ギリ・ガデューカ・アスピス(機動戦士クロスボーン・ガンダム)

登録日:2012/05/31 (木) 22:32:44
更新日:2024/04/11 Thu 22:06:01
所要時間:約 6 分で読めます





おぼえておくがいい!

我らは死の旋風(デスゲイルズ)

死を運ぶ風だ



機動戦士クロスボーン・ガンダム』及び『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の登場人物。
声優:真柴摩利(クロスボーンガンダム本編、第2次スーパーロボット大戦α)/岩永哲哉(鋼鉄の7人版)



木星帝国所属のパイロットであり、特殊チーム、死の旋風(デス・ゲイルズ)隊のリーダーでもある。
主人公であるトビアと同い年程の少年であるが、かなりの冷酷さと残虐さを併せ持つ少年。
かつては、プロフェッサー・カラスのスクールに在籍しており、三対一とはいえキンケドゥクロスボーン・ガンダムX1を追い詰める実力を持つエースパイロットでもある。

劇中での活躍

機動戦士クロスボーン・ガンダム


初登場は第10話「反乱」
カラスに呼び出されたバーンズの前に現れ、自分より遥かに年上であるバーンズに

「僕の命令にしたがってその命を木星のために使ってもらう」

と言い放つ。
その後バーンズに「どう見たって…あんたあ?子供だ?」と問われ、

「不服かい?」

「いずれわかるさ!」

と返し、木星帝国が実力主義である事を読者に知らしめた。


そして、ザビーネの反乱時のCV(クロスボーン・バンガード)への襲撃で、キンケドゥと初戦闘。
バーンズ、ローズマリーと共に抜群のコンビネーションを見せ、X1の両腕を切り落とす所まで追い詰める。
しかし、それぞれの機体の長所と短所を見抜いたキンケドゥによりフォーメーションを突破され、撃退される。
それでも各員ともに致命傷にはなっていなかったためキンケドゥを落とせる状況だったが、
母艦が大ダメージを食らったことと、戦い続けると敵艦に取り残されるか宇宙に放り出される瀬戸際だったため、撤退した。

ジュピトリス9に戻ってからはザビーネの拷問を担当。情け容赦なく痛めつけてその目的を聞き出そうとした
……そう、実はザビーネがああなったのはこいつのせいだったりする
ただザビーネの行動と同胞すらも容赦なく処刑する木星帝国の気風からこの行動自体は当然の流れであり、彼がやらなければ他者がやっていたことは確実である。
むしろやすやすと潜り込めると高を括ってたザビーネの方がおかしいと言えばおかしい。

その後、連邦軍との戦闘に入ったCVを他の木星軍MSと共に襲撃。
キンケドゥとも少し戦ったが、ザビーネにその役目を譲りこの場を直ぐに消えた。

次に、地球に降下したトビア、ベルナデット、ベラを襲撃。

この時、連邦軍の宇宙港を死の旋風隊のみで壊滅させたらしい。(ギリ曰く、「地上に降りるついで」)

そして、ドゥガチの真の目的をトビア達に宣告し、ベラとベルナデットを連行しようとする。

この時彼はやってはならない事をした。

なんとベルナデットのボディを撫で回すという罪深いセクハラをかましたのだ。
目ばかり大きいし、どこも出っ張ってないので好みではなかった*1ようだが「もう2・3年もすれば色っぽくなるだろうから」と将来に期待していた模様。
残念ながら見立て違いでした。

当然、ベルナデットLOVEなトビアはプッツン。
トビアのジャッキー・チェン攻撃をくらってしまう。
またセバスチャン(猿)の駆る作業用MSの襲撃を受け、クロスボーン・ガンダムX3の起動を許してしまう。

