ガンダムアクエリアス

登録日:2012/11/17(土) 00:24:03
更新日:2023/02/26 Sun 20:08:13
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型番:OZ-14MS


ガンダムW本編でモビルドール(以下、MD)に異を唱え一度OZ総裁の地位を追われたトレーズ・クシュリナーダであったが、
彼は幽閉されている中でも独自の機体「ガンダムエピオン」を完成させていた。
さらに「トレーズ派」と称される様に彼の支持者は多く、MDに異を唱えたトレーズに同調しない筈は無かった。
そして彼ら「トレーズ派」によって開発されたのがこの機体である。

全体的に青を基調とした機体色であるが、背面に生える翼のようなアンテナや頭部など全体的に刺々しい外観をしておりガンダムタイプとしては多少異質に感じるデザインになっている。


さて、この機体の最大の特徴は対MD用電子戦特化兵器「アンチMDシステム」を搭載していることである。
まさにMDを反対したトレーズの意思を汲み取った物と言える。
これは背面のアンテナから発信機を展開しコンピュータウイルスをバラ撒きMDを行動不能にさせるシステムであり、その範囲は半径100kmにも及ぶ。MDに対しては効果覿面と言えよう。

…ところが、このシステム、ジェネレーターのリソースを大幅に食ってしまうため機体本体からエネルギーを供給するビーム兵器は使えない。
その為標準武装は近接白兵自衛用のヒートロッドのみ、さらに重いため運動性もあまり無かったりする。
駄目ジャン!…と言いたいだろうが、実はエピオンとの連携を前提にしており、本機の戦闘力はあまり考慮されていなかったのだ。

つまり、先にアクエリアスがウイルスをバラ撒いて露払いを行い、その隙にエピオンが指揮中枢や有人の指揮官機を撃破する、というコンセプトだった。
メリクリウスとヴァイエイトの関係にそっくりだがおそらく参考にし、発展させた物であろう。
また、運動性があまり無いとは言えちゃんとエピオンに追い付ける程度の足はある上に、本体ジェネレーターに依存しない手持ち火器を持てば充分
射撃戦を戦えるなど決して性能は低くはない、そこは流石にガンダムタイプ、と言ったところか。

…だが、この機体は兄エピオンと異なり戦場に出ることはなかった。
一説には、「デルマイユ派」によって開発者ごと闇に葬られたとも言われており結果的に戦場ではMDが猛威を奮うことになった。
もし兄と共に戦えていれば、その後の歴史に影響を与えた可能性もあるが、それは誰にも解らない。



[ゲーム中での活躍]

「F」で初登場。しかし電子戦用というのを再現した結果武器がヒートロッドとウイルスのみというガンダムタイプ
特に創作元であるWの機体群や参戦同期と比較した場合戦力としては貧弱なものとなってしまい、愕然とした人も多かった。
更にあろうことかWステージに登場するMD達は、実質的には「『MD』という名のパイロットが乗ったMS」扱いのため、アンチMDウイルスは一切効かない。早い話が産廃。
これじゃイカんと思われたのか「NEO」ではリーオーから拝借したのかマシンガンとドーバーガンが使用可になり、アンチMDウイルスもMDにちゃんと効くように改善された。
「WARS」ではFにあった重力下の飛行とシールド、NEOで得た豊富な武装とちゃんとMDに効くウイルスを併せ持った優良機に。


そして「WORLD」からトールギスのドーバーガン撃ち分け実装に伴いこっちも撃ち分けが可能になった。
これにより、現在では普通に戦える機体なので兄と共に鬱憤を晴らさせてあげよう。

ちなみに文字設定上は「機体本体からエネルギー供給する武器は使えない」ということだが、ドーバーガンはMS本体からの供給なしで実弾、ビームが使えるため間違ってはいない。

「OVERWORLD」ではネリィを本機に、キリシマをエピオンEWに乗せていると専用掛け合いが発生する。

「CROSSRAYS」でも登場している…が、収録作品の関係上、原作を持つGジェネオリジナル機体は本機以外全機リストラを食らった為、ある意味貴重な機体に。
武器は引き続きマシンガンとヒートロッドとドーバーガンだが、ドーバーガンの打ち分けは出来なくなりビームのみになった。
大きな変更点として、アンチMDウイルスがMAP兵器からユニットアビリティへ変更となったため、『W』ステージ後半ではいるだけでMDを攻撃・反撃不可能にできるという、コンセプト通り「先に敵(MD)を無力化して他の機体が敵を攻撃する」機体となった。
が、実際のところ攻撃・反撃はされないものの射程内では必ずMDが防御を選択してくるようになるのでかえって倒すのに時間がかかるという残念仕様で、早解き・稼ぎ目的では微妙に使いにくい。
ちなみに初期Verではマシンガンが宇宙で使えないという謎のバグがあった。


余談だが、「アクエリアス」と聞いて某有名スポーツ飲料を思い浮かべる人は多いだろうが、元々は「みずがめ座」の意味なので何の関係もない。悪しからず。
…だが、やっぱりそのスポーツ飲料を発売しているメーカーをイメージする人は多いようで『ガンダム00』のコーラサワーを乗せる人も多いとか。



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最終更新:2023年02月26日 20:08