キアラ・トスカナ

登録日:2012/01/07 Sat 21:52:32
更新日:2024/04/16 Tue 16:45:13
所要時間:約 6 分で読めます




「相手が誰でも同じ、
ただフレイムヘイズとして為すべきことを、
為すまでです!」

灼眼のシャナ』に登場するキャラクター。
フレイムヘイズの一人である。



【称号】『極光の射手(きょっこう-いて)』
【契約した“紅世の王”】
“破暁の先駆(はぎょう-せんく)”ウートレンニャヤ
“夕暮の後塵(せきぼ-こうじん)”ヴェチェールニャヤ
【炎の色】オーロラ
【神器】“ゾリャー”


『極光の射手』としてはカール・ベルワルドに続く二代目。
極光とはオーロラのこと。契約者、契約した“王”、発現する力それぞれにオーロラが関わっている。

外見は15・16歳ほどの少女。
しかし契約から百年少々は経っているので実年齢はお察し下さい
フレイムヘイズは不老だから仕方ないね。
ブラウンの髪を二つに分け、鏃型の髪飾りの神器“ゾリャー”を使って毛先で纏めている。
見た目通りの心優しく生真面目な少女である一方、少々口うるさくて世話焼きな面も。

“徒”からは「天路少艾(てんろしょうがい)」と呼ばれているが、「少艾」とは「美しい少女」という意味。
敵へにしては好意的なあだ名である。
大地の四神』からは「閃く矢」と呼ばれる。こちらは字面そのまま。

『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグは契約当初からの師匠。
最初は普通の師弟だったが、再登場したときには「恋人と認め合う間柄」になっていた。サーレェ…

関係についてひけらかすつもりは無いようだが、その割には公然とお揃いのスーツを着たり痴話喧嘩したりしているので、
レライエなど“徒”にまで仲が知られている様子。


◆戦法
戦闘時には神器“ゾリャー”を変形させ、武器として戦う。
通常時は“ゾリャー”を両端にした極光の弓から、オーロラのようにたなびく矢を放つ。
『極光の射手』として全力を発揮する時は、ゾリャーを合体させて形成する巨大なオーロラの鏃に乗り、
鏃の衝角や両側面から伸びた極光の翼での攻撃と、オーロラを凝縮して流星として放つ自在法『グリペンの咆』『ドラケンの哮』を駆使した高速空中戦闘を行う。
巨大化させた“ゾリャー”は高速・長距離の飛行が可能なので、戦闘外の移動に使われることも多い。

ちなみに空中戦が「出来る」でなく「得意」なフレイムヘイズは非常に数少ない。作中では『極光の射手』と『空裏の裂き手』のみである。


◆本編での活躍 ※ネタバレ注意
S巻で名前は出ていたが、初登場はXV巻。
まだ契約してから十年ほどの1901年、ホノルル外界宿(アウトロー)再建のためハワイへ派遣されたサーレに同行し、
革正団“征遼のすい(目の右に卒)”サラカエル一派が起こした事件に巻き込まれる。
この頃は契約時のとある出来事がトラウマになり、まだ『極光の射手』としての全力を振るえないでいた。
精神的にもまだまだ普通の女の子で、戦闘中にサーレが重傷を負った時には茫然自失してしまった。

しかし戦いの中でトラウマを克服、“ゾリャー”を鏃に変えてサラカエルを討滅する。

再登場はXⅧ巻。XV巻からおよそ百年経ち『極光の射手』として精神的にも成長した姿を見せてくれる。

追撃部隊の自称副指揮官として先陣を切り仮装舞踏会(バル・マスケ)の軍と交戦、
その後マージョリーから要請を受けシャナらを“ゾリャー”に乗せて戦域から離脱させる。

そのまま香港へ飛んでいき、飛行機でニューヨークへ向かい、シャナと共に『大地の三神』のサウスバレイとウエストショアを出迎えた。

最終決戦の場にも“ゾリャー”を使って突入、教授こと“探耽求究”ダンタリオンらを討滅した。
戦いのあとは新世界、無何有鏡(ザナドゥ)にわたり、相変わらすサーレと夫婦漫才を繰り広げているらしい。




◆アニメ版
XV巻のカット、前期OPに出番無し、再登場の伏線の省略などから一部で出番が不安がられていたが、
12話にて後ろ姿で師匠共々登場。13話からは声も付いた。

