プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア

登録日:2012/06/11(月) 22:17:42
更新日:2024/04/18 Thu 20:28:15
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戦ってでも勝ち取らなければいけない理想もあるのだ!






「チャールズ・フランシス・エグゼビア」は米MARVEL社のコミックヒーロー『X-MEN』の主要登場人物の一人で、MARVEL全体でも最大の影響力を持つ最重要人物。

【概要】

世界的に有名な心理学者にして科学者、超人類たるミュータント研究の権威としても知られる超天才であり、ミュータントと旧人類の理想的共存を目指しミュータントヒーローチーム「X-MEN」を設立した指導者。

彼自身も「プロフェッサーX」の名で知られる地上(史上)最強のテレパス(精神能力者)であり、弟子達が歯が立たない相手に対しても「水戸黄門の印籠」宜しく教授が出て行って決着を付ける場合もある。

基本的に温厚で理知的な人物であり、その人格は弟子達は疎か他のMARVELヒーローにも知れ渡っているが、いざ能力を本気で使用、悪用した際には本人、他人の意志に関わらず何れも世界規模の災害を齎している。


魔神アポカリプスの求めた12人の強力なミュータントの一人。



【プロフィール】

高名な学者であったブライアンの一人息子(※)として生まれるが、幼少期に死別。
母は父の同僚であるカート・マルコと再婚。
その連れ子であったケインを義兄として育つ。
優秀で義父からも愛されたチャールズに対して、DQNのケインは常に嫉妬によるイジメを加えていたと云う。
※後にケインは従軍中に邪神サイトラックの秘石により人間重戦車ジャガーノートに変じており、両者の対立は成人してから後も継続している。

十代にはミュータント能力に目覚め始め、この影響により成人する頃には頭髪が全て抜け落ちている。

学生時代に出兵し恋人モイラと別れている他、精神科医として流れ着いたイスラエルにて生涯の無二の親友マグナスと出会う。

互いがミュータントだと知った二人は、世界をより良き世界に変える事を決意するも、ユダヤ人として民族浄化の暗い過去を持つマグナスと理想論者のチャールズは後に別離。

後にマグナスは磁界王マグニートーを名乗り、人類最大の敵としてX-MENと対立する事になる。


マグナスと別れたチャールズは悪のテレパス、シャドウキングや宇宙人ルシファーとの戦いにより歩行機能を失うも、ミュータントが着実に数を増やしていく時代に向けて新世代ミュータントを保護、教育する必要を痛感。
「恵まれし子らの学園(エグゼビア高等学院)」を設立し、更に戦闘部隊X-MENを組織する。
X-MENにとってエグゼビアは理想の指導者であり、またメンバーによっては父親替わりとすら言える存在として理想的な人物として描かれていた……のだが、90年代後半に教授の暗黒面が暴走し破壊神オンスロートが誕生。
世界を滅ぼしかける。

更に、00年代の展開により完全な自分のミスで全滅に追い込んだ若年チームの存在を弟子達の記憶をいじくる事で消していた事が判明。
息子替わりのサイクロップスを始め、弟子達に三行半を突きつけられて学園を追われる。

その後、教授(笑)と云う扱いを受けつつも、X-MENとは何とか和解。


それからはマグナスに三度歩けなくされたり、また死んだり、新たなる宿敵カサンドラ・ノヴァにミュータントである事を遂にバラされたりと相変わらず身から出たサビとは云え不運続きだったが、和解したマグニートーと共にサイクロップスの「理想郷(utopia)」の後見人に収まる。
漸く落ち着いた日々を過ごしていたと思っていたらサイクとウルヴァリンが喧嘩を始めてしまい、ファンの予想通り、弟子のサイクでは無く友達のウルヴィーの方に付き「理想郷」を離脱している。
そしてまたまた死んだ。


【能力】

地上最強のテレパス能力者であり、地球全域に思念を飛ばす事が出来る他、他人の意識を支配し自在に操る事すらが可能。
ミュータント探知装置セレブロと併せた場合には銀河にまで思念を飛ばせる超絶チートで、どんなに強力な脳筋でも赤子の手を捻るが如し。
劇中で自らマグニートーに対し「我々は最強のミュータントと呼ばれているが~」と言っている通り、数ある最強レベルのミュータントの中でも極北と言える。