そのままX3との戦闘に入るも、地球という重力下での戦闘に慣れていなかったのか、三人掛かりでも苦戦を強いられる。

業を煮やしたギリは、クァバーゼをMA形態に変形させ、その場一帯を焼き払う。
しかし、フォーメーションを崩した事をトビアに見抜かれ、燃える倒木投げ→ジャイアントスイングのコンボをくらった事によりアビジョ、トトゥガを撃破される。
その後倒したと思い込んだトビアが油断を見せた事で、自身に怪我は負っていたものの機体はほぼ無事であっさりX3の拘束に成功。
そのままビーム砲で機体を貫こうとするも、そこで復活したキンケドゥとX1が現れ、これを撃退しようとするも力及ばずクァバーゼも破壊される。

その後は任務を失敗、それも木星にとって割とどうでも良い局面での失態だったことから、キンケドゥとトビアの目の前で自害をしようとするが、
バーンズに阻止され、そのまま地球で過ごす事となり、終戦を迎えた。


鋼鉄の7人

『神の雷計画』を阻止する為の作戦のメンバーを集めるトビアに、同じような立場のバーンズが居場所を知っていたので紹介した。
地球でコックとして生活しており、背も伸びていた。

ギリ「お前が変わらなさすぎなんだ、海賊!」

コックとしての腕も確からしく、トビアはギリの料理を食べて、心の中でフェイスオープンしてコロニーレーザーを発射させた。

トビア「う ま いっ ぞっ」

作戦の申し入れは、一度は自分はまだ木星軍のパイロットであるという事と、あまりにも低い成功確率を考え断った。
また、コックとしての仕事にやりがいを感じ始めているようだった。
地球がダメならどこかのコロニーにでも行けば良いとも考えていた。

しかし、エウロペもトビアと一緒に居たことと現総統がカリスト兄弟であるという事を知り態度を一変させる。
その直後、襲撃してきた影のカリストの前でエウロペとトビア達に、カリスト兄弟が秘密にしていたエウロペの心はカリスト兄弟に筒抜けという秘密を暴露(カリストはギリが知っているとは思っていなかった)。
この時、プロフェッサー・カラスのスクールでカリスト兄弟、エウロペと同級生だった事。常に2位だった事から、カリスト兄弟からNo.2と呼ばれていた事が判明した。

そして、影のカリストからもう一度木星に忠誠を誓う事を持ちかけられるも、カリスト兄弟に対する私怨と彼らが総統であることには我慢ならなかったことからこれを拒否。
木星には変わらず愛着を抱いていたと思われるが、影のカリストに喧嘩を売り、トビア達に状況を打破するきっかけを作りだす。
これは私怨と言っても見下されていた関係だと思われ、また、エウロペとの秘密を知っていたように彼らの性格をよく知っていたための行動だと思われる。
ちなみにカリスト達の姉であるエウロペに対しては特に私怨はないらしく、立場を踏まえた対応をしていた。

そして、計画阻止の為でなく、カリスト兄弟を倒して総統の座から引きずり降ろす為、一緒に行く事を承諾。
作戦の為トビア達と一緒に行動するが、この時のトビアとの接し方や、戦闘に恐怖するドレックに諭すような事を話すなど、木星戦役の時と比べかなり性格が丸くなった事も判明した。
元々生粋の木星育ちと思われ思想もそれに浸かりきっていたため、戦後木星からの支援も無く生き抜くことはさぞかし苦労したと思われる。

グレートキャニオンでの影のカリストのコルニグスとの戦いでは量産型クァバーゼを搭乗し戦闘に参加。
機体性能差と地球でビットをさばく難しさもあり終始圧倒されるも、多対一とは言えブランクをものともせず最終的には止めを刺す事に成功した。

鋼鉄の7人作戦では、ギリ用に調整されたビギナ・ギナⅡを駆り、多数の木星軍MSを撃破する。
しかし、現れたカリスト兄弟のディキトゥス達には多少の時間稼ぎしか適わず、機体の両腕をもがれてしまう。

しかし、それでもなお意地を見せたギリは、機体の四肢全てと引き換えに発射直前のコロニーレーザー『シンヴァツ』へ特攻を敢行。
地球そのものは割とどうでも良かったみたいだが、今までのコックとしての自分の暮らしと、いつしか戦友となったトビアに思いを馳せながら彼は宇宙に散った。