炎は原作通りの「緑から黄色、また赤や紫へと鮮やかに偏移する」オーロラ色をアニメで表現するのは難しかったのか、一般的な黄緑のオーロラに変更された。

服装もスーツからXV巻・XⅧ巻で着ていた旅装をアレンジしたものになった。
具体的には原作のコート+ズボンがワンピース+スパッツになっている。


「いい声上げて――」
「――ジャンッジャン歌うわよ!」


◆“破暁の先駆”ウートレンニャヤ
 “夕暮の後塵”ヴェチェールニャヤ

CV:葉山いくみ

二人ではなく、一つの体に二つの意志を表出する一心同体の姉妹の“王”。二重人格に近い。
大地の四神からの呼び名は「翻る双面」。
ウートレンニャヤは艶っぽい女性の声、ヴェチェールニャヤは軽くはしゃいだ少女の声をしている。
アニメでは一人二役で演じ分けが見事。

よくキアラや周りを茶化してはキアラに“ゾリャー”を握りしめられて黙らされている。
自らの炎の色であるオーロラの美しさを認めた人間と契約し、カールやキアラを誇る発言が多いことから、揃って自負心が強いようだ。
基本的ににぎやかな人物であり、マルコシアス等とノリが合う。

初代『極光の射手』を軽率な行動から戦死させてしまったことを悔やみ、キアラのことは大切に育てている。
キアラ自身もその事は理解しており、感謝と申し訳なさを抱いていた。


ちなみに元ネタのスラヴ神話だと三姉妹で、パルノーチニャヤという三女がいる。


◆カール・ベルワルド

先代「極光の射手」。西洋甲冑を身にまとった青年。
まずぶつかって対処する猪突猛進な性格(「ES」ではマティルダの回想で部隊の訓練をしているが、「我が部隊に必要なのはただひとつ、突撃だ! 一突一殺!」とまで豪語している)だが、討ち手には典型的な「苛烈に燃えて冷静に戦う」タイプであり、その圧倒的な実力から数々の強敵を討滅している。
大戦では『とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)』の幹部、九垓天秤の一人「焚塵の関」ソカルを討ったが、
集団戦に不慣れであることと(かつ、性格上向いてない)調子に乗りすぎたこと*1が運の尽き。

名うての戦上手であるウルリクムミによって部隊と分断され、孤立したまま[仮装舞踏会]側に矛先を誘導される。
そのままオルゴンによって敵陣深くに誘い込まれ、待ち構えていたシュドナイの神鉄如意に叩き潰されている。

調子にこそ乗っていたが、舐めプする気は更々無く、あくまで普通レベルで警戒しつつ戦闘に挑んだが、
流石に相手が悪すぎた…



◆神器“ゾリャー”
ウートレンニャヤとヴェチェールニャヤの意志を表出させる「極光の射手」の神器にして、最大の武器。
討ち手の神器には「アクセサリー」「自在法の媒介」「武器」の三種があるがこれは武器になるタイプ。

通常は姉妹それぞれの意志を表出する二つの鏃であり、カールは矢として、キアラは髪飾りとして身に着けている。
戦闘形態は二つあり、一つは鏃を両端とした極光の弓。ここから極光の矢を放って攻撃する。キアラは討ち手として成長するまではこれによる援護を行っていたが、「ES」でカールが使用した際は照明弾代わりに使っていた。

もう一つは二つを融合・巨大化させた巨大な鏃で、これが本来の形。穂先にウートレンニャヤ、尾部にヴェチェールニャヤの意志が表出する。
「極光の射手」本来の戦闘スタイルは、この状態の“ゾリャー”に乗って破壊の極光をまとい、超高速で敵を切り裂き撃ち抜き粉砕しながら飛び回るという空中戦である。原作での言及は「戦闘機のような鏃」であり、「ES」ではハンドルつきの鏃型戦闘機というべき代物として描かれていた。
左右両翼の付け根にある窪みから『グリペンの咆』と『ドラケンの哮』を放つ。

単純にスピードが速いため、他の討ち手を乗せる・牽引するなどで撤退に使用したこともある。





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最終更新:2024年04月16日 16:45

*1 ウートレンニャヤもヴェチェールニャヤも、咎めるどころか一緒に楽しんでしまっていた