【人物】

映画やアニメ等では綺麗な時期がモデルになっているので非常に温厚かつ理知的な人物としての 印象が強く、実際基本的にはその考えで割と合っているのだが、
原作では強力で便利な存在だからか、悪い方へ悪い方へと後付けが繰り返され(ついでに何度も亡くなったり)、かなりの問題を抱える人物になってしまった。
展開の都合と言ってしまえばそれまでだが、X-MENが実現するかしないか判らない理想の為に戦うのも全ては教授のエゴから始まっており、この事は劇中でも度々指摘を受けている。
また、X-MENの命題であった「パワーの悪用を止める為の戦い」を教授自身が破ってしまう展開は流石に擁護が出来ない。
……他、女癖が結構悪い。


【関連人物】


マグニートー
地球すら操る磁界王。
教授とは無二の親友にして宿敵。
『X-MEN』とは教授とマグが定期的に喧嘩したり仲直りする物語である。


◆リランドラ
ケリー、スクラルと並ぶ銀河三大列強の一つシ・アー(シャイア)を治める女皇帝。
教授とは銀河を跨いで超々遠距離恋愛中だったが……お察し下さい。
兄と姉(妹?)は悪人。


サイクロップス
X-MENのリーダーで、教授の後継者、息子替わりとも呼べる存在。
以前は教授の犬だったが、教授が自分の弟(ガブリエル)を含む少年チームを全滅させていた事実を思い出し(後付け)……決別。


ウルヴァリン
教授の命を狙った最強の刺客……だったが、教授に頭をいじられそのままX-MENに加入させられた過去を持つ(後付け)。
後付けで生じた悪影響が強いとはいえ、両者共に割と穏健派であることに代わりはないので、教授とは弟子達よりも仲が良かったり。


◆ジャガーノート
教授の義兄ケインが変身した、ハルクやソーにすら匹敵する静止不能の人間重戦車。
教授の暗黒面たるオンスロートに標的にされ殺されかかるが、原因は教授が少年期の復讐を果たしたかっただけである(後付け)。


◆モイラ・マクタガート
最近めっきり影が薄いX-MENの後見人。
教授の学生時代の恋人だったが、教授が従軍中に人妻になった(現在は未亡人)。
バンシーの恋人としても知られた。
息子は現実改変能力を操る最凶ミュータントのプロテウスだが、近年地味に復活(割と待望されていた)。
……と思ったらマグ様にタイマンで葬られましたとさ。


◆ガブリエル・ハラー
イスラエルの外交官。
嘗ての教授のイスラエル時代の患者で、恋人同士に。
教授が去った後に彼の息子デビッドを出産するが、彼は十の人格に別々のパワーを宿す多重人格ミュータントだった。
能力が統合された場合は地上最強レベルのミュータントの一人であり『エイジ・オブ・アポカリプス』の原因となった存在でもある。


ジーン・グレイ
教授にとっては初めての弟子で、サイクロップスと共に自分の後継者と呼べる存在。
オンスロート事件の際に、密かに恋情を抱いていた事が判明した。


◆カサンドラ・ノヴァ
後付けで登場した教授の双子の姉……だが、実態は教授の能力をフルコピーした肉体を得て誕生した邪悪な精神寄生体。
倒されたと思ったら教授を操り、ミュータントである事実をカミングアウトさせた。


【余談】


※ハゲで、下半身が不自由なままなのは、自身の強力過ぎるミュータントパワーの副作用で回復が妨げられている為である(神経系統がパワーで圧迫されている)。


実写映画版では『新スター・トレック』のピカード艦長として知られるパトリック・スチュワートが好演。
見た目の類似から、映画版の企画以前からファンの話題に挙げられていた納得のキャスティングである。

ファースト・ジェネレーション』以降の実写映画版では、ジェームズ・マカヴォイが若き日のプロフェッサーXを後援。当初はロングヘアーだったが、『アポカリプス』にてついにスキンヘッドヘアーとなる。






追記修正は見果てぬ夢を信じさせてからお願いします。




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最終更新:2024年04月18日 20:28