このギリの特攻によりコロニーレーザーは僅かにズレ、地球を外れて大惨事を防いだ。
すぐに次射発射は出来ないことと、僅かな誤りも許されないギリギリの計画だったため、
この時点で神の雷計画は失敗に陥っており、この計画に文字通り 自身の全てを賭していた カリスト兄弟は一気に精神的に追い詰められてしまった。
その後光のカリストは八つ当たりで無理やり即座の次射を指示するも、次射まで時間がかかることを利用してトビア達は計画の完全阻止を達成できた。

なお、地上戦は前述の通り終始芳しくなかったものの、木星人らしく宙間戦闘適性は作中最高クラスの高さを誇る。
地上ではコルニグスのフェザーファンネルに相当苦戦していたのだが、
最終決戦では「こんなものが宇宙で俺に通用するか!」と慣れない機体(ビギナ・ギナⅡ)&スネークハンドでディキトゥスのフェザーファンネルを易々と蹴散らしている。

ゲームでの活躍

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

クロスボーン・ガンダム本編が登場してからは参戦している。
ストーリーモードでは作中の中盤から現れ、大抵はX1やX3と交戦する。しかし原作と異なり、それほど脅威ではない。
ステータス値はトビアと拮抗しているが、場合によっては上位に至るケースもある。

オーバーワールドでは、初めて鋼鉄の七人が本格参戦とあって成長したギリも初参戦。同時にこのタイミングで声優も決まった。
ステータスはトビアに次いで高いがカリスト兄弟には及ばないという立ち位置。マスタースキルは好戦的なものが揃い、正面きっての戦闘向け。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST

中間アップデートでビギナ・ギナⅡ木星決戦仕様に搭乗し参戦。
それまではX3の武装であるグァバーゼ投擲でブンブン振り回されてばかりだった。

足元からのナイフ攻撃やスクリューウィップなど奇抜な攻撃で苦しめられたからかキンケドゥを非常に警戒していたり、
真意が分からず裏切り者とあって信用もしていないので敵対していても驚きすらしないザビーネへの対応が見られる。
原作以外では、戦場でジャズを聴いている変人や、勉強熱心なパイロットに料理を教えようとする、人参嫌いの少尉に人参料理を振る舞おうとするなど、コックという設定を活かした台詞もちらほら。
トビアに対しては良い兄貴分とも相棒とも取れるような台詞が多く、精神的な成長を遂げた彼の様相が感じ取れる。

ちなみに彼のスタンプ通信は背景に料理の写真が写っている豪華なもの。
台詞回りといい、パイロットよりも料理人の方が強調されているような……。

代表的な台詞

クロスボーン・ガンダム

「人類に地球はもう必要無いんだよ!」

「あなたは僕がいただきましょう…目ばかり大きくてあまり僕の好みじゃないけど…もう2・3年もすれば色っぽくなるだろうから…クックックッ」

「こんなどうってことない戦局で!油断しててパイロットを2人も失いましたなんて、言えるわけない…そうだろう?死んでつぐなえっ!」

鋼鉄の7人

「さぁ!惜しみなく称賛しろ!俺はおまえたちとは違う!何だってできる」

「地球が滅ぶというなら、コロニーに上がって食い物の店でも開くさ!……せっかく…面白くなってきたところだしな…」

「木星に忠誠は誓えても……貴様のような下衆総統に振る尻尾は持ってないんだよっ!」

「おまえみたいなのには理解しづらいだろうけどな、世の中平和主義者ばかりじゃないんだよ海賊」

「ふ ざ け る なあああっ!!」



貴様ら兄弟に……


ほえ面をかかせてやるぜえっ!!



追記、修正はコックの腕を認められてからお願いします。


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最終更新:2024年04月11日 22:06

*1 目が大きいのが嫌いというくだりは富野監督の嗜好で実際に長谷川先生が突っ込まれたとか。