見て、彼こそが「三本角の悪魔」と知ってしまい、彼への想いは複雑の一途を辿る。

ハーメルが人間として振る舞うときは親しいが、魔族化の兆候を見せるが否や嫌悪し、罵倒するといった、言動にブレが現れ始めたのだ。
…アニメ版ではハーメルたちは世界を救う勇者ではない。運命に振り回される人間らしい人間なのだ。
そして、仲間の団員が死んだことに激昂し「皇帝」で死体を操りハーメルを殺そうとする暴挙にまで及ぶが、手段が魔族と何も変わらないことに気付き中断。
また、大魔王化しつつあるハーメルンをオーボエが殺そうとした時には思わず助けようとしてしまったりと友情を完全に捨てられもしていなかった。

しかし、その復讐や友情にも決着を遂げられることはできずフルートによりハーメルは封印されてしまう。
その後はバーディ、ミーファと一座の後を継ぎ旅を続けたが、親友であり仇でもある男を許すことも殺すことも出来なかった彼に笑顔が戻る時はないのかもしれない。

サイザーのことは魔族としか見ていない。

ちなみに2クール目のOP「未完成協奏曲」は彼からハーメルへのラブソング(本当)




サイ子「ねえライエルくん、サイ子のために追記修正して鼻からプリン食べてほしいなv」
ライエル「はっはっはサイザーさんお安いご用ですよ!
フルート「…それハーメルなんだけど」

チンチン仮面「…殺す!!」

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最終更新:2023年02月09日 19:46